平成21年度 施 政 方 福岡県古賀市 針 目 次 1.はじめに … 3 2.平成21年度予算編成方針について … 5 3.平成21年度主要施策について … 9 … 10 … 11 … 12 … 13 (1)安全・安心で快適な住環境づくりを目指して ~都市基盤の整備~ (2)自然と共生するゆとりある生活を目指して ~生活環境の整備~ (3)いきいきと生活できるまちづくりを目指して ~健康の増進と福祉の充実~ (4)生涯にわたって学ぶ環境づくりを目指して ~生涯学習の推進と教育・文化の向上~ (5)農業・商工業のバランスがとれたまちを目指して … 14 … 15 … 16 … 16 … 18 ~産業の振興~ (6)人が真ん中にあるまちを目指して ~人権の確立~ (7)共働のまちづくりを目指して ~市民参画~ (8)効果的かつ効率的な行財政運営を目指して ~行財政~ 4.おわりに 1.はじめに 平成21年度の施政方針及び主要施策の概要について申し 上げます。 サブプライムローン問題に端を発した世界的な金融危機に よ り 、日 本 経 済 も 後 退 局 面 に 入 る 中 、古 賀 市 に お い て も 税 収 や 雇 用 に お い て 情 勢 が 悪 化 す る こ と が 予 測 さ れ ま す 。ま ず は 古 賀 市 に お け る 現 状 を 的 確 に 把 握 す る と と も に 、市 と し て 可 能 な 限 り の 雇 用 安 定 化 、経 済 活 性 化 対 策 を 打 ち 出 し 、平 成 2 0 年 度 に おいても補正予算等で対応していくこととしております。 古 賀 市 の 財 政 状 況 は 平 成 1 6 年 度 以 降 、毎 年 財 政 調 整 基 金 を 取 り 崩 さ な け れ ば 予 算 編 成 が で き な い 厳 し い 状 況 が 続 く 中 、平 成 1 9 年 度 に 策 定 し ま し た「 第 三 次 古 賀 市 行 財 政 改 革 大 綱・ア ク シ ョ ン プ ラ ン 」を 遂 行 し 、財 政 健 全 化 に 向 け て 取 り 組 ん で お ります。 ま た 、行 財 政 改 革 の 一 環 と し て の 新 た な 税 収 入 の 検 討 に 当 た っ て は 、平 成 2 0 年 度 に お い て 、古 賀 市 税 制 審 議 会 を 立 ち 上 げ 答 申 を 頂 い て お り ま す 。平 成 2 1 年 度 に お い て は 、そ の 答 申 を 踏 ま え 、税 収 確 保 の 方 策 に つ い て 検 討 し て い き た い と 考 え て お ります。 こ の よ う な 状 況 下 に あ っ て も 、次 代 を 担 う 子 ど も た ち へ の き め 細 か な 教 育 支 援 、市 民 の 健 康 づ く り 等 、古 賀 市 な ら で は の 政 策を通して魅力と個性あるまちづくりに力を入れていきたい と 考 え ま す 。そ し て 、そ の こ と が 人 口 増 加 や 定 住 化 促 進 に も つ ながると考えております。 本 年 は 3 月 開 業 の J R し し ぶ 駅 の 利 用 者 や 、美 明 地 区 の 開 発 3 及び開学2年目を迎える福岡女学院看護大学の新入学生によ る 人 の に ぎ わ い が 、こ れ ま で 以 上 に 期 待 さ れ ま す 。更 に は 古 賀 高 等 学 校 に お い て 、古 賀 竟 成 館 高 等 学 校 に 校 名 変 更 、学 科 再 編 が行われ、新たな一歩を踏み出します。 そ こ で 、平 成 2 1 年 度 の 政 策 テ ー マ を「 に ぎ わ い と 個 性 あ ふ れ る ま ち づ く り 」と し 、こ の テ ー マ に よ る 重 点 施 策 と し て「 教 育 環 境 の 充 実 」、 「 健 康 増 進 」、 「 文 化 芸 術 の 振 興 」、 「 景 観 づ く り 」、 「 定 住 化 促 進 」及 び「 持 続 可 能 な 行 政 経 営 」の 6 項 目 に 取 り 組 みます。 4 2.平成21年度予算編成方針について <国 の 経 済 対 策 > 景 気 と 雇 用 情 勢 が 急 速 に 悪 化 す る 中 で 、平 成 2 0 年 度 か ら の 一 連 の 経 済 対 策 の 事 業 規 模 は 、総 額 7 5 兆 円 と な っ て お り ま す 。 こ の う ち 財 政 措 置 は 、「 安 心 実 現 の た め の 緊 急 総 合 対 策 」、「 生 活 対 策 」、 更 に は 平 成 2 1 年 度 予 算 の 一 部 を 含 む 「 生 活 防 衛 の ための緊急対策」を合わせ12兆円規模となっています。 政 府 は 、世 界 的 な 景 気 後 退 を 受 け て 、国 民 生 活 と 日 本 経 済 を 守 る 観 点 か ら 、 当 面 は 「 景 気 対 策 」、 中 期 的 に は 「 財 政 再 建 」、 中 長 期 的 に は「 改 革 に よ る 経 済 成 長 」と い う 3 段 階 で 経 済 財 政 政策を進めることとしております。 また、 「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2006」 等に基づき、財政健全化に向けた基本的方向性を維持しつつ、 世 界 の 経 済 金 融 情 勢 の 変 化 を 受 け 、状 況 に 応 じ て 果 断 な 対 応 を 機動的かつ弾力的に行うこととしております。 <平 成 2 1 年 度 地 方 財 政 計 画 > こ の よ う な 情 勢 の 中 、国 の 平 成 2 1 年 度 地 方 財 政 計 画 の 規 模 は 、 8 2 兆 5 ,6 0 0 億 円 で 前 年 度 比 1 .0 % の 減 と な っ て お り ま す 。こ の 中 に は 現 下 の 厳 し い 雇 用 情 勢 に 鑑 み 、地 方 公 共 団 体 が 地 域 の 実 情 に 応 じ た 事 業 を 実 施 す る こ と が で き る よ う 、「 生 活 防 衛 の た め の 緊 急 対 策 」に 基 づ き 創 設 さ れ た 地 域 雇 用 創 出 推 進 費 5 ,0 0 0 億 円 や 地 域 の 元 気 回 復 、 医 療 ・ 少 子 化 対 策 等 の 財 源 と な る 地 方 財 源 の 充 実 と し て の 5 ,0 0 0 億 円 が 含 ま れ て おります。 一 方 、 一 般 財 源 総 額 は 5 9 兆 8 0 0 億 円 で 前 年 度 比 1 .3 % 5 の 減 と な り 、そ の 内 訳 と し て 、地 方 譲 与 税 を 含 め た 実 質 的 な 地 方税は景気後退に伴って法人事業税及び法人住民税が落ち込 む た め 3 7 兆 6 ,5 0 0 億 円 で 前 年 度 比 9 .4 % の 減 、 地 方 交 付 税は地域雇用創出推進費や地方財源の充実を図ることにより 1 5 兆 8 ,2 0 0 億 円 で 前 年 度 比 2 .7 % の 増 、 臨 時 財 政 対 策 債 は 税 収 減 に 伴 う 財 源 不 足 へ の 対 応 か ら 大 幅 に 増 加 し 5 兆 1 , 5 0 0億 円 で 前 年 度 比 8 1 . 7 % の 増 等 と な っ て お ります。 <古 賀 市 の 平 成 2 1 年 度 予 算 編 成 > こ の よ う な 地 方 財 政 計 画 の 状 況 を 踏 ま え 、古 賀 市 の 平 成 2 1 年 度 予 算 編 成 に 当 た っ て は 、歳 入 に お け る 一 般 財 源 の う ち 、市 税については、 ○ 納税義務者の増加等に伴う個人市民税増収額 : 7 5 百 万 円 ( 前 年 度 比 +2 .8 % ) ○ 景気の後退による法人市民税減収額 : 1 億 1 0 百 万 円 ( 前 年 度 比 △ 1 6 .9 % ) ○ 家屋の評価替え等に伴う固定資産税減収額 : 1 9 百 万 円 ( 前 年 度 比 △ 0 .7 % ) その他の市税を合わせて66億67百万円で前年度比 0 . 7% の 減 収 を 見 込 ん で お り ま す 。 一 方 、地 方 交 付 税 の 原 資 と な る 国 税 収 入 が 急 激 に 落 ち 込 む 中 で 、地 方 の 厳 し い 状 況 や「 生 活 防 衛 の た め の 緊 急 対 策 」を 踏 ま えた平成21年度地方財政計画における古賀市への影響額は、 地方交付税の臨時財政対策債への振替等を見込み、 ○ 地方交付税の減収額 : 2 億 8 1 百 万 円 ( 前 年 度 比 △ 9 .8 % ) 6 ○ 臨時財政対策債の増収額 : 2 億 7 2 百 万 円 ( 前 年 度 比 + 6 0 .4 % ) ○ 自動車取得税交付金の減収額 : 5 9 百 万 円 ( 前 年 度 比 △ 4 9 .6 % ) ○ 地方特例交付金の増収額 : 2 0 百 万 円 ( 前 年 度 比 + 2 8 .6 % ) その他国・県から交付される一般財源を合わせて43億 2 5 百 万 円 で 前 年 度 比 0 .5 % の 減 収 を 見 込 ん で お り ま す 。 歳 出 面 で は 、極 め て 厳 し い 財 政 状 況 を 踏 ま え 、枠 配 分 型 予 算 編 成 を 引 き 続 き 実 施 す る と と も に 、そ の 一 部 を 見 直 し 、前 年 度 当初予算ベースから1%削減した額を上限としました。また、 平 成 2 1 年 度 は「 第 三 次 行 財 政 改 革 大 綱 」に 基 づ く 4 ヵ 年 の 改 革 期 間 の 3 年 目 に 当 た り 、改 革 の 目 標 達 成 に 向 け た 重 要 な 年 と な る こ と か ら 、ア ク シ ョ ン プ ラ ン の 着 実 な 実 施 に よ り 、歳 入 歳 出一体改革に努めることとしております。 し か し な が ら 、こ の よ う な 努 力 に も か か わ ら ず 、平 成 2 1 年 度 予 算 編 成 で は 、建 設 事 業 等 の 財 源 の 一 部 に つ い て は 特 定 目 的 基 金 か ら 3 億 1 1 百 万 円 を 充 当 し た と し て も な お 、歳 入 に お け る 財 源 不 足 額 は 3 億 6 9 百 万 円 と な る 見 込 み で あ り 、こ れ を 補 う た め 、財 政 調 整 基 金 の 取 崩 し に よ り 調 整 し ま し た 。こ の こ と から特定目的基金と財政調整基金を合わせた基金の取崩総額 は6億80百万円を予定しております。 7 こ れ に よ り 、平 成 2 1 年 度 予 算 案 は 、次 の と お り の 規 模 と い たしました。 一般会計 153億53百万円 住宅新築資金等貸付事業特別会計 国民健康保険特別会計 14百万円 50億93百万円 老人保健特別会計 15百万円 後期高齢者医療特別会計 5億09百万円 介護保険特別会計 26億58百万円 公共下水道事業特別会計 21億35百万円 農業集落排水事業特別会計 3億11百万円 水道事業会計 総 14億14百万円 計 275億02百万円 平 成 2 1 年 度 予 算 案 と 前 年 度 と の 比 較 で は 、一 般 会 計 に お い て は 0 .3 % の 減 、 各 特 別 会 計 を 含 め た 予 算 総 額 で は 0 .8 % の 減となっております。 8 3.平成21年度主要施策について 平成21年度も引き続き平成23年度から平成32年度ま で の 、古 賀 市 の ま ち づ く り の 基 本 と な る 重 要 な 計 画 で あ る「 第 4次古賀市総合振興計画」の策定に取り組みます。 重 点 施 策 6 項 目 に つ い て は 、「 教 育 環 境 の 充 実 」 と し て 1 年 生 が 早 く 小 学 校 生 活 に 慣 れ 、落 ち 着 い て 授 業 を 受 け ら れ る 環 境 づ く り の た め 、担 任 の 先 生 を 補 助 す る 学 級 補 助 員 を 各 小 学 校 に 配置するほか、ITを活用した防犯システムを整備します。 「 健 康 増 進 」で は 、「 古 賀 市 健 康 増 進 計 画 (ヘ ル ス ア ッ プ ぷ ら ん )」 に 基 づ く 健 康 づ く り の 更 な る 推 進 や 小 児 救 急 医 療 体 制 の 構築、妊婦健康診査の充実を図ります。 「 文 化 芸 術 の 振 興 」と い た し ま し て 、古 賀 市 文 化 芸 術 振 興 条 例 に 基 づ き 総 合 的 、計 画 的 な 施 策 実 施 に 資 す る た め 、文 化 芸 術 審議会を設置します。 「 景 観 づ く り 」に つ き ま し て は 、優 れ た 景 観 を 保 全 、再 認 識 、 創 出 し て い く た め 「 美 し い ま ち づ く り プ ラ ン ( 仮 称 )」 の 策 定 に着手します。 「 定 住 化 促 進 」 に つ な げ る た め 、「 住 み よ い 子 育 て の ま ち 古 賀 市 」を ア ピ ー ル す る こ と と し 、公 式 ホ ー ム ペ ー ジ の 強 化 を 行 います。 平成20年度に引き続き重点施策としました「持続可能な行 政経営」につきましては、市民と共働で進める簡素で効率的な 行政経営の実現と改革目標の達成を目指し、 「第三次古賀市行財 政改革大綱・アクションプラン」に基づき、引き続き着実に改 革を実施します。 9 そ れ で は 、平 成 2 1 年 度 に 実 施 す る 主 要 施 策 を 分 野 別 に ご 説 明いたします。 (1)安全・安心で快適な住環境づくりを目指して ~都市基盤の整備~ ① 平 成 2 3 年 度 か ら 平 成 3 2 年 度 ま で の 、古 賀 市 の 土 地 利 用 に 関 す る 総 合 的 か つ 長 期 的 な 指 針 と な る「 第 3 次 古 賀 市 国 土 利用計画」の策定に着手します。 ② 「 都 市 計 画 マ ス タ ー プ ラ ン 」に 基 づ き 、良 好 な ま ち づ く り や 地 域 の 活 性 化 を 図 る 有 効 な 手 段 で あ る「 地 区 計 画 」を 地 域 主 導 で 円 滑 に 策 定 す る た め 、委 員 会 等 を 組 織 し た 行 政 区 に 対 し、技術的支援を行います。 ③ 平 成 2 1 年 3 月 開 業 の J R し し ぶ 駅 の 利 便 性 、快 適 性 の 向 上 の た め 、誘 導 サ イ ン の 整 備 を 行 う ほ か 、西 側 に は 街 区 公 園 を整備します。 ④ 市 内 の 重 要 な 交 通 網 で あ る 路 線 バ ス の 運 行 維 持 の た め 、西 鉄 バ ス 宗 像 (株 )に 運 行 経 費 の 一 部 補 助 を 行 い 、市 民 の 交 通 利 便 性 の 確 保 を 図 り ま す 。な お 、平 成 2 2 年 度 以 降 の 市 内 全 体 の公共交通網のあり方を検討するプロジェクトチームを発 足 さ せ ま す 。ま た 平 成 1 9 年 度 か ら 実 施 し て い る ミ ニ バ ス に ついては、実証運行を継続します。 ⑤ 新型インフルエンザが発生した場合の行動指針として、 国・県が策定する計画に基づき「新型インフルエンザ対策 行動計画」を策定します。 10 ⑥ 東西道路網を計画的に整備するため、都市計画街路の 「 浜 ・ 大 塚 線 」「 栗 原 ・ 水 上 線 」 の 拡 幅 に 引 き 続 き 取 り 組 み ま す 。「 国 道 4 9 5 号 」、「 筑 紫 野 古 賀 線 」、「 町 川 原 福 岡 線 」、 「 町 川 原 赤 間 線 」、「 清 滝 古 賀 線 」 等 の 国 ・ 県 道 に お い て も 、 慢 性 的 な 渋 滞 の 解 消 と 交 通 弱 者 に 配 慮 し た 整 備 を 、国・県 と 協力し、継続して行います。 J R 古 賀 駅 周 辺 及 び J R 千 鳥 駅 周 辺 地 域 に お い て は 、バ リ ア フ リ ー 化 や 通 学 路 の 歩 道 設 置 等 、安 全 な 通 行 が で き る よ う 「牟田・栗原線」外6路線について引き続き整備します。 ⑦ 高 齢 者 や 障 害 者 等 、災 害 時 に お け る 要 援 護 者 の 避 難 支 援 を 迅 速 か つ 的 確 に 行 う た め 、「 災 害 時 要 援 護 者 避 難 支 援 プ ラ ン ( 全 体 計 画 )」 を 策 定 し ま す 。 ⑧ 地 域 防 災 の 担 い 手 で あ る 消 防 分 団 の う ち 、第3分団、第14 分 団 の 小 型 消 防 ポ ン プ 積 載 車 を 更 新 し 、地 域 の 防 災 力 を 強 化 します。 (2)自然と共生するゆとりある生活を目指して ~生活環境の整備~ ① 優 れ た 景 観 を 保 全 、再 認 識 、創 出 し て い く た め 、基 礎 調 査 の 実 施 や「 景 観 ま ち づ く り 研 究 会( 仮 称 )」の 開 催 等 に よ り 、 景 観 施 策 の 方 向 性 を 示 す「 美 し い ま ち づ く り プ ラ ン( 仮 称 )」 の策定に着手します。 ② 地 域 の 実 情 に 即 し た ご み 減 量 、資 源 化 の 方 針 、施 策 を 策 定 するため、家庭系可燃ごみの組成分析調査を行います。 ③ 上 水 道 事 業 に お い て は 、漏 水 の 原 因 と な る 老 朽 化 し た 配 水 11 管の布設替を継続して取り組みます。 ④ 下 水 道 事 業 に お い て は 、処 理 区 域 の 拡 大 に よ っ て 増 加 す る 汚水量に対応して古賀水再生センターの水処理施設を新た に 稼 働 さ せ る た め 、機 械 ・ 電 気 設 備 を 増 設 す る ほ か 、経 年 劣 化 し た 機 械・電 気 設 備 を 更 新 し ま す 。汚 水 管 渠 工 事 は 庄 処 理 分区等を実施します。 農 業 集 落 排 水 事 業 で は 町 川 原・谷 山 処 理 区 を 引 き 続 き 整 備 し、平成23年度の供用開始を目指します。 また、合併浄化槽設置補助も引き続き行います。 (3)いきいきと生活できるまちづくりを目指して ~健康の増進と福祉の充実~ ① 粕 屋 北 部 地 区 (古 賀 市 、新 宮 町 )及 び 宗 像 地 区 の 小 児 救 急 医 療 体 制 を 確 立 す る た め 、粕 屋 ・ 宗 像 両 医 師 会 、関 係 医 療 機 関 や 関 係 自 治 体 等 と 連 携 し 、小 児 科 医 に よ る 2 4 時 間 医 療 体 制 (一 次 ・ 二 次 救 急 )の 構 築 を 図 り ま す 。 ② 妊 婦 健 康 診 査 補 助 の 充 実( 5 回 → 1 4 回 )を 図 り 、経 済 的 負担の軽減、安心して子どもを産む環境の整備を行います。 ③ 校 区 コ ミ ュ ニ テ ィ を 中 心 と し た 、地 域 に お け る 健 康 づ く り サ ポ ー タ ー の 養 成 と あ わ せ 、市 民 が 身 近 な 場 所 で 手 軽 に で き る健康づくりの普及及び支援を行います。 ④ 市 民 が 認 知 症 を 正 し く 理 解 し 、認 知 症 の 人 や そ の 家 族 を 温 か く 見 守 り 、住 み 慣 れ た 地 域 の 中 で 安 心 し て 暮 ら せ る ま ち づ くりを市民が主体となって推進するため「認知症サポータ ー」の養成を行います。 12 ⑤ 平成22年度からの障害者福祉施策推進の基本的な指針 と な る 「 古 賀 市 障 害 者 基 本 計 画 (5 ヶ 年 計 画 )」 を 策 定 し ま す。 ⑥ 次 代 の 社 会 を 担 う 子 ど も の 健 全 育 成 を 図 る た め 、子 育 て 支 援策や目標を定めた「古賀市次世代育成支援後期行動計画」 を策定します。 ⑦ 青 柳 及 び 古 賀 東 学 童 ク ラ ブ に つ い て は 、余 裕 教 室 に 空 調 設 備や備品等を整備して、1クラスずつ増設します。 ⑧ 障 害 者 生 活 支 援 セ ン タ ー「 咲 」を 市 民 が 気 軽 に 利 用 し 、よ り 多 く の 交 流 の 場 と す る た め 、誘 導 サ イ ン の 整 備 を は じ め 市 民周知に努め、更なる相談・交流事業の充実を図ります。 (4)生涯にわたって学ぶ環境づくりを目指して ~ 生 涯 学 習 の 推 進 と 教 育・文 化 の 向 上 ~ ① 1 年 生 が 早 く 小 学 校 生 活 に 慣 れ 、落 ち 着 い て 授 業 を 受 け ら れ る 環 境 づ く り の た め 、担 任 の 先 生 を 補 助 す る 学 級 補 助 員 を 全小学校に配置します。 ② I T を 活 用 し 、子 ど も の 安 全 に 関 す る 情 報 を 地 域 で 効 果 的 に 共 有 す る た め 、福 岡 県 が 実 施 し て い る「 ふ く お か キ ッ ズ ガ ードネットワーク」システムを導入します。 ③ 児 童 の 心 身 の 健 康 状 態 に 応 じ た 就 学 前・就 学 中 の 助 言 や 支 援 を 行 う た め 、乳 幼 児 健 康 診 査 情 報 の 共 有 化 、就 学 前 健 康 診 断の充実を図ります。 ④ すべての児童生徒の確かな学力の向上と進路の保障に向 け 、「 学 力 検 査 等 の 結 果 の 分 析 及 び 改 善 策 に 係 る 学 力 向 上 推 13 進 会 議 」「 高 等 学 校 等 中 途 退 学 問 題 調 査 研 究 委 員 会 」 を 設 置 し、教育諸施策の検証と効果的な実施に努めていきます。 ⑤ 学 校 施 設 の 耐 震 化 を 図 る た め 、花 鶴 小 学 校 及 び 古 賀 中 学 校 教 室 棟 の 耐 震 2 次 診 断 及 び 耐 震 設 計 を 行 い ま す 。ま た 、古 賀 中 学 校 管 理 棟 に つ い て は 、継 続 の 改 築 工 事 を 完 了 さ せ る と と もに旧校舎の解体及び外構工事を行います。 ⑥ 「 第 三 次 古 賀 市 行 財 政 改 革 大 綱 ・ ア ク シ ョ ン プ ラ ン 」に 基 づき、学校給食センター調理業務を民間委託します。 ⑦ 文 化 芸 術 振 興 条 例 に 基 づ き「 文 化 芸 術 審 議 会 」を 設 置 し ま す。 ⑧ 中 央 公 民 館 本 館 空 調 設 備 の 老 朽 化 に 伴 い 、電 気 方 式 の 設 備 新設を行います。 ⑨ 中 学 校 1 年 生 が 学 校 生 活 の 変 化 に な じ め ず 、学 力 不 振 や 不 登 校 等 の 状 態 に 陥 る こ と を 防 ぐ た め 、継 続 し て 講 師 を 配 置 し 、 1学年を2人担任制とします。 ⑩ 小・中 学 校 の 通 常 学 級 に 在 籍 す る 特 別 な 教 育 的 支 援 が 必 要 な児童生徒に対する支援を行うため、 「特別支援教育支援員」 を引き続き配置します。 ⑪ 児 童 生 徒 が 気 軽 に 相 談 で き る よ う 、「 心 の 教 室 相 談 員 」 を 引き続き全小・中学校に配置します。 (5)農業・商工業のバランスがとれたまちを目指して ~産業の振興~ ① 「 小 野 南 部 地 区 経 営 体 育 成 基 盤 整 備 事 業 」に つ い て は 、9 月に土地改良区を設立し、事業の推進を図ります。 14 ② 農 業 の 担 い 手 の 育 成 を 図 る た め 、効 率 的 営 農 や 産 地 形 成 を 目 的 と し た「 高 収 益 型 園 芸 産 地 育 成 事 業 」に 引 き 続 き 取 り 組 みます。 ③ 女 性 農 業 者 が 運 営 す る 農 産 物 加 工 所 に つ い て 、販 路 拡 大 や 特産品づくりに向けた取組を支援します。 ④ J A 粕 屋 や 生 産 者 と 協 力 し な が ら 、コ ス モ ス 広 場 へ の 地 場 農産物の納入拡大と学校給食への地元産食材使用を引き続 き推進します。 ⑤ 「 市 民 無 料 職 業 相 談 」を 継 続 し て 実 施 し 、就 職 相 談 ・ 就 労 支援に取り組みます。 ⑥ 公 益 的 機 能 が 低 下 し て い る 森 林 の 機 能 回 復 を 図 る た め 、荒 廃森林を調査し、状態に応じ間伐等を継続して実施します。 ⑦ 「 ま つ り 古 賀 」、 「 な の 花 祭 り 」等 、市 内 外 か ら 多 く の 人 が 来 場 す る イ ベ ン ト へ の 補 助 を 継 続 し て 行 い 、古 賀 市 の 産 業 ・ 観光振興に取り組みます。 (6)人が真ん中にあるまちを目指して ~人権の確立~ ① 「 古 賀 市 人 権 施 策 基 本 指 針 」に 基 づ く 平 成 2 1 年 度 実 施 計 画を策定し、総合行政としての人権施策事業を行います。 ② 古 賀 市 と 新 宮 町 を 会 場 に 開 催 さ れ る 「 2009 福 岡 県 人 権 ・ 同 和 教 育 実 践 交 流 会 」に 市 民 の 積 極 的 な 参 画 を 促 し 、人 権 課 題の克服へ向けて交流し、深める機会とします。 15 (7)共働のまちづくりを目指して ~市民参画~ ① 古 賀 西 小 学 校 、花 鶴 小 学 校 の 旧 用 務 員 室 を 改 造 し て 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ の 推 進 等 、地 域 の 教 育 力 を 発 揮 す る ふ れ あ い 交 流 教室として整備し、地域活動の場を提供します。 ② 市内の企業や事業所がボランティアにより道路美化活動 を行うアダプトプログラムを、引き続き実施します。 ③ 地 域 の 人 材 育 成 及 び 活 性 化 の た め 、リ ー ダ ー 塾 修 了 生 や 地 域活動者を対象に「つながり塾」を開催します。 ④ 組 織 づ く り を 目 指 し た 準 備 活 動 を 行 う 校 区 に 対 し「 校 区 コ ミ ュ ニ テ ィ 支 援 事 業 交 付 金 」に よ る 財 政 的 支 援 を 継 続 し て 行 う と と も に 、校 区 コ ミ ュ ニ テ ィ 組 織 が 設 立 さ れ た 6 校 区 に 対 し て は 、「 校 区 ま ち づ く り 応 援 事 業 交 付 金 」 を 継 続 し て 交 付 します。 (8)効果的かつ効率的な行財政運営を目指して ~行財政~ ① 補 助 金 等 の 適 正 化 を 図 る た め 、「 補 助 金 等 検 討 委 員 会 」 を 設置します。 ② ホスト系システムにより構築されている住民情報システ ム に つ い て は 、オ ー プ ン 系 シ ス テ ム を 中 心 と し た 機 器 に よ る システムの再構築に着手します。 ③ 人 口 増 加 や 定 住 化 を 促 進 す る た め 、公 式 ホ ー ム ペ ー ジ を 強 化 し 、「 子 育 て し や す い ま ち 」、「 住 み や す い ま ち 」 を ア ピ ー 16 ルします。 ④ 学 校 図 書 司 書 の 嘱 託 化 に つ い て 、平 成 2 2 年 度 の 実 施 を 目 途 に 検 討 し ま す 。ま た 、図 書 館 、歴 史 資 料 館 、中 央 公 民 館 の 指定管理者制度等の導入についても引き続き検討します。 17 4.おわりに 以 上 、平 成 2 1 年 度 施 政 方 針 と 主 要 施 策 に つ い て 述 べ て ま い り ま し た 。職 員 と 一 丸 と な り 財 政 健 全 化 に 向 け て 取 り 組 み な が ら 、厳 し い 社 会 情 勢 の も と 、市 民 、議 員 の 皆 さ ま と と も に「 に ぎ わ い と 個 性 あ ふ れ る ま ち づ く り 」を 目 指 し 業 務 に 邁 進 す る 所 存であります。 さ ら に 、流 動 的 な 雇 用 ・ 経 済 情 勢 に 対 応 す る た め 、国 ・ 県 の 動 向 を 見 な が ら 、ま た 平 成 2 0 年 度 の 繰 越 事 業 と 一 体 化 し た 上 で 事 業 を 展 開 し て い く こ と と し て お り 、今 後 と も 市 と し て 臨 機 応変な対策を打ち出します。 皆 さ ま の ご 理 解 、ご 協 力 の ほ ど を 切 に お 願 い 申 し 上 げ 、施 政 方針とさせていただきます。 18
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