平成25年度 千葉市未来の科学者育成プログラム 総合コース・千葉大学連携コース・医療系コース 「世界の感染症の現状」 ~日本細菌学会 最高の賞「浅川賞」を受賞した野田先生から~ 日時:8月1日(木)9:00~12:10 会場:千葉大学医学部本館 1階第三講義室 講師:千葉大学大学院医学研究院 病原細菌制御学 教授 野田 公俊 先生 今回のプログラムでは、日本細菌学会の最高の賞「浅川賞」 を受賞された、細菌研究の第一人者である千葉大学の野田公俊 教授から「世界の感染症の現状」をテーマに貴重なお話を伺い ました。その後、キャンパスツアーとして千葉大学附属図書館 亥鼻分館の見学を行いました。 はじめに、会議室にて教授および受講者の自己紹介をそれぞ れ行った後、教授によるプレゼンテーションが始まりました。 プレゼンの中で、イラストを交えたり、教授が受講者に質問を 投げかけたりなど、活発な議論が行われるような環境づくりが なされており、何度も挙手をして積極的に意見を述べる生徒も 見受けられました。中には、秋田県大仙市からの参加者もいらしていました。 その講義の内容を幾つか述べると、 「細菌」と漠然と言われる と<悪いもの>と思われがちですが、実は悪性の細菌はほんの 僅かで、人にとって無害なものや良いものの方が多いそうです。 また、その僅かしかない悪性の細菌(病原菌)がもたらす感染 症で亡くなる方は、世界中で年2000万人と最も多く、ガン や心筋梗塞よりも多いということに驚いたようでした。このよ うなミクロの世界を研究する野田教授のお話に、受講者は興味 津津といった様子でした。 附属図書館亥鼻分館の見学では、案内係の誘導のもと、難解 な医学関連の書籍がずらりと並ぶ館内を見て回りました。また、 その後の自由時間では、難解な書籍を実際に手に取り、普段は 味わうことのできない医学生の世界を体験していました。 受講者の感想の一部を抜粋して、いくつか紹介させていただ くと、 「講義は難しい内容でしたが、わかりやすく説明してくれ て面白かった」 「細菌は身近な存在で、欠かせないものでもある ことに驚いた」 「はやく病原菌に対抗する薬が開発されてほしい」 「病原菌についての知識と、現状が知れて、医学に対する見識 が広がった」 「図書館は中学校とは違って、とても広くて、取り 扱っている書籍も幅広く、勉強するための図書館だと思った。」 「いつか、私も 千葉大の医学部 に入って、あの 図書館で勉強したい」など、多くの受講生が、充実した時間を 過ごすことができて、大変満足したようでした。 今回講師をしてくださった、千葉大学大学院医学研究院教授 の野田先生と研究室のスタッフの皆様、そして附属図書館亥鼻 分館の皆様、本当にありがとうございました。
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