26 全商工連第 894 号 平成 27 年 3 月 10 日 日本

26 全商工連第
894 号
平 成 27 年 3 月 10 日
日本スーパーマーケット協会
会長 川野 幸夫 殿
全国商工会連合会
会長 石澤 義文
貴会傘下加盟企業の商工会への加入について(お願い)
謹啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます
さて、商工会は、市町村の商工業者を会員とする地域総合経済団体で、それぞれが商工業
者の経営の改善発達の相談、支援と地域の伝統・文化の継承、地域コミュニティ維持、さら
には防犯・防災など地域のまちづくりや活性化に取組んでいる商工会法に基づく特別認可法
人であり、全国に 1,673 設立されております。
また、商工会が地域総合経済団体として、名実ともに地区内の商工業者の総意に基づいた
運営を行っていくため、法第 23 条第 2 項第 2 号で「地区内の商工業者の二分の一以上を会
員とする」ことを確保するよう義務付けられているところであります。
商工会としても昭和 35 年に法制化されて以来会員増強に努めてまいりました。しかし、
廃業等による商工業者の減少とともに会員数も減少し、ピーク時には総会員数 115 万事業所
であったものが、平成 26 年 4 月 1 日現在で総会員数は約 84 万事業所となっています。また、
各地域の組織率も年々減少傾向にあり、地域経済総合団体としての使命をしっかり果たすた
めには、会員増強及び組織率の向上は喫緊の課題であります。
近年、地方や中小・小規模企業を取り巻く環境は益々厳しさを増しています。こうした中、
昨年 6 月には、小規模事業者の持続的発展支援を基本原則とする小規模企業振興基本法が制
定され、商工会は小規模事業者支援の中核を担う支援団体として位置づけられ、更なる活動
の強化が求められています。また、地方の疲弊が進み、地方創生が国の大きな政策課題とな
る中、商工会は、地域総合経済団体として地域を挙げた地域活性化への主体的な取組みを期
待されています。こうした多様な要請に応えるためにも、会員増強及び組織率向上は不可欠
との認識であります。
このため、現在、組織を挙げて会員増強、組織率向上に強力に取り組んでいるところであ
りますが、残念ながら、各地の商工会からは、
「全国展開のチェーン店、フランチャイズ店
の協力が得られない」、各店の責任者からは、
「コスト削減の中、本部の了解が得られないの
で難しい」と言われるとの声が多数上がるとともに、関係業界の全国団体への一層の理解増
進、加入協力への働きかけを強く要請されています。
貴団体初め関係団体におかれましては、平成 18 年中心市街地活性化法改正等を踏まえ、
地域貢献活動に関する自主ガイドラインを策定し、傘下の加盟事業者に対し、地元商工会等
地域経済団体への加入を促して頂いているところでありますが、上記のような昨今の諸状況
をご勘案頂き、再度、貴会傘下加盟事業者の皆様に対しまして、商工会への加入についてご
指導頂きますよう、改めてご支援・ご協力をお願い申し上げます。