HP SUM ベストプラクティスプランニング ガイド 概要 このドキュメントでは、HP SUM 7.0 以降を使用して、ご使用のサーバー環境でファームウェアおよびソフトウェアの更 新を実行するためのベストプラクティスについて説明します。 このガイドは、更新プランの準備に携わり、現在の環境で のサーバーのグループ化方法とバージョン情報の発見方法を把握する必要がある管理者および個人を対象にしています。 HP 部品番号: 658524-195 2014 年 12 月 第1版 © Copyright 2009, 2014 Hewlett-Packard Development Company, L.P. ご注意 本書の内容は、将来予告なしに変更されることがあります。 HP 製品およびサービスに対する保証については、当該製品およびサービスの保 証規定書に記載されています。 本書のいかなる内容も、新たな保証を追加するものではありません。 本書の内容につきましては万全を期し ておりますが、本書中の技術的あるいは校正上の誤り、脱落に対して、責任を負いかねますのでご了承ください。 本書で取り扱っているコンピューターソフトウェアは秘密情報であり、 その保有、使用、または複製には、HP から使用許諾を得る必要があ ります。 FAR 12.211 および 12.212 に従って、商業用コンピューターソフトウェア、コンピューターソフトウェアドキュメンテーション、 および商業用製品の技術データ(Commercial Computer Software, Computer Software Documentation, and Technical Data for Commercial Items) は、ベンダー標準の商業用使用許諾のもとで米国政府に使用許諾が付与されます。 Microsoft®、Windows® および Windows Server® は、Microsoft Corporation の米国における登録商標です。 本製品は、日本国内で使用するための仕様になっており、日本国外で使用される場合は、仕様の変更を必要とすることがあります。 本書に掲載されている製品情報には、日本国内で販売されていないものも含まれている場合があります。 目次 1 はじめに...................................................................................................5 概要.......................................................................................................................................5 ガイドの説明..........................................................................................................................5 2 サーバー環境シナリオのプランニング........................................................6 単一ロケーションの 1 台または複数のサーバー.........................................................................6 単一の BladeSystem エンクロージャーの更新.............................................................................7 法人顧客が分散する環境..........................................................................................................8 大規模データセンター.............................................................................................................9 CloudSystem と CloudSystem Matrix.........................................................................................11 CloudSystem 8..................................................................................................................11 CloudSystem Matrix...........................................................................................................11 HP Firmware Management サービスの概要..........................................................................12 ギャップ分析とプロセス検討.............................................................................................12 HP ProLiant と HP Integrity が混在する環境の更新.....................................................................12 更新の概要の実行.............................................................................................................13 3 メンテナンスと更新のベストプラクティスのプランニング.........................15 ベストプラクティスの概要.....................................................................................................15 全般的なインストールプランニング........................................................................................15 サーバープランニング...........................................................................................................16 BladeSystem エンクロージャーとサーバープランニング............................................................17 VC ファームウェアのプランニング.........................................................................................18 ProLiant iLO のプランニング....................................................................................................18 4 ダウン時間を最小限に抑えるためのベストプラクティス............................20 ダウン時間の原因..................................................................................................................20 ダウン時間を短縮させるためのノード固有のヒント.................................................................20 OA..................................................................................................................................20 サーバー..........................................................................................................................20 エンクロージャー.............................................................................................................21 インストール方法のヒント.....................................................................................................21 5 HP から提供されるファームウェアとソフトウェア....................................22 リリースセット.....................................................................................................................22 HP Service Pack for ProLiant.....................................................................................................22 SPP のリリース名..............................................................................................................22 SPP からのコンポーネントの追加または削除.......................................................................22 HP SPP のダウンロード.....................................................................................................23 HP Integrity ファームウェアバンドル.......................................................................................23 Integrity バンドルのダウンロード.......................................................................................23 カスタム ISO またはベースラインの作成.................................................................................23 6 更新ツール.............................................................................................25 HP SUM................................................................................................................................25 HP SIM とバージョンコントロールエージェント......................................................................26 HP OneView..........................................................................................................................26 VCSU....................................................................................................................................27 SCCM...................................................................................................................................28 VMware ESXi ファームウェア更新...........................................................................................29 VMware ESXi 5.0 以降.......................................................................................................29 VMware ESXi 4.x 以前.......................................................................................................29 目次 3 7 インストール済みデータバージョンの収集................................................30 8 サポートおよび他のリソース...................................................................31 HP への問い合わせ................................................................................................................31 関連情報...............................................................................................................................31 表記規約...............................................................................................................................32 頭字語と略語.............................................................................................34 索引..........................................................................................................36 4 目次 1 はじめに 概要 サーバー環境のファームウェア、ソフトウェア、およびドライバーは、サーバーシステムの維 持のために非常に重要です。 HP は、お客様ができるだけ簡単に一定の方法でサーバーを維持 できるように、更新パッケージを作成しました。 更新を計画に基づいて行えば、そのプロセス が円滑になり、ダウン時間が大幅に短縮されます。 このドキュメントでは、ベストプラクティスと更新のプランニングのガイドラインを提供し、 更新を計画し、ダウン時間を最小限に抑える場合に役立ちます。 システムのファームウェアと ドライバーの更新を計画する際に使用します。 ガイドの説明 以下のガイドは、HP SUM 更新パッケージの利用方式の策定に役立てることを目的に製作され ています。 • 『HP SUM ベストプラクティスプランニングガイド』 - ファームウェアの更新タスクのベ ストプラクティスとプランニングのガイドラインを提供します。 これらのタスクには、一 般的なヒントとメンテナンスの推奨事項が含まれます。 • 『HP SUM Best Practices Implementation Guide』 - さまざまなソリューションインフラス トラクチャ用のアップデートを実装するための、より具体的なシナリオに基づいた例を提 供します。『HP SUM ベストプラクティスプランニングガイド』を使用して更新を計画し た後に、このドキュメントを使用してください。 上記のガイドについては、HP Smart Update Manager Information Library の Web サイト http:// www.hp.com/jp/spp_doc を参照してください。 概要 5 2 サーバー環境シナリオのプランニング 単一ロケーションの 1 台または複数のサーバー すべてのサーバーが 1 つの物理的な場所に置かれている環境がある場合、いずれかのサーバー を使用してサーバーの更新を実行することも、非サーバーワークステーションを使用してサー バーの更新を実行し、他のサーバーにアップデートをインストールすることもできます。 番号 説明 1 ワークステーション 2 サーバー 単一ロケーションに 1 台または複数のサーバーがあるビジネス環境の場合、HP SPP または Integrity バンドルをダウンロードします。 ファイルのダウンロードについて詳しくは、「HP SPP のダウンロード」または「Integrity バンドルのダウンロード」を参照してください。 以下 の手順を使用して、サーバーの更新プランを作成するために必要な情報を収集します。 更新を 実行する詳しい手順については、『HP SUM Best Practices Implementation Guide』の「単一ロ ケーションの 1 台または複数のサーバー」の項を参照してください。 注記: SPP および HP Integrity バンドルには、HP SUM のコピーが含まれます。 HP SUM の最 新バージョンは、HP SUM の Web サイト http://www.hp.com/go/hpsum (英語)からダウン ロードできます。 • サーバー用のクリティカルなアップデートを確認します。 • カスタム ISO を作成しますか。 カスタム ISO の作成について詳しくは、「カスタム ISO またはベースラインの作成」を参照してください。 どの更新を適用しますか。 HP SUM を使用して、以下を行います。 • 6 ◦ ベースラインを作成します。 ◦ 更新するノードを追加します。 ◦ ノードのインベントリを作成します。 ◦ [展開プレビュー]レポートを生成します。 サーバー環境シナリオのプランニング • 後で更新しますか。それともただちに更新を適用しますか。 今すぐソフトウェア更新また は新機能が必要か、または定期メンテナンス時間まで待って適用するかを決定します。 • 必ず、HP SUM をリモートでサポートできるようにファイアウォールを設定します。 リ モートサーバーが開始するトラフィックを有効にする必要がある場合があります。 詳しく は、『HP Smart Update Manager ユーザーガイド』を参照してください。 • Windows サーバーの場合は、ファイル/プリントサービスを有効にしてください。 Linux および HP-UX サーバーの場合は、SSH サービスをオンにしてください。 • iLO ファームウェアを別に更新すると、更新時間が減る場合があります。 単一の BladeSystem エンクロージャーの更新 この項では、サーバーおよび関連するインターコネクトモジュールを搭載した単一の c-Class エンクロージャーを更新するプロセスについて説明します。 番号 説明 1 管理サーバー 2 サーバー 3 エンクロージャー 4 ストレージ 更新方式を作成するときに検討する必要がある項目を以下に示します。 • インストールに使用するベースラインを決定します。 • サーバー用のクリティカルなリリース済みアップデートまたはホットフィックスを確認し ます。 • カスタム ISO を作成しますか。 カスタム ISO の作成について詳しくは、「カスタム ISO またはベースラインの作成」を参照してください。 • どの更新を適用しますか。 HP SUM を使用して、以下を行います。 • ◦ ベースラインを作成します。 ◦ 更新するノードを追加します。 ◦ ノードのインベントリを作成します。 ◦ [展開プレビュー]レポートを生成します。 後で更新しますか。それともただちに更新を適用しますか。 今すぐソフトウェア更新また は新機能が必要か、または定期メンテナンス時間まで待って適用するかを決定します。 単一の BladeSystem エンクロージャーの更新 7 • どのようにしてビジネスに対する更新の影響を最小限に抑えますか。 エンクロージャーに 複数の部門が収納されている場合は、異なる事業単位間で更新を調整する方法を検討しま す。 • ヘルスチェックを実行して、OA および VC ファームウェアが更新可能な状態にあること を確認します。 法人顧客が分散する環境 法人顧客が分散する環境とは、中央データセンターと複数のリモートロケーションにサーバー がある環境です。 番号 説明 1 管理サーバー 2 サーバー 3 エンクロージャー 4 ストレージ 5 リモートサーバー 6 2 台のリモートサーバー、1 台のリモートストレージ 更新方式を作成するときに検討する必要がある項目を以下に示します。 8 • サーバー用のクリティカルなリリース済みアップデートおよびホットフィックスを確認し ます。 • カスタム ISO を作成しますか。 カスタム ISO の作成について詳しくは、「カスタム ISO またはベースラインの作成」を参照してください。 • どの更新を適用しますか。 HP SUM を使用して、以下を行います。 ◦ ベースラインを作成します。 ◦ 更新するノードを追加します。 サーバー環境シナリオのプランニング ◦ ノードのインベントリを作成します。 ◦ [展開プレビュー]レポートを生成します。 • 後で更新しますか。それともただちに更新を適用しますか。 今すぐソフトウェア更新また は新機能が必要か、または定期メンテナンス時間まで待って適用するかを決定します。 • HP SPP または HP Integrity バンドルをどんな方法で配布しますか。 • ◦ DVD に焼き付けるか、USB キーを作成し、物理メディアを各リモートサーバーに送 付します。 ◦ ファイルをリモートサーバーにコピーします。 ◦ ISO の内容を中央サーバーに配置し、ネットワーク接続(Windows ではネットワー ク共有、Linux では NFS マウント)を通じて中央サーバーに接続します。 どのように更新を実行しますか。 ◦ 各ターゲットに個別にインストールします。 ◦ PXE ブートまたは iLO 仮想メディアを使用して、ネットワーク経由で HP SPP または Integrity バンドルをサーバーにインストールします。 ◦ HP SPP ISO または Integrity バンドルを 1 台のコンピューターにコピーし、HP SUM または iLO 仮想メディアを使用して、他のローカルサーバーにインストールするスク リプトを作成します。 • どのようにしてビジネスに対する更新の影響を最小限に抑えますか。 ダウン時間のスケ ジュールを設定します。 一度にすべてのサーバーを停止させることができない場合は、エ ンクロージャーの部分的な更新を実行する必要がある場合があります。 部分的更新が必要 な場合でも、このガイドのベストプラクティスの項に記載されているインストール順序を 維持する必要があります。 詳しくは、第4章 「ダウン時間を最小限に抑えるためのベスト プラクティス」を参照してください。 • 既存のサーバーを自動的に更新しますか。 • テスト環境を準備しましたか。 独自の ISO を作成している場合は、ターゲットに適用す る前に、必ずソリューションを検証してください。 • サーバーのバックアップと他のターゲットの構成を行っていますか。 • HP SUM をリモートでサポートできるように開いているポートがありますか。 • 他の更新とは独立に iLO ファームウェアを更新すると、更新時間を減らせる場合がありま す。 大規模データセンター この項では、複数のロケーションに複数のエンクロージャー、サーバー、および他のコンポー ネントが存在する大規模データセンターを更新する手順について説明します。 大規模データセンター 9 番号 説明 1 ストレージ 2 エンクロージャー 3 管理サーバー 4 サーバー 更新方式を作成するときに検討する必要がある項目を以下に示します。 • 10 サーバーでは、どのファームウェア、ソフトウェア、およびドライバーバージョンを使用 していますか。 HP SUM を実行してレポートを作成します。 ◦ ベースラインを作成します。 ◦ 更新するノードを追加します。 ◦ ノードのインベントリを作成します。 ◦ [ファームウェア詳細]レポートを生成します。 ◦ ノードの使用可能なアップデートを表示するには、[展開プレビュー]レポートを生成 します。 • カスタム ISO を作成しますか。 カスタム ISO の作成について詳しくは、「カスタム ISO またはベースラインの作成」を参照してください。 • どのようにデータセンター内のモデルをグループ化しますか。 同じサーバーモデルとテク ノロジーを更新グループにまとめます。 たとえば、すべての ProLiant G5 サーバーをグ ループにまとめ、すべての ProLiant G1 サーバーをグループにまとめます。 • エンクロージャーに複数世代のサーバーを設置する場合は、同じエンクロージャーに 3 世 代以上離れたサーバーを組み合わせて設置しないことをおすすめします。 たとえば、 サーバー環境シナリオのプランニング ProLiant G6 および G7 サーバーブレードを設置したエンクロージャーには、ProLiant G1 サーバーブレードを設置しないでください。 これには主に 3 つの理由があります。 • ◦ 通常、新しい世代のブレードは古い世代のブレードより更新数が多く、これらの古い ブレード世代が共存するエンクロージャーを更新する場合、インフラストラクチャを 更新するときに古いサーバーブレードに余分なダウン時間が発生する場合がありま す。 ◦ サーバーが古くなり、リリースされる更新の数が減るのに伴い、再びプロビジョニン グする必要がない場合は、更新せずに、あるレベルのファームウェアとソフトウェア でサーバー用のベースラインを作成するのが最善です。 これにより、新しいベースラ インを環境に導入するときに、更新する必要があるサーバーの数が減ります。 ◦ これにより、ファームウェア更新プロセスの成功に影響する場合がある異なる世代の サーバー間の依存関係を最小限に抑えることができます。 どのように更新をインストールしますか。 ◦ サーバーとターゲットに更新が適用されることを確認します。 ◦ あるサーバーをサポートする更新の数は、時間とともに減少します。 更新情報を確認 して、必ずファームウェアおよびソフトウェアの更新をご使用のサーバー世代に適用 してください。 ほとんどの更新は、最新の世代に影響します。 • ご使用の環境に他社製機器がありますか。 ある場合は、適用する更新が HP と他社によっ てサポートされることを確認する必要があります。 • どのようにしてビジネスに対する更新の影響を最小限に抑えますか。 ダウン時間のスケ ジュールを設定します。 一度にすべてを更新できない場合は、エンクロージャーの部分的 な更新を実行する必要がある場合もあります。 部分的更新が必要な場合でも、インストー ル手順に従ってください。 詳しくは、第4章 「ダウン時間を最小限に抑えるためのベスト プラクティス」を参照してください。 CloudSystem と CloudSystem Matrix CloudSystem 8 HP CloudSystem 8.x は、サードパーティベンダーからのサポートされている現在のハイパーバ イザーで動作します。 ドライバーおよびファームウェアのインストールまたは実装のベストプ ラクティスは、サポートされるハードウェア/サーバープラットフォームに従って、同じハイ パーバイザーのサポートプロセスによって影響され決まります。 HP CloudSystem について詳しくは、http://www.hp.com/go/cloudsystem (英語)を参照して ください。 CloudSystem Matrix HP CloudSystem Matrix は、HP BladeSystem アーキテクチャー上に構築された、共有サービス 用のコンバージドインフラストラクチャプラットフォームです。 HP CloudSystem Matrix は、 日単位、週単位、または月単位でなく、分単位で複雑なインフラストラクチャをプロビジョニ ングし、変更することで、動的なビジネスデマンドに合わせて調整できるネットワーク、スト レージ、およびコンピューターリソースの仮想化された 1 つのプールを提供します。 HP CloudSystem Matrix は、キャパシティプランニングとディザスタリカバリがあるセルフサー ビスポータルを通じて、自動化された設計とプロビジョニングを、物理世界と仮想世界を統合 するコマンドセンターに集約します。 セットアップを支援するために、HP サービスは、完全な変換を実現する 3 ステップのサービ スを提供します。 1. 最初のアセスメント 2. サイト固有の準備 CloudSystem と CloudSystem Matrix 11 3. HP CloudSystem Matrix への変換 詳しくは、HP CloudSystem Matrix の Web サイト http://www.hp.com/go/matrix (英語)を 参照してください。 HP Firmware Management サービスの概要 HP ファームウェア管理ツールを使用し、HP CloudSystem Matrix Compatibility Chart を参照す れば、最小限の調査や対話で更新を適用できます。 多くの環境においては、システムやアプリケーションの重要度、ダウン時間がもたらす影響の 度合い、さらには企業として安定と技術革新のどちらに重点を置くのかという問題を考慮した 更新方式を用意するのが賢明です。 HP は、お客様が現在のファームウェア、ソフトウェア、 およびドライバーのレベルを検討し、適切な管理方式を策定できるように、次の有料サービス を提供しています。 • HP BladeSystem のファームウェアとドライバーに関するギャップ分析 • HP BladeSystem のファームウェアとドライバーに関する更新プロセスの検討 ギャップ分析とプロセス検討 ドライバーのギャップ分析は、リスクや相互依存関係の分析など、現在のファームウェアおよ びドライバーと推奨されているファームウェアおよびドライバーをオンサイトやリモートで徹 底的に検討する有料サービスです。 更新プロセス検討サービスでは、オンサイトワークショップを提供して、お客様のファーム ウェアメンテナンスの現在の方法を検討し、ビジネスニーズを分析します。 ファームウェアメ ンテナンスの実践に合わせてビジネス要件を調整するようにカスタマイズされたファームウェ アについての方針が作成されます。これには、ベストプラクティスと推奨レポート、検討プロ セス、および使用環境に合わせた推奨事項の細かい調整が含まれます。 詳しくは、HP Proactive Select Services の Web サイト http://www.hp.com/services/proactiveselect (英語)を参照し てください。 HP ProLiant と HP Integrity が混在する環境の更新 HP ProLiant サーバーと HP Integrity サーバーが混在する環境を更新するには、以下の手順に従っ てください。 1. サポートマトリックスを確認します。 必ず、HP ProLiant サーバーと HP Integrity サーバー の両方でサポートされているバージョンの OA と VC を使用してください。 詳しくは、 ProLiant サーバーと Integrity サーバーが混在する場合の HP BladeSystem リリースセットの Web サイト http://h18004.www1.hp.com/products/servers/firmware/mixed-release-sets.html (英語)を参照してください。 2. 最新の SPP バージョンと HP Integrity Smart Update Firmware バンドルをダウンロードしま す。 注記: また、HP SUM の [ftp://ftp.hp.com から最新のアップデートを確認]機能も使用で きます。 3. 4. SPP バンドルと HP Integrity Smart Update Firmware バンドルを別々のディレクトリに解凍 します。 ディレクトリのいずれかから HP SUM を起動し、[ベースラインライブラリ] 画面に直接、 他のディレクトリを追加します。 注記: SPP および HP Integrity バンドルには、HP SUM のコピーが含まれます。 HP SUM の最新バージョンは、HP SUM の Web サイト http://www.hp.com/go/hpsum (英語)か らダウンロードできます。 5. 12 アップデートを実行します。 このとき、OA または VC をサポートマトリックスに記載さ れていないバージョンに更新しないように注意してください。 サーバー環境シナリオのプランニング 更新の概要の実行 1. HP SPP または Integrity バンドルをダウンロードします。 詳しくは、「HP SPP のダウン ロード」または「Integrity バンドルのダウンロード」を参照してください。 注記: HP SUM は、VMware ESXi ターゲットについてのみ、ファームウェアの更新をサ ポートします。 2. 更新するサーバーやターゲットの情報を収集します。 a. OA、Virtual Connect Manager、iLO、および各サーバーに 1 つ以上の NIC の IP アド レスを収集します。 b. すべての VC モジュールに対して、VCSU ヘルスチェックを実行し、任意の OA また は VC モジュールを更新する前にファームウェア更新を実行できるように、VC モ ジュールが良好な状態にあるかどうかを確認します。 c. 収集した OA、Virtual Connect Manager、iLO、およびサーバーの IP アドレスを使用 して、HP SUM の /report および /firmware_report オプションを実行し、現在 何がターゲットデバイスにインストールされているかと、実行する必要がある更新を 示すレポートを生成します。 3. 更新のインストールの順序を決定します。 • 最近サーバーを更新しておらず、(HP SUM 4.2.1 以前とともに)Smart Update Firmware DVD 9.30 以前を使用している場合 順序は、オペレーティングシステムがインストールされているかどうかと、どの VC ファームウェアバージョンがインストールされているかで決まります。 • ◦ VC ファームウェアが 1.34 より前の場合は、VC、OA、ブレードの順に更新しま す。 ◦ VC ファームウェアが 1.34 以降の場合: – オペレーティングシステムがない場合、ブレードインフラストラクチャ(た とえば、OA または VC)、ブレード(オフライン)の順にインストールし ます。 – オペレーティングシステムがある場合は、OA、ブレード(オフラインまた はオンライン)、VC の順に更新します。 ◦ VC ファームウェアが 3.00 より大きい場合は、最初に OA ファームウェア 3.00 をインストールする必要があります。 ◦ HP Integrity BL8x0i2 ブレードには、3.00 以降の OA ファームウェアが必要です。 SPP を使用してエンクロージャーを更新している場合 HP SPP(HP SUM 5.0.0 以降およびオンライン FC HBA/CNA ファームウェア更新) を使用 ◦ 順序は、オペレーティングシステムがインストールされているかどうかと VC ファームウェアバージョンで決まります。 – 1.34 より前の VC ファームウェアを使用している場合は、OA とブレードを 同時に更新できます。 – VC ファームウェア 1.34 以降を使用している場合: – – オペレーティングシステムがない場合、ブレードインフラストラクチャ (OA または VC)、ブレード(オフライン)の順序です。 – オペレーティングシステムがある場合は、OA を更新してから、ブレー ド(オンライン)と VC を同時に更新します。 VC ファームウェアが 3.00 より大きい場合は、最初に OA ファームウェア 3.00 をインストールする必要があります。 HP ProLiant と HP Integrity が混在する環境の更新 13 – HP Integrity BL8x0i2 ブレードには、3.00 以降の OA ファームウェアが必要 です。 注記: HP Integrity サーバーを更新する場合、HP SUM は HP Integrity iLO、 VC、および OA を介して更新の順序を自動で決定します。 警告! VC ファームウェアバージョン 3.18、3.17、3.15 と OA ファームウェアバージョ ン 3.20 または 3.21 の組み合わせを実行するとき、HP Integrity BL870c i2 または BL890c i2 で LAN または VC の接続が失われる可能性があります。 詳しくは、HP の Web サイト http://h20564.www2.hp.com/portal/site/hpsc/public/kb/docDisplay/?docId=c02791020 (英語)にある『HP Virtual Connect Version 3.18 Release Notes』で「Known Issues」を 参照してください。 4. 5. 6. 14 更新を実行します。 更新手順については、『HP SUM Best Practices Implementation Guide』 を参照してください。 更新の結果とログを参照して、更新が正しくインストールされたことを確認します。 HP SUM を使用して、現在インストールされているファームウェアのレポートを生成し、 記録として保存します。 新しいレポートと更新を実行する前に実行したレポートを比較し て、変更内容を確認します。 サーバー環境シナリオのプランニング 3 メンテナンスと更新のベストプラクティスのプランニ ング ベストプラクティスの概要 ここで述べるベストプラクティスは、ほとんどの環境で役に立つ推奨事項です。 ご使用の環境 に基づいて更新プランを変更してください。 以下に示すヒントには、推奨されるアプローチと 全般的なガイダンスを提供します。 運用メンテナンスのニーズと一貫した更新の成功の両方を 考慮するときの具体的な手順が得られます。 シングルまたはマルチサーバー、およびサイトインストールシナリオの特定のプランニングの 入力には、以下の項を使用します。 全般的なインストールプランニング • 『HP SUM Best Practices Implementation Guide』および『HP Smart Update Manager ユー ザーガイド』を含め、利用可能な HP のドキュメントを確認します。 • 現在インストールされているソフトウェアとファームウェアのバージョンを調べます。 ◦ ベースラインを作成します。 ◦ 更新するノードを追加します。 ◦ ノードのインベントリを作成します。 ◦ [ファームウェア詳細]レポートを生成します。 ◦ ノードの使用可能なアップデートを表示するには、[展開プレビュー]レポートを生成 します。 • 更新を管理するためのプロセスを作成します。 • すべてのサーバーとエンクロージャーに適用する一連の更新を定義します。 • ノードのベースラインを更新する頻度を決定します。 HP SUM を使用して、同じである ノードへ適用することができるカスタムベースラインを作成します。 • 適用する必要のある依存関係と暫定的なアップデートがあるかどうかを判断します。 • サーバー用のクリティカルなアップデートを確認します。 ◦ SPP 更新について詳しくは、HP SPP の Web サイト http://www.hp.com/jp/spp_dl を 参照してください。 ◦ Integrity バンドルについて詳しくは、HP Integrity の Web サイト http://www.hp.com/ go/smartupdate/integrity (英語)を参照してください。 • ビジネスに対する更新の影響を最小限に抑える方法を検討します。 たとえば、一度にすべ てのサーバーを停止させることができない場合は、エンクロージャーまたはクラスター環 境の部分的な更新を実行します。 • 更新する予定のすべてのノードをバックアップします。 • HP SUM を実行しているホストと更新するノードの間で双方向通信を許可するファイア ウォールを構成します。 • HP SUM や他のツールがアップデートをインストールできるように、アンチウィルスアプ リケーションで許可設定を行います。 • リモートで更新するノードでは、両方向でネットワーク接続が開放され、HP SUM がサー バーと通信できることおよびターゲットサーバーが HP SUM を実行するシステムとの通信 の開始を許可されていることを確認してください。 ベストプラクティスの概要 15 • Windows サーバーの場合は、ファイル/プリントサービスを有効にしてください。 Linux および HP-UX サーバーの場合は、SSH サービスをオンにしてください。 • iLO ファームウェアを独立して更新すると、更新時間を減らせる場合があります。 • 実務環境に移す前にテスト環境でテストします。 ◦ CLI モードで、/dryrun 属性を使用してインストールをシミュレートします。 ◦ テスト環境がない場合は、更新する 1 台のサーバーを選択し、通常のワークロードで 数日サーバーを稼動させます。 サーバーの安定性が実証されたら、環境内の残りの サーバーを更新します。 サーバープランニング • 更新を開始する前に、サーバーのバックアップを取ります。 • HP SUM を使用して、現在ターゲットにインストールされているファームウェアとソフト ウェアのレポートを生成します。 レポートを使用して、更新をインストールする前に各 ターゲットの推奨更新を決定します。 注記: 更新の中には、オフラインでの更新が必要なものがあります。 オフラインの更新 が必要な更新項目については、『HP Support Pack for ProLiant リリースノート』を参照し てください。 • 依存関係を満たすために、ファームウェア更新と同時にドライバーをインストールしま す。 • ファームウェアまたはソフトウェアを別々にインストールする必要がある場合は、次の順 序で行ってください。 • ◦ 最初にドライバーを更新します。 ◦ エージェントやユーティリティのような追加ソフトウェアを更新します。 ◦ ファームウェアを更新します。 特に必要がない場合は、ファームウェアをダウングレードしたり、書き換えたりしないで ください。 注記: ダウングレードするファームウェアが他のデバイスのファームウェアまたはドラ イバーと良好に動作しない場合、ファームウェアをダウングレードすると、デバイス間の 互換性が失われる場合があります。 • サーバーベースのファームウェア、ソフトウェア、またはドライバーをアップグレードし た後で、サーバーを再起動します。 これにより、メモリがクリアされ、更新コンポーネン トが新鮮な状態で起動できます。 • USB またはネットワークファイル共有を使用して、ソフトウェアとファームウェアを追加 または削除します。 • 新しいサーバーの場合は、オペレーティングシステムをインストールする前にファーム ウェアを更新します。 最新のアップデートをインストールするには、アップデートを 2 回実行する必要がある場合があります。 実務環境に移す前にテスト環境でテストします。 • 16 ◦ HP SUM のコマンドラインから /dryrun を使用して、インストールをシミュレート します。 ◦ テスト環境がない場合は、更新する 1 台のサーバーを選択し、通常のワークロードで 数日サーバーを稼動させます。 サーバーの安定性が実証されたら、環境内の残りの サーバーを更新します。 メンテナンスと更新のベストプラクティスのプランニング BladeSystem エンクロージャーとサーバープランニング • 可能な場合は、同じエンクロージャーでは、3 世代以上離れたサーバーを組み合わせて使 用しないでください。 たとえば、エンクロージャーに ProLiant G6 サーバーと G7 サー バーが含まれている場合は、ProLiant Gen9 サーバーを追加しないでください。 注記: 複数の世代が混在するエンクロージャーを更新する場合は、更新を実行するとき、 サーバーブレードのダウン時間を多めに確保してください。 • サーバーが古くなるにつれ、リリースされるクリティカルなアップデートおよびホット フィックスは少なくなります。 サーバーごとに使用されるファームウェア、ソフトウェ ア、およびドライバーでベースラインを作成します。 • NIC ファームウェアを更新する前に、リリースセットに含まれている NIC ファームウェ アがオペレーティングシステムベンダーおよび外付ネットワークスイッチベンダーによっ てサポートされていることを確認してください。 以下の既知の問題を確認してください。 ◦ 一部の 10GbE アダプターで紫色の画面(PSOD)が発生します。 詳しくは、次のカ スタマーアドバイザリの Web サイトを参照してください。 http://h20564.www2.hp.com/portal/site/hpsc/public/kb/docDisplay/? docId=emr_na-c02496982 ◦ Windows Server 用の Broadcom 1 GbE ドライバーを更新するには、最初にバージョ ン 4.6.16.0 に更新する必要があります。 詳しくは、次のカスタマーアドバイザリの Web サイトを参照してください。 http://h20564.www2.hp.com/portal/site/hpsc/public/kb/docDisplay/? docId=emr_na-c01684544 ◦ Emulex be2net Inbox Driver バージョン 4.0.88.0 は、Flex-10 または Flex Fabric アダ プターをサポートしません。 詳しくは、次のカスタマーアドバイザリの Web サイト を参照してください。 http://h20564.www2.hp.com/portal/site/hpsc/public/kb/docDisplay/? docId=emr_na-c03005737 注記: Broadcom ファームウェア更新の中には、ファームウェアを更新する前に、ドライ バーを更新し、システムを再起動してドライバーをアクティブにする必要があるものがあ ります。 • サーバーを再びプロビジョニングする必要がない場合は、サーバーを更新しないでくださ い。 これにより、新しいベースラインを導入するときに、更新するサーバーの数が減りま す。 • HP Integrity サーバーと ProLiant サーバーとで、OA および VC ファームウェアのバージョ ン要件が異なる場合があります。 1 つ環境でのサーバーの混在について詳しくは、「HP ProLiant と HP Integrity が混在する環境の更新」を参照してください。 • 以下の既知の問題に注意してください。 ◦ ProLiant G2、G5、および G6 サーバーの ROM で 2011 年 5 月以降の日付があるも のは、特殊な手順を使用しないとダウングレードできません。 詳しくは、次のカスタ マーアドバイザリの Web サイトを参照してください。 http://h20564.www2.hp.com/portal/site/hpsc/public/kb/docDisplay/? docId=emr_na-c02838375 ◦ ProLiant G7 以前のサーバー用の CPLD ファームウェアでは、30 秒間にわたって物理 的に電源を取り除かないと、更新が有効になりません。 BladeSystem エンクロージャーとサーバープランニング 17 • FC HBA を更新する前に、リリースセットに含まれている FC HBA ファームウェアが外付 ストレージベンダーによってサポートされていることを確認してください。 サポートされ る HBA ドライバーバージョンと HP ストレージデバイスの比較について詳しくは、HP Single Point of Connectivity Knowledge(SPOCK)の Web サイト www.hp.com/storage/ spock (英語)を参照してください。 • Gen8 および Gen9 サーバー:アップデートをインストールするカスタムベースラインま たは ISO を作成する前に、『HP Service Pack for ProLiant リリースノート』および VMware ファームウェアレシピドキュメントを確認します。 詳しくは、以下のサイトを参照してく ださい。 http://h17007.www1.hp.com/jp/ja/enterprise/servers/products/service_pack/spp/ #tab=TAB4 http://vibsdepot.hp.com/hpq/recipes/(英語) VC ファームウェアのプランニング • 複数世代が混在する環境のエンクロージャーを更新する前に、互換性マトリックスをチェッ クしてください。 詳しくは、「HP ProLiant と HP Integrity が混在する環境の更新」を参照 してください。 • OA または VC ファームウェアを更新する前に、ヘルスチェックを実行してください。 • ファイアウォールプログラムによって VC ファームウェアの更新がブロックされないこと を確認します。 • エンクロージャー間でブレードを移動する場合は、必ずプロファイルを更新してくださ い。 • サーバー内の Ethernet、FC HBA、および CNA アダプターに必要なファームウェアとドラ イバーの変更を確認するには、VC ファームウェアリリースの最新の VC リリースノート を参照してください。 HP Virtual Connect リリースノートについて詳しくは、HP Virtual Connect の Web サイト (http://www.hp.com/go/vc/manuals (英語))を参照してください。 • VC Manager が VC Ethernet モジュールと通信しないという問題がある場合、これは既知 の問題の可能性があります。 詳しくは、次のカスタマーアドバイザリの Web サイトを参 照してください。 http://h20564.www2.hp.com/portal/site/hpsc/public/kb/docDisplay/? docId=emr_na-c02720395 • 全般的なガイドラインでは、HP SUM と VCSU(Virtual Connect Software Utility)のどちら を使用することも必須にはなっていません。 HP SUM か VCSU のどちらを使用するかに ついて詳しくは、HP の Web サイトで次のドキュメントを参照してください。 • http://h20564.www2.hp.com/portal/site/hpsc/public/kb/docDisplay/?docId=c02885443 (英語) • VC モジュールが冗長構成でセットアップされていることを確認します。 • VCSU を使用して、冗長構成でセットアップされているモジュールを更新します。 • カスタマーアドバイザリで、VC ファームウェアの更新に関する問題を確認します。 • NIC と FC HBA および CNA ファームウェアとドライバーの互換性を確認します。 ProLiant iLO のプランニング • 18 iLO 4 ファームウェアの場合、バージョン 2.03 以降を使用します。 これにより、iLO 4 の以前のバージョンからの問題が解決します。 メンテナンスと更新のベストプラクティスのプランニング • iLO 3 ファームウェアは、バージョン 1.25 からそれ以前のバージョンにダウングレード できません。ダウングレードすると、一部の構成データがデフォルト値にリセットされま す。 • iLO 3 ファームウェア 1.25 では、必要電力が間違って報告され、フルに実装されたエン クロージャーで一部のブレードの電源が入らない場合があります。 この問題は、バージョ ン 1.26 で解決されました。 • iLO 2 のイベント ID 57 エラーは、ファームウェアバージョン 1.82 以降および HP ProLiant iLO 2 マネジメントコントローラードライバー for Windows 1.12.0.0 以降を使用すると訂 正されます。 • パワーマネジメントコントローラーのファームウェアを更新するには、iLO 2 ファームウェ ア 1.78 以降が必要です。 • iLO NIC 管理インターフェイスからは、iLO 2 ファームウェア 2.00 を更新できません。 • CPLD ファームウェアを更新するには、iLO 2 ファームウェア 1.81 以降を使用してくださ い(HP ProLiant ML/DL300 シリーズサーバー)。 ProLiant iLO のプランニング 19 4 ダウン時間を最小限に抑えるためのベストプラクティ ス ここで述べるベストプラクティスは、ほとんどの環境で役に立つ推奨事項です。 ご使用の環境 に基づいて更新プランを変更してください。 ダウン時間の原因 更新を実行するとき、通常、以下の項目がダウン時間の原因になります。 • ドライバーをインストールすると、ドライバーをロードするために再起動が必要になりま す。 注記: 一部のアップデートはオンラインでインストールでき、即座にアクティブ化が行 われます。 アクティブ化プロセスによって、短時間のネットワーク接続タイムアウトが発 生することがあります。 これによって、ネットワーク接続の影響を受けやすい一部のアプ リケーションに問題が発生する可能性があります。 ネットワークの切断の影響を受けやす いアプリケーションを使用している場合は、アップデートのインストールは定期的なメン テナンス時間中に限定してください。 • ファームウェアを更新すると、新しいファームウェアを有効にするために再起動が必要に なります。 • ファームウェアの更新では、ハードウェアの排他的アクセスが必要です。 • 更新間の依存関係により、オフラインの展開が必要です。 • ホットフィックスとカスタマーアドバイザリ • インストールの方法 ダウン時間を短縮させるためのノード固有のヒント 以下のヒントは、ダウン時間を最小限に抑えるサーバー更新プランの策定に役立ちます。 OA • OA の更新を実行する前に、VC ヘルスチェックを実行します。 VC が不健全な状態のと きに OA を更新すると、ネットワーク接続が失われる恐れがあります。 • OA バージョン 1.x の場合は、新しいバージョンに更新する前に、2.32 に更新する必要が あります。 サーバー 20 • よくテストされたベースラインを使用します。できれば、HP SPP または HP Integrity バン ドルを使用してください。 • ご使用のシステムに適用され、クリティカルまたは推奨に分類される ProLiant ホットフィッ クスまたは Integrity バンドルがないか確認します。 • 最初に HP SUM または HP SIM を使用して、オンラインで更新を実行します。 これによ り、オフラインモードで必要になる更新の数が減るか、なくなります。 • サーバーの更新を実行する前、またはそれと同時に、インフラストラクチャの更新を実行 します。 • ファームウェアとドライバーを一緒にインストールします。 これにより、1 回の再起動で 最大数の更新を有効にできます。 • iLO 仮想メディアを使用して更新をインストールしている場合は、iLO Web GUI またはス クリプトを通じて iLO ファームウェアを更新します。 詳しくは、http://www.hp.com/jp/ ダウン時間を最小限に抑えるためのベストプラクティス servers/ilo にある『HP iLO 4 ユーザーガイド』または『HP iLO 4 スクリプティング/コマ ンドラインガイド』を参照してください。 • HP Integrity ラックまたはブレードサーバー上の HP-UX および iLO ターゲットを更新しま す。 HP SUM を再起動するように設定して、新しいファームウェアを自動的にアクティブ にします。 HP SUM は、更新を整理して、両方のターゲット上のファームウェアのアク ティブ化に必要な再起動の回数を 1 回だけにします。 • nPartition 上で実行されている HP-UX およびパーティションファームウェアを OA を介し て同じ HP SUM セッションで更新します。 HP SUM を再起動するように設定して、新し いファームウェアを自動的にアクティブにします。 HP SUM は、更新を整理して、1 回の 再起動で両方のターゲット上のファームウェアをアクティブにします。 エンクロージャー • エンクロージャー内部で iLO 仮想メディアを介して更新をインストールする場合は、6~ 8 台を超えるブレードを同時に更新しないでください。 インストール方法のヒント • オンラインでの更新では、複数の更新を段階的に実行し、1 回の再起動で更新を有効にす ることができます。 注記: 更新の中には、オフラインでの更新が必要なものがあります。 詳しくは、『HP Support Pack for ProLiant リリースノート』を参照してください。 • ドライバーとファームウェアを同時にアップグレードします。 これにより、ファームウェ アとドライバー間に相互依存性がある場合に発生する可能性がある問題が最小限に抑えら れます。 • 使用するベースラインの数と更新するノードの数は、ホストシステムで必要なシステムリ ソースに影響します。 inputfile モードで必要なリソースは、GUI モードよりも少なくなり ます。 • 30 を超えるノードを同時に更新しているときは、HP SIM を使用して更新をインストール します。 • 新しい HP ProLiant ハードウェアのインストールでは、オフラインでの更新が必要です。 インストール方法のヒント 21 5 HP から提供されるファームウェアとソフトウェア リリースセット リリースセットは、同時にリリースされるファームウェア、ソフトウェア、ドライバー、およ びその他の更新の集合です。HP SPP、Integrity バンドル、および Moonshot Component Pack は、ファームウェアのセットが含まれている提供物です。 HP Service Pack for ProLiant SPP は、サーバーの主要なリリースでの単一のパッケージとして提供される包括的なシステム ソフトウェア(ドライバーおよびファームウェア)ソリューションです。 このソリューション はインストールツールとして HP SUM を使用し、HP ProLiant Gen8 以降のサーバーを含め、サ ポートされるすべての HP ProLiant サーバーでテストされています。 SPP は、Windows または Linux ホストオペレーティングシステムでオンラインモードで使用す ることも、ISO ファイルに含まれるオペレーティングシステムでサーバーが起動するオフライ ンモードで使用することもできるので、サーバーはユーザーの操作なしで自動的に更新するこ とも、対話型モードで更新することもできます。 SPP のダウンロードについて詳しくは、http://www.hp.com/jp/spp_dl にある HP Service Pack for ProLiant のページを参照してください。 SPP のリリース名 SPP バージョンには、SPP がリリースされた年および月、さらに識別番号で構成される名前が 付いています。 たとえば、SPP2014.09.0 は、2014 年 9 月にリリースされた最初の SPP で す。 サポートは 1 年間なので、SPP は 1 年後の月末までサポートされます。 たとえば、 SPP2014.09.0 は、2015 年 9 月末までサポートされます。 SPP からのコンポーネントの追加または削除 各 SPP には、いっしょにテストされたコンポーネントのベースラインセットが含まれており、 これらのコンポーネントは、SPP のリリースから 1 年間、または 5 つの SPP リリースのいず れか先に来たときまで、サポートされます。 SPP にコンポーネントを追加するか、SPP からコ ンポーネントを削除して、次のようなカスタムベースラインを作成できます。 • SPP のリリース後にリリースされたホットフィックスを組み込む。 • 必要なファイルだけが確実にシステムにロードされるようにする(これにより、トラブル シューティングが必要な場合に、変更の追跡が容易になることがあります)。 • HP 互換性リストと他社製品を照合する。 たとえば、FC HBA に対する更新版が HP から リリースされたときに、外部スイッチのベンダーがこの HP の更新版をサポートしていな い場合、この更新版を削除することによってスイッチベンダーのサポートを継続して受け ることができます。 カスタム ISO の作成について詳しくは、「カスタム ISO またはベースラインの作成」を参照 してください。 注記: HP SUM 6.x 以上では、カスタムベースラインおよびブート可能な ISO の作成がサポー トされます。 カスタムベースラインおよび ISO の作成方法について詳しくは、『HP Smart Update Manager ユーザーガイド』(http://www.hp.com/jp/spp_doc で入手できます)を参 照してください。 HP SUM の最新バージョンは、http://www.hp.com/go/hpsum (英語)からダウンロードでき ます。 22 HP から提供されるファームウェアとソフトウェア HP SPP のダウンロード 1. 2. 3. 4. Web ブラウザーで、HP SPP の Web サイト http://www.hp.com/jp/spp_dl にアクセスし ます。 ダウンロードする HP SPP のバージョンをクリックします。 ダウンロードする HP SPP ISO またはブート不可能 ISO サブセットのバージョンの横にあ る [ダウンロード]をクリックします。 [ソフトウェアの入手]をクリックします。 ソフトウェアのダウンロードには、HP サポー トセンタープロファイルにリンクされている有効な保証、HP Care Pack、またはサポート 契約が必要です。 HP Integrity ファームウェアバンドル HP は、HP Integrity サーバーの更新を、特定のシステムダウンロード可能バンドルとして提供 します。 バンドルについて詳しくは、HP Integrity の Web サイト http://www.hp.com/go/ integrity (英語)を参照してください。 各サーバーのサポートページで、ファームウェアリ リースごとに 2 つのバンドルがあります。 HP SUM を実行する管理ステーションのオペレー ティングシステム用バンドルを使用してください。 更新は管理インターフェイスから実行され るため、両方のバンドルが任意のオペレーティングシステムを実行する HP Integrity サーバー を更新できます。 Windows 管理サーバーで HP SUM を実行してネットワーク上の Integrity サーバーを更新する場合は、片方のバンドルを使用します。 Linux 管理サーバーで HP SUM を 実行してそのネットワーク上の HP Integrity サーバーを更新する場合は、残りのバンドルを使 用します。 両方のバンドルに、同じターゲットサーバーファームウェアが含まれています。 HP SUM の最新バージョンは、http://www.hp.com/go/hpsum (英語)からダウンロードでき ます。 バンドルをダウンロードしたら、空のディレクトリにファイルを抽出します。 複数の Integrity バンドルを使用して更新する必要がある場合は、各バンドルをそれぞれの空のディレクトリに ダウンロードし、抽出します。 ダウンロードした最新のバンドルから HP SUM を実行します。 HP SUM の [ベースラインライブラリ] 画面に、すべてのバンドルを追加します。 詳しくは、 『HP Smart Update Manager オンラインヘルプ』または『HP Smart Update Manager ユーザー ガイド』を参照してください。 HP SUM は、依存関係を自動的に調べて、適切な更新をインストールし、最適化されたシステ ム構成を実現する、インストール機能およびバージョンの制御機能を備えています。 Integrity バンドルのダウンロード 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. Web ブラウザーで、HP の Web サイト http://www.hp.com/jp にアクセスします。 [サポート & ドライバー]をクリックします。 [ドライバー & ソフトウェア]をクリックします。 製品名または製品番号を入力し、[次へ] キーを押します。 リストから製品を選択します。 [オペレーティングシステムに依存しない (BIOS, ファームウェア, 診断ツール, など)] をク リックします。 ファームウェアを選択し、[ダウンロード]をクリックします。 カスタム ISO またはベースラインの作成 HP SUM 7.0.0 以降では、カスタムベースラインおよびブート可能な ISO の作成がサポートさ れます。 これにより、インストールしているベースラインのサイズを最小限に抑え、特定の環 境用の標準化されたベースラインを作成し、アップデートをインストールするために必要なリ ソースを最小限に抑えることができます。 カスタムベースラインまたは ISO には、選択するアップデートコンポーネントだけが含まれま す。 HP Integrity ファームウェアバンドル 23 カスタムベースラインを作成するための要件: • HP SPP または HP Integrity の Firmware Smart Bundle • クリティカルまたはホットフィックスアップデート(利用可能な場合) • カスタムベースラインまたは ISO ごとの空のディレクトリ 注記: HP SUM は、ディレクトリの作成をサポートしていません。HP SUM はベースラ インを作成するときに、既存のベースラインの内容を削除します。 • HP Smart Update Manager 注記: HP SPP および HP Integrity の Firmware Smart Bundle には、付属のアップデートを インストールする HP SUM のバージョンが含まれます。 HP SUM の最新バージョンは、 http://www.hp.com/go/hpsum (英語)でもダウンロードできます。 • ISO を作成する場合は、HP SUM または HP SPP ISO をダウンロードして解凍してくださ い。 これらの ISO には、正しく ISO を作成する HP SUM 固有のデータが含まれていま す。 • アップデートを含むベースラインを伴うディレクトリ カスタム ISO を作成するには、以下の手順に従ってください。 1. HP SUM または SPP ISO をダウンロードします。 2. ISO を解凍します。 3. HP SUM を起動します。 4. [ベースラインライブラリ] 画面で、[ベースラインの追加]をクリックします。 含めるアッ プデートを含むベースラインごとにこれを行います。 HP SUM は、追加する各ベースライ ンのインベントリを作成します。 5. [アクション]→[カスタムを作成]をクリックします。 6. 説明、バージョン、出力場所(HP SUM がベースラインまたは ISO を保存する場所)の情 報を入力し、ISO を作成するかどうかを選択します。 ISO を作成する場合は、解凍した有 効な HP SPP または HP SUM の ISO を含むディレクトリパスを入力します。 7. ご使用の環境には適用されないアップデートの削除に使用するフィルターを選択します。 [フィルター]をクリックします。 8. HP SUM には、フィルターに適合したアップデートが表示されます。 削除対象に含める アップデートを選択することができます。 9. [ISO の作成]または [ベースラインの保存]をクリックします。 カスタムベースラインおよび ISO の完全な作成手順については、『HP Smart Update Manager ユーザーガイド』(http://www.hp.com/jp/spp_doc で入手できます)を参照してください。 24 HP から提供されるファームウェアとソフトウェア 6 更新ツール HP SUM HP SUM は、HP ProLiant サーバーでファームウェアおよびソフトウェアをインストールおよび アップデートし、HP Integrity および HP Moonshot サーバーでファームウェアをインストール およびアップデートするために多くの HP 製品に搭載されています。 HP SUM は、以下のために Web ベースの GUI、対話型コマンドライン、およびコマンドライ ンスクリプト可能なインターフェイスを提供しています。 • 単一または 1 対多の HP ProLiant および HP Integrity サーバー、ならびに iLO、OA、およ び VC Ethernet およびファイバーチャネルモジュールのようなネットワークベースのター ゲット用のファームウェアのインストール • 単一または 1 対多の HP ProLiant サーバー(Windows 環境と Linux 環境でサポート)用の ソフトウェアのインストール HP SUM には、識別されたノードにインストールされているハードウェア、および識別された ノードで使用されているファームウェアとソフトウェアの現在のバージョンを検出するハード ウェアおよびソフトウェア検出エンジンが内蔵されています。 HP SUM は、正しい順序でアッ プデートをインストールし、アップデートのインストールの前にすべての依存関係に適合して いることを確認します。 HP SUM は、解決できないバージョンベースの依存関係がある場合、 インストールを行いません。 HP SUM の主な機能は、次のとおりです。 • 適切なインストール順序とコンポーネントの準備状態を確認する依存関係チェック • 自動化やウィザード形式でのローカルホストガイドアップデートプロセス • Web ブラウザーベースのアプリケーション • カスタムベースラインと ISO の作成 • Web からの更新のダウンロード • 必要なアップデートに限定したインテリジェントなインストール • GUI モード、対話型 CLI モード、および CLI モードの、複数のリモートノード用のファー ムウェアとソフトウェアの同時インストール • 改善されたインストール性能 • HP ProLiant サーバーおよびエンクロージャーのローカルのオンラインインストール • 各サーバーへの直接の、または iLO 連携によるスケーラブルアップデートを使用した、HP ProLiant および HP Integrity サーバーおよびエンクロージャーのリモート(1 対多)オンラ インインストール。 • HP Service Pack for ProLiant によるローカルのオフラインファームウェアインストール • iLO 連携によるスケーラブルアップデート、SmartStart Scripting Toolkit(HP ProLiant G7 以前のサーバー)、Scripting Toolkit(HP ProLiant Gen8 以降)、iLO 仮想メディア、また は PXE ブートメディアとともに使用する際のリモートオフライン展開 • サポートされる Integrity サーバーおよび Superdome 2 エンクロージャーへのファームウェ ア更新のインストールのサポート • Integrity サーバーでの VC モジュールの更新のサポート 注記: HP SUM は、他社製のコントローラーをサポートしていません。 これには、これ らのコントローラーに接続されているフラッシュ式ハードディスクドライブも含まれま す。 HP SUM 25 • HP-UX を実行する HP ProLiant および HP Integrity ターゲットでの I/O カードファームウェ アのリモートのオンラインインストール HP SUM について詳しくは、HP SUM ドキュメントの Web サイト http://www.hp.com/jp/ spp_doc にある『HP Smart Update Manager ユーザーガイド』を参照してください。 HP SIM とバージョンコントロールエージェント HP SIM を使用すると、システム管理者はシステムを管理できます。 これは、HP ProLiant、 Integrity、および 9000、HP BladeSystem サーバー、および HP StorageWorks MSA、EVA、お よび XP ストレージアレイのハードウェアレベルの管理を提供します。 HP SIM を使用すると、 サーバーが与えられたベースラインに適合しているかどうかを迅速に決定できます。 SIM に内 蔵されたレポート生成機能により、どのサーバーが古くなっているかを示すレポートを迅速に 生成できます。 詳しくは、HP SIM の Web サイト http://www.hp.com/jp/hpsim を参照してください。 注記: MDS600 ファームウェア更新では、ファームウェア更新を始める前に、更新を実行す るブレードを除くすべてのブレードの電源を切る必要があります。 HP OneView 連携性、生産性、および信頼性を高めるよう最適化された HP OneView アプライアンスは、 サーバー、ネットワーク、ソフトウェア、電源、冷却、ストレージなど、エンタープライズ IT の複雑な側面を容易かつ一元的に管理できるライフサイクル管理を提供することを目的として 設計されています。 アーキテクチャー HP OneView は、VMware vSphere 仮想マシンで実行される仮想アプライアンスとして提供さ れます。 HP OneView は、事前定義された一連のワークフローやさまざまなタスクのさまざまなツール を必要とする管理環境とは対照的に、(初期構成から、進行中の監視やメンテナンスにいたる まで)論理リソースと物理リソースのライフサイクル全体に焦点を当てたリソース重視のス ケーラブルなソリューションです。 • 論理リソースは、ネットワーク、サーバープロファイル、接続などです。 • 物理リソースは、サーバーハードウェア、インターコネクト、エンクロージャーなど、触 れることができるものです。 ソフトウェア定義の柔軟性 - 技術担当者は効率的で一貫性のあるインストー ルを目的として構成を設計します このアプライアンスは、グループ、サーバープロファイルなど、ソフトウェア定義のいくつか のリソースを提供します。これにより、ネットワーク、ストレージ、ハードウェア構成、オペ レーティングシステムのビルドと構成など、さまざまな分野にわたって技術担当者のベストプ ラクティスを把握できます。 各技術担当者がサーバープロファイルや、ネットワークグループ およびリソースを定義することで、分野間の連携が切れることを回避できます。 RBAC(役割 ベースのアクセス制御)と共に、技術担当者が確立したグループ、設定、およびサーバープロ ファイルを使用することで、システム管理者は、すべてのサーバーインストールへの技術担当 者の関与を要求することなく、数千ものサーバーのプロビジョニングと管理を行うことができ ます。 26 更新ツール 1 つのツールと 1 つのデータセット HP OneView は、複雑で相互依存的なデータセンターのプロビジョニングと管理を 1 つの簡素 化された統一インターフェイスに統合します。 1 つのツールと 1 つのモデルを使用して以下 の作業を行います。 • データセンターのプロビジョニングを行う • ファームウェアおよび構成の変更を管理して維持する • データセンターを監視して、問題に対応する このソリューションでは、以下のような核となるエンタープライズ管理機能も提供されます。 • アベイラビリティ機能 • セキュリティ機能 • グラフィカルインターフェイスおよびプログラムインターフェイス • 他の HP 管理ソフトウェアとの統合 VCSU HP BladeSystem c-Class VCSU を使用すると、管理者は以下のタスクを実行できます。 • VC Ethernet および VC ファイバーチャネルモジュールファームウェアのアップグレード • スタンドアロンの Windows または Linux ベース CLI を使用して HP BladeSystem c-Class c7000 および c3000 エンクロージャーに取り付けられた VC Ethernet およびファイバー チャネルモジュールでの他のリモートメンテナンス作業の実行 VC モジュールを更新するために、HP SUM の代わりに VCSU を使用する必要がある場合があ ります。 VCSU がファームウェアアップグレードプロセスを開始すると、すべてのモジュールを同時に 更新するか、アップグレード中にネットワークおよび SAN 接続が中断されないように左右の モジュールを交互に更新することができます。 このユーティリティは、更新の進行状況(%) を示すメッセージを表示します。 モジュールファームウェアの更新が完了すると、すべてのモ ジュールがアクティブになります。 VCSU はネットワークファブリックのダウン時間を最小限 に抑え、VC モジュールを冗長ペアで取り付けると、ダウン時間を完全になくすことができま す。 VCSU の最新バージョンを見つけるには、以下の手順に従ってください。 1. HP の Web サイト http://www.hp.com/jp にアクセスします。 2. [サポート & ドライバー]をクリックします。 3. [ドライバー & ソフトウェア]を選択します。 4. HP BladeSystem c-Class VCSU と入力して、[次へ]キーを押します。 5. VC モジュールタイプを選択します。 6. VC モジュールを更新するためのオペレーティングシステムを選択します。 ファームウェ ア更新プロセスを開始する前に、必ず、更新する VC モジュールのヘルスチェックを実行 してください。 注記: HP SUM は、VC ファームウェアコンポーネントに含まれている VCSU を利用し て、VC ファームウェア更新をインストールします。 VCSU を使用する必要がある場合 VC モジュールが次のいずれかにある場合は、VCSU を使用してください。 • 不健全な状態 - HP SUM は、検出中に [ターゲットの選択] 画面にモジュールを不健全と報 告します。 • 同じバージョンを強制 - HP SUM は、同じファームウェアバージョンの強制的な書き換え を許可しません。 VCSU 27 • VCM のダウングレード - HP SUM は、VC ファームウェア強制的なダウングレードを許可 しません。 • 単一モジュールの更新 - HP SUM は、単一モジュールの更新を許可しません。 • 非冗長構成 - HP SUM は、VC モジュールが非冗長であることを検出すると、更新の実行 を許可しません。 これにより、不慮のサーバーダウン時間が防止されます。 • ドメインに属さない - HP SUM は、VC モジュールがドメインに属さない場合、アラート を出します。 HP SUM が検出を実行するには、VC モジュールがドメインに属する必要が あります。 • 有効化順序の変更 - 有効化順序を変更したい場合は、VC モジュールの遅延時間を挿入す るか、他のデフォルト以外のオプションを選択してください。 • VC モジュールが VCEM によって管理される - VC モジュールが VCEM によって管理され る場合は、VC モジュールをメンテナンスモードに入れる必要があります。 メンテナンス モードに変更した後で、HP SUM で VC モジュールの再スキャンを実行し、更新を続行し ます。 • HP OneView によって管理されるエンクロージャーでは、VCSU を使用しないでください。 HP OneView は VC ファームウェアの更新を管理します。 SCCM Microsoft SCCM 2007 を使用すると、ProLiant サーバーのシステムソフトウェアと PSP の更新 を管理し、配布することができます。 SCCM で更新を管理する方法については、SCCM の付 属ドキュメントを参照してください。 HP は、Microsoft 更新フォーマットに準拠し、HP から提供される更新を記述する XML ファイ ルを含んでいるアップデートカタログキャビネットファイル(ProLiant.cab)を開発しました。 このキャビネットファイルを通じて、SCCM は、ProLiant サーバーの更新ステータスを理解し、 解釈することができます。 ProLiant サーバーの更新ステータスを監視し、サーバーへのソフト ウェア更新を許可し、インストールすることができます。 PSP の展開は包括的です。 一緒に テストされ、円滑なインストールを保証する PSP の展開を利用できます。 SCUP ツールを使用 すると、HP カタログを SCCM サーバーにインポートできます。 SCCM サーバーは、インポー トされたカタログからクライアントサーバーにソフトウェアをインストールできます。 SCUP は、WSUS および SCCM で動作します。 これは、管理者によって別にインストールされま す。 HP ProLiant SmartStart コンポーネントおよび ProLiant Support Pack を管理し、展開するには、 SCCM 2007、WSUS、および SCUP をインストールするだけで済みます。 HP アップデート を管理する前に、SCCM、WSUS、および SCUP をインストールし、動作を確認する必要があ ります。 SCCM、WSUS、および SCUP の詳細なセットアップ情報については、Microsoft 社 の Web サイト http://www.microsoft.com を参照してください。 SPP の新規インストールとアップグレードインストールのほか、ソフトウェアおよびファーム ウェアアップグレードを監視し、インストールするには、HP サーバーアップデートカタログ を使用する必要があります。 個々のソフトウェアとファームウェアの初期インストールは、コ ンポーネント間の依存関係が複雑なため、サポートされていません。 すべての関連ソフトウェ アがインストールされることを保証するには、新しく構成された ProLiant サーバー用の PSP を 展開することをおすすめします。 SCCM 2007 は、ソフトウェア更新を管理対象デバイスに配信するために WSUS インフラス トラクチャを使用します。 一部のユーザーエクスペリエンスは SMS 2003 と同じですが、アー キテクチャーが異なり、標準のパッケージとアドバタイズともに HP が提供するカスタムスキャ ンツールを使用します。 新しい SCCM インフラストラクチャでは、HP ProLiant および Integrity の更新に SMS 2003 インベントリツールがサポートされません。 PSP、ソフトウェア更新、および特定のファームウェア更新を更新するには、SCCM を使用し てください。 SCCM がある場合、ファームウェア更新を完了するために追加のツールが必要 です。 28 更新ツール 注記: SCCM は、サーバー以外のターゲット(OA、VC、およびその他のエンクロージャー インターコネクトなど)でのファームウェア更新には使用できません。 VMware ESXi ファームウェア更新 VMware ESXi 5.0 以降 HP SUM 7.0.0 以降は、VMware ESXi 5.x 以降のターゲットのファームウェアおよびドライバー を更新できます。 Windows または Linux ホストシステム上で HP SUM を実行して、ネットワー ク経由で VMware ターゲットを更新します。 VMware の更新は、HP SPP で入手できます。 リ リースされるコンポーネントについて詳しくは、『HP Support Pack for ProLiant リリースノー ト』を参照してください。 HP では、VMware ESXi 5.x 以降を実行する HP ProLiant サーバー用 のドライバーとファームウェアの推奨リストを提供しています。 ドライバー、ファームウェ ア、および関連する HP SPP リリースについては、VMware のファームウェアおよびソフトウェ アレシピ(http://vibsdepot.hp.com/ (英語))を参照してください。 HP SUM は、VMware ターゲットを更新するために、WBEM Provider for VMware ESXi を必要 とします。 HP SUM を使用した VMware ターゲットの更新については、『HP Smart Update Manager ユーザーガイド』を参照してください。 VMware ESXi 4.x 以前 VMware ESX または ESXi を実行するサーバーブレード上のファームウェアを更新するには、 VM をシャットダウンする前に VM ゲストを代替ホストに移動します。 これらのサーバー上の ファームウェアを更新するには、HP SPP を使用してください。 ファームウェア更新プロセス にオフライン更新が含まれる場合でも、すでにオペレーティングシステムがインストールされ ているサーバーブレードで使用されるものと同じインストール順を使用してください。 推奨さ れるインストールの順序は、次のとおりです。 注記: VMware ESXi 4.1 では、サーバーが HP NC522 m デュアルポート 10 GbE マルチファ ンクション BL-c アダプター、HP NC522SFP デュアルポート 10GbE Gigabit サーバーアダプ ター、または NC524SFP モジュールを搭載している場合、HP Firmware Update DVD 9.0 以降 (QLogic NIC ファームウェアバージョン 4.0.520 以降を収録)を使用したオフラインファー ムウェア更新のインストール中または再起動後に紫色の画面(PSOD)が表示されます。 この 問題の解決方法について詳しくは、HP の Web サイト(http://h20564.www2.hp.com/portal/ site/hpsc/public/kb/docDisplay/?docId=c02496982 )にあるアドバイザリを参照してくださ い。 VMware ESXi ファームウェア更新 29 7 インストール済みデータバージョンの収集 更新の前後に現在のサーバーまたはエンクロージャー構成のデータベースまたはスプレッド シートを作成すると、システムの監査や、更新後に問題が発生した場合のトラブルシューティ ングに役立ちます。 HP SUM では、コマンドラインまたは HP SUM の GUI からレポートを自動的に作成する機能 があります。 詳しくは、HP SUM ドキュメントの Web サイト http://www.hp.com/jp/spp_doc にある『HP Smart Update Manager ユーザーガイド』を参照してください。 30 インストール済みデータバージョンの収集 8 サポートおよび他のリソース HP への問い合わせ 世界各国のテクニカルサポート情報については、HP のサポート Web サイトを参照してくださ い。 http://www.hp.com/go/HPSC HP に連絡する前に、必ず次の情報を用意してください。 • Active Health System ログ: Active Health System ログ - 障害が検出される前の 7 日間の Active Health System ログをダ ウンロードして使用できます。 詳しくは、HP Enterprise Information Library の Web サイ ト http://www.hp.com/go/ilo/docs にある『HP iLO 4 ユーザーガイド』または『HP Intelligent Provisioning ユーザーガイド』を参照してください。 • Onboard Administrator SHOW ALL レポート(HP BladeSystem 製品のみが対象) - Onboard Administrator SHOW ALL レポートの取得について詳しくは、HP の Web サイトを参照し てください。 • http://www.hp.com/go/OAlog • テクニカルサポートの登録番号(該当する場合) • 製品のシリアル番号 • 製品のモデル名と製品番号 • 製品の識別番号 • 該当するエラーメッセージ • 追加したボードおよびハードウェア • 他社製のハードウェアまたはソフトウェア • オペレーティングシステムの種類とリビジョンレベル • 更新をオンラインモードで実行する場合は、HP SUM に付属の GatherLogs を実行して ください。 このアプリケーションは、読み取り/書き込みが許可されているメディアデバ イスから実行します。 関連情報 ドキュメントタイトル Web サイト 『HP iLO 4 ユーザーガイド』 http://www.hp.com/jp/proliantessentials_manual 『HP iLO 2 ユーザーガイド』 http://www.hp.com/jp/proliantessentials_manual 『HP iLO 3 ユーザーガイド』 http://www.hp.com/jp/proliantessentials_manual 『HP Intelligent Provisioning リリースノート』 http://www.hp.com/support/IP_RN_jp 『HP Service Pack for ProLiant クイックスタートガイド』 http://www.hp.com/support/SPP_UG_jp 『HP Smart Update Manager ユーザーガイド』 http://www.hp.com/jp/proliantessentials_manual 『HP Smart Update Manager リリースノート』 http://www.hp.com/support/HP_SUM_RN_jp 『HP SUM ベストプラクティス実装ガイド』 http://www.hp.com/go/hpsum/documentation 『HP SUM ベストプラクティスプランニングガイド』 http://www.hp.com/go/hpsum/documentation 『HP OneView ユーザーガイド』 http://www.hp.com/go/oneview/docs HP への問い合わせ 31 ドキュメントタイトル Web サイト 『HP BladeSystem c-Class Virtual Connect Support Utility User Guide』 http://www.hp.com/go/vc/manuals 『HP Virtual Connect Firmware Upgrade Steps and Procedures』 http://www.hp.com/go/vc/manuals 『Deploying and updating VMware vSphere 5 on HP ProLiant Servers』 http://h20195.www2.hp.com/V2/GetDocument.aspx? docname=4AA4-7994ENW&cc=us&lc=en 『Best Practices for updating VMware-based HP ProLiant server firmware and drivers』 http://h20195.www2.hp.com/V2/GetDocument.aspx? docname=4AA5-0247ENW&cc=us&lc=en これらのドキュメントは、次に示す SPP Information Library の Web サイトに掲載されていま す。 Web サイト • HP SPP の Web サイト:http://www.hp.com/jp/spp • HP SPP ダウンロード版および入手できるホットフィックス:http://www.hp.com/jp/spp_dl • HP Smart Update Manager://h50146.www5.hp.com/products/servers/proliant/ management/sum/ • HP ProLiant サーバーオペレーティングシステムサポートマトリックス:http://www.hp.com/ go/supportos (英語) • HP StorageWorks Modular Smart アレイサポートマトリックスの Web サイト:http:// www.hp.com/go/msa (英語) • HP OneView:http://www.hp.com/go/oneview (英語) • HP Virtual Connect:http://www.hp.com/go/vc/manuals (英語) HP と VMware:http://www.hp.com/go/vmware (英語) • HP Software Delivery Repository — vibsdepot:http://vibsdepot.hp.com/ (英語) • Microsoft 社の Web サイト:http://www.microsoft.com • Linux オペレーティングシステムについて詳しくは、下記の Web サイトを参照してくださ い。 ◦ Red Hat Linux:http://www.redhat.com ◦ SUSE Linux:http://www.suse.com 表記規約 表 1 表記上の規則 規則 要素 ミディアムブルーの語句:表 1 「表記上の規 クロスリファレンスリンクおよび電子メールアドレス 則」 ミディアムブルーの下線付き語句:http:// www.hp.com/jp Web サイトアドレス 太字体 • キー名 • ボックスなどの GUI で入力される文字列 • クリックおよび選択される GUI(メニューおよびリス ト項目、ボタン、タブ、チェックボックス) イタリック体 32 サポートおよび他のリソース 語句の強調 表 1 表記上の規則 (続き) 規則 要素 Monospace フォント • ファイル名およびディレクトリ名 • システム出力 • コード • コマンド、コマンド引数、および引数の値 イタリック体のMonospace フォント • コード変数 • コマンド変数 太字体のMonospace フォント 警告! Monospace フォントの語句の強調 その指示に従わないと、身体傷害または死亡につながる可能性があることを示します。 注意: その指示に従わないと、装置の損傷やデータの消失を引き起こす恐れがある注意事項 を表します。 注記: 補足情報を示します。 表記規約 33 頭字語と略語 BIOS Basic Input/Output System。基本入出力システム CD compact disc。コンパクトディスク CLI Command Line Interface。コマンドラインインターフェイス CNA Converged Network Adaptor。コンバージドネットワークアダプター CPLD Complex Programmable Logic Device。Complex プログラマブルロジックデバイス CPU central processing unit。中央演算処理装置 DHCP Dynamic Host Configuration Protocol DNS domain name system DVD digital video disc。デジタルビデオディスク EVA Enterprise Virtual Array FDT Firmware Deployment Tool GUI graphical user interface。グラフィカルユーザーインターフェイス HBA host bus adapter。ホストバスアダプター HP SIM HP Systems Insight Manager HP SUM HP Smart Update Manager I/O input/output。入力/出力 iLO Integrated Lights-Out iLO 2 Integrated Lights-Out 2 iLO 3 Integrated Lights-Out 3 IP Internet Protocol。インターネットプロトコル IPv4 Internet Protocol version 4。インターネットプロトコルバージョン 4 IPv6 Internet Protocol version 6。インターネットプロトコルバージョン 6 ISO International Organization for Standardization。国際標準化機構 ISP Integrity Support Pack MSA Modular Smart Array NFS network file system。ネットワークファイルシステム NIC network interface controller。ネットワークインターフェイスコントローラー OA Onboard Administrator PSP ProLiant Support Pack PXE Preboot Execution Environment PXEBOOT Preboot eXecution Environment Enable/Disable utility RDU Remote Deployment Utility ROM read-only memory。読み出し専用メモリ RPM Red Hat Package Manager SAN storage area network。ストレージエリアネットワーク SAS serial attached SCSI。シリアル接続 SCSI SATA serial ATA SCCM System Center Configuration Manager SCUP System Center Updates Publisher SPP Service Pack for ProLiant SUM software update manager SUV serial, USB, video。シリアル、USB、ビデオ 34 頭字語と略語 URL uniform resource locator USB universal serial bus。ユニバーサルシリアルバス VC Virtual Connect VCM Virtual Connect Manager VCSU Virtual Connect Support Utility VM Virtual Machine。仮想マシン WSUS Windows Server Update Services 35 索引 C こ CLI(コマンド ライン インターフェイス), 25 構成、SCCM, 28 コマンド ライン インターフェイス(CLI), 25 G GUI(グラフィカルユーザーインターフェイス), 25 サポート、HP Systems Insight Manager, 26 H HP テクニカルサポート, 31 HP Integrity サーバー, 23 HP Smart Update Manager GUI, 25 HP Smart Update Manager 概要, 26 HP へのお問い合わせ, 31 I Integrity バンドル, 23 M Microsoft ソフトウェア, 28 し シナリオ、インストール サーバー環境シナリオ, 6 シナリオ、概要 CloudSystem Matrix, 11 サーバー環境シナリオ, 6 大規模データセンター, 9 単一エンクロージャーの更新, 7 法人顧客が分散する環境, 8 集合、HP アップデート, 22 す スクリプト式インストール, 25 S SPP ISO の変更, 23 Systems Insight Manager, 26 V Virtual Connect モジュール, 27 W Web サイト 製品ドキュメント, 32 い インストールシナリオ CloudSystem Matrix, 11 大規模データセンター, 9 単一エンクロージャーの更新, 7 法人顧客が分散する環境, 8 インストールソフトウェア, 25 インストールツール 更新ツール, 25 インストール方法, 22 か 概要, 5 概要、ガイド, 5 関連ドキュメント, 31 き て 提供物 HP から提供されるファームウェアとソフトウェア, 22 Integrity Support Pack, 23 データセンター情報の収集, 30 テキスト記号, 33 テキスト内の記号, 33 テクニカルサポート HP, 31 と ドキュメント HP の Web サイト, 32 ガイドの説明, 5 関連ドキュメント, 31 規則, 32 ドライバーとソフトウェアの情報, 30 は バージョンコントロールエージェント(VCA), 26 はじめに, 5 バンドル Integrity, 23 ひ 表記規約, 32 規則 テキスト記号, 33 ドキュメント, 32 く グラフィカルユーザーインターフェイス(GUI), 25 36 さ 索引 ふ ファームウェア HP から提供されるファームウェアとソフトウェア, 22 ファームウェア管理 HP Firmware Management サービスの概要, 12 ギャップ分析とプロセス検討, 12 ファームウェアのインストール, 25 複数のリモートホストへのインストール 大規模データセンター, 9 法人顧客が分散する環境, 8 へ ヘルプ 取得, 31 れ レポート、作成, 30 37
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