太陽光発電システムのグループ管理におけるモニタリングの評価

平成25年度 被災地企業の技術シーズ評価プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)
蓄電池グループ管理技術の評価
保田和成1・ 大谷謙仁2 ・橋本潤2 ・鈴木正一2 ・
大堀正2 ・蛇石宰2 ・中村泰拓2・山崎次郎3・福原英之3・吉野大志3
1有限会社
エボテック 2独立行政法人 産業技術総合研究所 再生可能エネルギー研究センター
3公立大学法人 会津大学 復興支援センターイノベチーム
産総研による技術シーズの評価方法
(有)エボテックが保有する技術シーズ
・省エネの実現と将来のデマンドレスポンスに対
応したマートハウス実現にむけた高度な蓄電池
充放電制御を可能にするエネルギー管理シス
テム(EMS)の基礎技術を有する。
共同研究
・「会津大学のクラウド技術」を活用することにより、
気象情報や太陽光発電・風力発電の高時間分解
能データを集約して複数の蓄電池をコントロールす
るシステムを構築した。3台の実証システムを構築
し、同社のEMS構築技術を適用したスマートハウス
のエネルギー利用効率を評価した。
技術シーズ
技術的支援
次世代BEMSやスマートグリッド向けに開発された
次世代通信規格「IEEE1888」を実装したシステムを
実証/評価することにより、本規格が再生可能エ
ネルギーの利用効率の向上に有用な通信プロトコ
ルであることを実証
蓄電池のグループ管理技術の
評価ポイント
気象の情報
 リアルタイムに提供される3つの情報か
日射量・風速
ら最適な充放電制御を即座に実現する技
術を評価
 気象情報
 再エネの発電情報
 蓄電池のステータス
 次世代通信規格「IEEE1888」によるリア
気象データから
ルタイム制御の実現
最適な蓄電池運用解析
 情報解析による蓄電制御の最適化
発電情報
気温など
発電情報
太陽光発電や
風力発電の発電量
各蓄電池の
蓄電量(SoC)
次世代通信「IEEE1888」
発電量が低い時間帯に
適切に蓄電池から
エネルギーを供給
技術の評価結果
 「蓄電池をグループ管理/制御する」技
術が、スマートハウスの再生可能エネル
ギー利用効率を向上させる可能性を示し
た
 次世代通信規格「IEEE1888」を利用する
ことで最適な制御プロトコルを共通化す
ることが可能であり、再生可能エネルギ
ーの利用効率向上に有用である。
電力需要家の情報
蓄電池の
グループ制御
複数の蓄電池を最適コントロール
エボテック製
エボテック製
HEMS
電力会社
HEMS
エボテック製
HEMS
蓄電池
今後の課題
 蓄電池を高度に制御するEMS技術を進化させ、デマンドレスポン
ス技術の向上に寄与することで、スマートハウスの価値がさらに
向上し、販売促進につながることが期待できる
 蓄電池制御の最適化と制御手法の高度化により、適用できる蓄電
池システムの範囲を拡大可能
http://www.aist.go.jp/