1 深川っ子が育む「深川めし」未来創造プロジェクト 現状・課題 企画提案者:一般社団法人江東区観光協会、深川観光協会 委託事業者:株式会社アール・ピー・アイ 実施区市町村 対象地域 江東区 深川 成果 従来の「ぶっかけタイプ」と「炊き込みタイプ」に加え、平成以降「創作タイプ」が登場し、区内の各店でお品 ❶ 深川めしを発掘し、地域資源としての可能性を確認 書きや内容がまちまちであり、また価格帯の幅も大きく、「深川めし」として一括りで認識されていない。 地域に埋もれかけていた深川めしに対し、今回招いた 深川めしのネームバリューは大きい(深川めし目当ての客がいる等)にもかかわらず、深川めしに関する情報が 観光の専門家からは、深川めしは観光資源としての条 十分に提供できておらず、地元の観光消費の拡大につながっていない。 件を備えている。あとはいかに磨いていくかとの助言 約9割の区民が深川めしを知っている一方で、実際には食べたことがない人も約1/3いるなど、深川めしが地 をいただいた。 元に普及し地元の人が来訪者に自信を持って深川めしを勧められる状況になっていない。 ❷ 新しい価値を発見し、新しい客層にアピール 深川めしという地域の伝統的な食事を、外部から新し い目で見直し、新しい価値を与えることができた。新 しい見方により、若者や外国人など新しい客層にもア ピールできる。 ❸ 深川めしで地域を盛り上げていこうという気運の醸成 シンポジウムのアンケートでは「深川めしで地元を盛 り上げていこうという気運を感じたが約70%でトッ プであり、気運の醸成を確認することができた。 実施内容 ❶ 深川めしのテキスト化 課題 深川めしの発祥や現在に至るまでの変遷過程等を明ら ❶ 深川めしのレベルアップ かにし、深川が「深川めしの発祥地」であり深川めし 問題のある一店が深川めし全体の評判を損なうことを避けるためにも、全体のレベルアップが必要。 ブランド化の背景となるテキストをまとめ、 「深川め ❷ イメージやカタチの明確化 しの由来書」を制作した。 深川めしと聞けば、誰もが共通してイメージできるわかりやすい「イメージやカタチ」をつくり伝えることが訴 ❷ 観光客やホテル宿泊客用に「深川めし食べ歩きマッ 求力のアップにつながる。 プ」を作成した。プロジェクト参加店であることを示 ❸ 地元に愛されてこそ本物の郷土食 す「ステッカー」と「参加店のお約束」を作成し、参 深川発祥の深川めしを次世代に伝え、地元に愛される深川めしの普及がカギである。 加店に配布した。 ❸ イベントの企画・運営 深川めしの情報発信と地元に愛される深川めしを目指 し、シンポジウム「深川めしでまちを元気に」と深川 めしの試食会を開催した。関連イベントとして、深川 今後の展開 ❶ 窓口の一元化 「月島もんじゃ振興組合」等を参考にしながら、外部からの窓口を一元化し、団体客にも対応できるような体制 東京モダン館で「深川めし歴史写真展」と「深川めし づくりが望まれる。 ミステリーウォーク2014」を開催した。 ❷ 地域ブランド化認証 ❹ 勉強会「深川めし未来創造プロジェクト」の運営 深川めしのブランドイメージを高め、 「深川発祥の深川めし」をアピールするためにも、関係地域団体が中心と 事務局内勉強会(3回) 、郷土史家や観光専門家を招 なり地域ブランド化認証制度の取り組みを進める。 き深川めしのテキスト化に向けた勉強会(3回) 、販 売促進ツールの制作と関連イベント企画運営を行う実 行委員会(4回)を開催した。 実証を終えて ○「イメージやカタチ」の明確化、地元に愛されること、団体客に対応できるような窓口の一元化といったブランド 化への課題は、他のブランド事業の参考となる。 4 5
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