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2015 年 3 月 3 日発行
2015 年 3 月号
NEWS
山本拓ネットワーク
H26 年度補正予算成立、H27 予算審議本格化
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第 189 回通常国会
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政府提出予定法案
1 月 30 日に衆議院を通過していた平成 26 年度補正 【主な政府提出予定法案】(●は 3/2 現在提出済み)
予算案(約 3.1 兆円規模)が、2 月 3 日に参議院でも ●女性活躍推進法案
可決され、成立しました。事業者・生活者への支援、 女性の職業生活における活躍の推進に関する基本原則
地域経済活性化、災害危機対応等重要施策が中心とな を定め、また、国・地方公共団体・事業者の責務を明
っていますので、早期に執行してまいります。
らかにするとともに、支援措置等を定める。
また、平成 27 年度予算案が 2 月 12 日に国会に提出 ○風俗営業適正化法改正法案
されました。経済再生と財政再建の両立、地方創生と 客にダンスをさせる営業の一部を風俗営業から除外す
社会保障の充実、女性が輝く社会の実現、国土強靭化 るとともに、設備を設けて深夜においても客を遊興さ
推進等が主眼となっており、年度内成立を目指します。せ、かつ、客に酒類の提供を伴う飲食をさせる営業に
【平成 27 年度予算の概要】
(単位:億円) ついて新たに許可制度を設ける等。
事 項
概算額
対前年度
○道路交通法改正法案
社会保障関係費
315,297
10,030 75 歳以上の運転者に対する臨時認知機能検査制度導
文教・科学振興費
53,613
△717 入、準中型自動車免許(仮称)の創設等。
国債費
234,507
1,805 ●地方税法等改正法案
恩給関係費
3,932
△511 法人事業税の外形標準課税の拡大、地方団体に対する
地方交付税交付金等
155,357
△6,067 寄附金に係る個人住民税寄附金税額控除の拡大、税負
防衛関係費
49,801
953 担軽減措置等の整理合理化等。
公共事業関係費
59,711
26 ○裁判員法改正法案
経済協力費
5,064
△34 審理に著しい長期間を要する事件等を裁判員裁判の対
中小企業対策費
1,856
3 象から除外することを可能とする等。
エネルギー対策費
8,985
△657 ○民法改正法案
食料安定供給関係費
10,417
△90 消滅時効の期間統一化等時効の規定整備、法定利率変
その他の事項経費
61,379
△147 動規定新設、保証人保護のための保証債務規定整備等。
予備費
3,500
-
※ その他の法案については山本拓 HP に掲載中。
電力システム改革・ガスシステム改革法案
これまでの電気事業法改正の流れ
安定供給確保、電気料金の最大限の抑制、需要家の
選択肢や事業者の事業機会拡大を目的に、電力供給に
関する電気事業法改正が 3 段階用意されてきました。
【第 1 弾】は、電源の広域的な活用に必要な送配電
網の整備を進めるとともに、全国大で平常時・緊急時
の需給調整機能を強化するために広域的運営推進機関
の設立するもので、2013 年 11 月に法律が成立し、今
年 4 月に設立することとなっています。
【第 2 弾】は、従来から一部しか認められていなか
った電気の小売業への参入を全面自由化する内容で、
昨年 6 月に法律が成立し、来年を目途に実施されるこ
ととなっています。
今回の電気事業法改正案の概要
今回の改正案は【第 3 弾】として位置付けられ、発
電・小売事業と送配電事業を法的に分離して兼業を禁
止しすることが主な内容で、党の資源・エネルギー戦
略調査会等の合同会議で議論を重ねて検討し、3 月 3
日に国会に提出されました。成立すれば、2018 年から
2020 年を目途に実施されることとなる予定です。
①兼業規制(法的分離の実施)
一般送配電事業者は、離島のユニバーサルサービス
を提供するために行う発電事業等を除き、小売電気事
業や発電事業を行うことを禁止する。ただし、一般送
配電事業者が小売電気事業者や発電事業者をグループ
会社に持つことは許容される。
②行為規制
一般送配電事業者の取締役(退任後も含む)がグル
ープ内の小売電気事業者や発電事業者の取締役となる
こと、小売電気事業者や発電事業者がグループ内の一
般送配電事業者にする不当な干渉、一般送配電事業者
が一般送配電事業を委託すること及び小売電気事業又
は発電事業を受託すること等が制限・規制される。
③電気の小売料金の全面自由化
第 2 弾の小売全面自由化実施後、現在の一般電気事
業者の小売部門に対しては当分の間、経過措置として
料金規制を継続することとしているが、法的分離の実
施日以降、小売電気事業者間の適正な競争が確保され
ていると認められる供給区域においては、この料金規
制を解除することを可能とするための措置を講ずる。
ガス事業法改正案
今回の電気事業法等改正法案の中には、ガス事業法
の改正案も含まれています。低廉かつ安定的なガスの
供給を実現するために、ガスシステム改革を行うこと
が内容となっています。
①小売参入の全面自由化(2017 年目途)
現在、一般ガス事業者にしか認められていない家庭
等へのガス供給を自由化する。
②導管部門の法的分離(2022 年 4 月実施予定)
導管部門の中立性確保のため、ガス導管事業者に対
し、ガス小売事業者や基地事業との兼業を原則禁止(グ
ループ内の資本関係は許容)する。また、それに伴い、
ガス導管事業者とグループ内の基地・ガス小売会社等
の間で人事・会計等に関する各種行為を規制する。
③ガスの安定供給確保のための措置
ガス導管事業者へのガス導管網の建設・保守・緊急
時の保安対応義務、最終保障サービスの義務(と地域
独占と託送料金規制)、他のガス導管事業者との導管接
続努力義務を課す。また、ガス小売事業者へは需要を
賄うのに必要な供給力確保、ガス安全使用の周知・ガ
ス消費機器の安全性調査等を義務付ける。
中小サービス事業者の生産性向上
■サービス産業は、日本の GDP の 7 割、就業者数の 7
割を占めるなど、経済全体に大きく影響を与える存在
です。また、中小企業 385 万社の 8 割を占めています。
一方で、労働生産性が相対的に低水準となっているこ
とが指摘されており、また、人口減少が現実のものと
なり人手不足が顕在化している今、サービス産業の生
産性向上がより一層期待されています。
■そこで、経済産業省は、中小サービス事業者が生産
性向上に取組む際の参考となるよう、10 項目の手法と
取組事例を示したガイドラインを策定しました。
■当ガイドラインは、生産性の向上を「付加価値向上、
革新ビジネスの創出」
(商圏拡大、独自性・独創性の発
揮、ブランド力強化等)と「効率の向上」
(IT 利活用、
提供プロセス改善等)の 2 つに大別し、前者を実現す
る手法として 8 項目、後者を実現する手法として 2 項
目を提示し、幅広い業種の方の参考となるよう、具体
的取組を 15 業種 45 事例紹介しています。
■ガイドラインへのリンクは、山本拓 HP に掲載。
省エネで経費削減を
資金繰り支援・事業再生支援の強化
■中小企業庁は、成立した H26 年度補正予算を踏まえ、
円安が進む中で原材料・エネルギーコスト高等の影響
を受け資金繰りに困難を来たしている中小企業・小規
模事業者や省エネ投資を促進する事業者に対し日本政
策金融公庫等の経営支援を含む手厚い資金繰り支援、
女性等による創業や円滑な事業承継等地域における前
向きな取組や NPO 法人等の新たな事業・雇用の担い手
に対応した融資の促進を開始しました。
①原材料・エネルギーコスト高対策パッケージ融資
・セーフティネット貸付(拡充)
・省エネルギー促進融資(創設)
②創業支援・地方創生関連等
・創生支援貸付利率特例制度(創設)
・女性向け小口創業特例(創設)
・事業承継・集約・活性化支援資金(創設)
・経営支援型企業再生貸付(創設)
・企業活力強化貸付(創設)
等
■各種支援概要やその他支援策は山本拓 HP に掲載。
新分野需要開拓を支援
■エネ庁(執行団体:環境共創イニシアチブ)は、既 ■中小企業庁は、下請小規模事業者の取引先の多様化
設の工場・事業場等における先端的省エネ設備・シス を図り、同事業者の振興と経営の安定に寄与すること
テム等の導入であり、
「省エネ効果・電力ピーク対策効 を目的に、親事業者の生産拠点閉鎖・縮小(その予定
果」、
「費用対効果」及び「技術の先端性」等を踏まえ も含む)の影響により売上が減少する下請小規模事業
て政策的意義の高いと認められる事業を支援します。 者等が、新分野の需要を開拓するために実施する試
■補助事業の概要:工場・事業場等における既設設備・ 作・開発、展示会出展等の費用の一部を補助します。
システムの置換え、又は製造プロセスの改善等の改修 ■補助対象者:下請中小企業振興法 2 条 4 項に規定す
により、省エネ化を行う際に必要となる費用を補助。 る下請事業者又はその共同体であって、①売上減少要
また、電力ピーク対策についても支援対象とするとと 件(申請日を起算日として過去 2 年の事業所閉鎖・生
もに、エネルギーマネジメント事業者と連携し、エネ 産規模等縮小又は申請日以降 1 年以内に閉鎖等の予定
ルギーマネジメントシステムを導入することでより一 がある事業者と直接又は間接に下請関係があり年間売
層の効率的・効果的な省エネを実施する事業について 上高△10%見込)及び②新分野進出要件を満たすもの。
も支援対象となります。
■補助対象事業:補助対象事業者が行う新分野への進
■対象事業者:事業活動を営む法人及び個人事業主。 出等による取引先の多様化のための施策・開発、展示
■補助金限度額:上限は 1 事業当たり補助金 50 億円、 会出展等を補助します。
下限は補助金 100 万円。補助率は事業等により異なり、 ■補助率等:補助率は補助対象経費の 2/3 以内。補助
補助対象経費の 1/3、1/2、2/3。
限度額は 500 万円/件。交付決定下限額は 100 万円/件。
■公募期間:2015 年 3 月 16 日~4 月 15 日(17 時必着)
。 ■公募期間:2015 年 5 月 22 日(金)17 時必着。
商店街から地域経済活性化を
創業・第二創業促進補助金
■中小企業庁は、商店街等を基盤として地域経済の持 ■中小企業庁は、新たな需要や雇用創出等を促し、我
続的発展を図るため、地域住民等のニーズや当該商店 が国経済を活性化させることを目的に、新たに創業す
街を取り巻く外部環境の変化を踏まえ、地方公共団体 る者や第二創業を行う者に対して、その創業等に要す
と密接な連携を図り、商店街組織が単独で、又は商店 る経費の一部を補助します。
街組織がまちづくり会社等の民間企業や NPO 法人等と ■補助対象者:①新たに創業する者(3/2 以降に創業
連携して行う①地域資源活用、②外国人対応、③少子・ する者で、補助事業期間完了日までに個人開業又は会
高齢化対応、④創業支援、⑤地域交流の分野に係る公 社等の設立を行い、その代表となる者)又は②第二創
業を行う者(個人事業主、会社又は NPO 法人であって、
共性の高い取組を支援します。
■補助対象事業者:商店街組織単独又は商店街組織と 一定期間内に事業承継を行った者又は行う予定の者
で、既存事業以外の新事業を開始する者)等。
民間事業者の連携体。
■補助対象事業:➊自立促進調査分析事業(施設やサ ■補助対象事業:既存技術の転用、隠れた価値の発掘
ービス利用者数、採算性確認に必要な調査・分析)、➋ を行う新たなビジネスモデルにより需要・雇用を創出
自立促進支援事業(歩行者通行量・売上増加等に効果 する事業であり、認定支援機関による支援を受けられ、
のある事業で➊の結果等データに基づく新たな取組)。 外部資金調達が十分に見込める等に該当する事業。
■補助額等:補助率は 2/3 以内。補助額は➊について ■補助率等:2/3 以内。補助額は 100 万円以上 200 万
は上限 500 万円・下限 100 万円、➋については上限 5 円以内。②において、既存事業を廃止する場合は、廃
止費用として 800 万円。
億円・下限 100 万円。
■公募期間:2015 年 3 月 31 日(火)17 時必着。
■公募期間:2015 年 6 月 29 日(月)17 時必着。
お問い合わせは山本拓事務所へお寄せください。
【HP:http://yamamototaku.jp/
電話:03-3508-7282/0778-51-8834】