仕様書(PDF:181KB)

室蘭市ひとり暮らし高齢者等緊急通報システム業務委託に係る仕様書
1.北海道内において、他の自治体との間に本業務と同種の業務に係る契約実績を有していること。
また、その際に、受託者の責による契約解除の実績は有しないこと。
2.契約者、機器納入者、受信業務が一括して遂行できる会社であり、会社施設内において、利用
者からの緊急連絡等を受信する場所(以下「受信センター」という)を設置し、責任体制を一
元化すること。また、委託業務の全部又は一部の処理を第三者に委任し、又は請け負わせない
こと。
3.通報装置
「通報装置」とは、受託業者が提供する利用者側の装置で、電話機、ペンダント式無線発信機、
インターホンを基本機とし、これに付属する熱及びガスセンサーを含むもので、かつ、次の条
件を満たすものとする。
(1) 微弱電波及び小電力型の送信機とすること。
(2) 20m以上の電波到達距離を有すること。
(3) 受信コンピューターのハード又はソフトの故障時に備えて、データ通信のほかに音声通報
を可能とすること。
(4) ハンズフリー機能を内蔵すること。
(5) 機器は、電波法及び電気通信事業法に基づく技術基準に適合していること。
4.緊急通報システムを、常に正常な状態で稼動するように、維持管理の徹底を図ること。
5.この委託業務は、通報装置1台あたりの月額単価による単価契約とし、平成27年度から平成
29年度についての予定数量については下記のとおりとする。
予定数量
平成27年度
平成28年度
平成29年度
15台
15台
15台
6.受信センターの機器
「受信センターの機器」とは、受託業者側の機器で、利用者側の通報装置からの着信などを行
うためのものであり、次の条件を満たすものとする。
(1) 複数名からの同時着信に対処できること。
(2) 着信の記録を残せること。
(3) 着信の際、迅速に処理できるよう、利用者の氏名、住所、病歴、かかりつけ医療機関、親
族、協力者等必要な情報を備えること。
(4) 直通直接の電話及び電子メール、ファクシミリを備えること。
(5) 故障時のバックアップ体制を充分なものとすること。
7.体制及びサービス内容
(1) 利用者からの受信にあたり、年中無休、24時間体制で、専任の担当者が常時3名以上常
駐し、
うち看護師を2名以上、
その他の医療・介護の資格を有した職員を1名以上配置し、
利用者からの緊急通報及び医療・健康相談に対応すること。また、これらの職員は他の業
務を兼務しないこと。
(2) 正報と誤報を迅速に区別し、誤報についても、利用者に思いやりのある対応をすること。
(3) 正報を消防署に伝えるに際しては、遅滞無く、電話連絡のほか、FAXによる個人情報の
送信を行うこと。
(4) 利用者本人又は協力員に、救急車が利用者のもとに到着するまでに行うべき一次救命処置、
応急処置手当の指導を行うこと。
(5) 利用者に対し、1ヶ月に1回以上の電話連絡をし、健康状態の確認や個々の親族や協力者
などの情報収集を行い、孤独感の解消に努めることともに、システムの仕組みや使用方法
の啓発を行うこと。
(6) (5)の電話連絡の際、不在等により連絡が取れない場合は、日時を変えて連絡をするこ
と。日時を変えても連絡が取れない場合は、親族や協力者へ連絡して所在確認を行うこと。
また、利用者が長期不在や長期入院の場合でも、1ヶ月に1回の連絡を行い、情報収集を
図ること。
(7) 利用者個々の、緊急通報、相談通報、月に1回の定期連絡の内容を記入した利用者個人毎
の台帳を整備すること。
(8) 市に個人別受報・相談内容の統計報告書及び事業全般の状況報告書を毎月提出すること。
(9) 利用者が緊急事態の場合は、個人台帳をもとに的確な救急対応に勤めるとともに、消防署
への出動要請や親族、協力者への連絡など万全の体制を整備すること。
(10)利用者が救急車で搬送された時は、可能な限り、後で病院に容態を確認すること。
(11) 利用者からの緊急通報、相談通報、月に1回の定期連絡は、すべて同一窓口で対応するこ
と。
(12)利用者の個人情報の管理を徹底するとともに、職員に対しては常に個人情報管理の指導を
行い、社内において、プライバシー保護規程を有していること。
8.工事・保守
(1) 緊急通報装置の設置、撤去、保守点検、電池交換、センサーの取付等(以下「工事・保守」
という。
)は必要に応じすみやかに行うこと。
(2) 工事・保守は、契約業者自身が実施し、利用者の利便性、安全に配慮すること。
(3) 工事・保守の時には、緊急通報システム、通報装置の使用説明を充分に行うこと。
(4) 利用者宅訪問の際には、事前に連絡するものとし、利用者に不安を与えず、やさしく真心
を込めて対応すること。
9.利用者
(1) 新規利用者(委託業務開始時の利用者を含む。)及び利用廃止者は市から通知するものと
する。
(2) 協力員又は親族等に変更があった場合も市から通知するものとする。
10.その他
(1)「工事・保守」以外での利用者の依頼によって訪問し、修復等を行ったことにより料金が
発生した場合には、受託者が利用者へ直接請求受領すること。
(2)契約期間終了に伴う更新時において、他の業者に引継ぎを行う必要が生じた場合は、本業
務に伴う利用者の電子データ及び紙ベースのデータを、引継ぐ業者に遅滞無く渡すこと。
また、これに伴う料金は、発生しないものとすること。