女性( pdf : 258KB )

◇男女平等の原則
男女平等の理念は、日本国憲法に明記され、法制
上も、男女雇用機会均等法などによって男女平等の
原則が確立されています。また、わが国は、1985(昭
和 60)年に女性差別撤廃条約を批准し、男性も女性
もともに参画する社会を目指して「男女共同参画社
会基本法」(1999(平成 11)年)、
「男女共同参画基本計
画」(2005(平成 17)年改正・2010(平成 22)年改正)な
どによる取組がなされています。岐阜市においても、「岐阜市男女共同参画基本計画」
(2004(平成 16)年策定・2009(平成 21)年改正)をもとに、取組が進んでいます。
◇根強く残る男女の固定的役割分担意識や偏見
現実には今なお、
「男は仕事、女は家庭」といった男女の役割を固定的にとらえる意識(社
会的性別=ジェンダー)が社会に根強く残っており、家庭や職場において種々の男女差別
を生む原因となっています。さらに、日本社会における核家族化、長時間労働、職住分離
などによって、仕事と家事、育児や介護の両立がいまだに難しいため、結果的に女性の社
会進出が妨げられているという現状もあります。
◇重大な女性への人権侵害
夫やパートナーからの暴力(DV=ドメスティック・バイオレンス)や職場等におけるセク
シュアル・ハラスメントはもとより、性犯罪などの「女性に対する暴力」の問題も、女性
の人権に関する重大な問題の一つです。そのため、
「ストーカー行為等の規則等に関する法
律」(2000(平成 12)年・2013(平成 25)年一部改正)や「配偶者からの暴力の防止及び被害者の
保護に関する法律」(2001(平成 13)年制定・2004(平成 16)年改正・2007(平成 19)年一部改正・
2013(平成 25)年一部改正)などの法律が施行されました。しかし、この問題は、女性が被
害を訴えにくいことから問題を見えにくくしています。そうさせないためにも周囲の人の
理解と協力が重要です。
◇性別にとらわれない、多様な生き方が選択できる社会の実現のために・・・
最近では、法的整備も進み、育児休業制度の充実や介護休業制度の導入、学校における
男女混合名簿の利用など、さまざまな面で制度等の見直しが進められています。これと同
時に、一人ひとりが、自らのライフスタイルを
みつめ直し、男性も女性も性別にとらわれずに
多様な人生を選択できる社会を実現するため、
努力していくことが必要です。
少子化や高齢化など、いくつもの課題の解決
に向け、男女が対等のパートナーとして、お互
いに知恵を出し合うとともに責任を分かち合
える社会の早期実現が求められています。