センターNEWS(平成23年9月発行)

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■講座報告
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9月号
高砂市ではだれもがいきいきと暮らせる男女共同参画社会の実現に向けて、高砂市役所の西庁舎4階に『男女共同
参画センター』を設けています。センターでは図書・情報提供、講座の開催、交流スペースの提供、相談事業をお
こなっています。
講座
報告
H23 年 9 月 12 日にエッセイ講座を開催しました。
講師
尾崎美紀
プロフィール
兵庫県相生市在住。
1985 年『まさかのさかな』で第2回ニッサン絵本と童話グランプリ、1991 年
『あたしのいもうとちゃん』で第8回小さな童話大賞今江祥智賞を受賞。
子どもが話すような言葉に言葉の原点を求め、それを作品に反映させている。
エッセイ講座レポート
平成 23 年 9 月 12 日、童話作家の尾崎美紀先生をお迎えして『エッセイ講座』が
開催されました。平成 19 年から始まり今回で 5 回目となるこの講座、
「いつも楽しみにしているんです」という女性に
「今日が初めてで・・・」と緊張して入ってこられる方も。
初めての参加の方も多数いらっしゃいましたので、
エッセイを書くにあたっての基礎的な事から尾崎先生はとてもわかりやすく伝えてくださいました。
熱心にメモをとったり、頷かれたり、みなさん目をキラキラして真剣に聞き入る様子はまるで学生のようです。
今回の講座では、受講生の作品を抜粋し
参加者が添削を行うというワークがありました。
自分では気づかない事も人の作品を読んで初めて気づくことも多いそうです。
正しい、正しくないだけではなく、人の感性に触れ、刺激を受けることが上達するコツなのでしょう。
現在、男女共同参画センターでは第 1 回のエッセイ講座受講生が中心となってエッセイグループが活動中ですが
このようなグループで参加者同士が意見を交換することもあり年々スキルアップされているようです。
私はこのエッセイ講座に初めて参加しましたが一番印象に残ったのは
“エッセイを書くということは、料理をすることと同じ”
つまり、作る(書く)ことを決めたら
その為に材料を選ぶのだと言う先生の言葉でした。
常に新しいことに興味を持ち、観察をすることで
その人独自の具材になります。
そして、皆さんの経験や体験がスパイスになって“極上のエッセイ”になるんですね。
2 時間の講座を受けられて、お帰りになる皆さんのお顔が意欲に満ちているように
感じたのは私だけでしょうか?
きっと帰り道にたくさんの具材を見つけて帰られたことでしょう!
平成23年 3 月に策定された第 2 次たかさご男女共同参画プランでは「一人ひとりの「個」を尊重した男女共同参
画社会の実現」を基本理念としていますが、エッセイを通して個々を表現していくこともまた実現の第一歩になるので
はないでしょうか。
グループ紹介
私たちエッセイグループ「いでしお」は、平成 19 年に実施された「エッセイ
講座」の受講者で始めました。
現在 高砂市男女共同参画センターでは
男女共同参画センターの登録市民グループとして
エッセイグループ「いでしお」が活き活きと創作活動に
励んでいます。「いでしお」に参加をご希望の方は、
男女共同参画センターまでご連絡下さい。
何をどう書けば良いのかわからないまま、小学生の作文のように素直な
気持ちで書きたいと。おじさん、おばさんが頭をつき合わせて、毎月集って
おります。メンバーの書いてきたものを読み合わせするうちに、それぞれの
人となりや思いが、文章から思い描け、もっとこの人と話したい、知りたいと
思うようになりました。自分の思いを文章にする。難しいことですが、楽しい
事でもあります。今日も、仕事や家事の合間を縫って、私の自己表現に向
き合う作業が続きます。 (網干レイ)
著者
有吉 玉青
著者
伊集院 静
出版社 講談社
出版社 講談社
美名子は母と父の話をしない。あるとき、そう決めたから。
こんなとき、大人ならどう考え、どう振る舞うのだろう。
ひとりの女性の心を、その孤独と成長を精緻に描く「絆の物語」
「本物の大人」になりたいあなたに捧げる、この一冊。
もの心ついたときに、父はいなかった。それは寂しいことではなかった
大好きな人に手紙を書きたくなったとき。上司に意見をしなければなら
――。美名子と母のあいだにある、ふれられない空白。そこには、い
ないとき。人を叱らなければならないとき。大切な人を失ってしまった
つも「不在の父」がいた。現代を生きるひとりの女性の姿を、思春期か
とき。嫌でもケンカをしなければならないとき。とてつもない悲しみに包
ら 40 代までの心の軌跡をとおし語る 6 篇の物語。とまどいながら、そ
まれたとき。人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている
の先に見つかる心の本当のかたちを、美しい文章と丁寧な心理描写
「いろいろ事情があるんだろうよ……」大人はそういう言い方をする。
で描き出した「絆の物語」。
なぜか? 人間一人が、この世を生き抜いていこうとすると、他人には
著者の新境地を開く、感動の連作短篇小説集。
話せぬ(とても人には言えないという表現でもいいが)事情をかかえる
ものだ。他人のかかえる事情は、当人以外の人には想像がつかぬも
のがあると私は考えている。――「妻と死別した日のこと」より
【クルミを割ると、内側に幾つも部屋がある。
部屋と部屋を薄い皮膜が仕切っている。
家族とは〈クルミの小部屋の住人のよう〉・・】
すべて分かり合っているように見えても、
家族には皮膜に隔てられた“小さな謎”があって、〈お
たがいにぼかしをかけてつきあっている部分もある〉
_本書より
著者
河野 裕子
出版社名 中央公論新社
わにのヨワニンはおくびょうなうえに、うんどうしんけいが
50代、独身、母と二人暮らし。仕事や将来へ
にぶくてえさもとれない。おまけにともだちもひとりもいませ
の不安はあるものの、穏やかな日々を過ごし
ん。あるひ、たべようとしたこざるに「あそぼ!」といわれて
ていた。お参りに行った神社で、「しあわせを
…。
ください」と、ふとつぶやいた翌日、近所の野
【作】尾崎 美紀
良猫が、父の思い出の木の下で5匹の子猫
【絵】市位 みか
を産んでいた。「猫は嫌い、絶対に飼わない」
と言っていた二人だったが…。笑って泣ける、
著者
森下 典子
うそのような本当の物語。
出版社名 飛鳥新社
【出版社】チャイルド本社
高砂市男女共同参画センターでは、図書コーナーを設けています。女性問題の解決や男女共同参画づくりを学ぶための図書・行政資料ビデオ・各種データ
などを収集し、提供しています。また各関係機関のパンフレット・講座案内パンフレットなども随時、設置しています。お気軽にご利用ください。
【図書の貸し出し】
期間は 2 週間 2 冊までです。
お気軽にご利用ください。
女性が抱えるさまざまな悩みを女性問題カウン
女性の弁護士が、女性の抱えるさまざまな問題
セラーがあなたの気持ちにそってお聴きし、共に
について、法的手続き等の相談に応じます。
考え、あなたが解決の一歩を踏み出せるようお
【面接相談】 (予約制)
手伝いをします。
毎月第4月曜日
【面接相談】 (予約制)
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【電話相談】
(第 4 月曜日が休日の場合は第4水曜日)
月曜日~金曜日
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(平成 23 年 9 月発行)
法華山谷川
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