「画像等新技術の活用に関する調査研究概要」 (PDFファイル)

事件、事故、災害時等における画像等新技術の
活用に関する調査研究報告の概要
平成27年2月
一般財団法人 保安通信協会
0
目次
第1章 「事件、事故、災害時等における画像等新技術の活用に関する調 ・・・・・・
査研究」の概要
2
第2章 国内外における映像情報等を活用した緊急通報システムの調査
2.1 国内の映像活用の事例収集・調査
2.2 海外における次世代911等の調査
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
5
6
8
第3章 情報収集/情報配信に関する関係機関と民間等との連携
3.1 情報収集に関する関係機関と民間等との連携
3.2 情報配信に関する関係機関と民間等との連携
・・・・・・ 11
・・・・・・ 12
・・・・・・ 14
第4章 緊急通報及び受理に関する関係機関と民間等との連携の調査、
研究
・・・・・・ 17
第5章 収集データの活用に関する調査、研究
・・・・・・ 22
1
第1章 「事件、事故、災害時等における画像等
新技術の活用に関する調査研究」の概要
2
調査分科会における調査の概要
• 調査分科会において「事件、事故、災害時等における画像等新技術の活用に関する調査研究」を5カ年の
予定で実施していく。平成26年度は3年目である。
【調査の背景】
• 近年、映像情報技術が高度化し、ブロードバンド・モバイルサービスが高速化・多様化している。
• 例えば、さまざまなアプリケーションやセンサ等のデバイスを活用できるスマートフォンの普及が
拡大している。
• また、市民同士がつながりコミュニケーションを通じて容易に情報を共有できるSNS(Social
Networking Service)などの利用も広がっている。
• このように、市民がいつでもどこでも画像等を送受信でき、共有できる環境が整備され、これらを活用
した民間システムも進展してきている。
【調査の目的】
• このような背景から、事件・事故・災害等の発生時において、①市民がスマートフォン・携帯電話等で撮
影した現場の画像等を緊急通報時に送信する、②緊急時にすみやかに市民が情報を共有する、③民
間活用システムと連携する、など初動活動やその後の活動における効果的かつ効率的な新技術の活
用方法、それに伴う緊急通報システムの高度化等、その実現可能性について5カ年にわたって調査研
究を行う。
3
調査分科会の体制
• オブザーバの指導を受けながら、保安通信協会の下、16社を委員とし(分科会長はNTT東日本)調査研究
を行う。
(敬称略)
[オブザーバ]
内閣官房
警察庁、警視庁
総務省消防庁、東京消防庁
海上保安庁
一般財団法人保安通信協会
東日本電信電話㈱
㈱日立国際電気
富士通㈱
三菱電機㈱
分科会長
全(体総括 )
委員
委員
委員
日本アイ・
ビー・
エム㈱
日本オラクル㈱
日本電気㈱
委員
委員
委員
委員
沖電気工業㈱
KDDI㈱
委員
委員
委員
委員
パナソニック システムネットワークス㈱ 委員
㈱ソリトンシステムズ
委員
ソニービジネスソリューション㈱
㈱ゼンリン
㈱エヌ・
ティ・
ティ・
ドコモ
委員
㈱ジェイ・
ピー・
システムズ 委員
㈱インフォマティクス
4
第2章 国内外における映像情報等を活用した
緊急通報システムの調査
5
TV局の映像・写真の投稿
2.1 国内の映像活用の事例収集・調査
• TV局では視聴者が事件・事故・災害時等に撮影した映像(動画)、写真(静止画)を、PC、スマートフォン、タ
ブレット端末からインターネットを介して各局に送信・投稿できるサービスを実施している。
• 各局とも投稿された動画・写真について、全てが番組等で使用することを約束するものではないとして
いる。
• また、投稿前には利用規約への同意や個人情報保護の扱いの確認を求めている。
• 投稿はTV局のホームページ上に投稿フォームが用意され、これに書き込むことで投稿できる。
投稿フォームのイメージ
ファイル(動画・写真)
氏名
ファイルを選択
姓:
名:
電話番号
メールアドレス
タイトル
撮影場所
コメント
出典:
NHK(http://scoopbox.nhk.or.jp/top.html)
日本テレビ(http://www.news24.jp/everyone/)
テレビ朝日(http://news.tv-asahi.co.jp/info/)
TBS(http://news.tbs.co.jp/newsi_sp/toukou/)
フジテレビ(http://www.videopost.jp/up/?cx)
6
TV局投稿フォームの内容
2.1 国内の映像活用の事例収集・調査
• 各局とも、動画・写真ファイルのほかに、電話番号、メールアドレス、タイトル、コメントは記入することとして
いる。
• 動画ファイルは「500MBまで」などと最大容量を規定している。また、動画・写真ファイルの解像度、形式を規
定するTV局がある。
• 投稿専用のスマートフォンアプリを提供するTV局もある。
• フジテレビのFNNビデオPostでは、放送されていない動画・写真も含め、ホームページ上で閲覧できるように
なっている。
• 閲覧時のジャンルには、「気象・自然災害」のほかには、「美しい風景」、「花・草木」、「生き物・ペット」、
「珍野菜・珍果実」、「珍景・珍現象」などがある。
• なお、TBSスクープ投稿ではメールアドレスについて、以下のように規定している。
TBSスクープ投稿のメールアドレス規定
※下記のメールアドレスでは受付する事が出来ない場合があります
• @マーク直前に「.」(ピリオド)を設定したもの
• 「. 」(ピリオド)が連続使用されているもの
• 英数字、「_」(アンダーバー)「.」(ピリオド)「-」(ハイフン)以外の文字を使用しているもの
• 「.」(ピリオド)から始まっているもの
• 「 」(スペースや空白文字)を使用しているもの
• 半角60文字を超えるもの
出典:TBS(https://cgi.tbs.co.jp/ppshw/newsi_sp/3825/enquete.do)
7
米国のText-to-911の取り組み
2.2 海外における次世代911等の調査
• Text-to-911は携帯電話から911コールセンターにテキストメッセージを送信する機能のこと。
• 将来、米国全土でText-to-911が利用できるようになることが見込まれるが、現在は限定された地域でしか利用できない。
2014年11月12日現在、18州にある128の911コールセンターでText-to-911を受信できる。
• 18州は以下のとおり。コロラド、ジョージア、フロリダ、イリノイ、インディアナ、アイオワ、メイン、メリーランド、モンタナ、ニューヨーク、ノー
スカロライナ、オハイオ、ペンシルバニア、サウスカロライナ、テキサス、バーモント、バージニア、ウエストバージニア。
•
• 2014年1月30日、FCC(米連邦通信委員会)はすべての携帯電話会社とプロバイダが対応することで、市民が911コールセン
ターにテキストを送信できるようにすることがゴールであるとする政策(「Policy Statement and 2nd FNPRM」)を採択した。
• FCCはこのゴールを達成するためのソリューション開発を奨励し、2014年12月31日までに全事業者がText-to-911をサポー
トすることを要求するルールを提案した。
Text-to-911利用可能な911コールセンター(2014年11月12日現在、一部)
州
ニューヨーク
↓
18
郡・市
Chemung
テキストメッセージを受信できるPSAPs(911コールセンター)
Text-to-911の送信方法
Chemung County Communication Center
Web Browser
Monroe
Monroe County 911 Center
Web Browser
Montgomery
Montgomery County Sheriff's Office
Web Browser
Oneida
Oneida County Sheriff's Office
Web Browser
Onondaga
Onondaga County Department of Emergency
Communications
Web Browser
Steuben
Steuben County E911
↓
186
SMS to TTY
↓
-
↓
152
携帯電話会社
AT&T
Verizon
利用可能になった日
AT&T
Sprint
T-Mobile
Verizon
Verizon
T-Mobile
NA
NA
NA
5/24/2013
7/15/2013
11/20/2013
AT&T
Verizon
AT&T
Sprint
T-Mobile
Verizon
11/5/2014
6/6/2013
7/31/2014
6/28/2014
8/4/2014
9/27/2013
Verizon
↓
-
3/12/2013
↓
-
7/31/2014
8/1/2013
出典:FCC(http://www.fcc.gov/text-to-911
http://transition.fcc.gov/pshs/911/Text_911_Deployments.pdf)
8
Text-to-911実現までのバウンスバックメッセージの送信
2.2 海外における次世代911等の調査
• 通常911通報は音声通話で行う。聴覚障害または発話障害がある場合には、もし可能ならTTY(テレタイプラ
イター)やテレコミュニケーション中継サービス(telecommunications relay service)を利用することができる。
• 現在多くの場合、テキストメッセージを送信しても911コールセンターに届かないことがある。
• そのため、FCCはText-to-911への移行までの間、市民の安全を確保するためのルールを設定した。
• このルールはテキストを受信できない911コールセンターに市民がテキストメッセージを送信しようとするリス
クを最小限にすることを目的としている。
• 2013年9月30日からは全携帯電話会社とテキストメッセージプロバイダは、テキストがまだ受信できない911
コールセンターにテキストメッセージを送信しようとする市民に対し、自動的にバウンスバック("bounceback"「跳ね返す」) メッセージを送信することを要求している。
• このバウンスバックメッセージを受信した市民は別な方法(例えば、音声やテレコミュニケーション中継
サービスなど)で911コールセンターにコンタクトすることが求められる。
• 米国の4大携帯電話会社(AT&T、Sprint、T-Mobile、Verizon)は、FCCルールが規定した期限の2013年
9月に先立って、2013年6月30日までにバウンスバックメッセーの送信を開始することに同意した。
バウンスバックメッセージの例
Please make a
voice call to 911.
There is no text
service to 911
available at this
time.
出典:FCC
(http://www.fcc.gov/text-to-911)
9
欧州・ロシアで義務化される車両緊急通報システム
2.2 海外における次世代911等の調査
• 交通事故発生から緊急車両到着までの時間を短縮し人命救助に貢献することを目的に、欧州・ロシアで新
型車への緊急通報システムの搭載が義務化される。
• 欧州の緊急通報システム:eCall(開始時期未定)
• 参加国:ベルギー、ブルガリア、クロアチア、チェコ、デンマーク、フィンランド、ドイツ、ギリシャ、イ
タリア、ルクセンブルク、オランダ、ルーマニア、スペイン、スウェーデン、トルコ
• ロシアの緊急通報システム:ERA-GLONASS(2015年開始予定)
• 欧州方式とロシア方式間に互換性があり、車両からの緊急通報には欧州の携帯電話通信方式である
GSMが用いられる。
• 車両搭載の緊急通報システムは、交通事故発生時に手動または自動的に緊急通報「E112」を発呼、車両位
置などの情報を最寄の緊急通報センターに送信し、緊急車両が到着するまでの時間を短縮する。
欧州緊急通報システム「eCall」の構成
緊急通報センター
③緊急車両の出動要請
(位置情報を常時取得)
②緊急通報センターへ車両情
報(位置、車の向き、ナンバー、
車種など)を送信(GSM方式)
救急センター
④緊急車両が出動
①エアバック作動または
コールボタン押下
出典:富士通テン(http://www.fujitsu-ten.co.jp/release/2014/07/20140714.html)
HeERO(http://www.heero-pilot.eu/view/en/home.html)
10
第3章 情報収集/情報配信に関する関係機関と
民間等との連携
11
内閣情報集約センターによる緊急事態発生時の情報収集
3.1 情報収集に関する関係機関と民間等との連携
• 平成7年1月に発生した阪神・淡路大震災時の初期情報を把握・連絡する体制が十分に機能しなかったとい
う課題を踏まえ、平成8年5月、内閣官房・内閣情報調査室内に24時間体制の「内閣情報集約センター」が設
置された。
• 内閣情報集約センターは関係各省庁、マスコミ、民間公共機関から、大規模災害や大規模テロの発生に関
する情報など内外の重要・緊急な情報を24時間体制で収集・集約し、内閣総理大臣・内閣官房長官等へ直
ちに報告連絡することにより、内閣としての初動対処体制を的確に確立することをその目的としている。
緊急事態発生時における内閣情報集約センターを中心とした情報の流れ
緊急事態の発生
マスコミ
•
•
•
•
テレビ
ラジオ
通信社(共同、時事、AP等)
インターネット 等
関係各省庁
•
•
•
•
内閣府(防災担当)
警察庁
防衛庁
消防庁
•
•
•
•
国土交通省
気象庁
海上保安庁
外務省 等
民間公共機関
•
•
•
•
NHK
電力会社
NTT各社
ガス各社
• JR各社 等
収集・集約
内閣情報集約センター(24時間体制)
報告連絡
内閣総理大臣、内閣官房長官、
官邸危機管理センター等
出典:内閣官房・内閣情報調査室
(http://www.cas.go.jp/jp/saiyou/pdf/panfbassui2013.pdf)
12
自治体のビッグデータ交通情報の収集可能性
3.1 情報収集に関する関係機関と民間等との連携
• トヨタ自動車はテレマティクスサービスを通じて収集・蓄積した車両の位置や速度、走行状況などの情報を
含むビッグデータを基に加工した交通情報や統計データなどを自治体に提供する。
• トヨタ自動車では交通流改善や地図情報の提供、防災対策などに活用できる情報提供サービス「ビッグデ
ータ交通情報サービス」を開発しており、平成25年6月より、全国の自治体を対象に利用の申し込みを受け
付けている。
• この情報は自治体以外にも、企業やスマホ向けテレマティクスサービス「smart G-BOOK」を通じ個人向けに
も提供する。
ビッグデータ交通情報サービスの構成
加工
ビッグデータ
情報提供
(車両の位置、速度等)
テレマティクス車両
ビッグデータ交通情報サービス
(クラウドサービス)
情報の付加
(施設情報、投稿等)
合成地図情報
情報収集
(交通情報、統計データ等)
自治体・企業の利用者
個人
出典:トヨタ自動車「ビッグデータ交通情報サービス」
(http://www2.toyota.co.jp/jp/news/13/05/nt13_0511.html)
13
災害情報共有システム(Lアラート)を活用した災害関連情報の提供
3.2 情報配信に関する関係機関と民間
等との連携
• 「Lアラート」は総務省が全国に普及促進しているもので、ICTを活用して、地方公共団体等が発信する災害
等の安心・安全に関わる情報を集約・共有し、テレビ、ラジオなどの様々なメディアを通じて、地域住民に迅
速かつ効率的に提供することを実現する共通基盤である。
• なお、平成26年8月、総務省ではそれまで「公共情報コモンズ」と呼んでいたシステムを、国民に分かりやす
い名称をという観点から、新たな名称として「災害情報共有システム(Lアラート)」が決定された。
災害情報共有システム(Lアラート)の情報の流れ
情報発信主体(国、自治体等)
情報を収集・発信
収集・フォーマット変換・配信
中央省庁等
ライフライン
等(拡充予定)
防災情報・ お知らせ等
標準フォーマット
都道府県
災害時の避難勧告・指示、
お知らせ等
多様なフォーマット
市町村
・Jアラート情報(消防庁)
・気象情報(気象庁)
※総合防災情報システム
(内閣府)とも接続予定
通信、電気、ガス、交通、生
活必需品等
①テキスト情報の受信・配信
等の機能
②複数のフォーマットへの変
換を行う機能を有する防災情
報伝達の共通基盤を構築
多様なメディア
から情報提供
確実に伝達
地域住民
テレビ事業者
地上波テレビ
(データ放送等)
ラジオ事業者
AM・FMラジオ
(音声、文字等)
ネット事業者
携帯電話
(緊急速報メール等)
携帯電話事業者
新たなサービス事業者
(サイネージ、カーナビ等)
ケーブルテレビ
(データ放送等)
インターネット
(ウェブ、アプリ等)
サイネージ、カーナビ
等 (自販機、街頭等)
出典:総務省「「災害情報共有システム(Lアラート)」の普及促進」
(http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/ictriyou/02ryutsu06_03000032.html)
14
日本道路交通情報センターによる道路交通情報の配信
3.2 情報配信に関する関係機関と民間
等との連携
• 日本道路交通情報センターは、交通管理者(都道府県警察本部)や道路管理者(国土交通省、道府県土木
部等、高速道路会社等)からの委託により、道路交通情報の収集・提供業務を行っている。
• 道路交通情報では高速・都市高速・一般道路(主要地域)の情報を、個人向けには放送、電話、インターネ
ットなどのメディアを通じて提供している。
日本道路交通情報センターの個人向け情報提供サービス
サービス種別
内容
補足
ラジオ・テレビの放送
全国各地のNHKや民間の 台風、豪雨などの異常気象時、災害などの際、また
放送局を通じてラジオ・テレ 帰省、行楽シーズンには定時放送以外にも随時放送
ビで道路交通情報を提供
○放送回数
ラジオ:8000回/週
テレビ:240回/週
電話応答サービス
各地のセンターへ電話をか
けるだけで、担当者から手
軽に必要な情報が得られ
る
インターネットサービス
Webサイト「道路交通情報
5分おきに簡易図形の情報と文字の情報で最新の道
Now!!」で道路交通に関する 路交通情報を提供。
情報を提供
○アクセス実績(平成23年度)
年間アクセス数:約15億5千万PV
延べ利用者(推定)数:約17,400万人
道路交通情報や観光地への経路案内などを提供。
夜間・休日などは音声合成システムで提供。
○自動応答サービス内容
主な道路の通行止情報、規制情報、渋滞情報、事故
情報などが含まれる。
出典:日本道路交通情報センター http://www.jartic.or.jp/
15
3.2 情報配信に関する関係機関と民間
等との連携
Jアラートによる住民への緊急情報伝達
• Jアラート(全国瞬時警報システム)は弾道ミサイル情報、津波情報等、対処に時間的余裕のない事態に関す
る情報を、国から送信し市区町村の防災行政無線等を自動起動し、住民に瞬時に伝達するシステム。
• 平成19年2月に4市町村で運用開始、平成26年3月には全ての地方公共団体で受信機の整備が完了。
• Jアラートシステムは、内閣官房および気象庁による緊急情報を消防庁から通信衛星経由(バックアップにイ
ンターネット経由)で市区町村に設置したJアラート受信機で受信する。Jアラート受信機は自動起動装置に
より同報系の防災行政無線等を起動制御し、住民に音声放送やメール等で緊急情報を伝達する。
• 消防庁送信システムは平成25年5月、首都直下地震等に備えて関東局と関西局の2局運用を開始。
Jアラートのシステム構成
市区町村の庁舎等
内閣官房
気象庁
津波警報・
緊急地震
速報等
自動起動装置
消防庁送信システム
武力攻撃
情報等
防災行政無線
ケーブルテレビ
コミュニティFM
関東局
LGWAN※
インターネット
Jアラート受信機
地上回線
(通信衛星のバックアップ)
住
民
自動起動装置
緊急速報メール
登録制メール等
自動起動装置
※LGWAN:Local Government Wide Area Network(総合行政ネットワーク)
関西局
出典:総務省消防庁「J-ALERT概要」
(http://www.fdma.go.jp/html/intro/form/pdf/kokuminhogo_unyou/kokuminhogo_unyou_main/J-ALERT_gaiyou.pdf)
16
第4章 緊急通報及び受理に関する関係機関と
民間等との連携の調査、研究
17
火災の覚知方法について
• 全国の消防機関における火災覚知方法は、各年とも火災報知専用電話(119番)による通報が最も多い。
• 「火災報知専用電話」とは、通報者等が行う火災や救急等に関する緊急通報を、消防機関が受信する
ための専用電話。電気通信番号規則において、消防機関への緊急通報に関する電気通信番号は「
119」と定められている。
• 119番通報のうち、携帯電話による通報が全体の3割を超え、近年は4割に迫りつつある。
全国の火災覚知件数推移
火災覚知方法
(件)
平成20年
21年
22年
23年
24年
25年
火災報知専用電話
(119番)
(携帯電話)
16,438
31.4%
17,003
33.2%
16,141
34.6%
18,701
37.4%
16,396
37.1%
18,819
39.1%
火災報知専用電話
(119番)
(NTT加入電話)
18,863
36.0%
16,769
32.8%
13,932
29.9%
13,859
27.7%
11,295
25.6%
11,420
23.7%
火災報知専用電話
(119番)
(NTT加入電話を除く)
1,940
3.7%
2,290
4.5%
2,533
5.4%
2,907
5.8%
2,937
6.6%
3,343
7.0%
加入電話(固定電話)
2,108
4.0%
2,141
4.2%
1,916
4.1%
2,083
4.2%
1,836
4.2%
1,964
4.1%
警察電話
1,727
3.3%
1,726
3.4%
1,022
2.2%
1,849
3.7%
1,730
3.9%
1,734
3.6%
加入電話(携帯電話)
1,016
1.9%
1,127
2.2%
1,641
3.5%
1,233
2.5%
969
2.2%
1,166
2.4%
425
0.8%
384
0.8%
335
0.7%
380
0.8%
264
0.6%
278
0.6%
9,887
18.9%
9,699
19.0%
9,100
19.5%
8,994
18.0%
8,762
19.8%
9,371
19.5%
52,394
100.0%
51,139
100.0%
46,620
100.0%
50,006
100.0%
44,189
100.0%
48,095
100.0%
駆けつけ通報
その他
出火件数
出典:総務省消防庁「消防白書」
(http://www.fdma.go.jp/concern/publication/index.html)
18
自動火災報知設備(東京消防庁:119番自動通報)
• 事件・事故・災害関連通報手段には、手動による通報以外に自動通報がある。
• 東京消防庁では、人手による通報では通報が遅れたり、通報そのものが困難なケースを想定して、自動火災報知設備等の
作動信号やペンダントからの信号によって自動的に通報する「119番自動通報」を導入している。
• 「有人直接通報」通報件数は724件(平成23年度)であるが、平成23年の東京都の119番受付件数は1,029,644件であり、全
体から見ると通報件数は大きくはない。
119番自動通報の概要
種別
概要
利用できる建物
有人直接通
報
病院や社会福祉施設などに設置してある自動火災報知設備が作動
すると、火災通報装置から自動的に所在、名称などが119番通報さ
れるもの。
※IP電話回線等は、利用できない。
旅館・ホテル、病院、社会福祉施設等、
特別支援学校、博物館、文化財、シ
ルバーピア(高齢者集合住宅)
有人直接通報の通報件数
年度
承認対象
物数
有人直接通報の流れ
通報件数(件)
対象建物
火災報
(件)
非火災報
(件)
平成19年度
1,649
605
15
590
平成20年度
1,772
605
16
589
平成21年度
1,980
524
5
519
平成22年度
2,262
378
10
368
平成23年度
2,559
724
11
713
自動火災
報知設備
東京消防庁
火災通
報装置
119番通報
出典:東京消防庁(http://www.tfd.metro.tokyo.jp/camp/2013/201311/camp1.html)
(http://ns1.fdma.go.jp/neuter/about/shingi_kento/h25/gh-ksaitaisaku/02/sanko5.pdf)
19
侵入盗認知件数
• 侵入盗認知件数は年々減少しており、そのうち住宅における認知件数も減少している。
• 平成25年の侵入盗認知件数107,467件に対し、住宅侵入盗認知件数は63,056件で約6割である。
• 侵入盗認知の端緒は、「被害者・被害関係者の届出」が約9割を占めるが、「警備会社からの届出」について
も2%程度ある。
侵入盗認知件数の推移
年次
侵入盗
認知件
数
発生場所
認知の端緒
うち住宅
被害者・
被害関
係者の
届出
一戸建
住宅
3階建以
下の共
同住宅
中高層
(4階建
以上)の
共同住
宅
警備会
社から
の届出
第三者
からの
届出
警察活
動
その他
平成20年
155,047
94,548
59,183
24,727
10,638
140,766
2,760
735
10,568
218
21年
148,488
85,228
55,992
21,157
8,079
133,719
3,161
912
10,474
222
22年
136,552
78,592
51,301
19,609
7,682
122,584
2,654
907
10,245
162
23年
126,077
71,296
48,594
16,701
6,001
111,308
2,443
878
11,289
159
24年
115,155
65,603
43,833
16,164
5,606
100,842
2,466
890
10,812
145
25年
107,467
63,056
43,916
13,840
5,300
-
-
-
-
-
出典:警察庁「犯罪統計書」
(https://www.npa.go.jp/toukei/seianki/h25hanzaizyousei.pdf
https://www.npa.go.jp/archive/toukei/keiki/h24/h24hanzaitoukei.htm)
20
住宅監視通報(セコム:ホームセキュリティ)
• セコムが提供するホームセキュリティは、利用者宅の異常発生時に異常信号を受信するコントロールセンタ
ーが全国に47カ所あり、必要に応じコントロールセンターから警察や消防に通報する。
• セコムのホームセキュリティは、「防犯」、「火災監視」のほか、予期せぬ事態に備えた「非常通報」、「ガ
ス漏れ監視」、ケガや急病時の「救急通報」などを異常感知するとコントロールセンターに信号を自動
送信する。
• コントロールセンターの指示により、万一のときに緊急対処員が出動する緊急発進拠点は全国に約2,830カ
所ある。
セコムのホームセキュリティの構成
セコム・ホームセキュリティ
利用者宅
(各種センサー等)
異常信号送信
警察・消防
必要に応じ通報
コントロールセンター
<全国に47カ所>
緊急対処
急行を指示
デポ(緊急発進拠点)
<全国に約2,830カ所>
出典:セコム(http://www.secom.co.jp/homesecurity/service/)
21
第5章 収集データの活用に関する調査、研究
22
SNSとスマートフォンの普及
• SNS(Social Networking Service)は、人と人をつなぐ交流型のWebサービス。代表的なサービスには、国内で
はmixi、GREE、グローバルではFacebook、Twitter、LINEなどがある。
• 一方でスマートフォンは2007年のAppleによるiPhone発売以降、急速に携帯電話市場で利用者が増加して
いる。このスマートフォンの使いやすさや多彩な連携アプリなどの存在もあり、SNS利用にスマートフォンは
切っても切れない携帯端末になっている。
• 総務省「平成25年通信利用動向調査」によれば、平成25年末時点で、スマートフォンを20代では8割以上、
30代では7割以上が利用している。SNSもこの年代で6割程度が利用しており、スマートフォンでSNSを利用
する年代は20代、30代が中心であることが分かる。
スマートフォンの利用状況(平成25年末)
SNSの利用状況(平成25年末)
出典:総務省「平成25年通信利用動向調査」(http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/140627_1.pdf)
23
消防のSNS情報活用(情報収集)
• 総務省消防庁の「大規模災害時におけるソーシャル・ネットワーキング・サービスによる緊急通報の活用可
能性に関する検討会」は、大規模災害の発生により、被災者等が電話による緊急通報を行えない場合にお
いて、119番通報を補完するためにSNS等による救助要請等に関する情報を活用する手法について検討し
、報告書をまとめた(平成25年3月公表)。
• 結論として、大規模災害時におけるSNS活用の情報伝達の流れについて以下とした。
• 大規模災害時には個々の消防本部は災害対応等で混乱した状況に置かれることが想定され、個別にSNS
等による救助要請等に対応できる体制を構築することは困難。一方、消防庁がSNS等による救助要請等を
消防本部へリレーすることは、消防本部等への連絡のための信頼性の高い衛星通信回線等が確保されて
いるなど、当面の対応として実現可能性が高いと考えられる。
大規模災害時におけるSNS活用の情報伝達の流れ
SNS等の救
助要請等に
関する情報
災害時でも確実につ
ながる消防本部等へ
の通信手段の確保
消防防災無線
消防庁
被災地
都道府県
防災行政無線
都道府県庁
(災害対策本部)
消防本部
(市町村)
出典:総務省消防庁「大規模災害時におけるソーシャル・ネットワーキング・サービス による緊急通報の活用可能性に関する検討会」
(http://www.fdma.go.jp/neuter/about/shingi_kento/h24/SNS_kinkyutsuhou/)
24
消防のSNS情報活用(情報収集)
• 前頁のように、大規模災害時には消防庁においてSNS等による救助要請等を取り扱うことが現実的である
が、その場合における課題として「情報のフィルタリング(信頼性の向上)」がある。
• 情報のフィルタリングには、マンパワーだけでは確度の高い重要情報を集約することは困難で、事前に機械
的な情報の選別(フィルタリング)が必要である。機械的なフィルタリングの導入例として以下があげられる。
機械的なフィルタリングの導入例
項目
対応
機械的なフィルタリング
の実現方法
各SNS等事業者が入力フォーム等をあらかじめ定め、入力情報をフィルタリングする。
情報内容の不備があっ
た場合の対応
入力フォームを活用する場合
必須入力項目が未入力の場合発信できない機能などを付加。
入力フォームを活用しない場合
発信者に対して繰り返し自動的に聞き返しを行うことで不足し
ている情報を追加してもらう。
フィルタリングの効率化
ツイッターのハッシュタグの利用。
例えば、大規模災害時の救助要請には特定のハッシュタグ(例、♯119)を使用することを事前に
決めておくことで、情報を効率良く集約することが可能。
受信機関
(消防庁)
①SNS等で情報発信
インターネット
フィルタリング
(緊急通報の必要項目/ツイッターの場合)
SNSユーザ
•
•
•
•
•
•
ハッシュタグ 例)#119など
緯度経度 OR 地理情報
災害種別を含む災害情報
氏名:プロフィールと異なる場合のみ必要
連絡先: @アカウント名で代用
写真:オプション
②SNS等で情報をフィルタリ
ングして重要情報を抽出
③重要情報の確認
出典:総務省消防庁「大規模災害時におけるソーシャル・ネットワーキング・サービス による緊急通報の活
用可能性に関する検討会」(http://www.fdma.go.jp/neuter/about/shingi_kento/h24/SNS_kinkyutsuhou/)
25
消防のSNS情報活用(情報収集)
• 情報のフィルタリングについて、複数あるSNSによっては入力フォームでの対応が容易なもの、困難なもの
がある。
• 一方、SNS事業者で連携・協力し、大規模災害時にSNSを活用する共通の通報フォームへの誘導を行うこと
や消防庁へ情報を提供するためのフィルタリングを実施する共通のシステムを構築すること等の可能性が
ある。
• 消防本部の限られた資源を有効に活用するためには、フィルタリングにより膨大な情報をできるだけ正確な
ものとし、迅速な情報集約と情報提供がなされる必要がある。
SNSによる緊急通報の具体的なシステム構築イメージ
A社
B社
誘導
各社共通通報
フォーム
情報送信
C社
(Mixi社)
D社
(Twitter社)
情報送信
ツイート
(#タグで収集)
• 災害時に各社から共通緊急通報フォームに誘導。
必須事項を記載された通報情報を共通システム
に送信。
• Mixi社は同時につぶやき機能やコミュニティ内で
の発言内容を特定ルールで抽出して該当する情
報を共通システムに送信。
• Twitter社は規定の緊急通報用のハッシュタグ(例.
#119)を含むツイートを共通システムに送信。
共通システム
(統一サーバ)
フィルタリング
SNS事業者が連携
して構築・運用
受信機関
(消防庁)
出典:総務省消防庁「大規模災害時におけるソーシャル・ネットワーキング・サービス による緊急通報の活
用可能性に関する検討会」(http://www.fdma.go.jp/neuter/about/shingi_kento/h24/SNS_kinkyutsuhou/)
26
警察・消防のSNS情報活用(情報配信)
• 全国の警察・消防でツイッターが利用されている。
• 防犯や災害情報、体調管理のための注意事項、救急搬送件数などを配信している。
• 配信情報がリツイート(情報の転載)され、情報が拡散することが期待されている。
• なお、ツイッターでは通報及び相談等の受付は行っておらず、緊急時は110番・119番に通報することと
している。
• 例えば、警察では、オレオレ詐欺の入電など大きな時間的遅れがなく「現在、○○市内に息子をかたる者か
らウソの電話が入っています」などとツイートされ注意を喚起することがある。
警察・消防のSNS情報活用事例(一部)
機関
ツイッターアドレス
機関
ツイッターアドレス
青森県警察本部
https://twitter.com/AomoriPolice
総務省消防庁
https://twitter.com/FDMA_JAPAN
茨城県警察本部
https://twitter.com/ibarakipolice
千葉市消防局
https://twitter.com/chiba_shobo
警視庁犯罪抑止対策本部
https://twitter.com/MPD_yokushi
東京消防庁
https://twitter.com/Tokyo_Fire_D
神奈川県警察捜査第二課
https://twitter.com/KPP_souni
川崎市消防局
https://twitter.com/kawasakifirebot
愛知県警察あんあん情報
https://twitter.com/AP_seian
横浜市消防局
https://twitter.com/yokohama_shobo
大阪府警察本部府民安全
対策課
https://twitter.com/OPP_seian
名古屋市消防局
https://twitter.com/nagoya_bousai
島根県警察安全安心情報
発信
https://twitter.com/mikopi_SP
京都市消防局
https://twitter.com/kyotoshobo
熊本県警察本部
https://twitter.com/yuppi_KK
奈良市消防局
https://twitter.com/naracity_fire
出典:各ツイッターアドレス
27
自治体のSNS情報活用(情報配信)
• 災害・防災情報の配信を中心に、自治体でもSNS利用が広がっている。
• 受信設定したフォロワーのスマートフォンに、画面表示と同時に音や振動などで情報を伝達するサービス「
ツイッターアラート」を導入する自治体も多い。
• 情報を受けたフォロワーによって、写真や位置情報などが寄せられたり、リツイートされて情報が拡散したり
する効果が期待できる。
• ツイッターは若年層が主な対象となるが、従来からの防災メールやエリアメールなどと合わせれば、幅広い
年齢層に配信できる可能性がある。
自治体のSNS情報活用事例(一部)
自治体
概要
内容
仙台市
危機管理室
ツイッターを活用。「ツイッター・アラート」機能も使う。 気象警報や竜巻の被害情報、河川の洪水予報、地震情報などを投
(平成27年1月開始)
稿。27年4月からは土砂災害の警戒情報も流す。
山梨県
防災危機管理課
「ツイッター・アラート」導入
(平成26年7月開始)
災害や防災に関する情報を発信。緊急度が高い情報は、即時にス
マートフォンの画面に表示する「ツイッター・アラート」で発信する。
名古屋市
フェイスブック、ツイッターによる情報発信(平成26
年3月開始)
避難勧告などの災害緊急情報をアラート配信するほか、防災に関す
るイベント情報などを発信。
大津市
危機・防災対策課
ツイッター、LINEによる情報発信
(平成26年7月開始)
大雨や土砂災害などによる避難勧告や避難指示、避難所の開設場
所、気象台が発表する特別警報などの情報を発信。
大阪府枚方市
「ツイッターアラート」導入
(平成26年6月開始)
台風や集中豪雨などの自然災害時などの緊急情報を発信。
宇部市
防災危機管理課
「ツイッターアラート」導入
(平成26年6月開始)
避難勧告などの緊急度が高い災害情報発信に活用できる。
出典:各地方新聞など
28
地方自治体とWebサイトの防災対策協定締結
• GoogleやYahoo! JAPANは防災対策をより迅速かつ効果的に行うため、 地方自治体と協定締結している。
• 自治体にとっては地元業界団体等と「災害時における応援協力に関する協定」などを締結している中で、
Webサイトも協定締結先の選択肢になっている。
Google・Yahoo! JAPANの防災対策協定(平成27年1月現在)
Webサイト
協定の概要
協定締結自治体(一部)
Google
(防災協定)
平時・災害発生時の情報発信にGoogle のサービスを活用できる。
以下は災害対応サービスの例。
• Google パーソンファインダー(被災地における安否情報発信・検索)
• 避難所情報・避難ルートおよびハザードマップの地図サービス
• ガス・水道・道路など、各種ライフラインの状況についての地図サービス
青森県
岩手県
宮城県
東京都
神奈川県
山梨県
岐阜県
Yahoo!
JAPAN
(災害協定)
自治体からの避難勧告・避難指示、避難所情報などさまざまな災害に関する情報に、
住民がいつでもどこでもアクセスできるよう、Yahoo! JAPANにて集約・整理して提供
する。
• 避難情報を掲載
• キャッシュサイトによる負荷軽減(アクセスの負荷軽減などを目的として提供される
別Webサイト)
• 避難所マップを用意
• 災害情報ブログを活用(ヤフーのブログサービスで自治体災害情報ブログを開設)
(北海道・東北の例。全国の自治体と締結)
北海道:室蘭市、帯広市、千歳市、北広島市、亀田郡七
飯町、夕張郡栗山町、河東郡音更町、厚岸郡浜中町
宮城県:宮城県、仙台市、白石市
岩手県:岩手県、一関市、奥州市
福島県:福島県、白河市、須賀川市、岩瀬郡鏡石町、西
白河郡西郷村
秋田県:横手市
青森県:八戸市
静岡県
三重県
京都府
大阪府
和歌山県
徳島県
さいたま市
宮城県の災害時における防災協定等締結状況一覧(一部。平成26年11月現在、協定締結数136件)
協定等名称
団体等名
締結年月日
主な内容
災害時における応援協力に関す
る協定
宮城県生コンク
リート工業組合
平成22年7月1日
災害時における応援活動及び重機・機材等
の支援
災害に係る情報発信等に関する
協定
ヤフー株式会社
平成25年2月19日
県ホームページの災害時のアクセス負荷軽
減や防災・災害情報発信等に関する協定
防災への取り組みに関する協定
グーグル
平成25年7月26日
防災への取り組みに関する協定
川口市
千葉市
川崎市
相模原市
土岐市
静岡市
名古屋市
蒲郡市
大津市
草津市
京都市
堺市
高松市
基山町
出典:Google「Googleクライシスレスポンス」
(http://www.google.org/intl/ja/crisisresponse
/partnership.html)
Yahoo! JAPAN「自治体様向け災害協定」
(http://docs.yahoo.co.jp/info/public/)
出典:宮城県「災害時における防災協定等締
結状況一覧」
(http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachme
nt/285564.pdf)
29
SNS分析による土砂災害の前兆現象検知
• 国土交通省・国土技術政策総合研究所は「ソーシャルメディア分析によるリアルタイム災害発生情報検知手
法の確立に関する研究」を行う。
• 実施期間:平成26年7月~平成28年3月
• 共同研究参加民間企業:富士通研究所
• 本研究では、災害が発生する現地でしか知り得ない情報を住民等が発する「つぶやき情報」から入手し、土
砂災害の「予兆」や「発生」を検知する手法の実用化に向けた研究を行う。
• 内閣府「避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン(平成26年度)」の避難指示判断基準設
定例に、「山鳴り」や「流木の流出」等の前兆現象の発生があげられている。
• 本研究によって危険が迫る「地域の絞り込み」や土砂災害の「予兆」や「発生」の迅速な把握が行えるように
なり、避難指示発令の自治体の迅速な判断や住民の自主避難行動が促進される。
「ソーシャルメディア分析によるリアルタイム災害発生情報検知手法の確立に関する研究」の研究項目
研究項目
内容
1.ソーシャルメディア分析によ
る土砂災害の発生検知手法の
検証
ソーシャルメディア分析による土砂災害の予兆・発生検知の適用可能性
を検討するため、テキストマイニング技術を用いて過去の災害時におけ
るソーシャルメディア上の投稿情報を利用し、危険が迫る地域を絞り込
んだ上で、予兆や災害発生検知を行うプログラムを作成し、災害検知の
実施、検知結果の評価等を行う。
2.ソーシャルメディア分析によ
る土砂災害の発生検知手法の
適用可否条件等の整理
ソーシャルメディア分析による土砂災害の予兆・発生検知の実用化に向
けて、検知手法の適用可否条件の整理、情報提供時の表現方法等の
検討を行う。
出典:国土交通省「土砂災害の前兆現象把握に「つぶやき情報」活用」
(http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/kisya/journal/kisya20140714.pdf)
内閣府「避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン(平成26年度)」
(http://www.bousai.go.jp/oukyu/hinankankoku/guideline/guideline_2014.html)
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