訪日外国人消費動向調査 【トピックス分析】 訪日外国人観光客の消費税免税制度手続きの実施状況 ~免税費目の拡大により免税手続きの実施率が大幅に増加 平成27年2月26日 観光庁観光戦略課調査室 観光客の約1/4が消費税免税手続きを実施。中・香・台で高い 平成26年の調査の結果、「観光・レジャー」目的客(以降、観光客と 記載)の26%が日本滞在中に消費税の免税手続きを行ったと回答 した。(図表1) 消費税免税手続きを実施した比率(以降、免税実施率と記載)を国 籍・地域別にみると、中国で最も高く46%、次いで香港で36%、台 湾で29%と続く。一方、欧米各国は英国で11%、カナダで10%、フ ランスで8%などと全体的に低い傾向にある。(図表2) 今期のトピックス分析では、観光客の消費税免税手続き実施の実 態を整理する。 図表1 免税実施率(観光・レジャー目的客) 図表2 国籍・地域別の免税実施率 0% 10% 20% 36% 香港 29% 台湾 29% タイ 27% シンガポール 22% マレーシア ベトナム 21% インドネシア 21% 15% 13% フィリピン 11% 韓国 11% 英国 11% 10% カナダ インド 8% フランス 8% 6% 米国 ドイツ 免税実施率 = 免税手続きの実施者 ÷ 全体 その他 50% 46% オーストラリア 消費税免税手続きを 実施しなかった 74% 40% 中国 ロシア 消費税免税手続き を実施した 26% 30% 3% 17% 注1)本ページの集計では平成26年1-3月期、4-6月期、7-9月期、10-12月期調査で免税手続きを実施したと回答した「観光・レジャー」目的客の比率に対し、国籍別および四半 期別訪日外客数によるウェイトバック処理を行っている。平成26年の訪日外客数のうち、11月、12月は推計値を用いている。データ出所:日本政府観光局(JNTO) 1 10-12月期に免税実施率が大幅に増加し、4割に到達 四半期ごとの消費税免税(以降、「消費税免税」を「免税」と記載)実 施率の推移をみると、平成26年1-3月期〜7-9月期は20%前後で推 移していたが、10-12月期は40%に大幅に増加した。(図表3) 国籍・地域別の免税実施率上位5位までをみると、中国、香港、台 湾は1-3月期~10-12月期まで全ての時期で上位5位までに含まれ ている。(図表4) 免税を受けた物品の購入総額の推移をみると、平成26年1-3月期 は6.1万円、4-6月期は4.5万円、7-9月期は4.8万円、10-12月期は 5.2万円となっている。1-3月期が高い理由としては、春節時期によ る影響(台湾・香港)などが考えられる。(図表3) タイやシンガポールなどは、時期によって上位5位に含まれることも ある。 (図表4) 図表3 免税実施率及び免税を受けた物品の1人あたり購入総額 【免税を受けた物品の1人あたり購入総額 (台・香・中)】 全国籍・地域 (万円) 10.0 50% 9.0 40% 8.0 7.0 台湾 3.5 2.0 40% 平成26年 1-3月期 4.8 4.5 22% 5.2 22% 30% 20% 10% 0% 平成26年 平成26年 平成26年 平成26年 1-3月期 4-6月期 7-9月期 10-12月期 免税を受けた物品の購入総額(左軸) 免税実施率(右軸) 6.5 3.2 3.7 4.3 0.0 平成26年 平成26年 平成26年 平成26年 1-3月期 4-6月期 7-9月期 10-12月期 1.0 0.0 平成26年 平成26年 7-9月期 10-12月期 香港 5.0 19% 2.0 (万円) 10.0 平成26年 4-6月期 中国 (万円) 15.0 10.0 8.3 9.2 【平成26年1-3月期】 順位 4.0 2.6 6.1 5.0 3.0 (万円) 5.0 0.0 6.0 4.0 図表4 国籍・地域別の免税実施率上位5位 7.5 10.1 5.0 0.0 平成26年 平成26年 平成26年 平成26年 1-3月期 4-6月期 7-9月期 10-12月期 国籍・地域 【平成26年4-6月期】 比率 順位 国籍・地域 比率 1位 中国 45% 1位 中国 38% 2位 シンガポール 33% 2位 香港 27% 3位 香港 27% 3位 タイ 27% 4位 台湾 24% 4位 シンガポール 18% 5位 マレーシア 23% 5位 台湾 17% 【平成26年7-9月期】 順位 国籍・地域 【平成26年10-12月期】 比率 順位 国籍・地域 比率 1位 中国 42% 1位 中国 60% 2位 香港 31% 2位 香港 55% 3位 タイ 25% 3位 台湾 54% 4位 ロシア 24% 4位 ベトナム 42% 5位 台湾 23% 5位 シンガポール 35% 注1)本ページの集計では平成26年1-3月期、4-6月期、7-9月期、10-12月期調査で免税手続きを実施したと回答した「観光・レジャー」目的客の比率に対し、国籍別および四半 期別訪日外客数によるウェイトバック処理を行っている。平成26年の訪日外客数のうち、11月、12月は推計値を用いている。データ出所:日本政府観光局(JNTO) 2 免税の対象品目拡大が免税実施率押し上げの要因に 2014年10月より消費税免税制度が改正された。これに伴い、消耗 品である「菓子類」や「その他食料品・飲料・酒・たばこ」「化粧品・香 水」などが新規に免税品目となった。(図表5) 平成26年10-12月期調査では、免税実施率は40%であったが、新 規免税費目の免税実施率はそのうち19%を占めている。(図表6) 免税実施率を国籍・地域別にみると、台湾や香港、中国では5割を 超える。 (図表7) 図表7 消費税免税制度の改正後(平成26年10-12月期)の 免税実施率とその内訳 0% 韓国 (n=874) 図表5 消費税免税制度の改正 10% 20% 30% 40% 50% 60% 7% 4% 6% 29% 19% 7% 消費税免税対象額の見直し 図表6 消費税免税制度改正前後の免税実施率の比較(全国籍・地域) 平成26年1-3月期 平成26年4-6月期 平成26年7-9月期 平成26年10-12月期 10% 22% 19% 22% 20% 26% 中国 (n=911) 26% タイ (n=119) 新規追加品目は1店舗あたり5,001円以上50万円以下(税抜)購入すると 消費税が免税対象。 ※既存の品目については、従来通り1店舗あたり10,001円以上(税抜)で 消費税免税対象 0% 香港 (n=288) 20% 30% 40% 50% 従来対象品目の免税実施率 従来対象品目と新規対象品目の両 方の免税手続きを実施した比率 新規対象品目のみ免税手続きを実施 した比率 12% 7% 18% 22% 15% 9% 18% 8% マレーシア (n=119) 18% 6% 3% ドイツ (n=58) フランス (n=65) 14% 12% 10% 1% 1% 3% 0% 2% 従来対象品目の 免税実施率 6% 2% 2% 10% 1% 0% 従来対象品目と新規対象品目の両 方の免税手続きを実施した比率 カナダ (n=110) 12% オーストラリア (n=105) 新規対象品目のみ免税手続きを実 施した比率 13% 米国 (n=145) 5 10% シンガポール (n=62) 英国 (n=73) 11% 免税実施率が 割を超える 台湾 (n=839) 消費税免税品目の拡大 2014年10月より、食品類、飲料類、薬品類、化粧品類等の消耗品(新規 免税品目)が新たに免税対象に。 70% 2% 1% 2%3% (※)サンプル数が50を超える国籍・地域のみ集計している。 注1)本ページの集計では平成26年1-3月期、4-6月期、7-9月期、10-12月期調査で免税手続きを実施したと回答した「観光・レジャー」目的客の比率に対し、国籍別および四半 期別訪日外客数によるウェイトバック処理を行っている。平成26年の訪日外客数のうち、11月、12月は推計値を用いている。データ出所:日本政府観光局(JNTO) 3 免税手続き実施者の方が当該費目の支出が高い傾向 各費目を購入し、免税手続きを実施した人 を訪日外国人観光客数で除した値を、「費 目別の免税実施率」と定める。(図表8) 0% 図表8 費目別の免税実施率の定義 5% カメラ・ ビデオカメラ・時計 費目別の免税実施率は、「化粧品・香水」 が12%と最も高く、次いで「服(和服以外)・ かばん・靴」が10%となっている。 (図表9) それぞれの費目を購入した観光客につい て、免税手続きの実施有無による各費目 の購入者単価の違いを比較すると、いず れの費目でも免税手続きをした方が購入 者単価は高い。具体的には、「カメラ・ビデ オカメラ・時計」(8.6万円)で、次いで「服( 和服以外)・かばん・靴」 (6.4万円)となっ ている。 (図表10) 図表10 免税手続きの実施有無別の購入者単価 図表9 費目別の免税実施率 10% 15% 0.0 6% 電気製品 医薬品・健康グッズ・ トイレタリー 6% 医薬品・健康グッズ・ トイレタリー 1% 和服(着物)・民芸品 服(和服以外)・ かばん・靴 マンガ・アニメ・ キャラクター関連商品 4.0 カメラ・ ビデオカメラ・時計 4% 電気製品 和服(着物)・民芸品 2.0 1% 8.0 3.3 1.8 3.1 6.4 2.5 1.0 書籍・絵葉書・ CD・DVD 1.1 0.5 4.6 3.1 1.1 マンガ・アニメ・ キャラクター関連商品 (万円) 10.0 8.6 5.4 服(和服以外)・ かばん・靴 10% 6.0 2.2 全体N 書籍・絵葉書・ CD・DVD = 費目Xを購入し 免税手続きを 実施した人数 ÷ 全体 N 6% 菓子類 その他食料品・ 飲料・酒・たばこ 化粧品・香水 10 12 5% 12% - 月期より免税対象 費目Xの 免税実施率 - 月期より免税対象 10 12 費目Xを購入し、 免税手続きを 実施した人数 0% 菓子類 その他食料品・ 飲料・酒・たばこ 化粧品・香水 1.4 1.0 当該費目の 免税手続きを した 1.6 1.0 当該費目の 免税手続きを していない 2.3 3.5 注1)図表中の数値は、平成26年1-3月期、4-6月期、7-9月期、10-12月期の「観光・レジャー」目的客の回答を単純集計した(訪日外客数によるウェイトバック処理は施していな い) 。ただし、「菓子類」「その他食料品・飲料・酒・たばこ」「化粧品・香水」については、平成26年10-12月期の観光客の回答のみを集計している。 4 いずれの費目も免税実施率の上位をアジアが占める 費目別および国籍・地域別に免税実施率をみると、いずれの費 目についても東アジアや東南アジアの国・地域における実施率の 高さが目立つ。特に、中国は「菓子類」を除く6費目で上位に位置 する。(図表11) 「菓子類」はベトナムやタイ、シンガポールなど東南アジア、「そ の他食料品・飲料・酒・たばこ」は香港や台湾、「カメラ・ビデオカ メラ・時計」は中国のほか、上位を東南アジアの各国が占める。 (図表11) 「電気製品」はロシアやフランスでも免税実施率が高く、上位に 入っている。 (図表11) 図表11 費目別の免税実施率の上位5カ国籍・地域 【菓子類】 順位 【その他食料品・飲料・酒・たばこ】 国籍・地域 実施率 順位 国籍・地域 実施率 【カメラ・ビデオカメラ・時計】 順位 国籍・地域 1位 ベトナム 16.7% 1位 香港 7.3% 1位 中国 2位 タイ 10.9% 2位 台湾 7.0% 2位 3位 香港 9.7% 3位 中国 6.9% 4位 台湾 8.1% 4位 インドネシア 4位 シンガポール 8.1% 5位 韓国 【化粧水・香水】 順位 国籍・地域 順位 国籍・地域 実施率 順位 国籍・地域 実施率 12.4% 1位 中国 フィリピン 5.3% 2位 ベトナム 6.7% 3位 タイ 5.2% 3位 ロシア 5.0% 3.2% 4位 マレーシア 4.3% 4位 台湾 4.7% 3.1% 5位 シンガポール 3.7% 5位 フランス 3.4% 【医薬品・健康グッズ・トイレタリー】 実施率 【電気製品】 実施率 16.7% 【服(和服以外)・かばん・靴】 順位 国籍・地域 実施率 凡例 1位 中国 26.5% 1位 台湾 11.1% 1位 香港 20.6% 2位 香港 17.0% 2位 中国 10.3% 2位 中国 16.9% 東アジアの国・地域 3位 台湾 13.8% 3位 香港 6.1% 3位 シンガポール 13.8% 東南アジアの国・地域 4位 タイ 10.9% 4位 ベトナム 4.4% 4位 マレーシア 13.0% 5位 ベトナム 8.3% 5位 タイ 2.5% 5位 タイ 11.7% 欧米の国・地域 注1)本ページの集計では平成26年1-3月期、4-6月期、7-9月期、10-12月期調査で免税手続きを実施したと回答した「観光・レジャー」目的客の比率に対し、国籍別および四半 期別訪日外客数によるウェイトバック処理を行っている。平成26年の訪日外客数のうち、11月、12月は推計値を用いている。データ出所:日本政府観光局(JNTO) 5 カメラ類や電気製品は免税手続き実施者の過半数が中国 費目別の免税実施率に訪日外国人観光客数を掛けることで、各 費目の免税手続き状況の国籍・地域別シェアを算出することがで きる。 「カメラ・ビデオカメラ・時計」や「電気製品」では免税手続き実施者 の半数以上が中国である。また、「菓子類」「その他食料品・飲料・ 酒・たばこ」「医薬品・健康グッズ・トイレタリー」では台湾が最も多 く、 「医薬品・健康グッズ・トイレタリー」 は台湾がほぼ半数を占め る。(図表12) 図表12 費目別免税手続き実施者の国籍・地域シェア 【菓子類】 【その他食料品・飲料・酒・たばこ】 その他 1% マレーシア 2% シンガポール 3% 台湾 32% タイ 13% シンガポール 2% タイ 4% 韓国 13% その他 3% 台湾 39% 【カメラ・ビデオカメラ・時計】 シンガポール 2% その他 12% 韓国 2% 香港 6% 韓国 5% 中国 16% 韓国 16% 【化粧品・香水】 マレーシ ア 2% 韓国 6% 【医薬品・健康グッズ・トイレタリー】 タイ 2% 中国 34% 香港 11% 香港 16% 台湾 31% その他 2% 韓国 8% タイ 7% 中国 28% 台湾 27% 中国 56% 台湾 14% 中国 22% その他 4% 中国 51% タイ 8% 香港 17% その他 7% タイ 2% マレーシア 2% 香港 6% 香港 16% 【電気製品】 【服(和服以外)・かばん・靴】 シンガポール 2% 韓国 5% タイ 6% マレーシア 2% その他 7% 台湾 29% 台湾 49% 香港 21% 中国 27% ※国籍・地域シェアが2%を超える国籍・地域を記載し、 それ以外を「その他」としている。 注1)本ページの集計では平成26年1-3月期、4-6月期、7-9月期、10-12月期調査で免税手続きを実施したと回答した「観光・レジャー」目的客の比率に対し、国籍別および四半 期別訪日外客数によるウェイトバック処理を行っている。平成26年の訪日外客数のうち、11月、12月は推計値を用いている。データ出所:日本政府観光局(JNTO) 6 カメラ類・電気製品は購入者に占める免税実施率が高い 免税実施率は、各費目の購入率と関係すると考えられる。そこで、 各費目を購入した観光客のうち、免税手続きを実施した比率を免 税購入者率として定め、費目別に整理をする。(図表13) 購入率と免税購入者率の関係を見ると、「カメラ・ビデオカメラ・時 計」「電気製品」は購入率は低いものの免税購入者率は高い。「菓 子類」「その他食料品・飲料・酒・たばこ」は購入率は高いが免税購 入者率は低い。一方、「マンガ・アニメ・キャラクター関連商品」「和 服(着物)・民芸品」「書籍・絵葉書・CD・DVD」は購入率・免税購入 者率ともに低い。 (図表14) 図表14 免税購入者率と購入率の関係 免税購入者率 80% 70% 60% 図表13 免税購入者率と購入率の考え方 購入率 低 免税購入者率 高 50% 全体N カメラ・ビデオカメラ・時計 40% 費目Xの 購入者数(a) 電気製品 30% 費目Xを購入し、 免税手続きを 実施した人数(b) 費目Xの購入率 費目Xの 免税購入者率 (購入者に占める 免税実施率) = 費目Xの購入者数(a) 化粧品・香水 医薬品・健康グッズ・トイレタリー 服(和服以外)・かばん・靴 20% 購入率 高 免税購入者率 低 購入率 低 免税購入者率 低 ÷ 全体(N) 費目Xを購入し免税手 費目Xの = 続きを実施した人数(b) ÷ 購入者数(a) 10% マンガ・アニメ・キャラクター関連商品 0% 書籍・絵葉書・ 和服(着物)・民芸品 CD・DVD 0% 10% 20% 30% 40% 菓子類 その他食料品・ 飲料・酒・たばこ 50% 60% 70% 80% 購入率 注1)図表中の数値は、平成26年1-3月期、4-6月期、7-9月期、10-12月期の「観光・レジャー」目的客の回答を単純集計した(訪日外客数によるウェイトバック処理は施していな い) 。ただし、「菓子類」「その他食料品・飲料・酒・たばこ」「化粧品・香水」については、平成26年10-12月期の観光客の回答のみを集計している。 7 【台湾】 購入者の4割程度がカメラ類や電気製品の手続き実施 以降では、年間を通して免税実施率の高い台湾、香港、中国(図 表2・図表4参照)の観光客について、免税手続き実施の実態を整 理する。 費目別に免税購入者率をみると、「カメラ・ビデオカメラ・時計」では 購入者の40%、「電気製品」が39%と高い。一方、「書籍・絵葉書・ CD・DVD」は2%と低い。 (図表15) 台湾の観光客について、費目別に購入実態と免税手続きの状況 をみると、「医薬品・健康グッズ・トイレタリー」「服(和服以外)・かば ん・靴」「化粧品・香水」は免税実施率が1割を超える。(図表15) 各費目を購入した観光客について、免税手続きの有無で購入金額 を比較すると、「カメラ・ビデオカメラ・時計」「服・かばん・靴」で特に 免税手続きを実施した方が購入金額は高い。 (図表16) 図表15 費目別の購入実態および免税購入者率 0% 【購入実態】 20% 40% カメラ・ 2% 3% ビデオカメラ・時計 60% 53% 和服(着物)・民芸品 1% 11% 88% 服(和服以外)・ 10% 35% かばん・靴 マンガ・アニメ・ 1% 14% キャラクター関連商品 書籍・絵葉書・ 0% 13% CD・DVD 26% マンガ・アニメ・ キャラクター関連商品 書籍・絵葉書・ CD・DVD 25% 60% 購入し、免税手続きをした 菓子類 その他食料品・ 飲料・酒・たばこ 化粧品・香水 1.0 2.0 和服(着物)・民芸品 4% 服(和服以外)・ かばん・靴 マンガ・アニメ・ キャラクター関連商品 書籍・絵葉書・ CD・DVD 22% 6% 2% 10 12 11% 13% 菓子類 その他食料品・ 飲料・酒・たばこ 化粧品・香水 34% 3.0 2.3 1.9 医薬品・健康グッズ・ トイレタリー 17% 購入し、免税手続きをしていない 購入していない 0.0 - 月期より 免税対象 13% 医薬品・健康グッズ・ トイレタリー 10 12 50% 電気製品 85% 46% 40% 39% 服(和服以外)・ かばん・靴 86% 30% 電気製品 55% 47% 20% カメラ・ ビデオカメラ・時計 和服(着物)・民芸品 67% 10% 40% - 月期より 免税対象 - 月期より 免税対象 8% その他食料品・ 7% 飲料・酒・たばこ 化粧品・香水 36% 0% カメラ・ ビデオカメラ・時計 89% 医薬品・健康グッズ・ 11% トイレタリー 菓子類 【免税購入者率】 95% 電気製品 4% 7% 10 12 80% 100% 図表16 免税手続きの実施有無と購入者単価 4.0 (万円) 5.0 3.9 2.6 2.3 1.5 2.1 0.8 1.9 1.0 4.1 1.5 0.3 0.4 1.2 1.1 0.7 1.3 1.3 1.9 購入し免税手続きを実施した 免税購入者率(購入者に占める免税実施率) 購入し免税手続きを実施していない 注1)図表中の数値は、平成26年1-3月期、4-6月期、7-9月期、10-12月期の「観光・レジャー」目的客の回答を単純集計した(訪日外客数によるウェイトバック処理は施していな い) 。ただし、「菓子類」「その他食料品・飲料・酒・たばこ」「化粧品・香水」については、平成26年10-12月期の観光客の回答のみを集計している。 8 【台湾】 実施率は30代・40代、購入額は50代以上で高い 台湾の観光客について、免税手続きの実施状況を見ると、性別 による免税実施率の違いは見られない。年代別には「30代」「40 代」の免税実施率が高く、同行者別では「夫婦・パートナー」、来 訪回数別では「2回目以上」の免税実施率が高い。(図表17) 図表17 客層別の免税実施率 女性 30% 40代 34% 27% 同行者 職場の同僚 28% 来訪 回数 20代 3.1 30代 2.9 40代 2.9 家電量販店(秋葉原など) 5.0 4.3 27% 31% 27% パッケージ商品利用 31% 個別手配 33% 2.9 アウトレットモール 職場の同僚 2.8 スーパー・ ショッピングセンター 1回目 2回目以上 団体ツアー パッケージ商品利用 個別手配 11% 26% 34% 22% 20% 16% 53% 55% 観光地の土産店 宿泊施設 14% 10% 29% 19% 77% 79% 69% 68% コンビニエンスストア 2.7 3.0 3.2 2.8 3.2 3.4 26% 25% 鉄道駅構内の店舗 75% 73% 空港の免税店 その他 免税手続きを実施した人 100% 75% 62% 100円ショップ 3.3 3.4 50% ファッション専門店 家族・親族 その他 41% 0% 百貨店・デパート 4.8 友人 31% その他 団体ツアー 3.2 夫婦・パートナー 35% 27% 2回目以上 女性 自分ひとり 27% 家族・親族 1回目 3.1 60代以上 20% 夫婦・パートナー 友人 男性 50代 同行者 自分ひとり 年代 33% 来訪 回数 年代 27% 30代 60代以上 旅行手配 方法 性別 30% 図表19 免税手続きの実施有無と買い物場所 (万円) 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 旅行手配 方法 性別 男性 50代 「百貨店・デパート」や「ファッション専門店」などは免税手続き を実施した観光客の方が利用率が高い。(図表19) 図表18 客層別の1人あたり免税購入総額 0% 10% 20% 30% 40% 50% 20代 客層別に消費税免税を受けた物品の購入総額を比較すると、 「50代」「60代以上」で5万円程度と高い。(図表18) 5% 5% 免税手続きを実施していない人 注1)図表中の数値は、平成26年1-3月期、4-6月期、7-9月期、10-12月期の「観光・レジャー」目的客の回答を単純集計したもの(訪日外客数によるウェイトバック処理は施してい ない) 。 9 【香港】 購入者の4割程度がカメラ類や化粧品類の手続き実施 香港の観光客について、費目別に購入実態と免税実施率の状況 をみると、「服(和服以外)・かばん・靴」や「化粧品・香水」で2割前 後となっている。(図表20) 各費目を購入した観光客について、免税手続きの有無で購入金 額を比較すると、全ての費目で免税手続きを実施した方が購入 金額は高い。特に「カメラ・ビデオカメラ・時計」についてはその差 が大きく、「和服(着物)・民芸品」や「服(和服以外)・かばん・靴」 でも免税手続きを実施した観光客の購入金額は5万円を超える。 (図表21) 費目別に免税購入者率をみると、「化粧品・香水」では購入者の 40%、「カメラ・ビデオカメラ・時計」が39%と高い。(図表20) 図表20 費目別の購入実態および免税購入者率 0% 【購入実態】 20% 40% 60% カメラ・ 2% 4% ビデオカメラ・時計 94% 電気製品 3%6% 92% 医薬品・健康グッズ・ 6% トイレタリー 37% その他食料品・ 7% 飲料・酒・たばこ 化粧品・香水 17% 88% 20% 39% 84% 57% 34% 43% 50% 58% 購入し、免税手続きをした 10 12 菓子類 その他食料品・ 飲料・酒・たばこ 50% 8% 9% 3% 1.7 15% その他食料品・ 飲料・酒・たばこ 40% 6.3 2.0 1.6 和服(着物)・民芸品 菓子類 (万円) 8.0 6.0 2.2 1.6 1.0 10 12 15% 4.0 医薬品・健康グッズ・ トイレタリー 化粧品・香水 化粧品・香水 2.0 カメラ・ ビデオカメラ・時計 服(和服以外)・ かばん・靴 マンガ・アニメ・ キャラクター関連商品 書籍・絵葉書・ CD・DVD 32% 購入し、免税手続きをしていない 購入していない 0.0 電気製品 14% 服(和服以外)・ かばん・靴 書籍・絵葉書・ CD・DVD 40% 32% マンガ・アニメ・ キャラクター関連商品 88% 30% 39% 医薬品・健康グッズ・ トイレタリー 和服(着物)・民芸品 41% 25% 10% - 月期より 免税対象 菓子類 10% 0% 電気製品 - 月期より 免税対象 - 月期より 免税対象 10 12 【免税購入者率】 カメラ・ ビデオカメラ・時計 57% 和服(着物)・民芸品 1% 11% 服(和服以外)・ 20% かばん・靴 マンガ・アニメ・ 1% 15% キャラクター関連商品 書籍・絵葉書・ 0% 12% CD・DVD 80% 100% 図表21 免税手続きの実施有無と購入者単価 5.0 2.4 5.6 1.7 1.1 0.7 0.5 1.2 1.0 1.0 1.8 1.6 1.4 購入し免税手続きを実施した 免税購入者率(購入者に占める免税実施率) 購入し免税手続きを実施していない 注1)図表中の数値は、平成26年1-3月期、4-6月期、7-9月期、10-12月期の「観光・レジャー」目的客の回答を単純集計した(訪日外客数によるウェイトバック処理は施していな い) 。ただし、「菓子類」「その他食料品・飲料・酒・たばこ」「化粧品・香水」については、平成26年10-12月期の観光客の回答のみを集計している。 10 【香港】 リピーターの免税実施率が高い 香港の観光客について、免税手続きの実施状況を見ると、同 行者別では「夫婦・パートナー」「職場の同僚」で高く、4割を超 える。また、来訪回数別では「2回目以上」の免税実施率が高 い。(図表22) 図表22 客層別の免税実施率 36% 女性 34% 32% 39% 40代 37% 自分ひとり 33% 44% 同行者 31% 47% 職場の同僚 友人 来訪 回数 旅行手配 方法 2回目以上 団体ツアー 4.3 40代 家電量販店(秋葉原など) 8.3 27% 37% 31% パッケージ商品利用 37% 個別手配 36% 3.8 1回目 2回目以上 団体ツアー パッケージ商品利用 個別手配 宿泊施設 43% 31% 21% 18% 45% 48% 11% 10% 33% 25% アウトレットモール 2.2 5.1 スーパー・ ショッピングセンター 79% 76% 64% 63% コンビニエンスストア 2.8 3.8 4.4 3.6 4.2 4.8 27% 19% 鉄道駅構内の店舗 62% 55% 空港の免税店 その他 免税手続きを実施した人 87% 16% 9% 観光地の土産店 3.0 家族・親族 100% 68% 100円ショップ 5.5 4.0 その他 51% 50% ファッション専門店 3.0 夫婦・パートナー 職場の同僚 0% 百貨店・デパート 5.2 友人 30% その他 1回目 20代 自分ひとり 32% 夫婦・パートナー 家族・親族 4.0 60代以上 27% 同行者 60代以上 女性 50代 来訪 回数 50代 4.7 男性 30代 年代 30代 図表24 免税手続きの実施有無と買い物場所 (万円) 0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 60% 性別 40% 男性 20代 年代 20% 「百貨店・デパート」や「ファッション専門店」「空港の免税店」など は免税手続きを実施した観光客の方が利用率が高い。(図表24) 図表23 客層別の1人あたり免税購入総額 旅行手配 方法 性別 0% 客層別に消費税免税を受けた物品の購入総額を比較すると、 「自分ひとり」で8万円超と高い。(図表23) 4% 5% 免税手続きを実施していない人 注1)図表中の数値は、平成26年1-3月期、4-6月期、7-9月期、10-12月期の「観光・レジャー」目的客の回答を単純集計したもの(訪日外客数によるウェイトバック処理は施してい ない) 。 11 【中国】 カメラ等の免税手続き実施者の購入単価は10万円超 中国の観光客について、費目別に購入実態と免税手続きの状況 をみると、「化粧品・香水」で免税実施率が2割超と高い。 (図表25) 各費目を購入した観光客について、免税手続きの有無で購入金 額を比較すると、全ての費目で免税手続きを実施した方が購入 金額は高い。特に「カメラ・ビデオカメラ・時計」については免税手 続きを実施した観光客は購入金額が10万円を超える。「服(和服 以外)・かばん・靴」についても約9万円と高い。(図表26) 費目別に免税購入者率をみると、「カメラ・ビデオカメラ・時計」で は購入者の49%、「電気製品」で42%と高く、「化粧品・香水」につ いても39%と高い。(図表25) 図表25 費目別の購入実態および免税購入者率 0% 【購入実態】 20% 40% 60% カメラ・ 12%13% ビデオカメラ・時計 電気製品 48% 化粧品・香水 26% 和服(着物)・民芸品 82% 購入し、免税手続きをした 書籍・絵葉書・ CD・DVD 24% 48% 41% 40% 33% 10 12 菓子類 その他食料品・ 飲料・酒・たばこ 0.0 4.0 5% 6% 2% 服(和服以外)・ かばん・靴 マンガ・アニメ・ キャラクター関連商品 書籍・絵葉書・ CD・DVD 10 12 9% 13% 菓子類 その他食料品・ 飲料・酒・たばこ 39% (万円) 8.0 10.0 12.0 7.9 10.0 5.3 4.5 電気製品 和服(着物)・民芸品 33% 6.0 カメラ・ ビデオカメラ・時計 化粧品・香水 化粧品・香水 2.0 医薬品・健康グッズ・ トイレタリー 17% 購入し、免税手続きをしていない 購入していない 50% 42% 服(和服以外)・ かばん・靴 マンガ・アニメ・ キャラクター関連商品 86% 45% 30% 49% 医薬品・健康グッズ・ トイレタリー 49% 69% 20% - 月期より 免税対象 その他食料品・ 7% 飲料・酒・たばこ 42% - 月期より 免税対象 - 月期より 免税対象 菓子類 7% 10% 電気製品 85% 服(和服以外)・ 17% 34% かばん・靴 マンガ・アニメ・ 1% 17% キャラクター関連商品 書籍・絵葉書・ 0% 14% CD・DVD 0% カメラ・ ビデオカメラ・時計 61% 和服(着物)・民芸品 1% 14% 10 12 【免税購入者率】 75% 16% 22% 医薬品・健康グッズ・ 10% トイレタリー 80% 100% 図表26 免税手続きの実施有無と購入者単価 3.1 1.4 4.5 3.8 4.0 8.8 2.0 1.1 0.5 2.0 1.4 1.3 1.9 1.4 5.0 4.5 購入し免税手続きを実施した 免税購入者率(購入者に占める免税実施率) 購入し免税手続きを実施していない 注1)図表中の数値は、平成26年1-3月期、4-6月期、7-9月期、10-12月期の「観光・レジャー」目的客の回答を単純集計した(訪日外客数によるウェイトバック処理は施していな い) 。ただし、「菓子類」「その他食料品・飲料・酒・たばこ」「化粧品・香水」については、平成26年10-12月期の観光客の回答のみを集計している。 12 【中国】 30代や40代で免税実施率が高く、50代以上は低め 中国の観光客について、免税手続きの実施状況を見ると、性 別では「男性」、年代では「30代」「40代」、同行者では「夫婦・ パートナー」、旅行手配方法では「パッケージ商品利用」の免 税実施率が高い。(図表27) 図表27 客層別の免税実施率 60% 49% 男性 女性 45% 20代 45% 40代 49% 50代 60代以上 自分ひとり 同行者 職場の同僚 友人 39% 53% 47% 48% 来訪 回数 旅行手配 方法 8.6 30代 8.6 40代 9.0 47% 家族・親族 7.0 2回目以上 45% 団体ツアー 45% 53% 46% 団体ツアー パッケージ商品利用 個別手配 38% 26% 15% 10% 45% 47% 宿泊施設 8% 8% 31% 17% アウトレットモール 11.1 職場の同僚 2回目以上 100円ショップ 12.0 10.5 8.6 スーパー・ ショッピングセンター 9.6 8.1 9.0 10.6 77% 73% 56% 59% コンビニエンスストア 鉄道駅構内の店舗 21% 15% 83% 77% 空港の免税店 その他 免税手続きを実施した人 82% 50% 37% 観光地の土産店 12.0 7.3 1回目 67% ファッション専門店 9.1 夫婦・パートナー 100% 百貨店・デパート 10.3 その他 56% 50% 家電量販店(秋葉原など) 20代 友人 42% 0% 8.1 自分ひとり 38% 1回目 個別手配 9.8 男性 女性 図表29 免税手続きの実施有無と買い物場所 (万円) 15.0 10.0 60代以上 26% その他 パッケージ商品利用 5.0 50代 夫婦・パートナー 家族・親族 年代 53% 同行者 年代 30代 0.0 性別 40% 来訪 回数 20% 「百貨店・デパート」や「空港の免税店」などは免税手続きを実施 した観光客の方が利用率が高い。(図表29) 図表28 客層別の1人あたり免税購入総額 旅行手配 方法 性別 0% 客層別に消費税免税を受けた物品の購入総額を比較すると、 同行者別では「自分ひとり」「友人」、旅行手配方法別では「個別 手配」でそれぞれ10万円超と高い(図表28) 4% 6% 免税手続きを実施していない人 注1)図表中の数値は、平成26年1-3月期、4-6月期、7-9月期、10-12月期の「観光・レジャー」目的客の回答を単純集計したもの(訪日外客数によるウェイトバック処理は施してい ない) 。 13
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