教育のための無線 LANとは - 社団法人 日本教育工学振興会(JAPET)

教育のための無線LANとは?
” つながらない!” の原因と対策
” 高密度環境 “ 向けソリューションの紹介
一般社団法人 日本教育情報化振興会 (JAPET&CEC) 教育の情報化政策検討委員会
学校の無線LAN導入・運用の手引き作成WG
1
2
教育におけるICTの活用
ICTは目的ではなく、ツール(手段)
ICT利活用が前提となるこれからの社会では
このツールを十分使いこなした教育が必要
3
高まるニーズと共に増えてしまうICT環境のトラブル
なんか
つながらない!
ネットが途切れる
原因がわからない・・・
画像の表示に時間
がかかる
生徒によって表示画
面にばらつきがある
• タブレットや無線LANは学習のための「手段」
• 「つながる」だけではダメ。
「安定して無線がつながり、授業が分かりやすくなる」ことが目的
4
小中学校での導入後の障害事例

症状例1


症状例2


無線LAN導入後1年後に、特定の教室にて無線LAN通信が非常に不安定
になる症状が発生し始めた。
症状例3


アクセスポイントを更新したら、既存のクライアントデバイスが無線
LANに接続できなくなった。
授業中にたまに無線LANが止まることがあり、授業に支障が出る。
症状例4

職員室で、教員が無線LANを使うときに、朝につながりにくい、放課後
から夜間にかけて無線LANを利用しているとちょくちょく切れるなどの
症状発生。
5
可視化の必要性
「電波の出力は強ければいいはず」・・・ではない!
速度が遅い!
1
Ch1の出力を手動でアップ
11
6
もっと速度が遅くなった!
1
1
11
6
1
可視化をしていないと、誤った判断を下す
自動化をしていないと、常時変化する環境に追従できない
可視化と自動化がカギです
6
タブレットや無線LANを「どのように教育で活用したいか?」
を常に念頭において整備を進めていくことをお勧めします
【一斉学習】
教員による教材の提示
電子黒板,実物投影機等を用いた分かりやすい課題の提示
【協働学習】
発表や話合い
考えや作品を提示・交換しての発表や話合い
協働での意見整理
複数の意見や考えを議論して整理
協働制作
グループでの分担や協力による作品の制作
学校の壁を越えた学習
遠隔地の学校等との交流
【個別学習】
個に応じる学習
一人一人の習熟の程度などに応じた学習(ドリル教材等)
調査活動
インターネット等による調査
思考を深める学習
シミュレーション等を用いた考えを深める学習(英会話等)
表現・制作
マルチメディアによる表現・制作
7
7
教育現場での無線LANのニーズ
高密度(1つのAPに30台以上が接続する)利用が要求される。
単に端末がつながるだけではダメ。
教育現場での無線LAN
は高密度利用が要求さ
れます
8
まとめ
教育現場で無線LANに求められる通信要求
 40台前後の端末が一斉に通信を開始
 教育コンテンツも配信(短時間で配信完了しないと授業に影響)
 端末は毎年新しい機種が導入されることが予想(新たな規格)
 当然、セキュリティの担保も必要
これらの利用形態は、一般的なオフィス利用よりも非常にシビアな要件です。
今の教育現場(製品選定やIT管理の立場の方)に求められるスキルは、企業のIT管理者までい
かなくとも、安定した授業を行うために必要となる、基本的技術や設計の知識を正しく理解
して製品選定を行うことです。
9