泉大津市環境保全条例の一部改正の経緯、内容

泉大津市環境保全条例の一部改正の経緯、内容
1 経
緯
昭和 51 年に制定した環境保全条例は、 空き地等への不法投棄の禁止や
占有者の適正管理、義務について規定し運用しているが、 近年、人口減少
や高齢社会の進展、核家族化などにより、空き家が増加するとともに、管
理が不適切なため、台風などの自然災害により建物の倒壊や屋根瓦の飛散
による近隣住民や通行人への支障、また不法投棄や放火などのおそれのあ
る老朽化した危険な空き家等の増加が社会問題となってい ます。
そこで、 空き地等に加え、 管理不全で老朽化した建築物等 (建築物、工
作物及びその敷地) の様々な課題への本市での対応を明確化し、市民の生
活環境及び安全の確保を図るため、所要の改正を行うもので す。
2 改正内容
環境保全条例に、 建築物等の適正管理 に関する 次の規定を追加するもの
です。
(1)
不法投棄禁止の対象に、建築物等を追加するもので す 。
(2)
適正 管 理し な けれ ば なら な い対 象 に、 建 築物 等 を追 加 する と とも に、
次
の適正管理の目的を追加するもので す。
・「犯罪、青少年の非行行為、災害 等の発生を引き起こさないよう」適正
に管理する。
(3)
建築 物 等の 占 有者 等 の義 務 とし て 、適 正 管理 に あた っ て 遵 守 すべ き 次
の項目を追加する ものです 。
① 建築物の倒壊 及び建築材料の剥落、飛散を防止するため 、補修等の必
要な措置を講じる
② 廃棄物の投棄 を防止するため、柵を設置する等の必要な措置を講じる
③ 病害虫の発生 を防止するため、薬剤の散布等の必要な措置を講じる
④ 悪臭、異臭の発生を防止するための必要な措置を講じる
⑤ 飼育されていない 動物等のすみ場所になる ことを防止するための必要
な措置を講じる
⑥ 交通の障害になる ことを防止するための必要な措置を講じる
⑦ 上記のほか、良好な住環境を 保持する
(4)
上記の項目を遵守するほか、建築物の敷地に投棄された廃棄物を除去
するとともに、繁茂した樹木及び雑草が、近隣住民等の生活環境及び安
全を阻害しないよう剪定、除去等の必要な措置を講じる 。
(5)
条例 違 反し た 占有 者 等に 対 する 勧 告、 命 令及 び 行政 代 執行 の 対象 に、
建
築物等を追加するもので す。
3 施行期日
この条例は、平成 27 年 7 月 1 日から施行するものです。
ただし、第 14 条の 2 にかかる第 17 条第 2 項の規定は、平成 28 年 1 月 1
日から施行するものです。