2015 年 3 月 補助金を使って設備更新・導入を ~補助金の活用方法~その8(号外-3) 【実践編】 はじめに 「補助金を使って設備更新・導入を~補助金の活用方法~その8(号外)」をお届けします。今回のテーマは「H27 年度エネルギー使用合理化事業者支援補助金を活用しよう【実践編】 」と題してお届けします。本稿は GS ニュー ス 26 号用に準備したものでしたが、H26 補正予算で大規模な省エネ助成がついたので、内容を差し替えました。 補助金の詳細は執行団体 HP よりご確認下さい。 H27 年度も H26 年度と同じ予算額 410 億円が国会で承認されました エネルギー使用合理化事業者支援補助金とは ①概要 工場・事業場等における省エネ設備・システムへの入れ替えや製造プロセスの改善等の改修により省エネや 電力ピーク対策を行う際に必要となる費用を補助。H26 年度の執行団体は SII(環境共創イニシアチブ) 。 ②応募条件 Ⅰ 原油換算で 15kL 以上のエネルギー使用量の削減 Ⅱ 事業所全体で 1%以上のエネルギー使用効率の向上 ⇒ⅠまたはⅡの条件を満たすことが必須です。 ③補助率と設備の規模 補助率は 1/3 又は 1/2。下限補助額 100 万円、上限補助額 10 億円(300 万円未満の工事は対象となりません)。 連携事業やエネマネ事業者の利用等により助成率が変わるので、注意して下さい。 ④昨年の採択結果 応募総数は公表されていませんが、省エネ効果や費用対効果の高い案件が採択されます。 公募期間 採択件数 県内の採択件数 GS 事業者採択件数 H25 補正分 2/25~3/28 997 26 12 H26 一次募集 6/9~7/1 1472 46 16 H26 二次募集 9/10~11/10 2 0 0 申請に向けた準備 ①現状のエネルギー使用量の把握⇒電気・ガス・石油類の年間使用量を請求書等からまとめて下さい。月毎に 集計すると年間の傾向が見えてきます。 ②導入設備の候補選定⇒カタログや見積もりを用意して下さい。予算立てに必要です。採択後には正式な 3 社 見積もりが必要となります。 ③設備導入による省エネ効果の検討⇒設備の稼働状況(年間の稼働日数や稼働時間)・エネルギー使用量を算出 し、新設備との比較による省エネルギー量やエネルギー使用効率を求め て下さい。応募条件Ⅱで申し込む場合に必要となります。省エネ効果が 目標に達しない場合は、助成額が減額されるので注意して下さい。 ④工事の予算立て⇒設備費・工事費の概算を算出して下さい。償却年数が過大の場合は計画の見直しが必要と なります。償却年数は 5~10 年程度を計画して下さい。 ⑤資金計画の策定⇒自己資金・銀行からの借入れ・リースの利用等、無理のない資金計画をたてて下さい。メ ガバンク系以外のリース会社の利用は難しいのが実情です。銀行や会計事務所に事前に相 談して下さい。実は採択後に資金難から辞退する例がよくあるそうです。 以上の準備が整ったら説明会への参加・カタログや見積書の準備・申請書作成・申請書提出へ進んで下さい。 通常、GW 明けには説明会の日程が発表されます。準備は早めに始めましょう。 補助金の相談窓口 補助金の相談は群馬県地球温暖化防止活動推進センター(027-237-1103)まで。事例に精通した GS 推進員を無 償で派遣します。お気軽にご相談下さい。また下記サイトでは最新の補助金情報を掲載していますので、参考に して下さい。 省エネポータルサイト「エネポ」http://www.ene-po.com/ 未来の企業応援サイト「ミラサポ」https://www.mirasapo.jp/ 文責:GS 推進員 橋爪秀一
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