NEWS RELEASE

NEWS RELEASE
2015 年 3 月 19 日
≪報道関係者各位≫
災害時のライフライン供給や地域の災害避難拠点としての取り組みなどが評価され
『レジリエンス住宅 CH14』が“ジャパン・レジリエンス・アワード
2015 で住宅分野の最優秀レジリエンス賞”を受賞!
株式会社LIXIL住宅研究所
株式会社LIXIL住宅研究所(住所:東京都江東区亀戸 1-5-7/代表取締役社長:今 城幸)の
「レジリエンス住宅 CH14」が、「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2015」(主催:一般社
団法人レジリエンスジャパン推進協議会)において、住宅分野の最優秀レジリエンス賞を受賞しま
した。
「レジリエンス住宅 CH14」は、“平常時の免疫力、非常時の回復力を併せ持つ家”をコンセプトに、
安全・安心に配慮した設計や機能、非常事態の際、地域の災害避難拠点になる提案などの取り組
みが評価され、今回の受賞となりました。当社では、この受賞を契機に「レジリエンス住宅CH14」の
コンセプトを取り入れた住宅商品の販売拡大を図り、将来にわたって安全・安心な住まいを多くの
皆様にご提供できるよう務めていきます。
■受賞作品 : 「レジリエンス住宅CH14」
■作品概要 : 非常時、災害時にも自立できる戸建住宅
■レジリエンス住宅 CH14 の特長 :
「レジリエンス住宅 CH14」の大きな特長は、エコウィルと
LP ガスバルクの組み合わせにより災害時でも約 1 ヵ月、
電気とガスを使えることです。また、耐震構造に加えて、
『レジリエンス住宅』CH14
繰り返しの地震に強い制震システムを採用し、住む人の
安全・安心を確保します。さらに、専用の収納スペースには飲料水と食料を備蓄できます。
また、この住宅は家族で利用することはもちろん、非常事態が発生した際の地域の災害避難
拠点として活用することも想定しており、人が集まりやすいデザインを採用しています。
■(参考)レジリエンスジャパン推進協議会ホームページ : http://www.resilience-jp.org/
LIXIL住宅研究所では社内シンクタンク“キッズデザイン研究所”において、「子ども目線、子ど
も基準でつくる家は、全ての人に安全で住みやすい家」というキッズデザインの考え方をベースに、
次世代を担う子どもの住環境や家庭環境について恒常的に研究開発を進めています。その一つ
の形が「レジリエンス住宅CH14」です。「レジリエンス住宅CH14」で挑戦した取り組みの一つであ
る『エコウィルと LP ガスバルクの組み合わせ』は既に商品化しており、今後も同様に将来の住まい
における課題解決に向け、挑戦的な取り組みを進めていきます。
「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)」とは、次世代に向けたレジリエンス社会を構築する
ために全国各地で展開されている“強靭化”(レジリエンス)に関する先進的な活動を発掘、評価、
表彰する制度で、“強くてしなやかな国づくり、地域づくり、人づくり、産業づくりに資する活動、技術
開発、製品開発等”を実施している企業・団体に対し表彰するものです。「ジャパン・レジリエンス・
アワード(強靭化大賞)2015」では、全国から約 200 件の応募があり、その中から、一次選考(書類
審査)と最終審査(審査委員審査)を経て、グランプリ、金賞以下各賞が決定しました。
【報道関係者のお問合せ先】
㈱LIXIL住宅研究所 広報・宣伝部 担当:千明
電話:03-5626-8251 メール:[email protected]
LIXIL住宅研究所ホームページ/TOP URL:http://www.lixil-jk.co.jp/
本ニュースリリースは、本日、国土交通記者会、国土
交通省建設専門紙記者会にて、広報発表しています。
【参考】
『レジリエンス住宅 CH14』
開発の背景
一般的なスマートハウス(当社)の住宅用蓄電池は停電時に約3時間しか持ちません。しかし、東
日本大震災では最大450万戸が停電し、1週間たっても20万戸以上が停電し続けました。万が一
の災害時に備えるとともに、日常生活には環境問題の解決に繋がるシステムが必要ではないかと
いう考えから開発しました。避難生活において、明かりと温かい食事がとれるようにし、また、災害時
に家族で利用するだけでなく、地域の災害避難拠点として活用することを想定しています。
レジリエンスとは強靭性、即ち強くてしなやかなこと。「レジリエンス住宅 CH14」は、平常時には生
涯にわたり家族の健康を守る免疫力を持ち、災害時には強い回復力を併せ持つ住宅を、との考え
から、子どもから高齢者まで全ての人の安全・安心に繋がる提案をしています。
特長
■「レジリエンス」な様々な機能
●自立型コージェネレーションでガスを電気に。
震災などで停電時には、自立型コージェネレーションの始
動グリップを引っ張ることでエンジンが始動。150kgの大
容量LPガスバルクに蓄えたLPガスを使って発電します。
電気の供給がストップしても約1ヵ月にわたり日常に近い
生活が可能です。
●大容量LPガスバルクのため調理も可能
エネルギーが住居近接のため、災害時、ライフラインが
寸断されたとしても、150kgの大容量LPガスバルクに
蓄えたガスで調理ができます。さらに、停電時には自立
型コージェネレーションの始動による排熱で冬場は暖房
効果もあります。
LPガスバルクは、通常、容量が40%以下になったら
自動的に供給会社へ通知し、充填されるため、空っぽ
になることはありません。
停電したら始動グリップで稼動
自立型コージェネレーションとLPガスバルク
●水や食料を備蓄する「レジリエンス収納」を玄関に設置
災害時に自立して生活するために欠かせないのが水と
食料。レジリエンス住宅は、玄関にこれらを備蓄する十
分なスペース「レジリエンス収納」を設けています。
大容量の「レジリエンス収納」
「レジリエンス住宅」外観
■非常時・災害時のエネルギーの流れ
■スマートハウスとレジリエンス住宅の非常時における対策の比較
ライフ
ライン
電気
ガス
水
食
スマートハウス
レジリエンス住宅 CH14
非常時(停電時)
約 3 時間を蓄電池でカバー
非常時(停電時)
約 1 ヵ月間電力供給が可能
非常時対策なし
非常時、ガス管からのガス供給が止ま
っても約 1 ヵ月間ガスを供給
非常時対策なし
非常時対策あり
非常時対策なし
非常時対策あり
備蓄・野菜工場、家庭菜園
電気があるからテレビ、冷蔵庫が使える
■繰り返しの地震にも強くて安心
耐震等級3相当の構造体に「粘弾性体」を組み合わせた
『耐震+制震構造』。地震エネルギーに対して吸収性能
の高い「粘弾性体」で、家全体をまるごと包み込むことに
より、建物全体でダンパー(衝撃を吸収する仕組み)の
役割を果たします。
繰り返しの地震に強い構造体
■「地域の災害避難拠点」としても活躍するレジリエンス住宅
外部からのエネルギー供給なしに、約1ヵ月にわたり日常に近
い生活ができるレジリエンス住宅は、家族だけでなく、「地域の
災害避難拠点」としても活躍します。テレビで情報を得たり、温
かい食事を提供したりできます。公共の支援が始まるまで地
域で支えあう「共助」の意味合いからも、レジリエンス住宅に注
目が集まっています。
地域の災害避難拠点としても活躍