平成 26 年度第二回千年のかくれんぼフォトコンテスト-入選作品 24 点のご紹介 (審査員は三好和義氏) 最優秀賞「花盛る新緑の祖谷」 氏名:楠本靖(徳島県藍住町 在住) 撮影地:西祖谷山村今久保 撮影日:2014 年 5 月 1 日 【審査員講評】 新緑の輝きがまぶしく感じられる作品です。 鮮やか緑と藤のむらさきの対比が見事です。 定番のポイントですが、下をながれる清流の透明な水の 吸い込まれそうな色。こんな色は見たことがない!という ほどで美しい。山奥でありながら暗く、重くならずに仕上 げたところが上手です、 これを見た人は、この時期に行ってみたいな、と誰もが思 うでしょう。 第一席「剣山と天の川」 氏名:川内秀喜(徳島市 在住) 撮影地:東祖谷(剣山山頂) 撮影日:2014 年 11 月 15 日 【審査員講評】 剣山は全国でも指折りに星空が美しいところとして有名で す。高感度広角レンズで捉えられた天の川がきれいに写っ ています。 肉眼でもなかなか、ここまで見えませんがデジタルカメラ の進歩によって、ここまで写るようになりました。 地平線の色合いグラデーションも神秘的です。 第二席「紅葉の大祭(おねり) 」 氏名:倉本勝子(三好市山城町在住) 撮影地:池田町州津(箸蔵寺) 撮影日:2014 年 11 月 12 日 【審査員講評】 箸蔵寺の大祭を美しく捉えています。 遠くから望遠レンズで撮ったために、いい意味で平面的で、 絵画のようなまとまった構図になっています。 荘厳な空気が流れています。 紅葉と衣のむらさきの配置、フレーミング全てにおいて完 璧です。 額縁にいれて飾っておきたい作品です。 第三席「深山の楽園」 氏名:冨田則雄(香川県高松市在住) 撮影地:西祖谷山村(かずら橋山草園) 撮影日:2015 年 1 月 13 日 【審査員講評】 深い森の神秘的な光景です。見事に咲いたクマガイソウを ベストタイミングで 捉えています、カメラの水平、垂直を出したため、広角レ ンズなのに杉木立が まっすぐに写っています。安定感があり、見ていて飽きる ことがありません。 雨に濡れた質感、霧の具合など申し分ありません。 入選「落人達」 氏名:日浦嘉孝(香川県丸亀市在住) 撮影地:西祖谷山村善徳 撮影日:2014 年 10 月 26 日 【審査員講評】 落人の扮装をした、勇ましい姿がかっこいいです。鮮やか な衣装が 輝いています。人々の魂が語りかけてくるようです。撮影 場所が良かった。 ストロボを焚いてバックを暗くしたところも、ドラマチッ クでいいです。 入選「山里の冬」 氏名:須田隆司(香川県高松市在住) 撮影地:東祖谷中上(落合集落展望台) 撮影日:2014 年 12 月 15 日 【審査員講評】 落合集落の雪景色です。ちょうどいい具合に雲が画面下に 浮かんでいます。 この雲のおかげで浮かんでいるような軽やかな気持ちにな ります。 全体をブルーの色調にまとめたところもいいです。 冷気が伝わってくるようです。右下のシルエットも奥行き を出しています。 入選「懐かしいね」 氏名:岩元禎(愛媛県西条市在住) 撮影地:西祖谷山村善徳 撮影日:2014 年 11 月 3 日 【審査員講評】 懐かしいボンネットバス。運転手さんが身を乗り出して、 お客さんたちと 会話をしています。紅葉の始まったばかりの木々をバック に、山の清々しい 空気もおいしそうです、左の大杉が効果的です。 入選「秋色の祖谷渓」 氏名:佐竹治(三好市山城町在住) 撮影地:池田町出合 撮影日:2014 年 11 月 14 日 【審査員講評】 水鏡に映り込んだ紅葉の山並み。静かな光景に作者も息を のんだことでしょう。 まさに絶景です。木々の間から覗き込んだ緊張感のある構 図が素晴らしい。 入選「雲上の田植祭り」 氏名:田中ひでみ(仲多度郡多度津町在住) 撮影地:東祖谷(落合峠) 撮影日:2014 年 6 月 15 日 【審査員講評】 落合峠で6月 15 日に行われた田植祭です。小さな男の子や 若い女性が 参加しているのが珍しいですね。背景の山並み、奥の人々 の配置など 上手くまとまっています。美しい日本のひとこまです。 入選「悠久の渓谷」 氏名:佐伯登(愛媛県四国中央市在住) 撮影地:山城町(大歩危峡) 撮影日:2014 年 11 月 19 日 【審査員講評】 水の透明感が美しいです。水面の上半分だけに光が当たり、 手前の水面や 岩肌が影になり、美しいコントラストを作り出しています。 色づいた小さな木々もいいアクセントになっています。対 角線に川を配した構図も絵画のようでいいです。 入選「悠久の場所」 氏名:西野富美子(愛媛県四国中央市在住) 撮影地:東祖谷天狗塚 撮影日:2014 年 10 月 15 日 【審査員講評】 山歩きで訪ねた東祖谷の天狗塚。こんなに山上に湿原があ るんですね。 真っ青な空や奇岩が映り込んで鮮やかな風景になりました。 広角レンズならではのスケール感のある光景です。 入選「雪に煙る小歩危峡」 氏名:半明薫(香川県仲多度郡多度津町在住) 撮影地:山城町(小歩危) 撮影日:2014 年 12 月 17 日 【審査員講評】 オ,オッーとため息の出るような美しい一枚です。まさに 墨絵のようです。 霧の具合、雪の具合、静かな水面。作者の手応えが伝わっ てきます。 入選「春を待つ」 氏名:藤沢弘順(香川県高松市在住) 撮影地:東祖谷名頃 撮影日:2014 年 12 月 15 日 【審査員講評】 見事なつららが、ずらりと並んでいます。よく見るとモデ ルは人形さんですが、 暖かい日差しと雪の組み合わせで、本当の人間が写ってい るようです。 それにしても大きな人形。生活のある不思議な世界です。 入選「金太郎の駅長さん」 氏名:登サチ子(香川県観音寺市在住) 撮影地:山城町(大歩危) 撮影日:2014 年 6 月 15 日 【審査員講評】 駅にいる、こなきじじいですか。いい意味で無造作に撮ら れたところが、 素朴さや、あたたかさを伝えていると思います。すだれや 春の花などお膳立ても揃っています。 佳作「煌めきの朝」 氏名:豊田郁夫(愛媛県四国中央市在住) 撮影地:山城町平野塩塚 撮影日:2014 年 10 月 8 日 【審査員講評】 雲海が見事です。遥か彼方が中国山地でしょうか。 標高1000m からの展望の素晴らしさがここに写ってい ます。朝日の中でキラキラ輝く、 ススキも黄金色で美しい。 佳作「そこに映るモノ」 氏名:五百蔵実(岡山県高梁市在住) 撮影地:西祖谷山村善徳 撮影日:2014 年 11 月 24 日 【審査員講評】 色鮮やかな木々と美しい構図にドラマを感じます。ボンネ ットバスの女性の 表情と窓に映り込んだ紅葉の赤が映画を観ているようです。 望遠レンズで切り取った作者の腕、素晴らしい。 佳作「冬の小便小僧」 氏名:田中祥博(香川県仲多度郡多度津町在住) 撮影地:池田町松尾 撮影日:2014 年 12 月 7 日 【審査員講評】 小便小僧の雪の風景です。まだ紅葉がわずかに残る山肌に 季節の移り変わりを見つけます、ブロンズ像が雪の反射で 白く立体的に見えるところもおもしろいし、下にわずかに 谷底が見えて、ゾクっとするスケールもいいです。 佳作「杉木立に舞の囃子が」 氏名:森江正(香川県善通寺市在住) 撮影地:西祖谷 撮影日:2014 年 7 月 21 日 【審査員講評】 杉木立の中で神代踊りのお囃子が響いています。夏の日差 しの中でゆっくりよ 円を描いて舞う歴史のある祭りです。広角レンズで空間を 大きくとったところが良かった。 佳作「五百羅漢と霧」 氏名:長木誠治(徳島県徳島市在住) 撮影地:池田町白地ノロウチ 撮影日:2015 年 1 月 27 日 【審査員講評】 四国八十八ヶ所の雲辺寺にある五百羅漢像です、霧の中で 動きだしそうな表情がいいです。それぞれの表情がシャー プに捉えられています。構図アングルが上手い。 佳作「朝霧の湿原」 氏名:石川賢一(高知県高知市在住) 撮影地:池田町漆川(黒沢湿原) 撮影日:2014 年 6 月 5 日 【審査員講評】 早朝、日の出前でしょうか。霧の中、夜露に濡れた黄菖蒲 が咲いています。 露出を暗めにしたので、黄色がブルーの中に映えています。 一度、行ってみたいと思いました。 佳作「雪の坪尻駅」 氏名:森本功(徳島県美馬市在住) 撮影地:池田町(坪尻駅) 撮影日:2014 年 12 月 6 日 【審査員講評】 完璧な構図に絶句しました。すっぽりと被った雪。陽の当 たる山頂。 うっすらとかかる雲のような霧。緻密な描写に人間のドラ マを感じます。 佳作「大泣きの土俵入り」 氏名:雪本信彰(高知県高知市在住) 撮影地:三野町芝生(武大神社) 撮影日:2014 年 11 月 30 日 【審査員講評】 赤ちゃんが小さいのか、お相撲さんが大きいのか、凄いコ ントラストです。 メガネをかけたお相撲さんの優しい表情と赤ちゃんの涙を ストロボで上手く捉えています。 佳作「渓谷の水鏡」 氏名:美馬克行(三好市池田町在住) 撮影地:池田町出合(祖谷川) 撮影日:2014 年 11 月 16 日 【審査員講評】 紅葉が逆光に透けて美しい。さらに変化をつけているのは 奇岩の表情です、 ジッと見ているとカメやサイのようにも見えます。水面の 映り込んだ空を入れることによって、おもしろい構図にな りました。 佳作「祭り子(獅子舞の太鼓うち純な表情」 氏名:森本耕造(香川県仲多度郡まんのう町在住) 撮影地:西祖谷山村重末 撮影日:2014 年 10 月 1 日 【審査員講評】 小幡神社で 10 月1日に行われる祭り「八幡獅子太鼓」でも ワンシーンです。 花笠を付けカメラに収まる嬉しそうな表情。口紅をつけて 少し誇らし気です。 1本の木をバックにしたところも良かった。
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