北ベトナムにおける物流の課題 2015年3月4日 壱岐 健司 1 目次 1. 住商グローバル・ロジスティクス及び ドラゴン ロジスティクスのご紹介 2.物流面の課題 3.課題解決に向けて 4. 物流面から見た発展のカギ 2 住商グローバル・ロジスティクス株式会社 / All Right Reserved, Copyright Sumisho Global Logistics 2015 住商グローバル・ロジスティクスのご紹介 グローバル物流をワンストップ・コントロール。全世界向けに総合物流サービスを提供。 所在地 :〒104-6220 東京都中央区晴海一丁目8番12号 晴海アイランド トリトンスクエアZ 棟 TEL03-6220-3333(代表) 設立年月日 :1983年11月 出資者 :住友商事株式会社 100% 代表取締役社長 : 日比生 裕一 事業免許 :第一種貨物利用運送業(自動車) 第二種貨物利用運送業(鉄道) 第二種貨物利用運送業(外航海運) 海運仲立業、倉庫業等 従業員数 :551名 (2015年2月時点 現場パート社員を除く) 国内物流センター :茜浜第一、第二、第三センター・舞浜センター・浦安食品センター・戸田センター他 海外自社拠点 :SGL USA (米国)、SGL Europe (欧州)、SGL China (中国)、SGL Thailand (タイ)、 SGL Indonesia (インドネシア)、Senatrans (インドネシア)、Dragon Logistics (ベトナム) 3 住商グローバル・ロジスティクス株式会社 / All Right Reserved, Copyright Sumisho Global Logistics 2015 ドラゴン ロジスティクスのご紹介 本社 支店 資本金 設立 出資者 従業員 : Hanoi (タンロン工業団地内) : Ho Chi Minh, Hai Phong, Da Nang, Dong Nai, Hung Yen : US$4.0 Mil : 1996年10月 : 住友商事株式会社、鈴与株式会社、VINAFCO、HANEL : 773名 (Hanoi 339 / HY 56 / HP 165 / HCM 64/ Dong Nai 149) (日本人 :ハノイ 5名、ハイフォン1名、ホーチミン 2名 + トレーニー2名) 自社倉庫面積: ハノイ本社:13,800M2( TLIP内 / 保税・一般) *現在の保税倉庫面積:8,000M2 フンエン支店:8,700M2(保税・一般)、1,500M2(鋼材上屋) ドンナイ支店:5,400M2(南部倉庫 / アマタ工業団地内 / 保税・一般) ハノイ本社 フンエン支店 ソンタン事務所 ホーチミン支店 本社(タンロン工業団地内) *タンロン税関常駐 ドンナイ支店(アマタ工業団地内) フンエン支店(TLIPII内) *フンエン税関常駐 【主なサービス内容】 〇ベトナム全土における総合物流業務 〇海上・航空国際一貫輸送(IATA, FIATA License Holder) 〇輸出入・物流コンサルティング 〇二輪完成車物流 〇保税倉庫におけるVMI オペレーション 〇設備輸送・工場内搬入作業 〇南北間輸送(陸上・海上・鉄道)及び中越/タイ越陸路輸送 4 住商グローバル・ロジスティクス株式会社 / All Right Reserved, Copyright Sumisho Global Logistics 2015 物流面の課題 ■ ベトナムの魅力 ■ ベトナムの課題 現地マーケットの今後の成長性 インフラが未整備 安価な労働力 法制の運用が不透明 優秀な人材 法制そのものが未整備 他国のリスク分散の受け皿 管理職クラスの人材確保が困難 現地マーケットの現状規模 労働コストの上昇 (出典:国際協力銀行/海外直接投資アンケート結果) ■ 具体的な物流課題 道路網は比較的整備されているが、キャパシティー不足による渋滞多発 小口配送ではトラック輸送よりもバイクが主役 国道といえど産業道路ではなく生活道路 (トラック、車、バイク、自転車、人、家畜等々) 通関法制の改編が多く、また運用が不透明 貨物ラフハンドリング 5 住商グローバル・ロジスティクス株式会社 / All Right Reserved, Copyright Sumisho Global Logistics 2015 課題解消に向けて ~インフラ整備状況~ ①ノイバイ国際空港 カイラン港 ハイフォン港 ②空港道路・日越友好橋 ③新国道5号線 ④ラックフェン港 ②空港道路・日越友好橋 ①空港新ターミナル ハノイ市の世界に向けた新たな 国際ゲートウェイがオープン より便利に、より快適に ④ラックフェン港/2017年末 ③新国道5号線/2015年末 ノイバイ空港と日越友好橋とを 結ぶ高規格連絡道路(12.1km) 開設により空港からハノイ市内 へのアクセスが約20分に短縮 ハノイ市内~ハイフォン港が 約90分(従来は約3~4時間) に短縮 ベトナム最大級の国際港 水深14mのコンテナターミナル を備え、10万㌧クラスの大型 船が寄港可能 住商グローバル・ロジスティクス株式会社 / All Right Reserved, Copyright Sumisho Global Logistics 2015 課題解消に向けて ~ VNACCS導入 ~ ■ VNACCS プロジェクトとは 日本の通関システム(NACCS)をベースとしたベトナム通関システム 2014年4月稼働 技術支援も並行実施。 ①税関近代化のための法令及び規則の改正支援 ②システム導入による業務の見直し・組織改正支援 ③システム運用に必要な人材育成 ■ VNACCS の効用 ① 通関処理時間短縮による物流の迅速化 (1秒程度でのシステム内処理) ② ペーパーレス化の促進 電子署名の採用 一極集中処理(離れた税関でも輸入許可の確認が可能=許可書の提示不要) ③ 申告書作成支援機能の導入 基本的なインボイス情報やHS番号を入力すれば、システムが税率等を自動的に補い、申告書を完成 (ケアレスミスを防止) ④ Single Windowの実現 他法令(食品衛生や動物検疫等、他の省庁に関する手続の完了をシステム的に突合する機能 (※)他省庁の手続電子化が条件 7 住商グローバル・ロジスティクス株式会社 / All Right Reserved, Copyright Sumisho Global Logistics 2015 ベトナムの更なる発展に向けて インフラ(特に道路面)での更なる改善 関連法規(財務省、交通運輸省)の変更に関する迅速かつ 正確な情報の共有 VNACCS導入により、更なる通関行政の迅速化・透明化 公平な競争、物流安全面への施策 AEC発足、2018年域内関税撤廃、ベトナム政府工業化戦略の 進捗を見据えた柔軟な物流サービスの実現 ご清聴ありがとうございました。 9
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