資料 適正取引の推進に向けた今後の取組について[ :689KB]

資料4
適正取引の推進に向けた今後の
取組について
中部運輸局
Ministry of Land ,Infrastructure ,Transport and Tourism ,Chubu District Transport Bureau
現状等を踏まえた課題への対応について
• 荷主、元請事業者、下請事業者の協働により、トラック運送事業における適正取引を推進するため、望ましい取引形
態の普及、不適正な取引の防止等を図ることが必要となっている。
1. 各種ガイドライン等の活用促進
書面化の
普及・定着
・書面化の意義の再徹底(周知の強化)
・アンケート調査のフォローアップによる取り組み促進支援
・実態調査の実施による課題整理の継続(定点観測)
適正取引・
価格転嫁
促進策
・強化月間による取り組み強化
・適正取引推進(燃料サーチャージ導入・価格転嫁)に関する運輸局・運輸
支局による継続的な説明会開催(事業者の交渉力強化に向けた支援)
・必要に応じた交渉の場(トラック事業者と荷主等)への運輸局職員の同席
による、サーチャージ、適正取引についての説明
・トラック協会における、原価計算など、価格転嫁交渉に必要な知識に関す
る周知
荷待ち時
間、荷役
事故等の
解消
・改正「下請・荷主適正取引推進ガイドライン」の周知
・ 「陸上貨物運送事業における荷役作業の安全対策ガイドライン」の周知
2. 現場における課題解消に向けたステップアップ認証制度の構築(検討)
1
課題と改善点の見える化事業(ステップアップ認証)の提唱
発荷主は着荷主に弱く、トラック運送事業者は発荷主に弱いため、問題を
それぞれ感じていても、うまく共有できず、解決が進まないのではないか。
待機時間や付帯
業務などについて
合意があいまい、
現状維持?
待ち時間によるドライバーの拘
束や待機中のアイドリング、契
約外の付帯作業や労災の発生
着荷主がトラック事業
者に指示している内
容か知らない?
発荷主の現場
安全や環境、効
率化、労働環境
の向上に関する
要求の高まり
発荷主の営業所
三つの物流現場にお
ける改善の可能性
トラック営業所
着荷主の現場
仕事をもらっている
から言い出せな
い?
待ち時間によるドライバーの拘
束や待機中のアイドリング、契
約外の付帯作業や労災の発生
着荷主の営業所
発荷主がトラック事業
者にどのように指示し
ているか知らない?
2
課題と改善点の見える化事業(ステップアップ認証)案
各物流現場を知ることにより、問題点の発掘、改善のきっかけ作りが進む
のではないか。
レベルアップ訪問による見える化
A認証
(発荷主の現場)
レベルA:本社物流担当
レベルB:現場責任者
レベルC:現場担当者
相互理解
訪問者をレベルアッ
プすることにより・・・
Bステップ
B認証
(トラック運送事
業者の営業所)
C認証
(着荷主の現場)
Cステップ
【ステップアップ認証の効果】
Aステップ : 発荷主の現場における荷待ち時間、荷役作業、効率的な貨物の流れ、効率的で確実な情
報の流れ、急な変更時の対応の迅速化・適正化
Bステップ : トラック事業者が荷主から受けた運送依頼や情報をどのように受け、捌いているか、トラッ
ク事業者の輸送安全確保の現場などを確認することにより、トラック運送事業に関する理
解の増進
Cステップ : 着荷主の現場における荷待ち時間、荷役作業、効率的な貨物の流れ、効果的で確実な情
報の流れ、急な変更時の対応の迅速化・適正化
3
課題と改善点の見える化事業(ステップアップ認証)の検討の進め方
これまでアンケート調査、現地調査、優れた取り組み事例を紹介することにより、課題発掘、解決の糸口の
紹介を行ってきたが、さらにこうした取り組みを広めるため、現場の課題解決に向けた、発荷主、着荷主、
トラック運送事業者3者による現場でのコミュニケーションを提唱するためのツール作りやモデル的な実証
による効果検証を行い、パートナーシップ会議において取り組みの必要性の確認を進める。
ねらい
発荷主と着荷主と貨物自動車運送事業者全てにとって、最適なトラック輸送サービスの実現のため、課
題の改善と克服に向けた提案、協議の場を設けることの提唱
安全・安心なトラック輸送サービスを社会全体に行き渡らせる
様々な観点から優れた取り組み事例を紹介し、研究と交流を促進する
※ 平成27年度に制度構築に向けた検討の場を設置し、モデル事業の実施を含めた検討
1. 認証要領、基準の整理(3者と現場をキーワード)
・ 現場を見ただけで良いのか?
・ 認証のメリットは、自己満足で良いのか?
・ 1つの荷主に数社のトラック事業者がおり、まとめられるか。
等
2. 認証の結果の公表のあり方・方法(認証した事業者の意見、感想をヒヤリングして公表)
・ 3者セットでなく、それぞれで良いか?
・ 事業者名は公表するか?事業者数のみ公表するか?
等
3. 認証制度の募集、周知のあり方・方法(募集や制度の周知、協力体制づくり等)
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