分割版2 2015年3月(PDF/834KB)

投資ファンドの運用プロセス
投資ファンドにおいて、最大限の分散投資を図りつつ長期的および中期的なリターンを狙うポートフォリオを構築
します。ポートフォリオのボラティリティは米ドルベースで年率9%程度となることを目指します。
ファンドは円ベース
ですが、
ポートフォリオは米ドルベースで構築されます。投資ファンドにおいて、買建戦略およびCTA戦略を融合させ、
ボラティリティの抑制を目指す運用戦略に基づいた運用を行います。
ステップ①:各投資対象資産の投資上限を設定
各投資対象資産のリスク計測を行い、
リスクが均等となるよう、買建ポジションおよび売建ポジションの上限を決定
します。
リスクが低い資産のポジション上限は高め、
リスクが高い資産のポジション上限は低めになります。
買建
買建
買建戦略の
ポジション上限
資産B
リスク中
資産C
リスク高
売建
資産A
リスク低
CTA戦略の
ポジション上限
資産A
リスク低
資産B
リスク中
資産C
リスク高
CTA戦略
ステップ②:投資配分決定
ステップ②:投資配分決定
各投資対象資産のリスクプレミアムおよび分散
効果を考慮し、長期的なリターンを狙う投資配分
を決定します。また、各投資対象資産の取引コスト・
市場規模・流動性などを勘案し、投資配分を調整
します。
トレンド分析・マルチファクター分析に基づき、中期的
なリターンを狙う投資配分を決定します。
また、各投資対象資産の取引コスト・市場規模・流動
性などを勘案し、投資配分を調整します。
買建
買建
買建戦略
買建戦略のポジション
資産B
売建
売建
資産B
資産C
売建
資産A
CTA戦略のポジション
買建
資産C
資産A
ステップ③:買建戦略とCTA戦略の合成
買建戦略とCTA戦略のポジションを合成します。買建戦略とCTA戦略のリスクが等分となるよう、配分を決定します。
買建
買建
売建
売建
資産A
リスクベースでの配分
合成ポジション
資産B
買建
買建
戦略
CTA
戦略
資産ベースでの配分
買建
戦略
CTA
戦略
資産C
ステップ④:ポートフォリオの調整
9%より大きい場合
ポートフォリオのボラティリティが米ドルベースで
年率9%程度となるよう、ポートフォリオ全体を圧縮
もしくは伸張します。
圧縮
調整後
9%より小さい場合
伸張
出所:ミルバーン社の情報をもとにリクソー投信作成
上記運用プロセスは、ファンドの仕組みの容易な理解のためのものであり、実際の運用とは異なることがあります。
市況動向および資金動向などにより、上記のとおりの運用が行えない場合があります。
3
投資ファンドの主要投資対象と配分
主要投資対象は大まかに6つ に分類できます。
主要投資対象
買建戦略
株式
35以上の株価指数などに投資
債券
25以上の債券などに投資
為替
20以上の通貨に投資
商品
20以上の品目に投資
CTA戦略
先物
取引
ETF
先物
取引
先物
取引
ETF
先物
取引
先物
取引
先物
取引
先物
取引
先物
取引
REIT
ETF
ETFを通じて投資
MLP
ETF
ETFを通じて投資
出所:ミルバーン社の情報をもとにリクソー投信作成
上記は、ファンドの仕組みの容易な理解のためのものであり、実際の運用とは異なることがあります。
市況動向および資金動向などにより、上記のとおりの運用が行えない場合があります。
ボラティリティとは?
価格
したがって、投資を行う際には、
ボラティリティを考慮にいれることが
重要です。
ボラティリティの大きい
資 産は上 昇も下 落も大きくなる
ため、
「ハイリスク/ハイリターン」、
ボラティリティの小さい資産は上昇も
下落も小さくなるため、
「ローリスク
/ローリターン」の投資となります。
価格
ボラティリティとは、価格の上下の
動き、
つまり変動の度合いのことを
指します。
価格の変動の度合いが
大きいほど大きな利益を獲得できる
可能性が高い一方で、大きく損失
を被る可能性も高くなり、
これが
リスクの大きさを表します。
【資産価格の変動のイメージ】
ボラティリティ大
ボラティリティ小
時間
時間
矢印の方向は資産価格の上昇・下落を、長さはその変動幅をイメージで示したものです。
上記はイメージであり、実際とは異なる場合があります。
【各資産の年率ボラティリティの比較】
日本債券
世界債券
日本株式
世界株式
0%
5%
10%
15%
20%
年率ボラティリティ
小
25%
大
世界株式:MSCI 世界株価指数
(配当込み、円ベース)、世界債券:シティ世界国債指数
(円ベース)、日本株式:東証株価指数
(配当込み)、日本債券:NOMURA-BPI 総合
期間:2004 年12 月末∼ 2014 年12 月末
(月次)
出所:ブルームバーグのデータをもとにリクソー投信作成
上記のグラフは過去の実績を示したものであり、将来の動向やファンドの運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。
4
投資ファンドにおける幅広い投資対象
100以上の市場に分散投資を行います。
各市場への投資にあたっては、先物取引およびETFなどを活用します。
買建戦略では先物取引およびETFなどの買い、CTA戦略では先物取引などの買建ポジションおよび売建ポジションを
とります。
株式など
債券など
[ 英 ]FTSE100 指数
[ 蘭 ]AEX 指数
[仏 ]CAC40 指数
[ 独 ]DAX 指数
[ 西 ]IBEX35 指数
[ 欧 ] ユーロ STOXX50 指数
[ アフリカ]アフリカトップ40 指数
株式など
[ 仏 ]10 年物仏国債
[ 伊 ]10 年物伊国債
[ 独 ]2 年物独国債
[ 独 ]5 年物独国債
[ 独 ]10 年物独国債
[ 独 ]30 年物独国債
[ 英 ]3ヵ月英ポンド金利
[ 英 ]10 年物英国債
[ 香 ] ハンセン指数
[ 香 ] ハンセン H 株指数
[ 韓 ]KOSPI200 指数
[ 印 ]CNX Nifty 指数
[ 豪 ]S&P/ASX200 指数
[ 日 ] 東証株価指数
[ 日 ] 日経平均株価
[ 台 ]MSCI 台湾指数
為 替
イスラエルシェケル
スイスフラン
スウェーデンクローナ
チェココルナ
ノルウェークローネ
ポーランドズロチ
ユーロ
ロシアルーブル
南アフリカランド
トルコリラ
英ポンド
ハンガリーフォリント
債券など
[ 豪 ]3ヵ月豪州銀行手形
[ 豪 ]3年物豪州債
[ 豪 ]10 年物豪州債
[ 日 ]10 年物日本国債
為 替
インドルピー
シンガポールドル
日本円
韓国ウォン
豪ドル
ニュージーランドドル
ETF で投資する市場については オレンジ色 で表示されています。
為替においては、主に対米ドルとの取引および各通貨間でのクロス取引などを行います。
時点:2014 年 12月末現在
出所:ミルバーン社のデータをもとにリクソー投信作成
上記の名称は一部略称を使用しています。
上記は2014 年 12月末現在の投資対象であり、今後変更される場合があります。
市況動向および資金動向などにより、上記のとおりの運用が行えない場合があります。
CTAとは?
CTAとは、
ヘッジファンドの戦略の一つで、
株式、
債券、
為替の
のほか
ほ 、
原油・貴金属・農産物といった商品などさまざまな
先物取引などにレバレッジを利かせて投
て 資を行う戦略です
て投
です。
です
。
その特
の 徴は、異なる市場のさまざまな資産をポート
フォリオに組み入れ、
機動的な売買により、
相場が一方向
向に傾いた
い 局面で収益を獲得する
いた
「トレンドフォロー戦略」
」の
運用です。
また、
コンピューターを駆使して相場
相 の流れを
を読ん
読 だうえで
えで売買する、
システム取引が主体となっています。
す。
価格
【トレンドフォロー戦略のイメージ】
トレンド急反転
下落トレンド
トレンド判定困難
上昇トレンド
時間
上昇トレンド
:主に先物取引などの買い建てにより、上昇トレンドに追随しながら収益の獲得を目指します。
下落トレンド
:主に先物取引などの売り建てにより、下落トレンドに追随しながら収益の獲得を目指します。
トレンド急反転 :トレンドが急激に反転した場合、収益の獲得が難しい傾向があります。
トレンド判定困難:相場のもみ合い局面では、収益の獲得が難しい傾向があります。
上記はイメージであり、実際とは異なる場合があります。
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