導入予定時期 会社名 (東証業種分類) 2016年12月期 花王 (化学) 2017年3月期 三菱ケミカルホールディングス (化学) 、日本合成化学 工業 (化学) 、 田辺三菱製薬 (医薬品) 、 東芝 (電気機器) 2017年12月期 スミダコーポレーション (電気機器) (出所) 東京証券取引所ホームページより筆者作成 29 わが国における IFRSをめぐる 動向 ネクスト (サービス業) 、LIXILグループ (金属製品) 、 住友理工 (ゴム製品) ⑴ 任意適用の状況 2016年3月期 本稿執筆時点で、わが国において クックパッド (サービス業) 、DMG森精機 (機械) 、 ジー エヌアイグループ (医薬品) 、 ホットリンク (情報・通信業) 社 と な り、 昨 年 の 同 2015年12月期 38 IFRSの任意適用を行っている企 日立化成 (化学) 、電通 (サービス業) 、参天製薬 (医 薬品) 、コニカミノルタ (電気機器) 、日立金属 (鉄鋼) 、 日立建機 (機械) 、日立製作所(電気機器) 、日立工機 (機械) 、日立国際電気 (電気機器) 、クラリオン (電気 2015年3月期 機器) 、デンソー (輸送用機器) 、日立ハイテクノロジー ズ (卸売業) 、日立キャピタル (その他金融業) 、日本取 引所グループ (その他金融業) 、日立物流 (陸運業) 、コ ナミ (情報・通信業) 今期適用基準と公表済未適用基準を概説 任意適用を予定している企業 IFRS任意適用の ポイント テクノプロ・ホールディングス (サービス業) 社、 将 来 の 任 意 適 用 を 公 表 した企業は 2014年6月期 業は における意見に関する部分は筆者の 時 期 と 比 較 す る と 大 き く 増 加 し た。 2013年12月期 すかいらーく (小売業) 柏岡 佳樹 返ったうえで、2015年3月期決 個人的見解であり、所属する法人の 会社名 (東証業種分類) 新日本有限責任監査法人 公認会計士 算において強制適用となる会計基準 最初のIFRS 報告年度末 はじめに 任意適用企業 (2014年に上場し、新規上場時からIFRSを適用してい る企業) 2014年3月期以降にIFRSの エムスリー (サービス業) 、エーザイ (医薬品) 、ヤフー 2015年3月期 (情報・通信業) 、伊藤忠テクノソリューションズ (情 (第1四 半 期か 報・通信業) 、 富士通 (電気機器) 、 セイコーエプソン (電 ら適用済み) 気機器) 、 日東電工 (化学) 、 ケーヒン (輸送用機器) 正式な見解でない点はご了承いただ ファーストリテイリング (小売業) の概要、および公表済未適用の会計 2014年8月期 任意適用を実施または公表した企業 2014年3月期 武田薬品工業 (医薬品) 、アステラス製薬 (医薬品) 、 小野薬品工業 (医薬品) 、そーせいグループ (医薬 品) 、第一三共 (医薬品) 、リコー (電気機器) 、伊藤忠 商事 (卸売業) 、三井物産 (卸売業) 、三菱商事 (卸売 業) 、伊藤忠エネクス (卸売業) 、ソフトバンク (情報・ 通信業) きたい。 会社名 (東証業種分類) 基準について解説する。なお、文中 最初のIFRS 報告年度末 2013年から2014年にかけ 任意適用企業 (2014年3月期以降) て公表および実施された、IFRS の任意適用要件の緩和をはじめとす る任意適用促進のための数々の施策 を受け、わが国においてIFRSの 任意適用を選択する企業は再び増加 傾向にある。また、 IASBは昨年、 収益認識や金融商品といった主要な プロジェクトを完了し、新たな会計 基準を公表している。これらの会計 基準は強制適用時期まで時間がある ものの、すでにIFRSを任意適用 している企業のみならず、今後IF RSの任意適用を予定している企業 にも大きな影響を及ぼすものと考え られる。 そこで本稿では、まず、わが国に おけるIFRSをめぐる動向を振り (図表1) 任意適用企業と任意適用予定企業の一覧(2015年2月27日 現在) Ⅷ 経理情報●2015.3.20(No.1408) 46
© Copyright 2024 ExpyDoc