03月04日 ドイツの研究者が来園し共同研究を開始 オオサンショウウオの

Press Release
広島市 City of HIROSHIMA
―報道資料―
平成 27 年(2015 年)3 月 4 日(水)
広島市安佐動物公園 活性化担当課長:伊藤
担当:企画広報係 谷口、竹内 ☎082-838-1111
平成 27 年 3 月 7 日(土)にドイツの研究者 Miguel Vences(ミゲル・ヴェンセス)氏が安佐動物公園に
来園し、オオサンショウウオの皮膚から微生物を採取します。当園では今まで様々な研究者と共同研
究を行ってきましたが、それらは全て国内の研究機関でした。今回は、初の国際的な共同研究です。
1
共同研究の内容
Miguel Vences 氏は、これまで両生類の進化や多様性について研究成果を上げてきました。今回の
共同研究のテーマは、両生類と共生関係にある体表微生物の調査です。共生微生物は、生態や生理、
進化に重要な役割を果たしていることが、明らかになってきました。現在、世界中で両生類を減少さ
せているカエルツボカビ症※1 やラナウィルス※2 なども、これら共生微生物の一種として大きな注目を
集めています。安佐動物公園は、今回、オオサンショウウオの皮膚からの微生物の採取に協力すると
ともに、今後、生息環境等の知見についても提供する予定です。
当園で飼育しているオオサンショウウオは、年齢、性別、由来など、個体情報が明らかであること、
またサンプリングできる個体数が多いことから、比較可能なデータを多く採取することができます。
これだけのオオサンショウウオのデータを採取できる場所は、世界でも安佐動物公園だけです。サ
ンプリングで得られたデータは共生微生物の基礎データとして蓄積されます。
2
来園する研究者
ドイツ
3
Braunschweig(ブラウンシュバイク)工科大学
教授
Miguel Vences 氏
日程
平成 27 年 3 月 7 日(土)
11:00~15:00
安佐動物公園オオサンショウウオ保護増殖施設にて採取
※1 カエルツボカビ症:真菌類カエルツボカビが引き起こす両生類の感染症。この感染症が原因で中・南米など世
界的に数多くの両生類が絶滅、または劇的に数を減らしている。カエルツボカビはアジア
起源との説が有力であり、日本の在来の両生類は抵抗力があると考えられている。
※2 ラナウィルス:ラナ(rana)はカエルという意味であるが両生類のみならず、爬虫類や魚類にも感染するウィ
ルス。アメリカ、ヨーロッパおよびアジアの世界各地で、野生下および飼育下(養殖産業を含
む)の両生類の成体と幼体の大量死に関連している。
開園時間
午前 9 時から午後 4 時 30 分まで(ただし、入園は午後 4 時まで)
入 園 料
大人 510 円、65 歳以上・小人(高校生および高校生相当年齢)170 円 ※中学生以下無料
※65 歳以上の適用には公的証明書が必要
休 園 日 毎週木曜日(ただし、3 月 26 日、4 月 2 日は臨時開園)
※ 「動物公園 春まつり」 平成 27 年 3 月 7 日(土)~平成 27 年 5 月 6 日(水)の土日祝にイベント開催!
Press Release
広島市 City of HIROSHIMA