2014年度大田区多文化共生推進協議会報告書【概要版】

2014年度大田区多文化共生推進協議会報告書【概要版】
1 大田区多文化共生推進協議会の概要
(1)発足
大田区多文化共生推進プランに基づき平成 23 年9月に設置
(2)会の目的
・大田区における多文化共生社会の実現に向けて、区民の主体的な参画により多文化
共生を推進するために設置し、多文化共生の推進に関することを調査研究し、区長
に提言するものとする。
2 2014 年度大田区多文化共生推進協議会開催日程
第 1 回 2014 年6月 12 日
第 2 回 2014 年9月 26 日
第 3 回 2014 年 11 月 20 日
第 4 回 2015 年2月 16 日
3 委員名簿 第2期(平成 25・26 年度)の委員14名(うち外国人委員6名)
役職
氏名
分野
分科会
会長
成田 浩
学識経験者
多文化共生の意識づくり
副会長
Ronald Dale
McFarland
外国人区民
多文化共生の意識づくり
副会長
藏方 庸光
自治会町会関係者
防災
委員
野村 伸美
日本人区民
多文化共生の意識づくり
委員
宮川 立之
日本人区民
防災
委員
中山 玉恵
外国人区民
多文化共生の意識づくり
委員
金 宣我
外国人区民
多文化共生の意識づくり
委員
委員
委員
齋藤
ルタイティップ
林 翊微
向井
エディナ メサ
外国人区民
外国人区民
外国人区民
防災
防災
防災
委員
小林 裕明
国際交流団体で活動する区民
防災
委員
河合 良治
国際交流団体で活動する区民
多文化共生の意識づくり
委員
中村 明夫
国際交流ボランティア
多文化共生の意識づくり
委員
田中 教彦
大田区観光・国際都市部長
防災
4 報告書骨子
・協議は、第1期(2011~2012 年度)と同様に2つのグループに分かれ分科会形式で行
った。
≪多文化共生の意識づくり分科会≫
・取り上げられた課題
(1) 多文化共生事業に対するボランティアベースのサポートが不足している。
(2) 外国人区民と日本人区民間の相互理解の場が不足している。
・区への提言
(1) 多文化共生推進事業を行うにあたっては、区職員だけでなくボランティアがサポ
ートを行う。具体的には「
(仮称)多文化共生まちづくり委員会」を立ち上げ、外
国人と日本人間のコミュニケーションを支援する「コミュニケーション支援グル
ープ」と、外国人区民からのちょっとした相談を電話やメールで受け付ける外国
人区民向けアドバイザーを養成する「生活支援グループ」の2つのグループを設
けて、ボランティアが活動する。
(2) 外国人区民と日本人区民が交流できる施設を地域に設置し、日本人区民と外国人
区民がお互いの文化や言語を教え合えるような環境を作る。
≪防災分科会≫
・取り上げられた課題
(1) 防災訓練について、多言語での周知や通訳派遣を行っているが、外国人区民の参
加率は依然として低い。
(2) 災害時、避難所などで言葉が通じず指示の統一や意思疎通が図れない。
・区への提言
(1) 外国人区民に対して防災意識を啓発するために、外国人向けのイベントや外国人
が主催するイベントの中で防災訓練を実施するなど、外国人区民が防災訓練に気
軽に参加できるよう工夫する必要がある。
(2) 現在避難所に設置している多言語コミュニケーションボードやコミュニケーショ
ンバンダナを活用するほか、国際交流ボランティアや来~る大田区大使などによ
る災害時言語支援ボランティアを充実させるなど、災害時のコミュニケーション
手段をより強化するべきである。
≪両分科会共通≫
・取り上げられた課題
(1)日本語が充分に理解できていない外国人区民へ必要な情報が的確にいきわたってい
ない。
・区への提言
(1)外国人区民のメールアドレスの登録を進めるべきである。区内の様々なイベントの
中で登録するメリットを分かりやすく周知する。また多文化共生推進センターが
ツイッターやフェイスブックを活用し、外国人コミュニティーとつながり、情報
提供を進めていく。