日鶏協速報平成 27 年 3 月 10 日一般社団法人日本養鶏協会取込詐欺にご用心 2 月末に倒産した東京の会社に取込詐欺の疑いが濃厚であり、残念ながら当協会の会員 2 社も被害に会いました。被害に会われた会員養鶏農家よりお聞きした話を下記しますので、会員各位も充分にご用心願います。（１）養鶏農家（A 社）が東京での展示会に過去に出展した。その際に注目したということで、パック鶏卵を購入したいとの申し出が（株）ダヴィンチ２１という会社からあった。（２）１２月渡しを東京（港区三田３－２－８）の同社に宅急便で毎週配送し、月末締め翌月末払いという約定により、1 月末に支払があった。（３）同社よりの 1 月の発注量が急増した。この分は 2 月末支払となっているが、2 月 28 日付けファックスが送付されてきた。それによると「同社における不良債権、売掛金の未回収等が発生し、資金繰りが急速に悪化し、予定通りの支払いが出来ない状況」で、「後日法律事務所から案内がある。」としている。但し、具体的な法律事務所名の記載はなかった。（４）ファックスを受けて A 社担当者がダヴィンチ社を訪問したところ、もぬけのから状態で、その後法律事務所からの連絡なども一切なし。（５）A 社がダヴィンチ社に卸している価格よりも 1 パック 100 円近く安い価格で、都内のスーパーで A 社のパック卵が販売されていた。（６）結果的にダヴィンチ社は A 社に対して 1 月と 2 月の 2 か月分の取込詐欺を行った。このケースの様な取込詐欺はパクリ屋とも言われ、設立→取り込み→倒産→設立→取り込み→倒産を繰り返すと言われます。最近のパクリ屋は、相手を信用させるため、「会社のホームページ」を立ち上げている業者が非常に多い様です。確かに、取引の際に会社案内を渡さずに、ホームページを見てくださいと言えば、さも、実際に運営しているように見えますが、実態は内容に具体性の無いホームページです。「物を売ってくれという業者は物を売る前に疑え。」を鉄則として会員各位もご用心願います。また今後他の会員がこの様な目に会わないためにも、会員皆様方からの情報をお待ちしております。【日鶏協速報】発行者：一般社団法人日本養鶏協会〒104-0033 東京都中央区新川二丁目６番１６号馬事畜産会館内（５階） TEL：(03)3297-5515 FAX：(03)3297-5519 発行日 2015 年 3 月 10 日編集・発行責任者：島田博([email protected]) 日速 150301- 1 -