平成26年度 第4回地域別家庭ごみ組成調査 報 告 書

平成26年度
第4回地域別家庭ごみ組成調査
報 告 書
平成27年3月
秋田市環境部
目 次
1 調査の概要 …………………………………………………… 1
(1) 調査の背景と目的 ………………………………………… 1
(2) 調査地域 …………………………………………………… 1
(3) 調査期間 …………………………………………………… 1
(4) 調査方法およびサンプル数の決定 ……………………… 1
2 調査結果 ……………………………………………………… 2
(1) 地域別によるごみ袋1袋当たりの重量 ………………… 2
(2) 地域別によるごみ組成調査 ……………………………… 2
(3) ごみ袋1袋当たりのレジ袋数 …………………………… 4
(4) 生ごみの含水率 …………………………………………… 4
3 資料 家庭ごみの分類項目 …………………………………………… 4
袋の容量別比重 …………………………………………… 4
1 調査の概要
(1) 調査の背景と目的
市民生活の多様化に伴い排出される廃棄物の適正処理が社会問題となる状況に
おいて、本市においても市民一人一人がごみの排出に関して排出抑制および再資
源化に取組むことのできるような地域環境づくりが求められてきています。
このような状況の中で、本市の家庭ごみ排出の現状を把握し、家庭ごみ減量の
方策とリサイクルの推進を検討する際の基礎資料とすることを目的として、家庭
ごみ組成調査が開始され、平成19年度から2年ごとに調査を行ってきました
が、平成24年7月から家庭系ごみの有料化制度を導入したことに伴い、毎年度
実施することとなりました。
(2) 調査地域
市内の標準的なデータが得られるよう各地域の人口等を考慮して、中央地域、
東部地域、西部地域、南部地域、北部地域、河辺・雄和地域の6か所で行いまし
た。
(3) 調査期間
ごみの組成には季節的な変動があるため、一年を通して春・夏・秋・冬の計4
回行うことにしております。第4回の調査を2月19日(木)および同20日
(金)に実施しました。
(4) 調査方法およびサンプル数の決定
調査方法については、各地域の集積所から無作為に収集することとし、サンプ
ル数は各地域別人口比によって決定しています。サンプルとして抽出された袋の
容量および数量については表1のとおりです。また、地域単位ごとに1袋毎の重
量を測定後に開封し、分類項目【表7】に従って仕分け計量しました。
【表1 袋数および袋の容量】
地
2
月
19
日
(木)
域
中 央
0
1
5
5
11
1
2
8
0
11
22
10㍑袋
20㍑袋
30㍑袋
45㍑袋
サンプル計
2
月
20
日
(金)
10㍑袋
20㍑袋
30㍑袋
45㍑袋
サンプル計
合 計
10L 2%
30L 34%
H26.2月
東 部
0
2
3
5
10
0
0
4
5
9
19
西 部
0
1
2
2
5
0
0
3
3
6
11
20L 9%
45L 55%
【表2
10L
2%
30L
42%
21枚
25枚
平均容量 36.7L
1枚
1枚
20L
8%
11月20日
サンプル
50袋
(単位:袋)
河・雄
計
北 部
0
0
0
0
0
4
8
0
21
4
5
25
12
5
50
0
0
1
1
2
7
2
0
18
9
2
24
12
4
50
24
9
100
平均容量(㍑)
36.1
袋の容量別割合】
4枚
45L
50%
南 部
0
0
3
4
7
0
2
1
5
8
15
11月21日
サンプル
50袋
45L
48%
24枚
10L 20L
1% 11%
7枚
20L
14%
45L
49%
18枚
30L
36%
20・21両日
サンプル
100袋
49枚
11枚
30L
39%
39枚
平均容量 35.4L
全体平均容量 36.1L
1
2 調査結果
(1) 地域別によるごみ袋1袋当たりの重量
市全体のごみ袋の平均重量は【表3】のとおりです。市全体の平均重量は
4.30kgで、1袋の平均容量は36.1㍑であることから、見かけ比重(1㍑当
たりの重量)は0.12kg/㍑となっています。なお、平成26年2月調査時と比
べると全体平均重量で約0.61kg 増加、見かけ比重で0.021kg/㍑増加しま
した。また、袋の容量ごとの比重については【表8】のとおりです。
このことから、袋に余裕のある排出が減少する傾向にあることがうかがえます。
【表3 1袋あたりの重量】
区
平
最
最
分
均
大
小
中 央
3.75
6.85
1.50
東 部
4.79
8.00
1.11
西 部
3.67
6.49
1.60
南 部
3.38
4.40
2.10
(単位:kg)
河・雄
全 体
6.12
4.30
11.10
11.10
1.80
0.71
北 部
4.61
9.60
0.71
※表記の数値について計算式による端数処理あり
H26.2月
全体平均3.69kg
(2) 地域別によるごみ組成調査
各地域別によるごみの組成結果は、表4のとおりとなっており、秋田市全体の
家庭ごみ組成割合(グラフ1)では「生ごみ」が44.32% と最も高く、次い
で 「プラスチック類」が17.79%、「紙類(資源化物含む。)」が 15.95
%、という順で高い割合を示しており、その傾向に変化は見られません。
平成26年2月の調査と比較してみると、生ごみが2.15% 増加、プラスチ
ック類が3.31%、紙類が1.82% 減少しています。
昨年と比較すると、有料化の効果により、プラスチック類と紙類の分別が図ら
れ、それぞれの排出割合が減少したことから、生ごみの割合が高くなったと考え
られます。
【表4 ごみの組成】
(単位:%)
区
分
中 央 東 部 西 部 南 部 北 部 河・雄 平 均
35.76 45.48 35.95 42.96 51.18 48.86 44.32
① 生ごみ
② 草木・竹類
3.19 4.79 0.53 0.55 3.69 0.37 2.73
③ 衣類
6.26 1.54 9.20 11.83 7.19 12.60 7.24
④ ゴム・皮革類 4.30 0.88 0.00 0.00 0.09 1.22 1.19
22.56 14.57 27.24 19.91 14.78 13.11 17.79
⑤ プラスチック類
⑥ 陶器・ガラス類
0.52 0.23 0.00 0.19 0.00 0.00 0.17
13.11 8.98 14.34 12.60 10.01 6.15 10.60
⑦ 紙(資源化物)
⑧ 紙(資源化物以外)
4.50 6.05 6.13 5.68 5.44 4.44 5.35
⑨ 空き缶(資源化物)
0.13 0.34 0.26 0.00 0.18 0.37 0.21
⑩ 空きびん(資源化物)
0.37 0.00 0.26 0.20 0.09 0.00 0.14
⑪ ペットボトル(資源化物) 0.37 1.00 0.53 0.19 0.30 0.36 0.48
⑫ 金属類(資源化物)
0.25 0.23 0.26 0.19 0.19 0.19 0.22
⑬ 金属類(資源化物以外) 0.31 0.22 0.05 0.20 0.22 0.18 0.21
⑭ 石・土砂類
0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00
⑮ コンクリート類
0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00
⑯ その他
8.37 15.70 5.24 5.49 6.64 12.16 9.33
※表記の数値について計算式による端数処理あり。合計が100%にならない場合があります
【グラフ1
金属類(資源化物以外)
0.21%
その他
全体のごみの組成割合】
参考:H26.2月
9.33%
生ごみ 42.17%
プラスチック類 21.10%
紙類 17.77%
衣類 3.01%
その他 9.64%
資源化物 1.05%
紙(資源化物以外も含む)
15.95%
生ごみ
44.32%
プラスチック類
17.79%
陶器・ガラス類
0.17%
ゴム・皮革類
1.19%
衣類 7.24%
草木・竹類 2.73%
※端数処理により合計が100%にならない場合があります。
2
【グラフ2
地域別のごみ組成割合】
ゴム・皮革類 1.19
全体平均
草木・竹類
2.73
生ごみ
44.32
金属類
石・土砂類
(資源化物以外 )
0.00
0.21
資源化物 その他
紙
1.05
15.95
9.33
陶器・ガラス類
0.17
プラスチック類
17.79
衣類
7.24
コンクリート類
0.00
4.30
中央地域
35.76
3.19
0.31
0.52
22.56
6.26
17.61
1.12
0.00
8.37
0.00
0.88
東部地域
45.48
4.79
1.54
0.22
0.23
14.57
15.03
0.00
15.70
1.57
0.00
0.00
0.00
西部地域
35.95
0.53 9.20
0.05 0.00
27.24
20.47
5.24
1.31
0.00
0.00
南部地域
42.96
0.55
0.20 0.00
0.19
11.83
18.28
19.91
0.58
5.49
0.00
0.09
北部地域
51.18
3.69 7.19
0.22 0.00
0.00
14.78
15.45 0.76 6.64
0.00
0.00
1.22
河辺・雄和地域
0.37
48.86
12.60
13.11
0.18
10.59
0.92
0.00
12.16
0.00
0%
20%
40%
60%
80%
生ごみ
草木・竹類
衣類
ゴム・皮革類
プラスチック類
陶器・ガラス類
紙(資源化物以外も含む)
資源化物
金属類(資源化物以外)
石・土砂類
コンクリート類
その他
3
100%
(3) ごみ袋1袋当たりのレジ袋数
各地域の「ごみ袋1袋当たりのレジ袋数」は表5のとおりとなっており、市全
体の平均は4.68枚で、地域別の平均では西部地区が7.91枚と最も多く、北
部地区が3.83枚と最も少なくなっています。 平成26年2月調査時の平均使
用枚数と比較すると、0.26枚増加しています。
排出されたごみの様子と使用枚数の結果から、レジ袋を利用して、食品残渣な
どを小分けにして排出する市民が多い傾向にあることが、今回の調査でも見受け
られます。
【表5
区 分
ごみ袋1袋当た
りのレジ袋数
ごみ袋1袋当たりのレジ袋数】
中 央
東 部
西 部
南 部
北 部
河・雄
(単位:枚)
平均
4.86
4.16
7.91
4.33
3.83
4.22
4.68
※表記の数値について計算式による端数処理あり
H26.2月 平均4.42枚
(4) 生ごみの含水率
含水率測定用の各サンプルの内容物は、残飯類が中心のサンプルAおよびBで
す。
含水率については、サンプルAは82.53%、Bは76.66%であり、平均
値を昨年同時期と比較すると同程度の値となっています。
本調査では、水切りネットを利用し、かつ、水分のひとしぼりを行った形跡の
ある残飯類について調査を行いました。しかし、ごみの中にはひとしぼりをせず
に排出されたものも見受けられたことから、今後もひとしぼりの啓発を継続する
必要があると考えられます。
【表6
サンプル
A
B
平均
湿重(g)
318.20
477.20
(795.4)
乾重(g)
55.60
111.40
(167.)
含水率(%)
82.53
76.66
79.00
H26.2月 平均78.45%
3 資料
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
⑮
⑯
⑰
生ごみの含水率】
【表7
分類項目
生ごみ
草木・竹類
衣類
ゴム・皮革類 プラスチック類
陶器・ガラス類
紙(資源化物)
紙(資源化物以外)
空き缶(資源化物)
空きびん(資源化物)
ペットボトル(資源化物)
金属類(資源化物)
金属類(資源化物以外)
石・土砂類
コンクリート類
その他
レジ袋
家庭ごみの分類項目表】
代表品目および特記事項
生ごみを入れた袋等を含む
剪定枝、木箱、割り箸等
繊維片、ウエス等は除く
かばん、靴、ベルト等
食品トレイ、発泡スチロール、袋、カップ等
茶碗、皿、コップ、電球等
新聞、雑誌、紙パック、ダンボール、カタログ類等
ティッシュ、写真、アルミ加工されたパック等
飲料・食品の空き缶類
飲料・食品の空きびん類
ペットボトル類(無色)
金属鍋、フライパン等
⑨⑫以外の金属類。針、空き塗料缶、針金ハンガー等
①~⑮以外。紙オムツ、繊維片、ウエス、ぬいぐるみ等
レジ袋の枚数
【表8 袋の容量別比重】
容量
10㍑
20㍑
30㍑
45㍑
枚数
1
11
39
49
合計重量(kg)
3.10
35.47
136.33
255.26
平均重量(kg)
3.100
3.225
3.496
5.209
4
1㍑当たり比重
0.310
0.161
0.117
0.116