専門・技術サービス業 中小企業事例 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 移転新築した本社事務所のZEB化(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)事業 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 北日本計装株式会社 平成25年度住宅・ビルの革新的省エネ技術導入促進事業(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル実証事業) ◎総事業額:約3,900万円 ◎補助金額:約1,950万円 取組の概要 ●取組の背景と目的 本社社屋建築から30年以上経過し、さらに東日本大震災の影響により耐久性が懸念されることから、本社ビルを移転新築 することとなり、その際、グループ親会社の東テク株 式会社の支援を受け、上記補助事業に応募し、採択さ れた。 本事業では、オフィスビルである本社事務所のZEB 化を目指し、①高効率空調機(EHP)、全熱交換器と センサー技術を用いた空調制御、換気制御②LED照明 とセンサー技術を用いた照明制御③太陽光発電による 創エネルギー、などの技術を導入して、一次エネル ギーの削減を行うことを目的とした。 ▲LED照明とセンサーで省エネ効果を向上 ▲本社屋上の太陽光発電用パネル ▲本社屋上の高効率空調機 (室外機) ▲BEMS用モニターによるエネルギーの見える化 ●導入設備の概要 ◎全窓Low-E複層ガラス ◎高効率空調機 ◎全熱交換器による換気制御システム ◎LED照明(センサー制御式) ◎太陽光発電システム(20kW) 運用状況と省エネルギーの効果 現在までの省エネ効果は、空調では計画値をクリアし、照明で大幅に減少した。 エネルギー使用量 (一次エネルギー換算(GJ/年)) 導入前 1,791 導入後 777 削減率 56.6% 〈上記の標準値は、日本サスティナブル建築協会の資料を参考に算出〉 空調の省エネでポイントとなったのは、換気制御である。室内のCO2濃度を測定し ながら、外調機や全熱交換器の運転を制御することに着目して以降、目標の省エネ 率への目途がついた。照明については、明るさをセンサーで制御すると共に空調と 連動した制御も行い、昼間の照明を絞ることや、窓から入る昼光が照明と空調にプ ラス効果をもたらし、当初見込みよりも大幅な省エネ効果が期待できる。平成26 年4月から10月までの6か月では、目標としている省エネ率(56.6%)をほぼ達 成している。 新社屋は、グループ企業の地球温暖化対策のモデルルームという位置づけをして おり、自社の省エネ実績データを蓄積して、将来は得意先への省エネ設備導入の提 案活動に活用することも視野に入れている。 ◎投資回収年数:15年 事業者概要 北日本計装株式会社 ■住所:青森県八戸市城下1-18-3 ■電話:0178-51-8773 ■資本金:1,000万円 ■従業員数:36名 ■URL:http://www.kitanihonkeisou.jp/ ■事業内容:計装機器・分析機器の販売、計装エンジ ニアリング、各種計装盤の設計製作、他 17 1969年4月の創業以来、計装機器を中心としたメーカー代理店として、企画・ 提案から計装・制御システム、メンテナンスまでを提供して、現在、八戸本社をは じめとして仙台支店及び青森・盛岡・秋田に営業所を配置し、様々なユーザーニー ズに対して、迅速かつ誠意をもってお応えしています。 当社は発電所、化学、鉄鋼、製紙、食品プラント等の計装・制御機器等を取り 扱っております。また、環境保全分野では大気中の公害監視、上下水道、ごみ処 理、公共施設等の計装システムも取り扱い、プラントの省エネ・省力化・安全運転 に寄与できるよう積極的に取り組んでおります。
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