2015 年 3 月 3 日発行 2015 年 3 月号 NEWS 山本拓ネットワーク H26 年度補正予算成立、H27 予算審議本格化 山本拓国会事務所 TEL.03-3508-7282 FAX.03-3507-8727 [email protected] http://yamamototaku.jp/ 山本拓福井事務所 TEL.0778-51-8834 第 189 回通常国会 FAX.0778-51-8988 政府提出予定法案 1 月 30 日に衆議院を通過していた平成 26 年度補正 【主な政府提出予定法案】(●は 3/2 現在提出済み) 予算案(約 3.1 兆円規模)が、2 月 3 日に参議院でも ●女性活躍推進法案 可決され、成立しました。事業者・生活者への支援、 女性の職業生活における活躍の推進に関する基本原則 地域経済活性化、災害危機対応等重要施策が中心とな を定め、また、国・地方公共団体・事業者の責務を明 っていますので、早期に執行してまいります。 らかにするとともに、支援措置等を定める。 また、平成 27 年度予算案が 2 月 12 日に国会に提出 ○風俗営業適正化法改正法案 されました。経済再生と財政再建の両立、地方創生と 客にダンスをさせる営業の一部を風俗営業から除外す 社会保障の充実、女性が輝く社会の実現、国土強靭化 るとともに、設備を設けて深夜においても客を遊興さ 推進等が主眼となっており、年度内成立を目指します。せ、かつ、客に酒類の提供を伴う飲食をさせる営業に 【平成 27 年度予算の概要】 (単位:億円) ついて新たに許可制度を設ける等。 事 項 概算額 対前年度 ○道路交通法改正法案 社会保障関係費 315,297 10,030 75 歳以上の運転者に対する臨時認知機能検査制度導 文教・科学振興費 53,613 △717 入、準中型自動車免許(仮称)の創設等。 国債費 234,507 1,805 ●地方税法等改正法案 恩給関係費 3,932 △511 法人事業税の外形標準課税の拡大、地方団体に対する 地方交付税交付金等 155,357 △6,067 寄附金に係る個人住民税寄附金税額控除の拡大、税負 防衛関係費 49,801 953 担軽減措置等の整理合理化等。 公共事業関係費 59,711 26 ○裁判員法改正法案 経済協力費 5,064 △34 審理に著しい長期間を要する事件等を裁判員裁判の対 中小企業対策費 1,856 3 象から除外することを可能とする等。 エネルギー対策費 8,985 △657 ○民法改正法案 食料安定供給関係費 10,417 △90 消滅時効の期間統一化等時効の規定整備、法定利率変 その他の事項経費 61,379 △147 動規定新設、保証人保護のための保証債務規定整備等。 予備費 3,500 - ※ その他の法案については山本拓 HP に掲載中。 電力システム改革・ガスシステム改革法案 これまでの電気事業法改正の流れ 安定供給確保、電気料金の最大限の抑制、需要家の 選択肢や事業者の事業機会拡大を目的に、電力供給に 関する電気事業法改正が 3 段階用意されてきました。 【第 1 弾】は、電源の広域的な活用に必要な送配電 網の整備を進めるとともに、全国大で平常時・緊急時 の需給調整機能を強化するために広域的運営推進機関 の設立するもので、2013 年 11 月に法律が成立し、今 年 4 月に設立することとなっています。 【第 2 弾】は、従来から一部しか認められていなか った電気の小売業への参入を全面自由化する内容で、 昨年 6 月に法律が成立し、来年を目途に実施されるこ ととなっています。 今回の電気事業法改正案の概要 今回の改正案は【第 3 弾】として位置付けられ、発 電・小売事業と送配電事業を法的に分離して兼業を禁 止しすることが主な内容で、党の資源・エネルギー戦 略調査会等の合同会議で議論を重ねて検討し、3 月 3 日に国会に提出されました。成立すれば、2018 年から 2020 年を目途に実施されることとなる予定です。 ①兼業規制(法的分離の実施) 一般送配電事業者は、離島のユニバーサルサービス を提供するために行う発電事業等を除き、小売電気事 業や発電事業を行うことを禁止する。ただし、一般送 配電事業者が小売電気事業者や発電事業者をグループ 会社に持つことは許容される。 ②行為規制 一般送配電事業者の取締役(退任後も含む)がグル ープ内の小売電気事業者や発電事業者の取締役となる こと、小売電気事業者や発電事業者がグループ内の一 般送配電事業者にする不当な干渉、一般送配電事業者 が一般送配電事業を委託すること及び小売電気事業又 は発電事業を受託すること等が制限・規制される。 ③電気の小売料金の全面自由化 第 2 弾の小売全面自由化実施後、現在の一般電気事 業者の小売部門に対しては当分の間、経過措置として 料金規制を継続することとしているが、法的分離の実 施日以降、小売電気事業者間の適正な競争が確保され ていると認められる供給区域においては、この料金規 制を解除することを可能とするための措置を講ずる。 ガス事業法改正案 今回の電気事業法等改正法案の中には、ガス事業法 の改正案も含まれています。低廉かつ安定的なガスの 供給を実現するために、ガスシステム改革を行うこと が内容となっています。 ①小売参入の全面自由化(2017 年目途) 現在、一般ガス事業者にしか認められていない家庭 等へのガス供給を自由化する。 ②導管部門の法的分離(2022 年 4 月実施予定) 導管部門の中立性確保のため、ガス導管事業者に対 し、ガス小売事業者や基地事業との兼業を原則禁止(グ ループ内の資本関係は許容)する。また、それに伴い、 ガス導管事業者とグループ内の基地・ガス小売会社等 の間で人事・会計等に関する各種行為を規制する。 ③ガスの安定供給確保のための措置 ガス導管事業者へのガス導管網の建設・保守・緊急 時の保安対応義務、最終保障サービスの義務(と地域 独占と託送料金規制)、他のガス導管事業者との導管接 続努力義務を課す。また、ガス小売事業者へは需要を 賄うのに必要な供給力確保、ガス安全使用の周知・ガ ス消費機器の安全性調査等を義務付ける。 中小サービス事業者の生産性向上 ■サービス産業は、日本の GDP の 7 割、就業者数の 7 割を占めるなど、経済全体に大きく影響を与える存在 です。また、中小企業 385 万社の 8 割を占めています。 一方で、労働生産性が相対的に低水準となっているこ とが指摘されており、また、人口減少が現実のものと なり人手不足が顕在化している今、サービス産業の生 産性向上がより一層期待されています。 ■そこで、経済産業省は、中小サービス事業者が生産 性向上に取組む際の参考となるよう、10 項目の手法と 取組事例を示したガイドラインを策定しました。 ■当ガイドラインは、生産性の向上を「付加価値向上、 革新ビジネスの創出」 (商圏拡大、独自性・独創性の発 揮、ブランド力強化等)と「効率の向上」 (IT 利活用、 提供プロセス改善等)の 2 つに大別し、前者を実現す る手法として 8 項目、後者を実現する手法として 2 項 目を提示し、幅広い業種の方の参考となるよう、具体 的取組を 15 業種 45 事例紹介しています。 ■ガイドラインへのリンクは、山本拓 HP に掲載。 省エネで経費削減を 資金繰り支援・事業再生支援の強化 ■中小企業庁は、成立した H26 年度補正予算を踏まえ、 円安が進む中で原材料・エネルギーコスト高等の影響 を受け資金繰りに困難を来たしている中小企業・小規 模事業者や省エネ投資を促進する事業者に対し日本政 策金融公庫等の経営支援を含む手厚い資金繰り支援、 女性等による創業や円滑な事業承継等地域における前 向きな取組や NPO 法人等の新たな事業・雇用の担い手 に対応した融資の促進を開始しました。 ①原材料・エネルギーコスト高対策パッケージ融資 ・セーフティネット貸付(拡充) ・省エネルギー促進融資(創設) ②創業支援・地方創生関連等 ・創生支援貸付利率特例制度(創設) ・女性向け小口創業特例(創設) ・事業承継・集約・活性化支援資金(創設) ・経営支援型企業再生貸付(創設) ・企業活力強化貸付(創設) 等 ■各種支援概要やその他支援策は山本拓 HP に掲載。 新分野需要開拓を支援 ■エネ庁(執行団体:環境共創イニシアチブ)は、既 ■中小企業庁は、下請小規模事業者の取引先の多様化 設の工場・事業場等における先端的省エネ設備・シス を図り、同事業者の振興と経営の安定に寄与すること テム等の導入であり、 「省エネ効果・電力ピーク対策効 を目的に、親事業者の生産拠点閉鎖・縮小(その予定 果」、 「費用対効果」及び「技術の先端性」等を踏まえ も含む)の影響により売上が減少する下請小規模事業 て政策的意義の高いと認められる事業を支援します。 者等が、新分野の需要を開拓するために実施する試 ■補助事業の概要:工場・事業場等における既設設備・ 作・開発、展示会出展等の費用の一部を補助します。 システムの置換え、又は製造プロセスの改善等の改修 ■補助対象者:下請中小企業振興法 2 条 4 項に規定す により、省エネ化を行う際に必要となる費用を補助。 る下請事業者又はその共同体であって、①売上減少要 また、電力ピーク対策についても支援対象とするとと 件(申請日を起算日として過去 2 年の事業所閉鎖・生 もに、エネルギーマネジメント事業者と連携し、エネ 産規模等縮小又は申請日以降 1 年以内に閉鎖等の予定 ルギーマネジメントシステムを導入することでより一 がある事業者と直接又は間接に下請関係があり年間売 層の効率的・効果的な省エネを実施する事業について 上高△10%見込)及び②新分野進出要件を満たすもの。 も支援対象となります。 ■補助対象事業:補助対象事業者が行う新分野への進 ■対象事業者:事業活動を営む法人及び個人事業主。 出等による取引先の多様化のための施策・開発、展示 ■補助金限度額:上限は 1 事業当たり補助金 50 億円、 会出展等を補助します。 下限は補助金 100 万円。補助率は事業等により異なり、 ■補助率等:補助率は補助対象経費の 2/3 以内。補助 補助対象経費の 1/3、1/2、2/3。 限度額は 500 万円/件。交付決定下限額は 100 万円/件。 ■公募期間:2015 年 3 月 16 日~4 月 15 日(17 時必着) 。 ■公募期間:2015 年 5 月 22 日(金)17 時必着。 商店街から地域経済活性化を 創業・第二創業促進補助金 ■中小企業庁は、商店街等を基盤として地域経済の持 ■中小企業庁は、新たな需要や雇用創出等を促し、我 続的発展を図るため、地域住民等のニーズや当該商店 が国経済を活性化させることを目的に、新たに創業す 街を取り巻く外部環境の変化を踏まえ、地方公共団体 る者や第二創業を行う者に対して、その創業等に要す と密接な連携を図り、商店街組織が単独で、又は商店 る経費の一部を補助します。 街組織がまちづくり会社等の民間企業や NPO 法人等と ■補助対象者:①新たに創業する者(3/2 以降に創業 連携して行う①地域資源活用、②外国人対応、③少子・ する者で、補助事業期間完了日までに個人開業又は会 高齢化対応、④創業支援、⑤地域交流の分野に係る公 社等の設立を行い、その代表となる者)又は②第二創 業を行う者(個人事業主、会社又は NPO 法人であって、 共性の高い取組を支援します。 ■補助対象事業者:商店街組織単独又は商店街組織と 一定期間内に事業承継を行った者又は行う予定の者 で、既存事業以外の新事業を開始する者)等。 民間事業者の連携体。 ■補助対象事業:➊自立促進調査分析事業(施設やサ ■補助対象事業:既存技術の転用、隠れた価値の発掘 ービス利用者数、採算性確認に必要な調査・分析)、➋ を行う新たなビジネスモデルにより需要・雇用を創出 自立促進支援事業(歩行者通行量・売上増加等に効果 する事業であり、認定支援機関による支援を受けられ、 のある事業で➊の結果等データに基づく新たな取組)。 外部資金調達が十分に見込める等に該当する事業。 ■補助額等:補助率は 2/3 以内。補助額は➊について ■補助率等:2/3 以内。補助額は 100 万円以上 200 万 は上限 500 万円・下限 100 万円、➋については上限 5 円以内。②において、既存事業を廃止する場合は、廃 止費用として 800 万円。 億円・下限 100 万円。 ■公募期間:2015 年 3 月 31 日(火)17 時必着。 ■公募期間:2015 年 6 月 29 日(月)17 時必着。 お問い合わせは山本拓事務所へお寄せください。 【HP:http://yamamototaku.jp/ 電話:03-3508-7282/0778-51-8834】
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