千葉県クリーニング所の衛生措置に関する条例 平成十四年十月十八日 条例第五十一号 千葉県クリーニング所の衛生措置に関する条例 (趣旨) 第一条 この条例は、クリーニング業法(昭和二十五年法律第二百七号。以下「法」とい う。)第三条第三項第六号の規定により、クリーニング所において講ずべき必要な措 置を定めるものとする。 (クリーニング所の衛生措置) 第二条 法第三条第三項第六号に規定する必要な措置は、次の各号に掲げるとおりと する。 一 クリーニング所は、隔壁等により外部と区画し、壁、固定されたカウンター(専ら洗 濯物の受取及び引渡しを行うためのものに限る。)その他これらに類するものにより 他の施設と区画して設けること。 二 クリーニング所内は、換気、防湿及び照明を十分に行うこと。 三 クリーニング所は、ねずみ、昆虫等の防除を行うこと。 四 クリーニング所において使用する容器は、清潔に保ち、かつ、洗濯が終わらない洗 濯物に使用する容器、洗濯が終わった洗濯物に使用する容器及び仕上げが終わっ た洗濯物に使用する容器に区分すること。 五 クリーニング所は、洗い場と仕上場を区画すること。 六 クリーニング所の洗い場及び仕上場の床面積は、それぞれ九・九平方メートル以上 とすること。 七 クリーニング所の洗い場の内壁は、床面から一メートルの高さまでは板又は不浸透 性材料で腰張りし、清掃しやすい構造とすること。 八 クリーニング所において洗濯に使用する薬品、洗剤等を格納する容器を備えるこ と。 九 テトラクロロエチレンを溶剤として使用するクリーニング所にあっては、次のとおりと すること。 イ テトラクロロエチレンを貯蔵する場所は、地下浸透及び周囲への流出を防止できる 構造とし、かつ、直射日光を避けることができ、及び雨水の浸入を防止できるものとす ること。 ロ テトラクロロエチレンを貯蔵する場合の容器は、密閉でき、かつ、耐溶剤性のものと すること。 ハ テトラクロロエチレンを含む排液を適正に処理するための装置を設けること。ただし、 処理の委託その他の方法により、適正に処分する場合は、この限りでない。 ニ 使用済みのテトラクロロエチレンを含む廃棄物の保管に当たっては、イ及びロに準 じて取り扱うこと。 ホ テトラクロロエチレンを使用する洗濯機の一回当たりの処理能力の合計が三十キロ グラム以上の場合は、脱臭時に排出する気化した溶剤の回収装置を設けること。 十 洗濯物の受取及び引渡しのみを行うクリーニング所(次号において「取次所」とい う。)の床面積は、六・六平方メートル以上とすること。 十一 仕上場及び取次所の床は、板又は不浸透性材料を使用し、清掃しやすい構造と すること。 十二 クリーニング業の営業者は、法第九条に規定する業務に従事する者が結核、皮 膚疾患その他厚生労働大臣の指定する伝染性の疾病にかかった場合には、直ちに その旨を知事に連絡し、その指示に従って作業に従事させること。 (衛生措置基準の特例) 第三条 クリーニング業の営業者は、建築物又は設備の構造その他の特別の事情に より前条第五号から第七号まで及び第十号に規定する措置を講ずることができず、 かつ、公衆衛生の維持に支障がないと知事が認める場合その他の規則で定める場 合は、これらの措置を講じないことができる。 附 則 (施行期日) 1 この条例は、平成十五年一月一日から施行する。 (千葉県知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例の一部改正) 2 千葉県知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例(平成十二年千葉県 条例第一号)の一部を次のように改正する。 別表中第二十六号を次のように改める。 二十六 千葉県クリーニング所の衛生措置に関する条例(平成十 千葉市 四年千葉県条例第五十一号)第三条の規定による特別の事情 及び公衆衛生の維持に支障がないことの承認
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