電子博物館「みゆネットふじさわ」ホームページ運営・管理業務

電子博物館「みゆネットふじさわ」ホームページ運営・管理業務委託仕様書
1 業務名
電子博物館「みゆネットふじさわ」ホームページ運営・管理業務委託
2 目的
この業務は,郷土愛あふれる藤沢の実現をめざし,いつでも市民等が本市の歴史・文化
について知り触れられるよう,電子博物館「みゆネットふじさわ」ホームページにおいて,
文化財や市が所蔵する歴史資料等の文化資産について情報提供を図るため,電子博物館
「みゆネットふじさわ」ホームページをリニューアルし,運営・管理することを目的とす
る。
3 業務概要
ホームページを重要な情報提供のツールとして活用できるよう,以下の事項に基づき,
本業務を実施すること。
(1)ホームページを作成すること。
ア 旧ホームページのデータを引き継ぎ,データベースを構築して,市の歴史・文化に興
味を持つ方々が,知りたい情報にアクセスしやすいよう,魅力的で親しみのある情報を
提供すること。
イ 誰もが目的の情報に簡便かつ快適にたどりつけるものであること。
ウ 作成するホームページは,ユーザビリティや「JIS X-8341-3:2010」に配慮し,あら
ゆる利用者が支障なく利用できるようにすること。
エ 受託者で情報の発信ができない場合を想定し,委託者でも簡単に情報を発信(入力)
できるような管理画面を構築すること。なお,管理画面において情報を発信(入力)す
ることができる者は,委託者と受託者に限ること。
オ 本市の歴史・文化に関するさまざまな情報を発信するためのページを設けること。
カ 本市の歴史・文化に関する映像資料を公開するためのページを設けること。
(2)ホームページを運用すること。
ア 受託者が運用できる環境を構築し,正常に作動するように維持管理すること。
イ 情報提供に関わるコンテンツは,委託者が提供するデータを受託者が編集し,掲載・
更新,管理すること。
ウ 歴史・文化情報の発信については,受託者が情報収集を行い,委託者との協議のうえ
ホームページ上に掲載すること。
エ 利便性を高めるために,iOS やアンドロイド等のスマートフォン対応のページを作成
すること。
(3)利用者の状況やニーズを把握すること。手法等については,委託者と協議し実施する
こと。
(4)SNS 等を活用した仲間づくりや相互交流,情報交換のできる場を提供し,受託者が
管理できるとよい。
4 システム要件
Web サーバは受託者側で手配し,セキュリティが確保されたデータセンター等,市役所
庁舎外に設置すること。なお,ハードウェア・ソフトウェア等のスペックは,稼働率,セ
キュリティ,バックアップなども含め,なおかつ,ある程度の利用増を見込み,3年間の
運用中に費用がアップすることのないスペックで最適と思われるものであること。
(1)設置環境
ア セキュリティの保たれたデータセンター内にて運用すること
イ データセンターファシリティによる無停電電源装置を使用すること
(2)サーバの設定
ア サーバには,サーバ構築・運用に欠かせないセキュリティ対策がなされていること
イ サーバの監視復旧は24時間監視体制であること
ウ 1日1回,リモートサーバへのバックアップを実施すること
(3)ソフトウェア
ア オペレーションシステムは汎用性の高いシステムを用いること
イ データベースサーバは,運用に十分な仕様を設定すること
5 ホームページの構築要件
次の事項に基づき,委託者と協議し決定すること。
(1)サイト設計
利用者にとっての使いやすさを優先し,メニューからコンテンツの内容が想像できるラ
ベリング・設計を行うこと。
(2)ページ設計
トップページから第3階層までの範囲内で必要な情報にたどり着けるようにすること。
(3)トップページ
以下の事項をトップページに表示すること。
ア ホーム/トップ
イ サイト内検索
ウ 更新情報
エ 「7 ホームページのコンテンツ」掲載事項
オ その他,委託者が認めた有効な情報を表示すること
(4)デザイン
ア 親しみやすいデザイン(画像・背景色・字体等)にすること。
イ 容易に目的のページを見つけられる構成にすること。
(5)管理者権限
委託者も管理画面にアクセスできるように,ログイン ID,パスワード等を付与するこ
と。
6 ホームページの基本機能
(1)サイト内検索
各ページに共通して,ホームページ内検索の機能を有すること。
(2)システム運用支援
ページビューとセッション数を日単位と月単位で測定し,電子データに記録したもの
を定期的に委託者へメールで報告すること。
(3)地図情報の掲載
任意のコンテンツにおいて地図情報を掲載すること。なお,地図情報の利用にあたっ
ては,平成25年5月1日付の総務省通知「ホームページ等における電子地図の利用に
ついて」に準拠すること。
(4)更新情報
ホームページの更新情報を一覧(5件程度)で掲載すること。
7 ホームページのコンテンツ
(1)情報提供エリア
ア 「電子博物館(所蔵資料検索システム)
」の作成
市が保有する歴史資料(浮世絵・写真等)
・民俗資料・その他資料(高橋コレクショ
ン)等を検索して画像及び解説文にアクセスできるようにする。
現在,市が保有し Web サイト上で提供しているデータは別紙「電子博物館「みゆネ
ットふじさわ」提供データ一覧」のとおり。データの総量は約1ギガです。
なお,上記データに加え,今後画像等の追加で情報提供を予定しているデータとして,
①双六79点,②鳥瞰図70点,③絵巻(折本含む)15点があります。これらの内容
につきましては,参加申込者に対し,3月3日(火)から3月12日(木)の土曜日,
日曜日を除く午前8時30分から午後5時までの間に,郷土歴史課にてリスト及びデー
タ概要の公開を致しますので,ご連絡のうえご来庁ください。
イ 「新着情報」の作成
アの追加情報について紹介するコーナーを設ける。
ウ 「トピックス」の作成
市内で開催される歴史・文化に関連するイベントや新たに確認された事象等について,
取材などで収集した情報を効果的に発信するコーナーを設ける。
エ 「藤沢市コールセンター」の表示
コールセンターのページを表示する。
リンク先:http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/kouhou/page100306.shtml
オ 「リンク先」の表示
市内外の関連機関ホームページへのリンク先を表示する。リンク先:
(別途提供)
カ 「藤沢市公式ホームページ」の表示
藤沢市ホームページを表示する。リンク先:http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/
キ その他,委託者が認めた有効な情報を表示すること。
8 ホームページ構築,稼働のスケジュール
ホームページの各機能は,次のとおり段階的に構築作業を行い稼働させること。
リニューアル後のトップページには予め各機能のメニューを表示しておき,稼働までの
間は「準備中」等の表示をすること。
(1) 既存ホームページの掲示
受託者は,リニューアルしたホームページを稼働させるまでの間,契約日から1週間
以内に,サイト内へ既存のホームページを掲示すること。
(2) トップページ稼働
2015年(平成27年)5月末日までに,リニューアルしたホームページのトッ
プページを掲示し,既存のホームページから移行したデータを利用して,可能な範囲の
稼働を図ること(優先順位等については委託者と協議を行うこと。
)
(3)電子博物館(所蔵資料検索システム)の稼働
2015年(平成27年)7月末日までに既存のホームページから移行したデータに
ついて,データに応じた検索システムを順次稼働させること。
(4)新着情報・トピックスの稼働
2015年(平成27年)9月末日までに稼働させること。なお新着情報・トピック
スについては,システムの稼働後,定期的な更新を行うこと。
(5)追加の所蔵資料データの検索システムの稼働
新たに追加するデータの検索システムについて,2015年(平成27年)12月末
日までに稼働させること。
(6)その他,新たに提案された機能等の稼働については,委託者と協議のうえ,2016
年(平成28年)3月末までに行うこと。
9 情報セキュリティ
(1) なりすまし等による不法侵入やデータの盗聴・改ざんを防止するため,セキュリテ
ィには万全の方策を行うこと。
(2)適正なウィルス対策を施すこと。
(3)ウェブアプリケーションのセキュリティについては,別紙「ウェブアプリケーション
のセキュリティ対策に関する仕様書」に基づき,対応すること。
10 契約期間
2015年(平成27年)4月1日から2016年(平成28年)3月31日までの1
年間とする。なお,3年間を基本とした事業とするが,契約は単年度とし,3年間契約す
ることを担保するものではない。
11 契約の締結
契約形態については,受託者が提案する内容に基づき,最適な形で契約を締結するもの
とする。
12
業務管理
(1)業務計画書の提出
事業を計画的に実施するために,業務計画書を作成し,この契約の締結の日から7
日以内に,委託者に提出すること。
(2)業務責任者等の届出
業務責任者及び担当者を定め,委託者に書面により通知すること。
(3)進捗状況の管理
計画的に事業が遂行されているか,年4回程度対面による打ち合わせを行い,また必
要に応じて連絡調整し,
進捗状況を確認する。
なおスケジュールに差異が生じた場合は,
速やかに対策を講ずるとともに,
その原因,
課題,
対策について委託者に報告すること。
(4)業務委託(部分)完了届等の提出
本業務委託は年4回の部分払とするため,業務の完了前に履行済部分に相当する契約
金額を受託者が委託者へ請求する場合,受託者は,業務委託部分完了届及び履行期間に
行った業務内容がわかる資料を委託者へ提出すること。また,業務完了後は,業務委託
完了届,年間業務報告書及び委託料の支出内訳がわかる資料を委託者へ提出すること。
13 引継業務
(1)事業開始時
受託者は既存の電子博物館「みゆネットふじさわ」から委託者が提供するデータを,
受託者が手配する Web サーバに移設しシステムの構築を行うこと。ただし,リニュー
アルしたホームページを稼働させるまでの間,サイト内に既存のホームページを掲示す
ること。公開するデータの範囲等については委託者と協議のうえ決定する。
(2)事業終了時
受託者は,本契約において作成したコンテンツ等について,委託者が本業務を引き続
き実施するにあたり必要なデータを提供しなければならない。提供するデータの内容は
委託者,受託者の協議により決定し,その費用は受託者の負担とする。
14 成果品
受託者が業務により作成した成果品の著作権及び所有権は,委託者に帰属するため,事
業終了後速やかに全ての成果品を委託者へ返却すること。なお,返却に際しては,次の事
項に従うこと。
(1)全ての成果品は,CD-ROM等の磁気媒体により返却すること。
(2)操作マニュアルは,紙ベース1部とCD-ROM等磁気媒体によるデータで返却すること。
(3)成果品に瑕疵があったときは,受託者は委託者の指示により速やかに訂正しなければ
ならない。
(4)成果品の返却に要する費用は,受託者の負担とする。
(5)全ての成果品について,委託者への返却が終了次第速やかに,「データの保護及び秘
密の保持等に関する仕様書」第9条に基づき,適正な処理を行うこと。
15 特記事項
(1)受託者は本業務の実施にあたって,業務進捗に配慮し,円滑かつ迅速に業務がおこ
なえる体制を整備すること。
(2) 本仕様書に基づき,システム改修等をおこなう際の打ち合わせについては,円滑か
つ効率的な打ち合わせを実施すること。
(3)SNS コミュニティを導入する場合は,ホームページの管理者は受託者側とす
る。この場合,利用者に対しユーザーの責任,管理者の免責事項等,利用規約
について周知するとともに,公序良俗に反する発言があった場合は速やかに削
除するなど円滑な運営に努めること。
(4)画像等のデータを使用する場合は,第三者の肖像権・著作権等の権利を侵害しない
こと。
(5) コンテンツで作成したデータについては,本市オープンデータ利用規約に準じて著
作権等の整理をおこなったうえで,オープンデータとして納品すること。
(6) 受託者は,業務遂行上必要と認められるもので,本仕様書の解釈に疑義が生じた事
項及び仕様書に明記していない事項については,その都度委託者と協議し,委託者の
指示に従うこと。
16 再委託の禁止
業務の全部または一部を第三者に委託し,または請け負わせることはできない。ただし,
一部かつ,主要な部分を除き,予め委託者の書面による承諾を得た場合はこの限りでない。
17 事故等の対応について
ホームページやコミュニティ上の情報の取り扱いについては,原則として利用者
の責任において利用するものとし,これ以外で受託者の瑕疵により第三者に損害を
与えた場合は事業者の責任において対応する。委託者と受託者のリスク分担につい
ては,「リスク分担表」をベースとし,協議の上決定する。
種類
内容
負担者
市
物価変動
人件費,物件費等物価変動に伴う経費の増
○
システム利用者 運用業務内容に対するシステム利用者からの苦情,要
への対応
事業者
○
望への対応
上記以外
政治,行政的理 政治,行政的理由から,運用業務の継続に支障が生じ
○
○
由による事業変 た場合,または業務内容の変更を余儀なくされた場合
更
における経費及びその後の維持管理経費の増
不可抗力
不可抗力(暴風,豪雨,洪水,地震,落盤,火災,争
○
乱,暴動その他の市または業者のいずれかの責めに帰
すことのできない自然または人為的な現象)に伴う,
設備の修復による経費の増
書類の誤り
仕様書等市が責任を持つ書類の誤りによるもの
○
事業者が提出した書類の誤りによるもの
資金調達
市が経費の支払いを遅延することにより生じた事由
○
○
事業者が経費の支払いを遅延することにより生じた
○
事由
資料等の損傷
事業者として注意義務を怠ったことによるもの
○
第三者の行為(小規模なもの)から生じたもので相手
○
方が特定できないもの
第三者の行為(上記以外)から生じたもので相手方が
○
特定できないもの
利用者及び第三 運営上の瑕疵により損害を与えた場合
者への賠償
上記以外の理由により損害を与えた場合
セキュリティ
警備不備による情報漏洩,犯罪発生
○
○
○
18 検収
各機能等については,正常に稼働するか,テスト期間を設定し充分検証した後,
市の検収を受けること。なお,不十分な事項があれば速やかに修正等対応すること。
19 環境負荷の軽減
本業務の遂行にあたっては,
「藤沢市地球温暖化対策実行計画」の趣旨を理解し,第3
章の各取組項目を実施するよう努めること。
20 データの保護及び秘密の保持
本業務の遂行にあたっては,別紙「データの保護及び秘密の保持等に関する仕様書」を
遵守すること。
以 上