基調トークとして、岐阜県の『西濃環境ＮＰＯネットワーク』事務局長・岩間誠氏を招き、揖斐川流域・西濃地域で 21 団体が加盟する全国でも珍しい流域連携の環境ＮＰＯネットワークについてお話を伺いました。岩間氏の報告では、地元揖斐川町で平成 17 年に始めた川のクリーンナップ大作戦が、なぜ西濃環境ＮＰＯネットワークに発展していったのか？という生い立ちから、平成 19 年に開始したレジ袋削減プロジェクト、それをバージョンアップした西濃地域エコライフ推進プロジェクトについての説明がなされました。そして、2 市 9 町のネットワークがあればこそ、地域の商工会や行政への協力要請が成功し、平成 20 年度には、加盟団体地域のスーパー合計 795 店舗の参加が得られたこと、こうしたことから地域住民からも信頼され、ネットワーク団体以外の老人会等からも意見や要望が寄せられ、活動がさらに豊かになっていったことなどが紹介されました。最後に、ＣＯＰ10 をきっかけに始まった西濃環境ＮＰＯネットワーク主宰の「アースデイいびがわ」では、地元の店舗や農家を巻き込み、地域の食材を使った『お茶漬け選手権』というユニークな取り組みが注目を集めており、こうした一般住民の参加しやすい取り組みが、ネットワークの形成により実現可能になったことが紹介され、大変参考になる事例に参加者は熱心に耳を傾けていました。