平成 27 年 2 月 27 日 各 位 会 社 名 株 式 会 社 ト ラ イ ア イ ズ 代 表 者 代表取締役社長 (コード 4840 池田 均 JASDAQグロース) 問合せ先 経 営 企 画 部 長 電 03(3221)0211 話 梶 原 隆 徳 当社は、平成 27 年 12 月期~平成 29 年 12 月期に係る中期経営計画を策定しましたので、当該中期経営 計画を記載した資料を提出します。 なお、当該資料について、当社のホームページに掲載いたします。 URL http://www.triis.co.jp/pdf/2015/2015_0227.pdf 掲載日 平成 27 年 2 月 27 日 【添付資料】 平成 27 年 12 月期~平成 29 年 12 月期 中期経営計画 平成 27 年 12 月期~平成 29 年 12 月期 1. 中期経営計画 今後3か年の中期経営計画 (1) 当中期経営計画提出時点における前事業年度の総括 前事業年度における日本経済は、安倍政権のいわゆる「アベノミクス」の政策は全く景気浮 揚効果がないことが証明されたと思っています。確かに、円安・株高が進んだことは間違いない 事実ではありますが、それは、アベノミクスには全く関係がなく、さらに悪いことには、旧態依 然とした貨幣供給量の増加とばらまき財政投融資という金融緩和政策は、国内での貧富の二極化 を助長し、かつ財政悪化という副作用だけが残るという愚策だと認識しております。一方で、世 界の動きを見ても、米国経済は堅調に推移しているものの、欧州経済は依然として緊縮財政を継 続せざるを得ない状態で、 中国やインドをはじめとする新興国の景気鈍化が顕著になってきてお り、厳しい経済環境であると言えます。 そのような経済・政治環境のなか、トライアイズグループは、景気変動の影響を受けない企 業グループとして、小さくとも知性を使って、その世界ではNo.1となり光る企業グループを目 指すという方針のもと「イノベーションによるコスト優位の確立」を最重要目標とし、売上が減 少しても黒字化できる体質づくりを続けており、 直近の3事業年度にわたり順調に業績回復を実 現することができました。建設コンサルタント事業においては、高度成長期を中心に建設された 河川管理施設等の設備修繕・更新や長寿命化関連業務、防災・減災対策関連業務の受注が増えま した。一方、従来型の大型公共事業であるダムにつきましては、建設中ダムの受注は維持してお りますが、新規ダムにつきましては厳しい状況にあります。㈱クレアリアとしましては、従来型 業務の減少に対して維持管理を中心とした業務の受注が増加傾向にあり、転換が数字に表れてき ております。あわせて、リストラクチャリング効果も加わり、売上は減少したものの、営業利益 はやや増加することができました。ファッションブランド事業においては、引き続き、消費税増 税の影響により、 節約志向が強まり消費が抑えられている傾向にあり厳しい状況が続いておりま す。ライセンシングビジネスにおいては、ブランド価値向上の努力の成果もあり、前々期に引き 続きCLATHAS(クレイサス) のロイヤルティ収入が業績に大きく貢献いたしました。 また、 ㈱セレクティブが運営するオンラインショップの販売は拡大しておりますが、 台湾現地法人の拓 莉司国際有限公司、東京ブラウス㈱、濱野皮革工藝㈱においては、販売網の見直しにより、売上 が減少しております。 前事業年度における当社グループの業績は、グループ全体の売上高が3,481百万円(前々事業 年度比23.1%減)と減収となったものの、原価率の改善と販売費及び一般管理費が1,295百万円 (前々事業年度比21.1%減)と引き続き経費削減を行った結果、営業利益は105百万円(前々事 業年度比17.4%増) 、投資有価証券清算分配金の計上もありましたが、経常利益は181百万円 (前々事業年度比11.5%減)、税金等調整前当期純利益は178百万円(前々事業年度比6.3%増)、 当期純利益は137百万円(前々事業年度比108.7%増)となりました。 (2) 中期経営計画の概要及び策定の背景 当社グループは、景気変動の影響を受けない企業グループとして、小さくとも知性を使って、 その世界ではNo.1となり光る企業グループを目指すという目標に取り組んでおります。また、 前期に引き続き、 イノベーションによるコスト優位の確立をグループ全体で目指してまいりまし た。現在の中核事業は、建設コンサルタント事業とファッションブランド事業との2事業になっ ております。 建設コンサルタント事業を営む㈱クレアリアですが、蓄積したノウハウを駆使し、「水」に特 化した特殊な技術力を常に向上させ、関連業務の受注拡大を図り、既存分野の周辺領域・上流領 域に目を向け、 積極的に環境の保全と再生に関連する業務分野においても受注に取り組みたいと 考えております。また、近年、土砂災害、火山災害、地震災害など、自然災害が頻発する日本で は、高度経済成長期に集中的に建設された社会資本の老朽が深刻化しており、設備更新や長寿命 化、既存ストックの有効活用が喫緊の課題となっている一方で、地球温暖化等の環境問題が顕在 化し、地球環境の保全、循環型社会の形成が重要な課題となっております。これらの課題に対し ても、㈱クレアリアは、建設コンサルタント業界にあって規模は小さくとも高い技術力と顧客対 応力で、独特な存在感を示し、業績向上を目指します。 もう一つの中核事業となるファッションブランド事業においては、ライセンシングビジネス としてCLATHASのプレミアムラインを投入することで、 さらなるロイヤルティ収益の向上 を目指す一方で、 東京ブラウス㈱の取り扱う商品は既存顧客向けのベーシックラインに特化する ことで業績回復を図ります。濱野皮革工藝㈱については、引き続き国内唯一である自社工場によ る一貫生産体制を活かしたMade in Japanの上質なモノづくりを実施してまいります。これらを 受け、拓莉司国際有限公司においては、販売網をオンラインショップに絞ります。ファッション ブランド事業全体でネット販売を強化すべく、㈱セレクティブが主導となってグローバル市場向 けの英語版オンラインショップの準備を進めると同時に商品ラインアップの充実を図り、 最大収 益の確保に努めます。以上のとおり、当社グループは、建設コンサルタント事業とファッション ブランド事業との2つの事業ポートフォリオを柱として、 より安定的な収益基盤を確保しながら、 今後もグループのさらなる収益力強化が期待できる事業に積極的に参入し、 景気変動に左右され ない企業グループの体現に向けて努力してまいります。 (3) 事業の進捗状況及び今後の見通し並びにその前提条件 既存2事業の進捗については、順調に推移しております。今期中に2事業ポートフォリオと もに、営業黒字の体質作りは終了したと考えております。 したがって、今期は新規事業ポートフォリオを取得すべく検討を開始しました。既存事業ポ ートフォリオ程度の売上、 利益が出せるものについて、事業内容にこだわらず検討する予定です。 2. 今期の業績予想及び今後の業績目標 (単位:百万円) 売上高 平成26年12月期 (実績) 平成27年12月期 (予想) 平成28年12月期 (目標) 平成29年12月期 (目標) 営業利益 経常利益 当期純利益 3,481 105 181 137 2,835 100 100 10 4,000 120 150 100 4,500 150 200 150 平成27年12月期につきましては、建設コンサルタント事業においては、従来型の大型公共事業であ るダムにつきましては厳しい状況にあり、減収となりますが、維持管理を中心とした業務の受注が増 加傾向にあり増益、ファッションブランド事業においては、ライセンシングビジネスが堅調な売上で 推移しているものの、節約志向で消費が抑えられている傾向が続き売上減少が響き減収となります。 なお、グループ全体としては減収減益見込みとなりました。 ただし、平成28年12月期、平成29年12月期につきましては、継続的な施策の推進により、それぞ れ前期比増収増益を見込んでおります。
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