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写真展 「手の記憶・手の仕事」 ―住まいと自然の理・伝統軸組構法の世界― 美山里山舍
写真家 木下清隆 2015.3.5­8 at ちおん舍
伝統軸組構法とは、昔ながらの民家や寺社仏閣に見られる
日本の伝統的な木造建築の構法のことをいい、
「貫構造」「石端建て」「竹小舞下地の土壁」この3つの要素によって成り立ちます。
柱同士を桁行と梁間にわたり一直線に貫いて連結する「貫構造」は、
家を構成する部材全てが一体となってあらゆる力を受け止める「総持ち」の構造です。
その構造体の柱は全て、基礎と緊結されずに礎石の上に置かれます。
「石端建て」と言うこの方法により、地震の揺れの際には家全体が動き、
柱や梁などの重要な部材に無理な力がかかり損壊することを防ぎます。
そして「竹小舞下地の土壁」は、編んだ竹と土で構成する粘り強さとともに、
横倒で桁と柱が歪んだ際に壁自体が変形して損傷を免れる柔軟さを備えます。
鎌倉時代に完成し、地域の風土に合わせて洗練されてきた伝統軸組構法は、
先人達の知恵と技術と想像力、そして何より自然の理に則した合理性の上に存在しています。
そんな伝統軸組構法における意匠とは、一切の無駄がない構造そのものだといえます。
今回の写真展は、伝統軸組構法に魅せられた美山里山舍の大工達による家作りの光景―
その切り取られた一瞬一瞬が見せる彼らの情熱、静謐の中の緊張、そしてしなやかな体の躍動を見て頂き、
何百年も持つ家を建てるという仕事の一端に触れて頂くものです。
部材の1つ1つ、細部にわたる手仕事に、心を込め、記憶を刻みながら家を建てる。
それは、大工にとっても、その家に住まうお施主さんにとっても、かけがえの無い経験になります。
そして完成した家は、何百年も建ち続け、住まう家族と訪れる人々、そして
その家の建つ風景に豊かさや安らぎを与え続けるのです。
そんな伝統軸組構法の家の魅力を、少しでも多くの方に知って頂き、
また、何世代にも渡り家族を守り続ける住まいとして伝統軸組構法の家を望んで頂き、
1軒、また1軒と、「日本における本当の住まい」を増やし、
その知恵と技術を保全することが出来たのならば、これほど嬉しいことはありません。
2015年 美山里山舍
もっと、水と木と火のある暮らしを。
美山里山舍は、伝統建築、木質バイオマス、ピコ水力発電を 3 本の柱として持続可能な暮らしの提案をしています。
伝統軸組構法で新築された木造民家の店内で、木と土の空間と薪の火のある豊かさを体験できるカフェ、
各種薪ストーブや薪ボイラー、五右衛門風呂、石窯、おくどさんなどの火の道具を実際に使って過ごせる宿泊体験、
食・健康・建築・環境、多岐にわたる内容で暮らしの知恵を学ぶワークショップ…里山舍への入り口は様々です。
自然あふれる水源の郷、京都・美山で、皆様のお越しをお待ちしています。
住所:京都府南丹市美山町島朴ノ木 8(美山かやぶき美術館すぐ近く)
URL: http//satoyama-sha.com MAIL: [email protected] ☎ 0771-75-0015