平成27年3月10日 第3回主任級職員研修の御案内 地方分権一括法による自治体の裁量権の増大,住民ニーズの多様化,急激な少子・高齢化 の進展,東日本大震災からの復興事務等で,東北の自治体の職員が担う業務の範囲及び量は 増大しています。一方,自治体の職員数は減少の一途を辿っていることから,職員一人一人 の資質向上が求められています。このような状況の中,若手職員であっても,組織や施策推 進の中心となって地域の行政課題を解決しなければならない場面が多くなってきています。 この研修は,平成25年度から新たに実施した研修で,若手職員を対象として,政策形成能 力の向上を目指すことに重点を置いた,研修期間が4週間の研修です。 課題の適確な把握と分析手法,実効性のある計画立案や実践手法等を体系的に学ぶことが でき,受講後は,一層自信を持って地域の課題を解決できるようになります。 また,同年代の他の自治体職員と意見を交わしながら政策を策定することで,互いに刺激 を受け,仕事に臨む姿勢を新たにすることでしょう。 東北各県自治体の皆様の,多数の受講をお待ちしています。 1 目 的 若手職員が現場で実践できるような「課題を発見・整理し,解決策を見出す政策形成 から実行までのプロセスを学ぶ」ことによって,政策形成能力の向上を図る。 2 対象者・予定人数 受講時年齢:原則25歳以上35歳未満の職員 30人予定 ※「主任」とは「その任務を主として担当する人」の意味であり,実際の職位を表すも のではありません。 3 実施期間・申込期限 平成27年6月29日(月)~7月24日(金) 申込期限:平成27年5月22日(金) 4 研修科目・時間・内容・講師 5 研修会場 ⇒ 別紙のとおり。 公益財団法人東北自治研修所(東北自治総合研修センター内) 〒981-3341 宮城県黒川郡富谷町成田二丁目22-1 (アクセスは,HPを参照してください。) TEL:022-351-5771 FAX:022-351-5773 メール:[email protected] 6 宿泊先 研修は,全寮制で行います。宿泊先は,東北自治総合研修センター内の宿泊施設「青 葉寮」(全室個室)です。週末は,外泊が可能です。 7 経 費 (1) 研修受講料は,無料です。 (2) 宿泊負担金は,1泊3,200円×25泊=80,000円(税込み)です。 研修終了後に発行する請求書により,貴機関から指定口座へ振り込み願います。 前泊・後泊をする場合は,1泊あたり3,200円が加算されます。 (3) 食事は,別料金です。 〔参考 (4) H26年度定食価格:朝食450円,昼食600円,夕食650円〕 ・テキスト負担金 1,500円程度(研修終了後に発行する請求書により貴機関か ら指定の口座へ振り込み願います。) ・その他,講義のテキストとして,書籍を事前に購入していただく場合があります。 〔参考:平成26年度:・「地方自治小六法」又は「自治六法」 ・『「できない」を「できる!」に変える』〔木村俊昭著 (5) 8 実務教育出版社〕 現地調査の際の経費として,数千円の交通費が必要となる場合があります。 施設の概要 ○研修棟:講堂1室,教室7室,演習室 20 室,図書室(蔵書約 8,000 冊,パソコン (インターネット接続,DVD),ラウンジ8室等 ○宿泊棟:宿泊室 250 室(うち身障者用3室),娯楽室,談話室,大・中浴場(シャワ ールームあり)食堂,売店 ○屋内外施設:体育館(バレーボール・バドミントン・卓球等)テニスコート,駐車場 (270台) 9 その他 (1) 受 付:平成27年6月29日(月)午前11時から (2) 開講式: (3) 携行品:「地方自治小六法」(学陽書房)又は「自治六法」(ぎょうせい),パソコン, 同 日 午後 1時から 共済組合員証,寮生活で必要な日用品 その他,詳細は,受講決定時にお知らせします 10 連 絡 先 公益財団法人 東北自治研修所 URL:http://www.thk-jc.or.jp 東北6県の自治体職員の資質・能力の向上を図るため,6県の出資により設立された法人です。 TEL:022-351-5771 FAX:022-351-5773 メール:[email protected] 〔別 4 紙〕 研修科目,時間(コマ),内容,講師 (予定) 科 目 時間 コ マ 内 容 講 師 宮城県富谷町総務部総務 地方自治法 6 2 地方分権一括法施行後の地方自 治法の概要を学びます。 課法務室長 弁護士 品 川 直 人 政 策 形 成 の本 質と そのプロセス 及び 手 法 を 体 系 的 に 習 得す る こと 基 本 科 目 政策形成能 力開発 14 4 で,「自ら問題や課題を発見し,そ (株)行政マネジメント研 れを解決する」政策形成能力の向 究所 上を目指します。 講 師 兼 松 方 彦 ①講義 ②グループ学習 ③発表,質疑 職場の内外を問わず,良好な人 プレゼンテーシ ョン・コミュニ 7 2 間 関 係 を築くために不 可 欠 な「伝 える」技術を学びます。 ケーション (株)話し方研究所 講 師 小 島 健 二 ①基調講義: 地方分権,自治立法を中心に 学びます。 ②課題事例研究: 実際の条例を題材としてその 政策法務 25 7 条例の制定までのプロセスや問 題点等を研究します。 東北大学大学院法学研究 科(公共政策大学院) 教 宍 戸 邦 久 ③条例制定実習: 演 政策課題を解決するための, 習 ある程度実現可能な条例を実際 科 に制定する実習を行います。 目 少子・高齢化の現状把握及び将 授 来人口予測の手法を学び,政策を 少子・高齢 社会の政策 戦略 29 9 立案・実行する場合に欠かせない 東北大学大学院経済学研 高 齢 化の要 因 を 加 味するプロセス 究科 を習得できます。 ①基調講義 ②将来人口推計 ③介護保険推計 ④有効な自治体政策 教 授 吉 田 浩 地域活性化のプロフェッショナル として全国で活躍している講師(ス ーパー公務員)から,農商工連携 や農林漁業の6 次産業化などの戦 地域経済の 活性化 略的な地域活性化の手法や先進事 34 10 例等について学び, 政策 立 案から 実行までの効果的・実践 的なプロ セスが習得できます。 ①基調講義 ②グループ研究 ③現地調査 ④地域興しの実践者 東京農業大学生物産業学 部地域産業経営学科 教 授 木 村 俊 昭 の講話 政策の実際 Ⅰ (地域プラン 広 域 的 に 政 策を 分 析して いる 講 3 1 講 ナー) 話 際の留意点を学びます。 代表取締役 新田新一郎 自身の政策策定の経験から,政 政策の実際 Ⅱ (自治体職 師から,自 治 体が政策を 策 定する (有 )プランニング開 3 1 員) 策 立 案までの困 難なみちのり ,政 ○ 新潟県十日町市職員 策実行後の変化など生の声を聞き ○ 新潟県新潟市職員 ます。 他 開講式,閉講式 5 2 計 124 37 ●●● 第2回主任級職員研修(平成26年度実施)から ●●● 受講生の感想 今回の研修において,グループで話し合う中で,建設的な物の考え方や様々な視点 からの意見を聞き,多くの刺激を受けることができました。そして,話し合うことで 解決の方法が見えてくるということも改めて実感しました。 このことから,今後は研修で学んだこと,諸先輩方から教わることをしっかり吸収 し,様々な課への異動を通じ行政の仕組みや町への理解を深め,広い視野を持って仕 事に取り組んでいきたいと思います。 研修では,様々な分野で自分のまちについて 考える機会をいただきました。私は普段,農業 委員会という枠の中で,まちや政策について考 えてきました。しかし研修を終えて,多角的な 視点から問題をとらえなければ,問題の本質を 導き出すことはできないと考えるようになりま した。 また,研修の最初に考えていた「大局を摑ん で仕事をする」ということについて,事業の目 的・目標を意識して仕事を行うことで達成でき ると分かりました。今後の仕事を充実させるた めにも,研修で学んだことを生かしていきたい と思います。
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