グループ No.14 研究報告書(概要版) 【グループメンバー】◎はグループリーダー ◎市民協働サポートセンター コーディネーター 寺澤順子 小布施まち創りクラスタ 代表 山岸裕始 ホテル国際 21 宿泊部 課長 長井健二 アルピコ交通㈱経営企画室 主任 上條達也 民間 産業立地・経営支援課 担当係長 太田愛 教学指導課 指導主事 横内佳代 産業政策課サービス産業振興室 主事 征矢貴彦 行政 「長野県観光の振興」をキーワードとした場合の諸施策の研究 1 長野県観光の現状 (1) 観光地利用者及び観光消費額は減少傾向 ○ 近年の観光地利用者は、日本経済の停滞が大きく影響し、平成3年のピーク時(1億 764 万人)に比べ、平成 23 年には 20%以上減少(約 8,500 万人) 。 特にスキー客は、平成4年度のピーク時から3分の1にまで減少。 ○ 高速交通網の整備により大都市圏との時間的距離が短縮された反面、旅行形態が「日帰 り」にシフトし、観光消費額は約 1,500 億円減少。 (2) 宿泊施設の稼働率は低迷 ○ 宿泊施設数は、平成 23 年現在、全国1位であるが、長野オリンピックの開催時(平成 9年度、約 8,300)から 14 年間で旅館を中心に約 1,900 減少。 ○ 客室稼働率は全国で最も低い水準(約 30%)にあり、平成 24 年のホテル・旅館の倒産 件数は全国最多(11 件) 。 (3) 外国人宿泊者数は増加傾向 ○ 全体の宿泊旅行者数は減少している中で、台湾、オーストラリア、香港などアジアを中 心とした外国人宿泊者数が近年増加。 ○ 訪日外国人の嗜好として、1回目の旅行では日本食やショッピングなど消費を、2 回目 以降は歴史・伝統文化の体験など日本人や日本文化とふれ合う体験を重視。 2 当チームが目指す長野の姿 長野県の観光振興を図るため、 「外国人旅行者」をターゲットとした「体験型観光プラン」を 考えていく。長野県民とのふれ合いを通じて県の魅力を感じてもらい、 “世界に信州のファンを 作る”こと、そして県が真の「グローバル交流エリア長野」となることを目指す。 観 光 × 教 育 × 交 流 × 文 化 グローバル交流エリア長野 × 地 域 3 政策提言 前記2の「体験型観光プラン」を実現するため、次のとおり「信州型ジャパン・キャンプ」 (仮 称)の開催を提言する。 ● 「ジャパン・キャンプ」とは 日本人(地域住民)がホスト役となり、外国人に日本語や日本文化(書道・スポーツ・着 物など)を体験できる機会を提供する企画 ● 運営主体 観光協会、NPO、行政機関等により構成される組織「信州ツーリズム・ビューロー」 (仮称) によって運営 ● 対象者 県内に来訪する外国人観光客の中でも、もっと深く日本を知りたい・日本人と交流したい と考えている層 4 今後の展開 5 期待される効果(~グローバルな交流を通じて~) ・ 地域の新たな観光資源の発掘 ・ インバウンド観光の受け入れに対する県民意識の醸成 ・ 世界で活躍するリーダー的人材の育成
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