小学校・中学校入学時の就学手続きの変更について(PDFファイル 128.8

小学校・中学校入学時の就学手続きの変更について
学校選択制実施から約10年が経過し、一定の成果を得た一方で、個別事情
をもつ児童生徒を優先的に取り扱えない等の課題が生じています。
そこで、学校選択の現状や東日本大震災など社会状況の変化も踏まえ、これ
までどおり子どもや保護者が希望校を選択できる仕組みを残すなど、内容を大
きく変えることなく、制度的不都合の解消や、子どもたちの安全・安心の確保
が図れるように手続き方法を変更いたします。なお、平成28年度新入学生か
ら手続き方法を変更する予定です。変更点は以下の通りです。
変更点(1)【通学区域校に就学を予定している場合は手続きが不要になります】
当初から通学区域校を希望していても、希望調査票による学校選択をしない限
り、就学通知書が送付されず、指定校が決定できませんでした。
↓
あらかじめ通学区域校の就学通知書等を送付し、指定校を決定することで、通
学区域校に就学を予定している場合は手続きが不要となります。
変更点(2)【個別事情をもつ児童生徒を優先的に取り扱えるようになります】
希望調査票による学校選択や抽選結果において、受入可能人数を超えている場
合、個別事情をもつ児童生徒であっても希望する学校への指定校変更ができませ
んでした。
↓
従来の学校選択及び指定校変更の手続き・時期を一本化し、指定校変更基準に
優先度を設けることで、個別事情について優先的に取り扱えるようになります。
変更点(3)【希望調査票を廃止し、希望校の選択は指定校変更申立書で行います】
希望調査票による学校選択や抽選結果において、指定校が決定しない限り指定
校変更の受付をすることができませんでした。
↓
あらかじめ通学区域校の就学通知書等を発行することによって、指定校を決定
することで、指定校以外への就学希望が指定校変更手続きに一本化されることに
なります。そのため、指定校変更基準を見直し、従来の個別事情に加え、新たに
「希望を尊重する項目」、「通学条件を尊重する項目」を追加することで基準の
緩和を図ります。
1.新しい就学手続きの流れ
①通学区域の学校を就学先とした就学通知書及び裏面の指定校変更申立
書並びに指定校変更許可基準を新入学対象者に送付します。
②通学区域の学校に就学する場合には、これまでのように希望調査票を
提出する必要はなく、この段階で手続きは完了します。
③通学区域校以外の学校を希望する場合は、同封される指定校変更許可
基準に基づき指定校変更申立書を提出します。希望した学校の受入枠の
余裕に応じて、無抽選の場合と抽選の場合に分かれます。
④受入枠に余裕があり、無抽選の場合には、その段階で就学通知書を発
行し手続は完了します。
⑤受入枠に余裕がない場合には抽選とし、学校別に優先度A、優先度Bに
分け抽選を行い、優先度Aの抽選順位の上位者から当選とし、なお受入枠
に余裕がある場合には、優先度Bの抽選上位者から当選とします。また、
当選者が受入枠に達した場合はそれ以降の順位の者を補欠とします。
⑥補欠になった場合は、2月末まで補欠登録者として繰上入学を待つこ
とができます。なお、繰上になった場合は、保護者の手続きは不要とし、
希望校の就学通知書を発行します。
⑦補欠繰上げにならなかった場合は、指定された通学区域校か、指定校
変更許可基準に基づき、受入可能な他の学校への指定校変更ができます。
2.優先度について
従来の指定校変更許可基準に新しく優先度を設けました。これにより個別事情につ
いて優先的に対応します。
※受入可能人数を超えた場合は優先度A、優先度Bの順に抽選し、優先度A抽選上
位者から当選者が決まります。
1.新しい就学手続きの流れ【図 解】
内 容
時 期
学校案内を送付
8月下旬
・就学通知書
・指定校変更申立書
・指定校変更許可基準
・手続き方法について
を送付いたします。
変更点⑴
①
※希望調査票は廃止することになります。
通学区域校を指定校とした就学通知書等を送付
10月初旬
変更点⑵、⑶
③
②
<通学区域校を希望>
通学区域校に就学する
場合はその後の手続き
はありません。
④
<通学区域校以外を希望>
通学区域校以外を希望する場合は、
指定校変更申立書を提出してください。
(10月末締切)
⑤
受入可能範囲内
変更点⑵
時期が早まることにより
個別事情が対応可能にな
ります。
変更点⑶
希望校の選択は指定校変
更申立書で行います。
受入可能範囲超過
優先度A、優先度Bの順に抽
選し、優先度A抽選上位者
から当選者が決まります。
抽選
12月初旬
当選
希望校の就学通知書を送付
12月中旬
2月
2月末
補欠
⑥
補欠通知を送付
2月末まで補欠登
録者として繰り上
げ抽選を待つこと
ができます。
⑥
<繰上になった場合>
希望校の就学通知書を送
付します。その後の手続
きは不要です。
⑦
<繰上にならなかった場合>
補欠登録解除通知、通学区域校の
就学通知を送付
通学区域校を希望
通学区域校以外の空きの
ある学校を希望
指定校変更申立書を提出
希望校の就学通知書
を送付
4月
入学式(就学通知書を提出)
3.指定校変更許可基準について
指定校変更許可基準に従来の身体的理由や家庭環境に加え、新たに希望を尊重する項目や通
学条件を尊重する項目を設けました。
【優先度S】 学区内の児童生徒と同等の取扱い
指定校変更許可基準例
・特別支援学級(固定級)に入級するため、当該学校に通学する場合(身体的理由)
・学校生活(いじめ等)に起因して通学区域校に通学することが困難な場合(教育的配慮)
・近い将来転居することが確定しており、転居先の通学区域校にあらかじめ通学する場合
(家庭環境)
など
【優先度A】 受入枠に余裕がある場合に優先的に就学可能(A抽選対象)
指定校変更許可基準例
・共働き等、保護者の就労により下校後の保護・監督者がいないため、児童・生徒を通学
区域にある親類等の家に預けざるを得ない場合 (家庭環境)
・保護者が祖父母等の看病のため長期間自宅を離れ、その祖父母等宅の通学区域にある学
校に通学することがやむを得ないと認められる場合(家庭環境)
・兄弟姉妹が在籍しており、通学や学校と家庭との連絡等の利便性を考え同一学校に通学
させることが適当と認められ、同時に在籍することが可能な場合(その他)
など
【優先度B】 優先度A対象者が全員就学可能であり、なお受入枠に余裕がある場合に
就学可能(B抽選対象)
指定校変更許可基準例
・特色ある教育活動、部活動の参加等、その学校を希望する強い動機が認められる場合
(児童生徒の希望を尊重)
・祖父母、父母、兄姉の出身校へ就学を希望する場合(児童生徒の希望を尊重)
・自宅からの通学距離が指定校より近い場合(通学条件を尊重)
など
※優先度Bの基準は新入学時と転入・転居時に適用となります。また、指定校変更理由は
いずれか1つに限ります
4.希望校の選択について
希望校の選択(小学校は隣接校及び小中一貫教育校)は引き続き可能です。手続きは指定校
変更申請で行いますので10月初旬に送付される就学通知書裏面の指定校変更申立書に選択理
由を記載し、学務課へご提出いただくことになります。
5.問い合わせ窓口
〒124−8555
飾区立石五丁目13番1号(飾区役所 本館4階428番窓口)
飾区教育委員会学務課学事係
受付日時 月∼金曜日(祝日除く) 午前8時30分∼午後5時まで
電話 代表 03(3695)1111 (内線2722∼2725)
直通 03(5654)8457∼8460