松 本 市 教 育 委 員 会 会 議 録

平成26年度第10回定例
松 本 市 教 育 委 員 会 会 議 録
松本市教育委員会
1
平成26年度第10回定例松本市教育委員会会議録
平成26年度第10回定例松本市教育委員会が平成27年1月22日午後3時00分
大手公民館視聴覚室に招集された。
平成27年1月22日(木)
議
事
日
程
平成27年1月22日午後3時00分開議
第1
開
会
第2
委員長挨拶
第3
議 事
[議案]
第1号
平成26年度松本市公民館活動推進功労者について
[報告]
第1号
松本市議会教育民生委員協議会の結果について
第2号
信州まつもとこどもキャンプの開催結果について
第3号
平成26年度二学期の学校事故の状況について
第4号
平成26年度二学期のいじめの調査結果について
第5号
平成26年度二学期の不登校児童生徒の状況について
第6号
平成26年度二学期「中間教室」の状況について
[周知事項]
1
第30回松本市公民館研究集会の開催について
2
発掘された松本2014∼松本市遺跡発掘報告会∼の開催について
3
70歳以上の公募による美術展「第6回 老いるほど若くなる」の
審査結果及び入賞・入選作品展の開催等について
4
第30回学都松本・博物館「勧館楽学」対談の開催について
5
松本市立博物館分館の冬季企画展の開催について
第4
その他
第5
閉会
2
第10回定例松本市教育委員会出席者名簿
〔出席委員〕
教
育
委
長
斉
藤
金
司
教育委員長職務代理者
小
林
磨
史
教
花
村
福
島
長
吉
江
長
宮
川
雅
行
教 育 政 策 課 長
伊佐治
裕
子
学 校 教 育 課 長
奥
原
広
幸
指
長
大
内
学 校 給 食 課 長
市
川
尚
文
中央公民館長
永
田
幸
彦
中 央 図 書 館 長
田
中
光
雄
文
長
内
城
秀
典
松本城管理事務所長
土
屋
彰
司
美 術 館 副 館 長
松
田
佳
子
博
長
窪
田
雅
之
スポーツ推進課長
中
村
尚
文
清
澤
秀
幸
勝
山
裕
美
育
員
委
員
〃
教
育
潔
智
子
厚
〔出席職員〕
教
育
部
導
室
生涯学習課長
化
物
財
館
勝
兼
課
館
〔事務局〕
教育政策課
教育政策担当係長
教育政策課
教育政策担当係長
3
≪開会宣言≫
午後3時00分
斉藤委員長は平成26年度第10回定例松本市教育委員会の開会を宣言した。
委員長
それでは第10回の定例会を始めます。
1月も下旬になりましたが、年が改まって最初の定例会です。今年もみんな
で力を合わせて、学都松本への道を一歩ずつ歩いて行くことができればいいと
思っています。
さて、今年こそ災害のない年にと祈ったことと思いますが、フランスでのテ
ロ事件、多くのスキーヤーの遭難事故、あるいは日本人の人質事件等ありまし
て、落ち着かない年の始まりです。思えば、21世紀になったとき、世界中の
人間が言いました。20世紀は戦争の世紀だったが、21世紀は平和の世紀だ
と。しかし、01年に9.11が起こり、21世紀もまた平和とは程遠い歩み
をしていると思います。楽観的に希望を語るには、人間はまだまだ愚か過ぎて、
マララさんという少女が自分の命を懸けて、普通のことを訴え続けなければい
けないというのが、現在の世界の現実です。3.11の後、日本人が異口同音
に言いました。「自分たちの求めてきたことはなんだったのか。生きることの
意味を問い直せ。」と。しかし、そういう問いも現在は不問に付されていると
思います。そういう怠惰を脱しなければ、平和は近づいてこないということを
改めて思い知らされた本年の年の始めです。
今日は、ミヒャエル・エンデの新年のメッセージをご紹介します。皆さん、
それぞれ読んで頭の隅に入れて、新年を出発しましょう。本年もよろしくお願
いします。
≪議事録の承認≫
委員長
第9回の会議録は現在調整中ですので、次回承認といたします。
≪署名委員の指名≫
委員長
会議録署名委員は、小林委員、福島委員です。お願いします。
≪議案審議≫
委員長
本日は、議案が1件、報告6件、周知事項5件です。
4
<議案第1号>
委員長
平成26年度松本市公民館活動推進功労者について
議案第1号、平成26年度松本市公民館活動推進功労者について、お願いし
ます。
生涯学習課長
議案第1号、平成26年度松本市公民館活動推進功労者について、趣旨、功
労者推進の目的、推薦基準、功労者について説明
委員長
何かありますか。よろしいですか。
委員長集約
では第1号議案につきまして、原案どおり承認することといたします。よろ
しくお願いします。
<報告第1号>
委員長
「松本市議会教育民生委員協議会の結果について」
それでは報告に移ります。報告第1号「松本市議会教育民生委員協議会の結
果について」お願いします。
教育政策課長
「松本市議会教育民生委員協議会の結果について」、趣旨、開催日時、協議
事項、報告事項、委員からの主な質問・意見・要望を説明
委員長
6ページ、5の⑵のイに「盛土構造」、ウに「橋梁構造」とありますが、ど
ちらになるのか決まっているのですか。
スポーツ推進課長
波田扇子田公園に影響を与える中部縦貫自動車道の建設にあたりまして、
現在、地元は盛土構造を要望しているという段階であります。決定までにはま
だ数年かかるのかどうか不明なところですが、国が進める事業の中で、市は、
地元との間に入って調整を進めていくということになります。
委員長
報告第1号につきましては報告をいただきました。
<報告第2号>
委員長
信州まつもとこどもキャンプの開催結果について
第2号「信州まつもとこどもキャンプの開催結果について」をお願いします。
学校教育課長
「信州まつもとこどもキャンプの開催結果について」、趣旨、期間及び参
加人数、参加者の感想、特記事項を説明
委員長
御苦労さまでした。回数を重ねて定着してきたと思います。教育長から何か
ありますか。
教育長
今回7回目のキャンプということで、飯館村から教育長と職員が同行され、
バスは飯館村が出してくださいました。このキャンプに何回も来ている子ども
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達がいて大変嬉しく思いました。子ども達の様子は、落ち着いた生活ができて
いて、スキーや水泳を楽しんでいました。避難生活に慣れてきて、日常の生活
や気持ちが安定してきているということを感じました。
小林委員
継続で、大変良い事業になっていると思います。大学生が遊んでくれたとい
うことですが、詳しくお聞かせください。男女比もわかればお願いします。
学校教育課長
大学生は歳が近いうえに、上手に接してくれるので、子ども達は伸び伸びと
接して、すぐに打ち解けていました。大人に対するような身構えがなく、とて
も楽しそうでした。参加の大学生は公募により、男子学生が3人でした。
小林委員
「大学生にもっといてほしかった」という感想がありましたので、今後の参
考にしていただきたいと思います。
委員長
参加者の感想について、良くなかったという感想はありませんでしたか。
学校教育課長
リピーターが多く、4、5回目の子どもさんもおりまして、毎回同じような
メニューであると指摘する感想もありました。事務局がひと工夫する必要があ
ると反省しています。
福島委員
大学生ボランティアの募集の方法を教えてください。
学校教育課長
松本大学と信州大学の学生ボランティア活動の窓口になっている団体に声を
かけさせていただきました。
花村委員
四賀に滞在している子ども達と、キャンプに参加した子ども達の交流はあり
ましたか。
学校教育課長
残念ながら、今回の日程の中では交流の時間を持つことができませんでした。
委員長
学びの交流について、今後さらに検討してください。
<報告第3号>
平成26年度二学期の学校事故の状況について
委員長
第3号「平成26年度二学期の学校事故の状況について」お願いします。
指導室長
「平成26年度二学期の学校事故の状況について」、趣旨、学校事故月別報
告件数、内容を説明
委員長
何かありますか。
福島委員
昨年に比べてかなり件数が減少していますが、この要因はどのように考えて
いますか。
指導室長
減少の要因を具体的に挙げるのは難しいのですが、学校でかなり気を付けて
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いるということと、職員研修等でも注意喚起しているということが、減少につ
ながっているのだと思います。
委員長
事故が少ないというのはとても良かったと思います。学校の先生方に、何か
の機会にお礼を伝えてください。
花村委員
4事故の内容別件数の⑶病気として、過換気症候群によるパニック、けいれ
んなどが挙げられていますが、これは事故という捉えになるのですか。
指導室長
これらは、救急車を呼んで病院の診察を受けたという事例で、事故速報が提
出されたものです。
花村委員
救急車で病院に搬送されたので事故扱いになるということですね。過換気症
候群というのは現象の結果であって、過換気症候群の前に、何らかのトラブル
などがあって興奮した結果、過換気症候群が発症したのではないかと思ったの
です。けいれんというのはどのような事例ですか。
指導室長
体育館で集会をしていたところ、体育館内が暑くなり、熱中症になったため
救急車で病院に搬送した事例です。
花村委員
それも事故という扱いになるのですか。だとすると、もう少し件数が多いの
ではないかと思います。厳密に言うとこれらは病気という括りになると思いま
すので、事故件数に数えるというのは違和感があります。
指導室長
集計の仕方については、今後検討させていただきます。
教育長
交通事故が11月に多く発生したため、交通安全に心がけるよう各学校へ指
示を出しました。それから、不審者遭遇が4件ありました。校長会、PTAな
どと連携して、子ども達が安心して登下校できるよう対応していきます。
小林委員
4事故の内容別件数の⑴交通事故として「自動車運転中」とありますが、こ
れはどういうことですか。
指導室長
教員の事故です。
小林委員
不審者遭遇による事故というのは、具体的にどのようなものですか。
指導室長
声かけや写真を撮られたなど、不審者と遭遇した事案を事故として数えてい
ます。
委員長
先生の事故の件数が入っているということがわかりにくいので、子どもと先
生を分けて集計してください。それから、学校事故の定義ですが、休日や家庭
における事故も学校事故と数えるルールなのですか。
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指導室長
大きな事故は報告することになっており、休日や家庭における事故であって
も、学校から報告されてくるものを集計しています。
委員長
わかりました。よろしくお願いします。
<報告第4号>
平成26年度二学期のいじめの調査結果について
委員長
第4号「平成26年度二学期のいじめの調査結果について」お願いします。
指導室長
「平成26年度二学期のいじめの調査結果について」、趣旨、調査結果の概
要、内容を説明
委員長
何かありますか。
小林委員
外国由来の子ども達への教育にも努力いただいているところですが、日本語
が通じない子ども達へのいじめなどがあるかどうかということを把握していま
すか。
指導室長
外国人の子ども達は、松本市でもだいぶ増えてきていまして、心配な面もあ
りますが、正確な数は把握していません。今後、確認し、注意喚起をします。
教育長
4その他の⑴にお示しのとおり、現在、松本市いじめ防止等のための基本的
な方針案の検討を進めています。いじめ防止のための基本的な方針として、大
きく4つの項目にわけて、1、いじめの背景、2、こどもにやさしいまちづく
りの市の取組み、3、いじめ防止の具体的な取組み、4、重大ないじめが起こ
ったときの取組みを挙げているところですが、現在、委員の意見を聞きながら、
検討をしています。3月に第4回策定検討委員会を開催し、その後パブリック
コメントを経て策定ということになります。
委員長
いじめの内容として、冷やかし、からかい、悪口などが挙げられています。
先生方は、このようなことに気付いたときには指導するのだと思いますが、反
面、子ども達はこういうことを言いながら育っていくのではないかという気持
ちもあります。こういうことが全くない空間の中で子ども達はどうやって育っ
ていくのか。全国でいじめというものが13万件あって、7万件ほどが冷やか
し、からかい、悪口だということですが、子ども達が成長していく段階で、か
らかいや悪口がない環境で育っていくということについて、指導室長はどうお
考えですか。
指導室長
子ども達は、友達同士の関わりの中で成長していくものですし、子ども達自
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身で解決していくという力も身につくと思います。先生方は、事実確認を丁寧
にしながら取り組んでいますが、子ども達自身で解決する力を付けるような指
導についても心がけていきたいと思います。
委員長
いじめの定義が平成21年から変わってきて、こういった冷やかしやからか
い、悪口などもいじめであると、きちんと定義されてきているわけですが、深
刻ないじめになって、子ども達が自分の命と向き合わなければいけないような
形になっていくということがあれば、これは悪いことです。しかし、ある程度
の収容能力の中で、言いたいことを言い合うような空間が、学校の中にはあっ
てもいいのではないか、そういう空間が全くない学校を想像するとそれも恐ろ
しい気がします。そういう中で、子ども達が互いに切磋琢磨し成長するという
面もあると思っています。いじめなどが起こった時に、学校が子ども達とどう
向き合っていくのかということが大きな問題だと思います。
毎回このいじめの調査を見ると、このようなことを思いますが、2か月に1
度の調査は、いじめはどこにでもあり得るという観点で松本市が取り組んでい
るものですので、この取組みには感謝しているところです。
<報告第5号>
委員長
平成26年度二学期の不登校児童生徒の状況について
第5号「平成26年度二学期の不登校児童生徒の状況について」お願いしま
す。
指導室長
「平成26年度二学期の不登校児童生徒の状況について」、趣旨、不登校児
童生徒の状況、不登校支援アドバイザーの支援状況を説明
委員長
何かありますか。
花村委員
不登校の児童生徒の中に、発達障害の子どもがいないか心配です。発達障害
の子どもの場合は、面接や指導など対応の視点が違ってきます。把握している
ことはありますか。
指導室長
現在詳細については把握できていません。今後、把握に努めます。
委員長
ひとつ良い話を紹介したいと思います。中間教室にも行けない子どもの話で
す。こども部との連携で設置されている、旭町に「はぐルッポ」という施設が
あります。西森前教育委員がスタッフを務めているのですが、先日、西森さん
が松本市から表彰されました。はぐルッポの子ども達がサプライズでお祝いを
9
してあげようということになったそうです。西森さんに内緒で計画していたそ
うですが、子ども達が書いた寄せ書きを見せてもらった時にちょっと涙が出そ
うになったのです。ある子が端の方に「いつまでも長生きして」と書いてあっ
たのですが、この子はどういう子かというと、障害がある子で、はぐルッポに
来た時には椅子に座っている力がなく、机の下にごろごろと寝転んでいる状態
でした。学校へ行かず、家では部屋を真っ暗にして閉じこもっていたそうです。
母親は、この子と一緒に死のうと思っていたが、はぐルッポの存在を知って、
子どもが嫌がるのを無理やり連れてきたそうです。当初、その子に中学校を卒
業したらどうするのか聞いたところ「死ぬからいい」と答えたそうで、この子
とどう関わればいいかと、私は相談されました。その後この子は、はぐルッポ
ならいいと言って通うようになり、今では学校へ行けるようにもなりました。
その子が寄せ書きに「いつまでも長生きして」と書いてくれたというのです。
いい話だと思いませんか。命というのは、名前が付く前に人間が生まれた時に
持っている、人間としての尊厳なんです。それを本当に大事にして、子ども達
にそのままでいいんだよと言って待っている。そうすると、その子たちが蠢動
のように、自分の力で学校に行けるようになる。その子も今、元気で学校に行
っています。そして「いつまでも長生きして」と言えるようになった。生きる
ことに意味を持つことができてきたのだと思います。
<報告第6号>
平成26年度二学期「中間教室」の状況について
委員長
第6号「平成26年度二学期「中間教室」の状況について」お願いします。
指導室長
「平成26年度二学期「中間教室」の状況について」、趣旨、通室児童生徒
の状況、連絡相談の状況を説明
委員長
ご苦労さまです。
《周知事項》
<周知事項1>
第30回松本市公民館研究集会の開催について
<周知事項2>
発掘された松本2014∼松本市遺跡発掘報告会∼の開催について
<周知事項3>
70歳以上の公募による美術展「第6回 老いるほど若くなる」の
結果及び入賞・入選作品展の開催等について
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審査
<周知事項4>
第30回学都松本・博物館「勧館楽学」対談の開催について
<周知事項5>
松本市立博物館分館の冬季企画展の開催について
委員長
ご苦労さまです。いろいろな行事があります。よろしくお願いします。
<その他>
委員長
その他、ありますか。日程等について事務局からお願いします。
事務局
次回教育委員会は2月19日となります。市議会2月定例会が2月18日か
ら開会になります。
≪閉会宣言≫
委員長
以上で第10回定例教育委員会を閉じます。
斉藤委員長は、平成26年第10回定例松本市教育委員会を閉じる旨宣言した。
<午後4時10分閉会>
会議録調製職員
会
議
録
署
教育政策課教育政策担当係長
名
委
勝
山
員
小
林
磨
史
福
島
智
子
11
裕
美