浜田林業部トピックス(2月号)

浜田林業部トピックス(2月号)
①ヤング係数測定・含水率測定講習会が開催されました(大場)
1月28日、弥栄町の島根県西部山村振興財団ほかにおいて、
製材品の縦振動ヤング係数測定・含水率測定に関する講習
会が開催され、西部地域の製材業者等19名が参加しました。
この講習会は、H26年12月以降、発注される公共建築木造
工事に使用される非JASの製材品(無等級材)は、ヤング係
数(たわみにくさ)や含水率の測定と報告が義務づけられたこ
とに伴い、ヤング係数及び含水率の測定方法を理解してもら
う目的で開催されました。
講習会を契機に、製材品の品質表示が進むことで、公共建
築への県産材利用が一層促進することが期待されます。
ヤング係数測定の様子
②移動式チッパーの見学会が開催されました(荒金)
2月6日、江津市松川町の江津工業団地内で、移動式チッ
パー等の見学会が播磨屋林業株式会社主催で開催され、関
係者約60名が参加しました。
播磨屋林業(株)では、今年4月に稼働予定の木質バイオマ
ス発電施設へ燃料用チップ供給を予定しており、発電所と同
じ江津工業団地内に燃料供給用施設の整備を進めていまし
た。
この度の見学会では、新規に導入した移動式チッパーのデ
モンストレーションに加え、既存施設の改良で整備したチップ
の保管施設も披露されました。
既に施設内への燃料用原木のストックも進んでおり、木質
バイオマス発電施設への燃料供給に向けて、この施設が活
躍することが期待されます。
移動式チッパーの稼働状況
ストックが進む燃料用原木
③浜田市立国府小学校が竣工しました(大場)
1月24日、浜田市立国府小学校校舎及び屋内運動場の竣
工式が開催されました。新たな国府小学校は、浜田市東部の
上府小、国府小、有福小の統合校です。
新校舎は、鉄筋コンクリート造3階建ての建物ですが、子ど
も達が木の温かみを感じられるよう内装材や建具に地元産材
が使用されるとともに、ユニバーサルデザインが取り入れられ
ています。
統合校は、今年4月に開校予定で、子ども達が木に囲まれ
た校舎で健やかに成長してくれることを願っています。
校舎内の木質内装、建具
④西条柿生産組合の反省会で鳥獣被害対策について話をしました(狩野)
2月10日、JAいわみ中央の本所にて、平成26年度西条柿生
産組合の反省会が開催されました。
浜田市田橋町・横山町では、西条柿の栽培を積極的に行っ
ていますが、この柿園が様々な野生動物による被害を受けて
います。当センターでは、地域プロジェクトでこの地域住民が
主体となった鳥獣被害対策を支援するとともに、横山町では
柿園所有者の方の協力を得て、公益財団法人世界自然保護
基金ジャパン(WWFジャパン)と、鳥獣被害対策に関する共同
研究を行うなどの取り組みを行っています。
今回は、西条柿生産組合の反省会のなかで時間をいただ
き、柿の生産者の方々に、鳥獣被害の現状、被害を及ぼす野
生動物の生態、その被害対策などを、静野鳥獣専門員から
話をしました。
西部農林振興センターでは、このような場を活用し地域での
鳥獣被害対策が進展していくように、普及啓発活動に務めて
いきます。
静野専門員の発表の様子
⑤第1回日本ジビエサミット(鳥取)に参加しました(金森)
2月5日、6日鳥取市において、第1回日本ジビエサミットが開
催されました。現在浜田市で検討している獣肉加工施設整備
の参考にするため、浜田市有害鳥獣捕獲対策協議会のメン
バー9名が参加しました。
5日は若桜町の「わかさ29工房」を視察しました。全国から集
まるため、大型バス三台での視察となり、報道陣も多く注目度
の高いことが伺えました。この施設では主にシカの解体処理
を行っており、施設を中心に若い方々(地域おこし協力隊)が
活躍する地域活性化が図られていると感じられました。
6日はとりぎん文化会館でジビエサミットが開催され、冒頭の
挨拶で鳥取県知事や鳥取県出身の地方創生大臣の挨拶(ビ
デオレター)があり、鳥取県として全力を挙げてこのジビエサ
ミットを開催していることが見てとれました。このジビエサミット
に参加し、改めて獣肉加工施設における販売先の重要性が
判りました。
今後も当センターでは、浜田市の獣肉加工施設の整備に積
極的に関わっていきたいと思います。
「わかさ29工房」シカ肉保管の
ジビエサミット会場の様子。