容易に分解・洗浄・組立ができる迅速流体継手

2015 年 3 月 13 日
容易に分解・洗浄・組立ができる迅速流体継手
食品製造業界などに適したサニタリーカプラを 4 月から発売
日東工器株式会社(社長:小武尚之)は主として食品製造業界向けに、分解・洗浄・組立が容易
にできる迅速流体継手「サニタリーカプラ」を開発、4 月から本格販売を始めます。厳格な衛生管理
が求められる食品製造分野ではヘルール継手が広く使用されていますが、継手の洗浄のための
着脱操作に大変手間がかかる作業を伴います。サニタリーカプラは、分解・洗浄・組立作業を短時
間に行えるため、食品製造の生産性向上に貢献できます。
現在、食品製造業界で一般的に使用されているヘルール継手は、パッキンをヘルール(接続
部)に挟み込んでクランプで閉め込む構造です。同継手の着脱は非常に手間がかかり、時にパッ
キンを床に落として再洗浄したり、締め込み過ぎて内径にパッキンがはみ出したりします。
それに対して、サニタリーカプラは接続が差し込む構造で 1 人での作業が簡単に行えます。ま
た、一切の工具を使わず全ての部品を分解でき、部品点数が少なく洗浄も簡単に行えます。その
後の組み立ても工具なしで短時間に行うことができ、プラグからシール材(O リング)が脱落すること
なく衛生的です。
食品会社は通常、それぞれの社内規定により製造ラインを生産品目ごと、あるいは半日・毎日ご
とに分解・洗浄しています。ヘルール継手の場合、その作業が大変なため労働生産性を低下させ
る要因となっていますが、サニタリーカプラは分解・洗浄・組立作業を短時間に行えるため、食品製
造業の大きな課題となってきた作業性の向上が図れます。
なお、サニタリーカプラはソケットやプラグ本体の接液部はステンレス SUS316L 相当の材質で、
シール材も食品衛生法に合格しています。また、接続部を外した状態での配管内の防塵対策や
害虫混入を防止するカプラのキャップの材質には、食品衛生法適合材料の高密度ポリエチレンを
採用しています。
主なユーザーは、分解・洗浄の工程を要する食品製造、薬品製造業などを対象にしています。
標準価格(税別)はソケット・プラグの一式で 42,800 円(溶接取付用)、48,900 円(ヘルール取付
用)となります。サイズは 2S。
[特徴]
1.カプラ本体は、ソケット、プラグ、カムハンドル、ロックプレート、O リングの 5 点から構成されてお
り、工具不要ですべての部品を短時間に分解・組立できます。
2.溶接取付用、ヘルール取付用とも、接続は差し込む構造で、配管組立作業が 1 人で行えます。
不意な分離を防ぐセーフティーロック機能付きです。
3.プラグには予め O リングをセットしてあるため、着脱時に O リングが落下することがなく衛生的で
す。
1/2
[分解したカプラ一式(溶接取付用)]
[仕様]
本体材質
ステンレス鋼 [SCS16 (SUS316L 相当)]
接液部表面仕上げ
#400
取付サイズ
バフ研摩仕上げ
溶接取付用
2.0S
ヘルール取付用
最高使用圧力
MPa
1.0
耐圧力
MPa
1.5
O リング
(シール材質、使用温度範囲)
シール材質
使用温度範囲
シリコーンゴム
0~+110℃
O リングサイズ
P50
以上
2/2