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2015 千葉大学 前期日程
1 問 1 ア 安山岩 イ 閃緑岩 ウ カリ長石 エ 角閃石 オ 黒雲母 カ Al2O3 キ MgO 問 2 ⑴ 薄板状に割れる 1 方向の明瞭なへき開をもつ。 ⑵ SiO2 に富むマグマほど,体積あたりの SiO4 四面体の数が多いために,SiO4 四面
体どうしの結びつきが多く,強くなりやすい。その結果,珪長質のマグマの方が
粘性が高い。 ⑶ 苦鉄質マグマは粘性が低いため,流動性の高い溶岩流が流れ出す静穏な噴火を
起こし,傾斜のゆるやかな盾状火山を形成しやすい。珪長質マグマは粘性が高い
ため,流動性の低い溶岩が盛り上がって急傾斜の溶岩ドームを形成したり,発泡
した揮発性成分が抜けずに火砕流をともなう爆発的な噴火を起こしたりしやすい。 問 3 色指数による分類 超苦鉄質岩 SiO2 含有量による分類 中性岩(中間質岩) できやすい部分 マグマだまりの底部に沈積したかんらん石の上 2 問 1 違い 上流部の砂岩の方が透水性が低い。また,泥岩に比べて硬い。(28 字) 原因 上流部の砂岩の方が形成された時代が古く,構成粒子間では,圧縮されて脱
水・密着する圧密作用や,化学的に沈殿した鉱物が隙間を埋めるこう結作用が,
より進行している。(79 字) 問 2 続成作用 問 3 特徴 1 枚の地層の内部で,上部ほど砕屑物の粒径が小さくなる。(27 字) でき方 流れの弱い海底などで砕屑物が粒径の大きいものほど早く沈んでできる。
(33 字) 問 4 クロスラミナ(斜交葉理) (底痕(ソールマーク)なども可) 問 5 Q=A×V より V=
Q
2
= =2×10−1〔m/s〕 A
10
問 6 流れていた砂の最大の粒径 0.9 mm 最小の礫が移動する流れの速さ 0.4 m/s 2015 千葉大学 前期日程
3 問 1 ア 水平面 イ 交線 問 2 2 つの地層が侵食作用を伴うような大きな時間間隙を間にはさまずに,連続して堆積
して重なる関係。(46 字) 問 3 問 4 記号 b 理由 砂岩と泥岩の上下関係が逆で,実際は砂岩が下位,泥岩が上位である。 記号 c 理由 上位の砂岩と下位の石灰岩の境界が,実際の断層の南側では標高 130 m に,
断層の北側では標高 155 m に存在する。 (実際の鉛直方向の砂岩層の厚さは 25 m である。) 2015 千葉大学 前期日程
4 問 1 ア 6.4×103 イ 2×10 ウ 3×102 問 2 緯度差 1 度の子午線の長さ 高緯度側ほど長くなる。 理由 緯度差 1 度の子午線の長さは,同一の子午線上で地表面に立てた垂線どうしの
交わる角度が 1 度になる 2 地点間の距離であり,子午線弧が急に曲がるほど短く,
緩やかに曲がるほど長くなる。地球は赤道方向に膨らんだ回転楕円体であり,子
午線弧は高緯度ほど緩やかに曲がり,緯度差 1 度あたりの長さも長くなる。(142
字) 問 3 地球儀の極半径を b とすると,地球の偏平率は約 1/300 なので, 600 − b
1
=
より 600−b=2 よって b=598〔mm〕 600
300
地球儀上のマリアナ海溝の深さを d とすると, d:11000=600×10−3:6.4×106 d=
1.1×10 4 × 6.0 ×10 −1
=1.0×10−3〔m〕≒1〔mm〕 6.4 ×10 6
問 4 千葉大学とつくば市の緯度差は 36 度 5 分 – 35 度 38 分=27 分 であるので,求める距離は, 2×3.14×6.4×103×
27
=5.02×10≒5.0×10〔km〕 360 × 60
問 5 ・月食のときに月に映った地球の影が円形であること。 ・北半球では北に向かうほど北極星の高度が高くなること。 ・港から出ていく船が,下から水平線下に見えなくなっていくこと。