▲⻄尾市の離島・佐久島のイーストハウス(体験型アート作品) H27.2.5 市町村アカデミー 公共施設の有効活⽤(⼤量更新への対応)② 事例紹介 資料 1 前半でお話しするのは、 ①⻄尾市が公共施設を再配置する理由について ②⻄尾市がどのような考え⽅に基づいて公共施設 再配置を進めているのか 〜再配置の基本理念と基本方針〜について ③⻄尾市の公共施設白書の作成⽅法について ④実施計画(再配置プロジェクト)の策定経過(プロセス)に ついて です。 後半でお話しするのは、 西尾市独自の官民連携手法を 織り込みながらお話しします。 ご不明な点は何でも気軽に おたずねください ①実施計画の3つのテーマ〜新たなまちづくりの出発点・建物の 安全性の確保・多様な官⺠連携⼿法の活用〜について ②実施計画で定めた8つの再配置プロジェクトについて ③にしお未来まちづくり塾(市⺠ワークショップ) ④PFI事業の新⽅式(サービスプロバイダ方式)についてです。 2 はじめに ⇒市章:結び井桁。旧西尾城主大給松平氏 の道中目印として使用していたものと伝え られ、整然とした市街と市民の団結を象徴 西尾市の現在 ■⻄尾市は、愛知県のほぼ中央 を北から南へ流れる⽮作川流域 の南端(⻄三河南部)に位置し、 面積は160.34k㎡で、県全体 の約3.1%を占めています。人 口は170,166人(H26.10.1現 在)で、⻄三河南部の中核的都 市です。 ⻄尾市の ゆるキャラ 「まーちゃ」 三河湾から望む⻄尾市全景 ■中部圏の中心である名古屋市の45km 圏域にあり、東は蒲郡市、幸⽥町、北は 岡崎市、安城市、⻄は碧南市と接し、南 は三河湾に面しています。 平成23年4 月1⽇に幡⾖郡三町(⼀⾊町・吉良町・ 幡⾖町)と合併しました。 3 ■⻄に実り多き⼤地を育む⽮作川が流 れ、東に緑深き三ヶ根山などが連なり、 南に風光明媚な三河湾を臨む、海、山、 川の豊かな⾃然に恵まれた⻄尾市は、⽇ 本経済を⽀える⾃動⾞関連産業の集積地 であると共に、⽇本⼀の⽣産量を誇るて ん茶やウナギ養殖をはじめ、洋ランや カーネーション栽培、アサリなどの魅⼒ あふれる地域資源を有しています。 ▲その年の豊凶を占う勇壮な鳥羽の火祭り ■⻄尾市は、⻄尾藩六万⽯城下町の 風情や元禄事件(忠臣蔵)で有名な 吉良家の菩提寺など名所・旧跡が多 くあり、⼀⾊の⼤提灯 や鳥羽の火祭りなど 伝統的な祭りや芸能 が伝承されています。 ▲全国有数のてん茶(抹茶の原料)⽣産量を誇る茶畑 4 ■⻄尾市の目指すべき将来都市像は、 「⾃然と文化と人々がとけあい 心豊かに暮らせるまち ⻄尾」 「活⼒・創造」「安⼼・便利」「⾃⽴・協働」 の3つのまちづくりの考え方を結びつけ つなぎ合わせる「融和」をまちづくりを進める ための基本理念に定めています。 資産経営課は 本庁舎3階です 忠臣蔵(元禄事件)の敵役、吉良上野介義央は 地元吉良では⾚⾺に乗った名君として慕われた ■⻄尾市の財政規模(H25決算) □⼀般会計 歳入556億円 歳出530億円 □財政⼒指数 3か年平均0.95(全国130位) □経常収⽀⽐率 85.0% □市債残高 404億円 □積⽴⾦残高 68億円 □特別会計(6) 企業会計(3) □職員定数 1,702人(特会・企会・消防含む) ▲平成20年度に建替えされた⻄尾市役所本庁舎(SRC7F) 5 こうきょうしせつ さいはいち さいはいち 公共施設再配置とは (ハ コ モ ノ 改 革) 「公共施設の現状と課題を調査、 分析して、公共施設のより効率的・ 効果的な維持・管理・運営方法及 び施設配置を実現すること」 (⻄尾市公共施設再配置基本計画・本編P3より) 6 公共FM専任組織 職員が議論を重ねて⾃ ら執筆・編集 ⼤胆かつ積極的な官⺠連携⼿法(PPP) 新たなまちづくりの出発点 迅速な可視化(全公開) 映像 産・官・学など様々 なチャンネルによるアライアンス(連携) 「出⼝戦略」を⾒通した体系的な公共F M 7 〜⾃治体経営改⾰は先⾏事例の「好いとこ取り」で進めましょう!〜 ○平成22(2010)年8月 合併に向けて策定された「新市基本計画」第7章で公共施設の統合と 適正配置の方針が示される。 ○平成23(2011)年4月 ○5月 再配置⾏程表(ロードマップ)を作成 ⻄尾市と幡⾖郡3町が合併。企画部企画政策課内に公共施設対策 プロジェクトチーム(事務職専任4人+兼任1人)を設置。 ○平成23(2011)年12月 「⻄尾市公共施設再配置基本計画(素案)」のパブリックコメント開始 ○平成24(2012)年1月 ○6月〜9月 公共施設概要調書の作成⇒白書の基礎資料 基本計画(素案)の パブリックコメント終了。意⾒提出7件(2人) ○平成24(2012)年3月26日 「⻄尾市公共施設再配置基本計画」を策定。基本計画の資料編として 「⻄尾市公共施設白書2011」も公表。(業者委託ではなく職員の手作り計画と白書です) 8 起点 22年度(2010):新市基本計画→公共施設の統合と適正配置の方針 年 度 Step 1 23年度(2011) 【Management policy】 現状分析・問題把握 基本計画策定 Step 2 24年度(2012) 【Pre Plan】 実施計画 策定準備 Step 3 25年度(2013) 【 Plan 】 Step 4 26年度(2014) 【 Do 】 実施計画稼働 推進組織 ⻄尾市が実践してきた公共FMの主な取り組み ①基本計画の策定・公表(資料編に公共施設白書2011) 公共施設のデータベース化を図り、その現状と課題を把握して 公共施設の新たなマネジメント⽅針として基本計画を策定 ●市⺠の意⾒集約:市⺠意識調査、利用者アンケート(⽀ 所機能施設)、 パブリックコメント ②第1次実施計画の策定準備、公共FM研修会開催 基本計画に基づく具体的な再配置プランを学識経験者及び 市⺠参画による再配置検討WG、再配置Eモニターで検討 ●市⺠の意⾒集約:再配置検討WG、再配置Eモニター (電子メールを通じて意⾒を提出していただく市⺠)、市政世 論調査、利用者アンケート(歴史資料館機能施設) ③公共施設白書2012の公表 ④公共施設(構造体・建築物)劣化調査 ※下線=委託業務 公共施設再 配置モデル 事業の⽴ 案・実施 実施計画稼 動までに着 手可能な8 つの再配置 プラ ン をモ デ ル的に実施 →PDC Aサイクル に基づく進 捗状況は 白書で毎 年、公表 企画部 企画政策課 公共施設対 策 プロジェクト チーム(4人) 企画部 企画政策課 公共施設経 営室(4人) 公共施設 再配置検討 ワーキンググ ループ(9人) ⑤第1次実施計画の策定・公表、FM・PPPスクール(職員研修)開催 ●市⺠の意⾒集約:再配置検討WG、再配置Eモニター、パブリックコメント ⑥公共施設白書2013の公表 ⑦公共施設(構造体・建築物)劣化調査、PFI新方式実現可能性検討調査 公共施設 再配置 Eモニター ⑧第1次実施計画の稼動、ハコモノ改革の映像シンポジウム→11月29日 ●市⺠の意⾒集約:市⺠説明会、市⺠ワークショップ(にしお未来まちづくり塾) ⑨公共施設白書2014の公表 ⑩官⺠連携推進支援業務(新たな官⺠連携⼿法の導⼊支援) 26年度以降PDCAサイクルで計画管理。第2次実施計画の策定準備 総務部 資産経営課 (7人) (4人) にしお未来まち づくり塾(45人) 9 平成24年3月策定 ⻄尾市公共施設 再配置基本計画 次世代に公共施設を適切に 引き継ぐためのFM方針 少子化・ 超高齢化 施設の 「高齢化」 合併に伴う 重複施設 市⺠の ⼤きな期待 厳しい財政状況 We, public servants, have written and edited this plan. 公共施設の とリスクマネジメント ハコモノ⾏政脱却 ・ 施 設重視から へ 考え る公共施設の未来 10 トピック① 基本計画・実施計画の位置づけ〜全庁的な取組みにするために〜 第 7 次 総 合 計 画 ⾏ 財 政 改 ⾰ ⼤ 綱 職員定員適正化計画 ⻄尾市公共施設再配置基本計画 ⾏財政改⾰の側面を持ちながら、 のまちづくりの将来像にも⼤きな 公共施設再配置に基づく⻄尾市 影響を与える⇒ ⇒⇒⇒総合計画 ⻄尾市公共施設再配置実施計画 (基本計画本編P10) 再配置を戦略的に着実に推進させるため、再配置基本計画・実施計画は、 総合計画、⾏財政改⾰⼤綱、職員定員適正化計画と⼀体的に位置づけ、全 庁的な取り組みである公共施設再配置の推進⼒と継続性を保障していく 。 11 トピック② 公共施設再配置を強⼒に推進するために必要な3条件とは ⻄尾市では、公共施設を管理している組織が分散しています。その組織を横 断的に統轄して、公共施設再配置を強⼒に進めていくことができる推進体制 を構築するためには、次のような条件が必要不可⽋であると考えています。 ①職員は再配置を継続性のある全庁的な取り 組みであることを意識。 ②施設担当職員は再配置基本方針を理解して 施設の管理運営に従事。 ③事務事業の前例主義、縦割主義を打破して、 組織のタテとヨコの機能を組み合わせて統 轄できる強⼒なリーダーシップ。 (基本計画本編P12) 12 ⻄尾市が 公共施設を再配置する 理由は5つあります 厳しい 財政状況 少子化・ 超高齢化 施設の 「高齢化」 合併に伴う 重複施設 市⺠の ⼤きな期待 (⻄尾市公共施設再配置基本計画・本編第3章より) 13 ⻄尾市が公共施設を再配置する5つの理由 理由①進む少⼦化・超高齢化〜将来の人口動態がもたらす影響〜 (図表1)⻄尾市の将来人⼝推計 人口(人) 総人口はゆるやかな 総人口はゆるやかな人口減少 はゆるやかな人口減少へ 人口減少へ 180,000 老年人口 160,000 18.8% 20.9% (30,649人) (34,598人) 16.8% 24.4% (26,927人) 26.3% 140,000 27.4% 28.5% 120,000 100,000 生産年齢 人口 66.9% 65.9% (106,890人) (107,646人) 80,000 64.2% (106,056人) 62.7% 62.0% 61.6% 60.7% 60,000 年少人口 40,000 20,000 16. 16.3% 15. 15.3% 14. 14.9% (25, 25 ,971人 971人) (24, 24, 937人 937 人) (24, 24 ,644人 644人) 12. 12.9% 11. 11.7% 11. 11.0% 10. 10.8% H12 H17 H22 H27 H32 H37 H42 0 年少人口 0~14歳 生産年齢人口 15~64歳 年 老年人口 65歳以上 出典:国立社会保障・人口問題研究所 平成20年12月推計(H17及びH22は国勢調査より 年齢不詳者は、年代別構成比により案分しています。 ●高齢化の定義 WHO(世界保健機関)・国際連合の基準による ●65歳以上人口(⽼年人口)の割合が総人口の7%超 →「高齢化社会」 ●65歳以上人口(⽼年人口)の割合が総人口の14%超 →「高齢社会」 ●65歳以上人口(⽼年人口)の割合が総人口の21%超 →「超高齢社会」 14 (図表2)⻄尾市の年代別人⼝推移 (人) 生産年齢人口 120,000 100,000 80,000 超高齢化 少子化 60,000 年少人口 老年人口 40,000 20,000 0 平成2年 平成7年 平成22年 平成37年 平成42年 0~14歳 29,784 27,601 24,644 17,689 17,123 15~64歳 106,866 108,370 106,056 98,950 95,833 65歳~ 18,909 22,722 34,598 44,002 44,926 ※平成22年まで国勢調査より。 ※平成37年と42年は国立社会保障・人口問題研究所「日本の市区町村別将来推計人口」平成20年12月推計より。 ※年齢不詳者は、年代別構成比により案分しています。 15 (図表3)⻄尾市の⾼齢者⼀人当たりに対する⽣産年齢人⼝(イメージ図) 平成2 平成2年 ≪ 約5.7人 ≫ 平成42年 ≪ 約2.1人 ≫ ●深刻な⽣産年齢人口の減少 ⇒社会活⼒の維持や労働⼒の確保という点で、非常に⼤きな課題 ●急激な⽼年人口の増加(超高齢社会という現実) ⇒高齢者を⽀える⼀人当たりにかかる負担は飛躍的に⼤きくなる 16 (図表4)⻄尾市の施設建築年別棟数と人⼝増加率の状況 (%) (棟) ※人口増加率の動向を分かりやすくするため、折れ線グラフは5年ごとを平均して、つないでいます。 8 70 ⻄尾市では昭和40年代後半から50年代 後半にかけて人口の増加率が非常に高い。 公共施設は人口の伸び率が高くなると、少 し遅れて建設されている。 人⼝増加率(%) 60 施設建築棟数 50 7 6 5 40 4 3 30 2 20 1 10 0 -1 2009 2007 2005 2003 2001 1999 1997 1995 1993 1991 1989 1987 1985 1983 1981 1979 1977 1975 1973 1971 1969 1967 1965 1963 1961 0 ●人口と公共施設の相関性 人口増加に伴い公共施設数も増加⇒現在の人口がピークなら公共施設数もピーク ⇒人口と公共施設の相関性から、今後の公共施設の需要(利⽤者対象者の変化に よるニーズ)・供給関係(利⽤対象者の年代別人口構成の変化に応じた施設整 備)は将来にかけて変化していかなければならない⇒公共施設再配置の推進 17 ⻄尾市が公共施設を再配置する5つの理由 理由②公共施設に押し寄せる「高齢化」の波 (図表5)⻄尾市の公共施設の建築経過年別整備状況(棟数別) (⻄尾市公共施設再配置実施計画2014→2018・第1部第1章より) 再配置対象施設 建築年別 内訳 250 不明 228 築30年~39年 築20年~29年 209 築50年以上 (S37以前建築) 200 築40年から49年まで (S38~S47建築) 134 150 147 築30年から39年まで (S48~S57建築) 128 【棟】 築20年から29年まで (S58~H4建築) 100 築10年から19年まで (H5~14建築) 50 築9年まで (H15以降建築) 27 14 棟数計 887棟 - こ こ が 問題 10年後には築30年 以上の建物が約7割 に 放置しておくと 保全費用の 保全費用 の 増大 更新時期の の 重複 更新時期 18 (図表6)⻄尾市の公共施設の建築経過年別整備状況(延床⾯積) 不明 築30年~39年 築20年~29年 (㎡) 180,000 160,000 140,000 これが 公共施設の ⼀⻫更新問題 築50年以上 (S37以前建築) 築40年から49年まで (S38~S47建築) 築30年から39年まで (S48~S57建築) 築20年から29年まで (S58~H4建築) 築10年から19年まで (H5~14建築) 築9年まで (H15以降建築) 164,169.13 120,000 128,762.06 100,000 66,652.39 93,012.70 88,896.33 80,000 60,000 40,000 20,000 3,732.17 3,348.45 - 延床⾯積計 548,573.23㎡ ⻄尾市は10年後に築30年以上の建物が7割を超える。⇒ ⇒⻄尾市が多くの公共施設 を昭和40年代後半から50年代後半にかけて集中的に整備してきたことから、公共施 設の「高齢化」の波が同じ時期に⼀気に押し寄せてくることを意味する。⇒ ⇒その時期に は、⼤規模改修や更新に要する莫⼤な費⽤が必要となる。⇒ ⇒財政負担に耐えられるか 19 (図表7) 再配置対象とする 公共施設の内訳 再配置対象施設 の延床⾯積で ⾒ると、 ①学校教育施設 (約44%)、 ②福祉施設 (約17%)、 ③⽣涯学習施設 (約16%) がトップ3。 ⇓ 再配置対象施設 の8割以上は耐 震性を確保 ⇓ ⻄尾市の「財産」 大分類 庁舎等 例示 小分類 本庁舎、支所 水道庁舎、クリーンセンター、浄化セン ター、環境事業所など 消防庁舎、防災施設 その他の施設 生涯学習施設 福祉施設 西尾市 4 7 11 防災倉庫、消防署など 41 33 74 コミュニティセンター、集会所、佐久島 開発総合センターなど 12 5 17 21 16 37 3 - 3 - 3 3 10 5 15 小学校、中学校等 学校教育施設 旧西尾市 旧3町等 幼稚園 給食施設 学校給食センター 社会教育施設 ふれあいセンター、公民館など 文化施設 文化会館、図書館、資料館、歴史民俗資 料館、勤労会館など 7 8 15 スポーツ・レクリエーション施設 体育館、プールなど 3 9 12 児童福祉施設・子育て支援施設 保育園、白ばら学園、子育て支援セン ターなど 43 35 78 社会福祉施設・高齢者福祉施設 高齢者交流広場、老人の家など 14 13 27 医療保健施設 市民病院、保健センターなど 3 3 6 11 21 32 市営住宅 市営住宅 商工観光施設 商工観光施設 道の駅にしお岡ノ山、佐久島クラインガ ルテンなど 1 4 5 その他 駐輪場など 9 11 20 斎場 斎場 - 2 2 その他 ⻄尾市の再配置対象施設は357施設、887棟 (⻄尾市公共施設再配置実施計画2014→2018・第1部第1章より) 合 計 182 175 357 20 (図表8)再配置対象施設 延床⾯積 施設分類別内訳 商工観光施設 0 .6% その他 1.4 % ●⻄尾市の市⺠⼀人あたり 延床⾯積 約3.23㎡/人 庁舎等 9% 市営住宅 12% 学校教育施設 44 % 生涯学習施設 1 6% ●⻄尾市と同等人⼝規模で 非合 併⾃治体の市⺠⼀人あたり延床 ⾯積(平均) 約1.98㎡/人 ★⻄尾市と同等人⼝規模の神奈川 県秦野市(非合併)の市⺠⼀人 あたり延床⾯積 約2.07㎡/人 福祉施設 1 7% ⻄尾市の再配置対象施設の 延床⾯積計 548,573.23㎡ 秦野市は40年間で31%の延 床面積削減を再配置目標に設定 21 (図表9)西尾市 西尾市の 西尾市の 現有公共 施設の更 新・⼤規 模改修に 伴う財源 不⾜分 現在の予 算で確保 できる分 (H21実績 値) ⾃治総合センターの更新費用試算ソフトは現在保有する公共施設を同じ⾯積で更新すると 仮定して「整備年度ごとの延床⾯積×更新単価」で試算。耐用年数は60年とし、建築後 30年で⼤規模改修、その後30年で建て替えると仮定。財政データは平成21年度歳 出決算額の投資的経費約68億4,341万円から公共施設に要する費を抽出し、約 28億974万円を公共施設の投資的経費分として比較基準値に設定。 今後40年間に必要な公共施設の⼤規模改修及び更新(建替)費⽤を、平成21 年度決算(投資的経費)を基準に試算したところ、公共施設関係予算が2倍以上 の規模で必要であることが分かりました。このため、⻄尾市が現在、保有する公 共施設をすべて、更新(建替)することは不可能である、と言えます。 22 ⻄尾市が公共施設を再配置する5つの理由 理由③⼀市三町の合併に伴う公共施設の重複の解消を目指して (図表10)合併後の公共施設の状況(延床⾯積) (千㎡) 250 旧3町等分 旧西尾市分 合併⇒旧役場の事務室、会議室の空きスペースが発⽣⇒ 再配置(複合化・多機能化)のチャンス ⇒重複している施設がすべてムダではない!! 200 150 100 斎 場 そ の 他 市 営 住 宅 医 療 保 健 施 設 社 会 福 祉 施 設 ・ 高 齢 者 福 祉 施 設 児 童 福 祉 施 設 ・ 子 育 て 支 援 施 設 スポーツ・レクリエーション施 設 文 化 施 設 社 会 教 育 施 設 給 食 施 設 幼 稚 園 小 学 校 、中 学 校 等 そ の 他 の 施 設 消 防 庁 舎 、防 災 施 設 - 本 庁 舎 、支 所 50 再配置対象施設のうち、152施設(約49%)が旧3町等から引き継がれたもの⇒旧3町 等の⽅が多い施設は、本庁舎・⽀所(11施設中7施設)、図書館・資料館などの⽂化施 設(15施設中8施設)、体育館などのスポーツ・レクリエーション施設(12施設中9施設)、 市営住宅(32施設中21施設)。 23 ⻄尾市が公共施設を再配置する5つの理由 理由④市⺠の皆さんの⼤きな期待〜市⺠意識調査の結果から〜 (図表11)これから維持・充実していくべき公共施設 <複数回答> (%) 48.1 医療保健施設 35.4 防災施設 「新・⻄尾市総合計画の策定に向けた市⺠意識 調査(平成23年8月実施)」から 31.4 福祉施設 22.0 公園・緑地 子育て支援施設 21.7 公共施設の統廃合に対する考え方 20.8 学校教育施設 スポーツ施設 12.3 行政施設 12.2 もっと増やす べきである 現状維持を 3.1% 図るべきである 2.4% その他 2.5% 観光施設 11.9 無回答 4.5% 10.9 文化施設 10.2 環境施設 5.3 社会教育施設 特になし 6.6 3.0 無回答 0 10 20 30 健全な⾏財政運営に向けて、優先的に取組むことの 1位は財政の健全化、公共施設の⾒直しは9位 。 統廃合すべき公共施設は、「利⽤者の少ない施設」 「安全面に不安のある施設」「同じような施設」がトップ 3。公共施設の管理運営方法として、63.6%が 「アウトソーシングを進めるべきである」と回答。 原則として公共 施設の新設はせ ず、既存施設の 長寿命化を図る ことで、必要最小 限までコストを減 40 らすべき 33.3% 公共施設の新設 を抑制し、新たな N=2,118 市民ニーズにも 対応できるような 効果的な活用を 50 進めるべきであ る 54.3% (%) 60 24 ⻄尾市が公共施設を再配置する5つの理由 理由⑤厳しい財政状況の中で〜危機管理的な財政対策として〜 (図表12)⻄尾市の市税収⼊の状況(普通会計決算) (億円) 法人市⺠税 350 その他 312 305 289 283 300 259 個人市⺠税 固定資産税 254 261 H15 H16 283 281 H23 H24 275 271 259 250 200 150 100 50 0 H13 H14 H17 H18 H19 H20 H21 H22 病気の早期発⾒・早期治療のための「健康診断」。そのときに、⾝体に悪いところ(危険 因⼦)が発⾒されれば、早期治療したり、予防対策をしたりするなど、⾃分の健康に対する 危機管理、いわゆるリスクマネジメントを⾏っていませんか? ⾃治体もこれと同じ。人と同じように、⾃治体の体⼒である財政⼒を弱める危険因⼦があれ ば、早期に予防対策(=再配置)を講ずるのは当然。 ※H22以前の財政データは⼀市三町の合算値。25 ⻄尾市は、どのような考え⽅に 基づいて、公共施設再配置を 進めていくのか 3つの基本理念 ⻄尾市公共施設再配置基本理念 3つの基本方針 ⻄尾市公共施設再配置基本方針 (⻄尾市公共施設再配置基本計画・本編第4章より) 26 ⻄尾市が公共施設再配置を進める上での3つの基本理念 理念① 公共施設 の 3M(ムリ・ムラ・ムダ) の 解消 とリスクマネジメント(危機管理戦略) ◆これからの⾃治体経営に求められるもの 財政規模にふさわしい経営規模(⾏政サービスの範囲)に⾒直し、国や県に頼ら ない独自の財源を少しでも確保する仕掛け(公共施設の3Mの把握から解消へ ) をつくって、次世代(現在の⾏政サービスを直接、享受できない⼦どもたち)への 負担軽減を図ること。 ◆⾃治体経営の継続的なリスクマネジメントとして取り組む公共施設再配置 緊急突発的な財政悪化に陥ったときのリスク(危機)をコントロール(管理)で きるマネジメント(戦略)を、どの自治体も考えなければいけない時代。半世紀以 上の⻑い時間の中で維持管理される公共施設にかかるコストは⾃治体経営の舵取り に⼤きく影響。公共施設再配置という政策は、⻑期的な自治体経営を考えるときに、 有効なリスクマネジメント。 ◆新たな公共施設の建設は施設のスクラップ(廃止)&ビルド(建設)を条件に 公共施設再配置とは、ファシリティマネジメント(FM)の観点から、施設のコ ストや利⽤率などを分析し、住⺠福祉の増進に努⼒(⾚字経営)しながら「当たり 前の⾚字」をできる限り少なくする(最少経費で最大効果)という、公共サービス が抱える「矛盾」を前提とした自治体経営改革の一つの方策 。これからは、S&B でも追いつかない時代に・・・ 27 理念② ハコモノに依存しない⾏政サービスの提供 〜施設重視から機能優先へ〜 ◆建設本位の「ハコモノ⾏政」の後遺症 経済対策としてインフラ整備を中心とした公共事業が「建設することを目的」に して、本来明確にすべき「何に利⽤するか」や「どのように活⽤するか」が⼗分に 検討されないまま進められてきた。当初の設置目的の使命を終えたハコモノ、安全 性に不安を抱えるハコモノ、利⽤率の低いハコモノ、維持管理コストが高額なハコ モノなど、ハコモノの現状を調査・分析していくと、こうした公共施設の課題や 「⾒えなかったムダ」が⾒えてくる 。 ◆選択と集中で限られた財源(税⾦)を本当に必要な⾏政サービスに 持続可能な⾏政サービスを提供していくためには、⾏政ができるサービスとでき ないサービス(=⾏政以外の主体で実施できるサービス)のふるいわけ(仕分け) をして、限られた財源の使い道を集約。かつての潤沢な財源をベースに自治体が⾏ 政サービスの「あれもこれも」と担ってきた守備範囲を、限られた財源の中で「あ れかこれか」と選択した範囲に税⾦を集中させる時代に突⼊ ◆「⼀機能・⼀施設」という従来型の施設配置のあり方からの脱却 一つの機能のために一つの施設を整備していくという従来型の施設配置という考 え方から脱却し、施設と機能を分離して⾏政サービスを展開。選択と集中により、 28 経営資源として必要のない施設は統廃合して整理し、必要な機能は残していく。 トピック③ 「⼀機能・⼀施設」という従来型の施設配置をした結果… Bふれあいセンター A福祉会館 ※データは H22決算 A福祉会館 (高齢者福祉施設) 項 Bふれあいセンター 目 設 年 (社会教育施設) 平成20年4月 建 約3,752万円 建 鉄骨平屋・延床124.71㎡ 施 無料 利 2,894人 年間延利⽤者数 28,466人 約8人 ⼀ 均 約96人 16.2% 利 率 48% 約33万円 年間維持管理費 約857万円(利⽤料除く) 約114円 利⽤者⼀人当たり 約301円 福祉部 ⻑寿課 施 設 所 管 課 教育委員会事務局 生涯学習課 設 設 構 ⽤ ⽇ 平 ⽤ 理念③ 1 青年の家 建設費 (円) 維持管理費(H22) 165,280,000 16,035,119 62,818,880 14,062,699 3 寺津ふれあいセンター 185,910,000 20,110,146 4 米津ふれあいセンター 179,959,500 9,004,310 5 福地ふれあいセンター 177,975,000 8,570,524 6 西野町ふれあいセンター 134,400,000 9,853,078 7 八ツ面ふれあいセンター 190,076,000 8,675,739 8 鶴城ふれあいセンター 173,709,900 13,401,500 9 室場ふれあいセンター 81,650,000 10,816,399 2 働く婦人の家 10 三和ふれあいセンター 97,020,000 12,908,290 11 一色町公民館 942,663,000 80,157,944 12 横須賀ふれあいセンター 239,400,000 8,628,663 13 吉良町公民館 361,787,000 44,078,255 14 幡豆ふれあいセンター 193,499,550 20,653,616 15 幡豆公民館 合 計 額 1 施設あたりの 施設 あたりの平均額 あたりの 平均額 平成12年3月 費 約1億7,798万円 造 鉄骨平屋・延床895.24㎡ 料 有料 29 市⺠と⾏政が共に考える公共施設 の未来 社会教育施設の建設費・維持管理費 社会教育施設 名称 月 67,554,000 37,558,398 3,253,702,830 314,514,680 216,913,522 20,967,645 ◆各地域に公共施設を全く同じバランス で配置することは不可能 ⼩中学校区や合併前の⾏政区域など、 地域単位ごとに、まったく同じように公 共施設を配置すること(=フルセット配 置)を実現することは、選択と集中が求 められている時代では非常に難しく、む しろ不可能。 ◆市⺠と共に進める公共施設再配置で公 共施設の未来を描く 公共施設再配置は、市⺠生活と⾏政と の新たな関係を考えることであり、未来 のまちのあり方のフレーム(枠組み)に 深く関係。 ◆公共施設再配置の目的は効率性だけで はない 補完性の原理(⾃助)(共助)(公助)、 PPP(Public Private Partnership 30 =官⺠連携)、PFI、市⺠協働 ⻄尾市公共施設再配置基本方針 基本方針1 人口減少に伴って、機能を維持する方策を講じながら、公共 施設の保有総量を段階的に圧縮するため、原則として、新た な公共施設は建設しない。 ただし、政策上、新たな公共施設の建設を計画した場合、既 存施設の廃止を進めることで、施設の保有総量の抑制を図る ものとする。 (基本戦略1)公共施設のスクラップ(廃⽌)&ビルド(建設)で総量抑制 原則として、市⺠の⽣命及び財産に緊急的に必要なものを除いて、新たな公共施 設の建設を進めていかない。しかし、さまざまな市⺠ニーズに応えるため、既存の 施設では代替が不可能で、政策上、新たな公共施設の建設計画を実⾏しなければな らないときは、新設を再配置のチャンスとして考え、施設の保有総量及び施設全体 のランニングコストの抑制を前提とした計画を⽴案。つまり、保有総量を増やさな いため、新設予定の公共施設と既存の公共施設の廃止することを条件に、新設を⾏ う。⼀つの施設を廃止(スクラップ)して、⼀つの施設を建設(ビルド)すること で、保有総量の増加を抑制。 31 基本方針2 現有の公共施設が更新(建替)時期を迎える場合、機能の優 先順位に基づき施設維持の可否を決め、優先度の低い施設は 原則として、すべて統廃合を検討する。 (基本戦略2)機能の優先度は3区分に分け、市⺠ニーズも踏まえて柔軟に対応 義務教育機能(小中学校施設)を⼀機能・⼀施設の考え方から脱却させ、これか らの地域ニーズに対応した多機能化を図ることを条件に最優先機能として位置づ けるが、無条件な更新を保障しない。市⺠ニーズ、財源等を総合的に検討して機 能存続を判断。 ●公共施設を再配置(更新)するときの検討課題 ①管理運営形態は公設公営の維持を意味するものではないため、PPP(官⺠連 携)を視野に入れた効率的かつ効果的な運営形態を積極的に検討。 ②更新時の設計仕様はスケルトン方式の採⽤を検討。 ③更新時には⼀施設・⼀機能ではなく複合化または多機能化を必ず検討し、公共 施設の保有総量の圧縮を進める。 ④利⽤対象者が同じような施設の更新にあたっては、機能の⼀元化及び施設の複 合化を検討。 ⑤更新時までに空きスペースがある場合は賃貸などの有効活⽤を進める。 ⑥必要に応じて、他の目的での試⾏的利⽤状況を調査する「公共施設機能テスト」 32 により、施設存続の可否を決定する場合がある。 (図表13)⻄尾市の公共施設機能の更新優先度 優先度 施設機能 施設例 (⻄尾市公共施設再配置基本計画・本編第4章より) 更新の考え方(方向性) 義務教育機 小学校 中学校 能 ①少子化による統廃合は検討 ②市有施設であることから、義務教育以外の⾏政サービスの実施場所 として積極的に有効活用(多目的化) ③⼀定の敷地を備えて各地域に配置されていることから、更新の際は 防災機能と地域ニーズに的確に対応した拠点施設(複合化・多機能 化)として位置づけ、地域開放を進める ④⻑寿命化対象施設 優 先 医療保健機 能 防災機能 福祉機能 ⼦育て⽀援 機能 ⾏政機能 市⺠病院 保健センター 総合福祉 センター 保育園 幼稚園 児童クラブ 看護専門学校 市役所 消防署など ①更新は財源確保の裏づけを得た上で実現の可能性を検証して決定 ②地域防災計画に基づき施設の防災機能を強化 ③子育て⽀援施設は少子化による統廃合を検討 ④⾼齢者福祉施設は機能再編と配置について検討 ⑤優先の中の機能順位は、選択と集中の観点から、市⺠アンケートま たは パブリックコメントなど客観的評価に基づく市⺠ニーズを踏まえて順位付けを ⾏う ⑥⻑寿命化対象施設は施設ごとに指定。その基準は別に定める そ の 他 上記以外の 機能→社会 教育機能、 文化機能、 スポーツ・ レクリエー ション機 能 、商工 観光機能、 公営住宅機 能など ふれあい センター 公⺠館 文化会館 図書館 資料館 体育館 プール 市営住宅 など ①原則として統廃合の検討対象ですが、市域全体で利用する施設(機 能)及び⻄尾市限定で配置されている施設(機能)は統廃合ではなく 管理運営形態について検討⇒⽂化会館、図書館など ②更新時の市⺠ニーズ、⾏政ニーズ等により、優先機能と区分変更さ れる 場合がある ③ポートフォリオによる分類評価や公共施設機能テストなどを⾏い、最 終 的な存続の判定を⾏う ④管理運営⽅式に⺠間活⼒の導⼊を積極的に進める ⑤廃止施設の跡地は原則売却・賃貸し、優先度の⾼い施設の更 33 新費用に充てる 最 優 先 基本方針3 公共施設のマネジメントを一元化して、市民と共に公共施設 再配置を推進する。 (基本戦略3)公共施設再配置の動きを伝えることで市⺠の理解を深める 公共施設の統廃合など、施設(機能)の存続を決定していくプロセス(過程)はでき る限り公開し、市⺠もそれに対して意⾒が出せるような環境作りを図る。具体的には、 公共施設白書の公開や再配置の進捗状況をリアルタイムで提供するため、市のホーム ページを通じて「⾒える化」を図り、Eメールなどで気軽に意⾒を提案できるような 仕組み 。 ◎マネジメントの⼀元化で広がる公共施設再配置のさまざまな取り組み ①公共施設の⻑寿命化(最適保全整備)⇒公共施設劣化調査(H24〜)、維持管理マニュアル ②公共施設の利⽤者負担の⾒直し⇒⾏財政改⾰実⾏計画(H23) ※H26検討、H27実施予定 受益者負担の適正化を目的に、統一的な積算方法を検討した上で公共施設の利⽤者負担額の 公平性が図られるように料⾦体系を⾒直す。 ③公共施設の利⽤条件の調査、研究 ④公共施設の効率的な維持管理運営方法⇒当初予算・補正予算及び3か年実計事前審査(H24~) ⑤未・低利⽤財産の効率的運⽤⇒再配置モデル事業(H24〜) 未・低利⽤財産は積極的に有償の賃貸、譲渡を⾏い、施設更新費⽤に充当。 ⑥利⽤者が特定地域住⺠の地域密着型施設(地域集会施設)⇒実施計画2014→2018(H25) 市⺠協働の観点から地域への譲渡の可能性について検討 34 トピック④ 再配置の姿を伝えるためのモデル事業は平成24年度から開始 再配置施設等名称 ①幡⾖支所 借地駐⾞場、 東側倉庫、旧議場 問 題 点 ・⽀所東側の借地駐⾞場(職員用)は合併に伴い、利用す る職員が減った。借地駐⾞場には旧幡⾖町が建設した東側 倉庫がある。 ・⽀所2階及び3階(旧議場含む)の空きスペースは再利 用目的が決まっていない。 再 配 置 ⽅ 針【効果】 H24…借地駐⾞場の賃貸契約を解約 借地駐⾞場の東側倉庫を解体。 旧議場を改修して東側倉庫収納品を移動 【低利⽤財産の処分・有効活⽤】 コスト削減効果→約123万円/年 完了 再配置前(ビフォー) 再配置後(アフター) 幡豆支所・東側倉庫 東側倉庫解体 幡豆支所・職員用借地駐車場 借地駐車場返還 ② 消防署 幡⾖分署 幡⾖支所 ③吉良支所 借地駐⾞場 再配置施設等名称 ・昭和54年に建築された施設の⽼朽化が著しく、今後の維 持管理費が増加する。 ・職員駐⾞場の不⾜により借地駐⾞場を利用している ・分署機能を幡⾖支所へ移転する。 H24…実施設計 H25…支所改修・ 分署機能移転 H26… ・借地駐⾞場 の賃貸契約を解約、分署解体予定 【施設の統廃合…複合化】 LCC削減効果→約1億5,800万円 ・吉良⽀所⻄側の借地駐⾞場(吉良町公⺠館兼用)は合 併に伴い、⽀所及び公⺠館の駐⾞場として余裕ができたため、 利用度が下がった。 H24…借地駐⾞場の賃貸契約を解約 【低利⽤財産の処分】 コスト削減効果→約22万円/年 問 題 点 ④ ・倉庫として使用している旧⼀⾊郷⼟資料館は、施設の⽼朽 旧⼀⾊郷⼟資料館 化が著しく、倉庫機能のニーズが低い。 ⑤ 旧吉⾒邸 ⑥ ⼀⾊町公⺠館 ⑦ 旧白ばら学園 園舎 ⑧ 高齢者生きがい 活動施設(吉田 ⽼人憩の家、幡 ⾖シルバーワーク プラザ) ・寄付を受けた⼤正初期の⺠家であり、⽼朽化が著しく耐震性 に不安がある。 ・台風、地震などの災害時に隣接⺠家に被害を及ぼす恐れが ある。特によう壁の安全性が不明である。 ・現在までのところ再利用の計画はない。 ・海抜0m地帯に⽴地する、耐震性が確保された3階建ての ⾼層建築物で、4つの避難所機能(地震・風水害・津波⼀ 時待避所・医療救護所)を有しているが設備⾯に不安がある ・ホール棟の利用率が低い。 ◎国庫補助⾦(社会資本整備総合交付⾦)を活⽤ →歳⼊ 額:159,197,000 円 ◎総量削減効果:延床面積136.86 ㎡ ・既存の⽂化財収蔵施設が飽和状態で、新たな⽂化財収納 スペースの確保が必要 継続 完了 35 再 配 置 ⽅ 針【効果】 H24…施設の使⽤目的の使命を終えているため、 建物を解体し、跡地を売却する。 【低利⽤財産の有効活⽤】 継続 H24…安全性が確保されないため施設解体。 今後の跡地利⽤について検討中 【施設安全性の確保】 【未利⽤財産の処分】 H25…飲料⽔兼⽤耐震性貯⽔槽の設置 継続 ホール棟資料室の備蓄倉庫化 ⾃家発電装置の新設 津波⼀時待避所整備 ホール棟天井等の耐震補強 地域交流センター整備(ホール席の収納・床 フラット化、空調施設整備) 【多機能化による利便性・利⽤率の向上】 H25…室場なかよし園へ機能移転することで廃止 される旧白ばら学園園舎(鉄骨造平屋建・延床 面積531.89 531.89㎡)を文化財を収納・調査する施設と 531.89 して⽤途変更して再利⽤。 【未利⽤財産の再利⽤】 LCC削減効果→ →約3,600万円 完了 完了 H25…吉田⽼人憩の家にシルバーワーク 継続 プラザ機能を追加して、既存施設 ・吉良地区にシルバーワークプラザ機能を持つ施設が の有効利⽤を図る。 ない。 幡⾖シルバーワークプラザを幡⾖支所へ機能 ・吉田老人憩の家の利用状況が低い。 移転。現在の施設を有償の譲渡または貸付 ・幡豆シルバーワークプラザ(ポートタウンミュー2 けを検討中 階を区分所有して利用)の施設老朽化に伴う改修費の 【施設保有総量の抑制・縮減】【多機能化による有 応分負担が見込まれている 効利⽤】【市有財産の処分に伴う歳⼊確保】 36 LCC削減効果⾒込→ →約1,400万円 ⻄尾市はどのように 公共施設 書を作成 し活⽤しているのか 西尾市公共施設白書ものがたり 公共施設白書2011 ファシリティマネジメントに基づく 公共施設再配置を実現するた めには、公共施設の現状データ を「⾒える化」することが必要。 公共施設白書は、その「⾒える 化」の原点である施設の現状 データを体系的に網羅したもの で、⻄尾市では基本計画を策 定した平成23年度から毎年 度、作成、公表しています。 公共施設白書2012 (平成24年3月) 公共施設白書2013 (平成25年3月) 白書第1号は 基本計画の資 料編として公表 した。329施設 別データのほか に、主な施設の 現状と課題、 市⺠意識調査 や⽀所利用者 アンケートの結 果、再配置モ デル事業を紹 介した (平成26年3月) 2冊目となる 白書は施設別 データを1ペー ジから2ページ へボリュームアッ プ。施設ごとの レーダーチャー トを駆使して 「⾒える化」か ら「⾒せる化」 へと分かりやす さを追求した。 3冊目となる白 書は第1次実 施計画策定と 同時に公表。 平成24・25年 度に実施した公 共施設劣化調 査の結果概要 とモデル事業の 進捗状況も紹 介した。 37 トピック⑥白書第1号を完成させるまでの事務の流れ(職員経験談)から ▼白書第1号の作成⽅法・フローチャート図 平成23年度の合併と同時に設置された公共FMの専任組織である 企画政策課公共施設対策プロジェクトチーム(PT)の4月早々の 仕事は全世帯配布する新市の「公共施設ガイドマップ」の作成でした。 (談:西尾市にはたくさんの 西尾市にはたくさんの公共施設 にはたくさんの公共施設があるのだなあと 公共施設があるのだなあと実感 があるのだなあと実感しました 実感しました) しました) 目の前に何もなかったので、まずは全国の先進⾃治体の取組みを調査 研究して、公共施設再配置⾏程表(ロードマップ)を策定しました。 (談:公共施設 公共施設の 施設の見直し 見直しは単年度では 年度では終 では終わらない、 わらない、継続的に 継続的に取り組む 全庁的な 全庁的な政策にしなければの 政策にしなければの思 にしなければの思いでロードマップを作成 いでロードマップを作成しました 作成しました) しました) 管財担当 ①財産台帳 データ提供 施設所管課 ⑤提出 ④データ ⼊⼒依頼 ⑥質疑 応答 企画政策課 公共施設対策PT ②エクセルファイルの財産台帳を基にデータベースの⼊ ⼒様式(公共施設概要調書)を作成した。 ③概要調書⼊⼒要領を作成し、PTメンバー4人 で施設所管課の担当をわけて対応することにした。 公共施設の現状と課題を把握しようと施設白書作成にとりかかりました。 その⽅法は右図のとおりで施設所管課とのキャッチボールを開始しました。 (談:どんな課題 どんな課題が 課題が出てくるのか、 てくるのか、先行き 先行き不透明で 不透明で不安一杯でした 不安一杯でした) でした) 9月に施設白書データを集約し課題が浮き彫りにされてきました。それ を解決するための公共施設の新たなマネジメント⽅針を作成しようと、 先進⾃治体の取組みを参考にするとともに職員同⼠の熱い議論を重 ねながら12月まで全⼒で筆を進めました。そして、12月26日からパブ リックコメントにこぎつけたのが「⻄尾市公共施設再配置基本計画」。こ こには施設白書データの分析結果をグラフ化したものなどを反映し、資 料編として「⻄尾市公共施設白書2011」を添付しました。最終的には 平成24年3月26日に基本計画と白書2011を策定、公表しました。 (談:とにかく突貫 とにかく突貫作業 突貫作業で 作業で完成させたので 完成させたので真 させたので真っ白に燃え尽きました) きました) 38 平成24年度版の公共施設概要調書(白書2012基礎資料)→これが施設所管課が⼊⼒する様式(エクセルファイルの出⼒レイアウト)です。 39 平成24年度版の公共施設概要調書(白書2012基礎資料→様式にはもう1ページ(施設修繕履歴・計画と問題点記⼊欄)あります 40 ⻄尾市公共施設白書2012のレイアウト→5ページ分のデータを2ページに取捨選択し、図やグラフを活⽤して表記 41 ○平成24(2012)年4月1日 公共施設対策PTが公共施設経営室(事務職3人。技術職1人)に組織改称される。 ○平成24(2012)年5月21日 『市⺠と⾏政が共に学ぶ公共FM⼊門講座〜⻄尾市の公共施設を崩壊させないため に〜』を市役所で開催。講師は根本祐二東洋⼤学教授。講演は2回開催し、市⺠33人、 議員25人、職員177人、他⾃治体職員36人の計271人が受講。 ○平成24(2012)年6月22日 第1回⻄尾市公共施設再配置検討ワーキンググループ(以下「再配置検討WG」とい う。)開催。公共施設8か所を視察。 ○平成24(2012)年7月3日 第2回再配置検討WG開催。再配置検討施設は旧上横須賀郵便局(低利用施設)。 前日までに提出された公共施設再配置Eモニターの意⾒も公表。 ○平成24(2012)年7月10日 公共施設再配置推進支援業務を中央コンサルタンツ㈱(名古屋市⻄区)に委託。契約 期限は平成25年3月8日)。契約⾦額29,400,000円。業務内容は構造体劣化調査 (63施設83棟)、建築物劣化調査(105施設205棟)、⻑寿命化検討資料の作成、 施設白書データ分析。平成24年度愛知県市町村振興事業費補助⾦(補助率2分の1) ○平成24(2012)年8月6日 内閣府PFI推進室のPFI専門家派遣制度を利用したPFI説明会を⻄尾市役所 で開催。 市職員20人が参加。 ○平成24(2012)年8月31日 第3回再配置検討WG開催。再配置検討施設機能として資料館機能(重複施設)について 42 討議。公共施設再配置Eモニターの意⾒も公表 ○平成24(2012)年9月21日 公共施設再配置勉強会 として、香川県まんのう町が取り組んでいる先進的なPFI事業につ いて、㈱五星パブリックマネジメント研究所副所⻑・主任研究員 天米⼀志氏(旧まんのう町職 員)から市職員18人が説明を受ける。 ○平成24(2012)年10月2日 第4回再配置検討WG開催。再配置検討施設機能として弓道場機能(重複施設)について 討議。公共施設再配置Eモニターの意⾒も公表 ○平成24(2012)年11月9日 第5回再配置検討WG開催。再配置検討施設機能として地域密着型施設(地区集会施 設)について討議。公共施設再配置Eモニターの意⾒も公表 ○平成24(2012)年12月19日 第6回再配置検討WG開催。再配置検討施設機能として⾼齢者⽣きがい活動施設(シル バーワークプラザ)機能について討議。 ⻄尾市公共施設再配置モデル事業(平成24年度実 施分)の動き についても報告。 ○平成25(2013)年1月23日 第7回再配置検討WG開催。吉良地区における再配置検討施設(12施設)について討議。 ○平成25(2013)年2月25日 第8回再配置検討WG開催。⻄尾・⼀⾊・幡⾖地区における再配置検討施設(18施設) について討議。 ○平成25(2013)年3月29日 『⻄尾市公共施設白書2012』を公表。 ●平成25(2013)年度 ○平成25(2013)年4月3日 椙⼭⼥学園⼤学、名古屋⼤学、名古屋商科⼤学による「公共FM研究会」が⻄尾市の公共 43 施設を視察して⻄尾市⻑と意⾒交換。 官⺠連携Ⅰ 再配置検討WGと再配置Eモニターの設置⇒実施計画案を検討 【再配置基本方針3の実現】 ⻄尾市役所 ①公共施設経営室が 所管課と協議して再 配置方針案を作成。 ④WGでは再配置方針案に対す る意⾒を委員から伺う。Eモニ ター意⾒も席上で公表。アドバ イザー(学識経験者)とオブ ザーバー(県職員)から講評 (コメント)を受ける。 ②WG開催10⽇前ま でに再配置方針案をW G委員とEモニターに 郵送、メールで事前提 示。質問も受ける。 再配置Eモニター (⼀般公募市⺠) ③WG開催前⽇まで にメールで意⾒提出。 再配置検討WG ⾏政単独ではなく市⺠の視点を踏まえて実施計画を策定 ●WG委員 ⾏財政改⾰推進委員7 名とアドバイザー、オ ブザーバーの9名で構 成(⼥性1名) ●Eモニター 公募7名(定員10名) で構成(⼥性1名) ※WGは平成24・25年 度に全12回(施設⾒学 含む)開催 44 ○平成25(2013)年6月4日 新たなPPP/PFI制度の構築と具体的な案件形成のために国⼟交通省が募集した平 成25年度先導的官⺠連携支援事業に⻄尾市が公共施設再配置で活用を検討している 「サービスプロバイダ方式のPFI実現可能性検討調査」が採択された。 ○平成25(2013)年8月15日 ・サービスプロバイダ方式のPFI実現可能性検討調査業務を㈱五星(⼤阪市東成 区)に委託(委託期限は平成26年2月28日)。委託⾦額9,887,850円。平成25年 度国⼟交通省先導的官⺠連携⽀援事業(補助率10分の10) ・PFI勉強会「⻄尾市が実現を検討するサービスプロバイダ⽅式のPFIとは」を開催し市職 員34人が受講。講師は㈱五星パブリックマネジメント研究所⻑兼主任研究員 天米⼀志氏 ・公共施設再配置推進支援業務を中央コンサルタンツ㈱(名古屋市⻄区)に委託(契約 期限は平成26年1月31日)。委託⾦額4,987,500円。業務内容は構造体劣化調査 (23施設36棟)、建築物劣化調査(10施設10棟)。平成25年度愛知県市町村振 興事業費補助⾦(補助率2分の1) ○平成25(2013)年8月21日 ファシリティマネジメント(FM)及び官⺠連携(PPP)の先進地事例を学ぶ職員研修 にしおFM・PPPスクールの第⼀講を開催。市職員57人(他⾃治体含む)が受講。 ・オリエンテーション 「⻄尾市の公共施設再配置の取組みについて」 講師 ⻄尾市企画政策課公共施設経営室 主任主査 鈴⽊貴之 ・第⼀部 小規模⾃治体が取組む公共空間革命 第二部 中規模⾃治体が取組む公共空間革命〜日本初のPFI新⽅式導⼊を検討 する⻄尾市の動き〜 45 講師 ㈱五星パブリックマネジメント研究所 所⻑兼主任研究員 天米⼀志氏 ○平成25(2013)年10月1日 にしおFM・PPPスクール第二講開催。市職員72人(他⾃治体含む)が受講。 ・第⼀部「佐倉市におけるファシリティマネジメントの取り組み-いま目の前にあるFM」 講師 千葉県佐倉市資産管理経営室 FM推進班 橋本直子氏 ・第二部「今こそFM維新を!⾏政区や官⺠の垣根を越えたFM戦略とまちづくり」 講師 財団法人 建築保全センター 保全技術研究所 第三研究部次⻑ 公共建築マネジメント研究センター主任研究員 池澤龍三氏 ○平成25(2013)年10月8日 ⺠間企業対象のPFI説明会を開催。参加数=70社・114人 講師 ㈱五星パブリックマネジメント研究所 所⻑兼主任研究員 天米一志氏 主任研究員 田中洋⼦氏 ○平成25(2013)年10月31日 にしおFM・PPPスクール第三講開催。市職員等80人(他⾃治体含む)が受講。 ・第⼀部「 くらしき流ファシリティマネジメント」 講師 岡⼭県倉敷市企画財政局企画財政部財産活用課⻑期修繕計画室 主幹 三宅香織氏 ・第二部「⺠間企業経営者の視点で進める公共FM 」 講師 岡⼭県倉敷市企画財政局企画財政部 副参事 井上昇氏 ○平成25(2013)年11月18日 にしおFM・PPPスクール番外編開催。市⺠等120人(市職員・他⾃治体含む)が受講 「映像作家がつくった、日本⼀チャーミングな図書館」 講師 花井裕⼀郎氏(⻑野県小布施町⽴図書館「まちとしょテラソ」前館⻑、映像作家) ○平成25(2013)年11月21日 にしおFM・PPPスクール第四講開催。市職員等75人(他⾃治体含む)が受講。 「ファシリティマネジメントによる浜松市における資産経営への取り組み」 46 講師 静岡県浜松市財務部資産経営課経営企画グループ 主任 松野英男氏 トピック⑤ 公共施設を経営資源として管理運営する新⼿法(FM)の導⼊ ●ファシリティマネジメントとは ⇒ 米国生まれの経営管理方式 企業、団体などが持つ業務⽤不動産及びその環境を組織活動にとって最適な状 態で保有、運営、維持、活⽤するための総合的な管理⼿法のこと ★自治体等の公的機関で取り組むFMを「公共FM」と呼ぶ≒PRE戦略 ※ファシリティ…「施設とその環境」と定義され、具体的には業務目的のために使用される不動産 (⼟地、建物、構築物、設備等)とその施設に関わるさまざまな環境のこと。ファシリティは「ヒト」、「モ ノ」、「カネ」、「情報」に続く5番目の経営資源と言われています。 ※マネジメント…企業、団体などの組織活動を最適な状態(最少コスト、最⼤効果)にするため の総合的な管理⼿法のこと 。評価⇒FM戦略・計画⇒プロジェクト管理⇒運営維持⇒評価… ●ファシリティマネジメント活⽤の効果 (社団法人日本ファシリティマネジメント推進協会) ① 不要な施設、不⾜な施設、不適当な使われ⽅の施設が明らかになり、経営にとっ ◆地 方 自 治 法 て最適なファシリティのあり⽅が示されます。 【 第2条第14項】 第2条第14項】地方公共団体は、その ② ファシリティの改革によって、経営の効率が最⾼度 事務を処理するに当つては、住民の福祉の に向上します。 増進に努めるとともに、最少の経費で最大 最少の経費で最大 ③ 同時に、施設関連費用(施設投資・施設資産・ の効果を挙げるようにしなければならない。 の効果 第2条第15項】地方公共団体は、常に ファシリティコスト)を最小に抑えることができます。 【第2条第15 その組織及び運営の合理化 組織及び運営の合理化に努めるととも 組織及び運営の合理化 ④ 顧客、従業員その他のファシリティ利用者にとって に、他の地方公共団体に協力を求めてその 快適・魅⼒的な施設を実現します。 。 規模の適正化を図らなければならない 規模の適正化 ⑤ 省エネルギーを実現し、コスト低減とともに環境問 題にとって効果的な解決手段となります。 47 ○平成25年(2013)年12月20日 ・市議会全員協議会で⻄尾市公共施設再配置実施計画(素案)の概要について説明 ・にしおFM・PPPスクール第五講開催。市職員等63人(他⾃治体含む)が受講。 「公共FMとPPP-公共FMを取り巻く環境と実態・流⼭市の第二世代の公共FM」 講師 千葉県流⼭市総務部財産活用課 係⻑ 寺沢弘樹氏 ○平成25(2013)年12月24日 第10回再配置検討WG開催。⻄尾市公共施設再配置実施計画(素案)について討議。 ○平成26(2014)年1月9日 市議会研修会(2名⽋席)で⻄尾市公共施設再配置実施計画(素案)の再配置プロジェ クト01と02について説明。 ○平成26(2014)年1月23日 第11回再配置検討WG開催。⻄尾市公共施設再配置実施計画(案)の⼀部について討議 ○平成26(2014)年1月27日 にしおFM・PPPスクール第六講開催。市職員等68人(他⾃治体含む)が受講。 「公共施設更新問題への挑戦-秦野市の取組みと⻄尾市の現状から」 講師 神奈川県秦野市政策部公共施設再配置推進課 専任主幹兼課⻑補佐 志村⾼史氏 ○平成26(2014)年2月14日 市議会全員協議会で「⻄尾市公共施設再配置実施計画(案)」について説明。 ○平成26(2014)年2月15日 ⻄尾市公共施設再配置実施計画(案)のパブリックコメント開始 ○平成26(2014)年3月4日 第12回再配置検討WG開催。⻄尾市公共施設再配置実施計画(案)について討議等。 ○平成26(2014)年3月16日 実施計画(案)のパブリックコメント終了。意⾒提出数17件(8人)実施計画と施設白書は業 ○平成26(2014)年3月26日 者委託ではなく職員の⼿ 「⻄尾市公共施設再配置実施計画2014→2018」を策定。 「⻄尾市公共施設白書2013」を公表。 作りによるものです。 48 ここから後半です。 平成26年3月 ⻄尾市公共施設 再配置実施計画 平成26年度から30年度までの5年間(第⼀次実施期間)に 着手する8つの再配置プロジェクトなどをまとめた3部構成のFM戦略 第1部 ガイダンス編 第2部 再配置戦略編 第3部 資料編 基本計画の復習、実施計画の概要、再配置目標値、 再配置手法等。第2部を読むための導⼊(50頁) ●30年間のLCC削減効果目標 約731億円 第1次実施計画 →約139億8,900万円(予定) 平成26年度から5年間で 取り組む8つの再配置プロ ジェクトについて、2年間にわ たるワーキンググループなど市 ⺠の声を踏まえて策定した再 配置プランに至るプロセスを中 心に説明。実施計画の中心 部分(114頁) 実施計画策定にい たる検討過程に関 係するワーキンググ ループの記録、公共 施設劣化調査結果、 用語集等の資料を まとめた(131頁) ※LCC=ライフサイクルコスト:設計から解体まで建物の⼀⽣に必要 な費用のこと ●30年間の保有総量(延床面積)の削減目標 約16%(約8万6千㎡) 第1次実施計画→約2万5千㎡(予定) 49 第1次実施計画の3つのテーマ (⻄尾市公共施設再配置実施計画 2014→2018・第1部第1章より) 新たなまちづくりの出発点 公共施設再配置を考えるということは、市⺠⽣活と⾏政との新たな関係を 考えることであり、未来のまちのあり⽅のフレーム(枠組み)に深く関係。 公共施設再配置(新しい⾃治体経営改革)を推進することで⻄尾市の 未来像の礎を描く。 建物の安全性の確保 劣化調査により最⻑80年まで⻑ えない建物を整理して公共施設の⼀ されていない建物は最優先に再配置を く使える建物(=⻑寿命化)と使 ⻫更新問題に対応。耐震性が確保 検討。 官民連携手法の活用 ⾏政だけで公共施設の問題を解決するのではなく、多様な官⺠連携手 法〜市⺠協働、PFI事業(地域経済の活性化につながる効果的な 公共サービスの提供)〜の導⼊によって再配置事業を推進 50 再配置プロジェクト01 吉良地区の多目的新生涯学習施設整備事業 再配置⽅針:吉良地区にふさわしい新たな市民交流の場としての多目的な生涯学 習施設を整備する。また安全性に問題のある施設は解体する。 多目的新生涯学習施設の整備 多目的新生涯学習施設の整備 誰もが気軽に使えるわくわく感いっぱいの施設 ①コミュニテイ公園体育館・管理棟 ③吉良町公⺠館 耐震性が確保されていない3施設の機能を集積 した多目的新生涯学習施設を新たな市⺠交流の 場・きら市⺠交流センター(仮称)として整備 ●新施設の⽴地場所(3候補地)・・・コミュニテイ公園、吉良中学校内、吉良⽀所 ●新施設の規模・・・延床⾯積5,000㎡以内 スポーツから会議まで多用途の複合施設 ②吉良野外趣味活動施設体育館 20年以上の耐用 年数がある吉良⽀ 所の建物はトイレ等 を整備して継続利用 ⑥旧上横須賀郵便局 (現倉庫) ④吉良支所(⾞庫・書庫) ④吉良支所 ●再配置効果 LCC=約18 億600万円 /30年 吉良防災倉庫は吉良 ⽀所の⾞庫・書庫に機 ④吉良支所(旧役場庁舎) 能移転し、建物は解体 ⑦横須賀⽼人憩の家ホール棟 ⑤吉良防災倉庫 51 再配置プロジェクト02 ⼀⾊地区の新公共空間創造事業 再配置⽅針:公共施設の集積化による新たな公共空間の創造と、支所跡地などで 市営住宅整備を中心とした一色地区の定住促進を図る。 いっしき市⺠交流広場(仮称)包括マネジメント ⑦旧海の歴史館 ⼀⾊⽀所・佐久島振興課は 船のりば近くへ機能移転 ①⼀⾊支所(別館・会議棟・⾞庫含む) ②⼀⾊⽼人福祉センター ⑤⼀⾊町公⺠館 ⑥⼀⾊学びの館 ④⼀⾊健康センター ⼀⾊町公⺠館・⼀⾊健康セ ンター・⼀⾊学びの館をいっ しき市⺠交流広場(仮称) と称する施設群(新公共空 間)として支所機能等を集 積して官⺠連携による包括 マネジメントで運営 ⼀⾊地区定住促進マネジメント ⽼朽化した対⽶住宅と巨海住宅を統廃合した新市営住宅(90⼾程 度/延床面積7,000㎡程度)を定住化促進の基盤として⼀⾊支所お よび⼀⾊⽼人 福祉センターの敷地等を活⽤して官⺠連携で整備する。 対⽶住宅や巨海住宅の敷地も定住促 進のために官⺠連携による資産運⽤を 図る。 ③子育て支援センターいっしき ●再配置効果 LCC=約47億3,500万円/30年 ⑧対⽶住宅 ⑨巨海住宅 52 再配置プロジェクト03 学校教育関係施設の⻑寿命化事業 再配置⽅針:学校教育関係施設の長寿命化を官民連携で実践することで安全性の 確保および公共施設一斉更新問題に対する財政負担の平準化を図る。 小中学校は地域の拠点施 設としての多機能化を図る →公共施設更新優先度 ①吉良中学校 ④⼀⾊町体育館 官⺠連携で建物の⻑寿命化を図る施設 給⾷室、プールなど 重複設備の⼀元化 小学校と中学校は( 小学校と中学校は(渡り廊下) 渡り廊下)で結ばれている併設施設 ③寺津中学校 ②寺津小学校 ⑥⼀⾊学校給⾷センター ⼀⾊学校給⾷センターの⽼朽化対策は、吉良学校給⾷セン ターと幡⾖学校給⾷センターを含めた3施設の今後のあり 方として、あらゆる官⺠連携⼿法を活⽤して安全・安⼼な学 校給⾷を提供できる効率的かつ効果的な施設整備⼿法の 視点から検討する。 ⑤⼀⾊B&G海洋センタープール ⼀⾊B&G海洋センタープール は重複施設で⽼朽化が著しい ため、学校プールの代替機能を 担えることを条件に施設機能の 存続方法を官⺠連携で検討 ●再配置効果 LCC=約57億7,100万円/30年 ※⼀⾊B&G海洋センタープールと⼀⾊学校給食センターの LCCは算⼊していない。 53 再配置プロジェクト01・02・03の策定経過における市⺠の声は (⻄尾市公共施設再配置実施計画2014→2018・第2部第1章〜第3章の再配置検討WG・再配置Eモニターの意⾒より) プロジェクト成功のためには ハコモノ⾏政からの脱却を プロジェクト成功には市役所全職員が積極的に市⺠に 理解を得ることから始める必要がある。全職員、全議員 が市⺠に⻄尾市が財政破綻を招かないためには再配 置が必要だという共通意識で市⺠へアプローチしていく ことがプロジェクトの早期達成に繋がる。⾃分の企業経験 から分散施設や縦割施設を集約していくことは改革や 改善の基本になるため、早く実⾏してほしい。また、迅速 な意思決定のできる組織づくりが必要と思う。 ⾏政は全体の平等を目標にしているが、それは不可能。 実施計画を進めていけばおそらく⼤きな反対が出てくる。 なぜなら、地域の利益からすれば真っ向から反することに なり、特に旧幡⾖郡三町は疎外感を持っているから。しか し、次世代に必要な財政改革(再配置)を進めるため には、どこかで我慢していただかなければいけない部分 がある。そのためには相当思い切った⾏動が必要。ハコモ ノ⾏政から脱脚するためにも勇気を持って進めてほしい。 人⼝減少地区での公共施設の役割 官⺠連携で全国のモデルとなるよう な画期的な発想を 人⼝が減少していく地域で、何を残していくのか、何を生 活のコミュニティの中⼼に持っていくのかをもう⼀度考え 直した方が良いのではないか。地域のコミュニティで、まず 残さなければならないのは小中学校(義務教育機能)に なる。そこを中心に、⽀所や福祉のために作られてきたもの や、地域のコミュニティのために作られてきたものが、多機能 化や複合化することが可能になるのではないか。⼀つの施 設の再編のあり方が、小中学校などの地域の施設のあ り方にどう絡んでいくのかという視点でみると良い。 施設機能の集積化には、公共だけの機能ではなく、 ⺠間が運営する機能の複合化も検討してほしい。始 めから答えありきの進め⽅ではなく、公共施設の多層 階的な活⽤などにより、より⼀層の効率性、さらに副 次的に新たな付加価値を創出するなど、全国のモデ ルとなるような画期的な発想、工夫を、⺠間あるいは 海外などの事例から研究してほしい。 54 再配置プロジェクト04 資料館機能(重複施設)リニューアル事業 再配置⽅針:従来の施設展示中心から脱却し、様々な手段を駆使して情報発信力を高め る資料館機能のリニューアルをハードとソフト面の両面から検討 児童福祉施設を文化財 収納施設に⽤途変更 (平成25年度公共施設 再配置モデル事業) ↑収蔵品移設ルート 旧白ばら学園園舎 ↓ふれあい会館 ふれあい会館 ↓資料館 ①資料館 ③吉良歴史⺠俗資料館 平成29年度予定 文化財収納施設に ⽤途変更 ②⼀⾊学びの館 後世へ継承すべき郷⼟の歴史や文化の展⽰拠点施設は集客⼒ の高い資料館と⼀⾊学びの館にする。しかし、今後は施設展⽰ だけではなく両施設のリニューアルに合わせて電子資料館構想な ど、⾒に来てもらう展⽰から世界中どこからも⾒られる展⽰へと視 点を変えて情報発信⼒を高めていくことが⼤切 ④幡⾖歴史⺠俗資料館 ●再配置効果 LCC=約8億3,000万円/30年 55 再配置プロジェクト05 弓道場機能(重複施設)集約化事業 再配置⽅針:安全安心な弓道場への機能集約と中学校弓道場の一般開放を進める。 ①総合体育館・弓道場 ②⼀⾊弓道場 (参考)中学校弓道場 ③吉良弓道場 ⼤規模修繕が必要になった時 点で機能存続について検討 ●再配置効果 LCC=約1億5,500万円/30年 ④幡⾖弓道場 ⼤規模修繕が必要になった時 点で廃止・解体 56 再配置プロジェクト06 地区集会施設の地域譲渡事業 再配置⽅針:市所有の地区集会施設は市民協働の観点から原則として地域へ無償譲渡 平成27年度予定 … 【課題】 特別な理由によって市所 有の地区集会施設が、 10施設ある。町内会 独⾃で建設、所有し、維 持管理運営している地区 集会施設と公平性が図ら れていない。 【⻄尾市公共施設再配置基本計画】 (再配置方針の根拠となる考え方) ●利⽤者が特定地域住⺠の地域密着型 施設については、市⺠協働の観点から地 域への譲渡の可能性について検討する。 ●補完性の原理の推進 無 償 譲 渡 ●再配置効果 LCC=約4億3,300万円/30年 再配置プロジェクト07 未利⽤・低利⽤施設の貸付事業 再配置⽅針:未利用・低利用の公共施設については、民間企業等への貸付事業を行う ⼟地・建物の⼀部または全部の⺠間貸付を公募する 1階の低利用室(健診相談 室・待合広場・すこやかルーム) と駐⾞場の⺠間貸付を公募する。 ①幡⾖いきいきセンター(1階) ○建築年月:平成14年12月 ○建物構造:鉄筋コンクリート造3階建 ○敷地⾯積:10,100.90㎡(共有敷地) 貸付可能面積:1,000㎡程度 ○延床⾯積:1,547.68㎡ 貸付可能面積:約300㎡(1階) ②佐久島海釣りセンタ ー管理棟 ○建築年月:昭和61年10月 ○建物構造:鉄筋コンクリート造3階建 ○敷地⾯積:521.00㎡ 貸付可能面積:521.00㎡ ○延床⾯積:156.05㎡ 貸付可能面積:156.05㎡ 平成27年度契約予定 ●再配置効果 LCC=約2億5,900万円/30年 57 再配置プロジェクト08 再配置戦略の継続的な推進のためのFM施策 再配置⽅針:ファシリティマネジメント(FM)の考え方に基づき、縦割組織の 枠をこえて公共施設を総括的に企画・調整し、公共施設の経営財務 面と保全技術面の評価を横串的に行える体制を構築し、再配置戦略 を全庁的な取り組みとして強力に推進する。 平成28年度契約予定 公共施設包括マネジメント事業の推進 施設ごとに分離発注されていた法定点検などの保守 管理業務について⼀定の施設分をまとめて⼀括発 注することで、保守管理業務の質の向上・事務量の 低減・コスト削減を図る。また、効率的な保守管理 ⽅法や未・低利用施設の有効活用などの⺠間事業 者からの提案を受けることも可能とする。 平成26年度予定 施設維持管理マニュアルの作成・活⽤ 施設担当職員が予防保全の視点から建物の簡易・ 画⼀的な点検を⾏うことができるマニュアルを作成する ことで、施設の安全性、耐久性、快適性などの向上を 図る。 鉄骨造の構造体劣化調査の実施 ●包括マネジメント対象候補施設…⾏政施設3、子育て⽀援 施設28(保育園・幼稚園)、学校教育施設37、社会教育施 設14、社会体育施設6、⽂化施設12(⽂化会館、図書館、 資料館)、保健施設3、福祉施設2 明確な判断基準がない鉄骨造の物理的耐用年数を 調べるため鉄骨造の構造体劣化調査を試験的に実 施して、⻑寿命化の判断資料とする。本調査について は、⼤学や関係機関と連携して調査研究を⾏う。 再配置戦略の迅速な実⾏のための推 進体制の構築 再配置予算枠の確保 再配置プランをスピーディに実⾏していくため、市⻑を トップとする「資産経営戦略会議(仮称)」を設置 して迅速な政策合意形成を図る。 建物の⻑寿命化に伴う予防保全などに必要な予算 (再配置予算枠)を安定的に確保するため「公共 施設再配置基⾦(仮称)」の設置を検討する。 58 ○平成26(2014)年4月1日 機構改革により企画部企画政策課公共施設経営室は財政課の資産管理担当と合体して、総務部資 産経営課(経営企画担当→事務職3人・技術職1人)に格上げされる。 ○平成26(2014)年4月21日 ⻄尾市公共施設再配置実施計画における官⺠連携推進支援業務を五星㈱(⼤阪市東成区)に委 託(契約期限は平成27年3月13日)。委託⾦額15,444,000円。 ○平成26(2014)年6月7日 ⻄尾市公共施設再配置実施計画2014→2018・市⺠説明会を2地区で開催。進⾏役は⻄尾市公 共施設再配置アドバイザーである恒川和久名古屋⼤学⼤学院工学研究科准教授。冒頭に実施計画を 解説した映像を放映して、市(資産経営課)職員がパワーポイントによる資料「新たなまちづくりの出発点 として進める公共施設再配置 」 で説明。 ⼀⾊会場(午前9時30分〜11時40分)は市⺠270名、 議員11名、 職員49名の計330名が参加。 吉良会場 (午後2時〜3時50分)は、市⺠95名、 議員9名、職員46名の計150名が参加した 。 ○平成26(2014)年6月10日 ⻄尾市公共施設再配置実施計画2014→2018・市⺠ 説明会を幡⾖地区で開催。進⾏役は㈱五星パブリックマネ ジメント研究所所⻑兼主任研究員である天米⼀志⼤阪⼤ 学CSCDまちみちコミュニケーション研究室招へい研究員。 幡⾖会場 (午後7時〜8時50分)は、市⺠36名、 議員7名、職員28名の計71名が参加した。 ○平成26(2014)年6月15日 ⻄尾市公共施設再配置実施計画2014→2018・ 市⺠説明会を⻄尾地区で開催。進⾏役及び説明会の 内容は幡⾖会場と同じ。⻄尾会場(午前10時〜正午) は、市⺠54名、議員11名、職員21名の計86名が参加した。 59 官⺠連携Ⅱ 市⺠協働のスタートはFM戦略の市⺠の理解から 4地区で開催した市⺠説明会に637名が参加 回答者の8割のかたが、説明会を 分かりやすかったと回答しました 無回答 5.2% まったく分か らなかった 1.4% あまり分から なかった 13.3% とても 分かりやす かった 17.4% まあまあ 分かりやす かった 62.7% ⻄尾市は平成26年6月、実 施計画に関する市⺠説明会を 市内4地区で開催しました。 ▼市⺠説明会の流れ ①実施計画策定までの歩みを紹 介した映像を放映(約13分) ②市職員がパワポで実施計画を 説明(約45分) ③質疑応答(30分~60分)60 官⺠連携Ⅲ 市⺠が主役の性能発注を目指して・・・ 再配置プロジェクトを新たなまちづくりの出発点とするための市⺠ワークショップ 20年後、30年後の⻄尾市を支える 何が最善か 再配置プロジェクトがきっかけとなる未来のまちづく 子どもたちにとって りについて、演出、建築、地域活性化など、さまざま な官民連携の分野における視点や着想から、市民 が集う新たな公共空間の創造のための意見を交わ し、それを集約したものをプロジェクトに対して提案を 地域を元気に 行う民間事業者の募集要項に反映させること。 するためには 何が必要か 二、本塾の開講実績(7月~11月) 一、本塾の開講目的 ▲第1回市⺠WSの様子。 塾⽣45名は⼀般公募の市 ⺠で構成。WSは公開で事 前申込不要で傍聴可。 ◆第1回 ◆第2回 第3回 ◆第4回 第5回 ◆第6回 ◆第7回 ◆番外編 7月13日(日)テーマ:《演出の視点》 8月24日(日)テーマ:《建築の視点》 9月 7日(日)テーマ: 〃 10月 4日(⼟)テーマ:《まちづくりの視点》 10月18日(⼟)テーマ: 〃 11月 8日(⼟)テーマ:《法律の視点》 11月16日(日)テーマ:《⾦融の視点》 1月10日(⼟)テーマ:《意⾒等の整理》 平成26年 平成27年 第4回にしお未来まちづくり塾(H26.10.4) 61 名古屋⼤学との官学連携によるWS 第5回にしお未来まちづくり塾(H26.10.18) 地元の特別ゲストを迎えてのWS 62 次世代のための公共施設再配置→にしお未来まちづくり塾中学⽣版 H26.10.2 全生徒に導⼊授業 官学連携 2クラスごとにWS授業 未来の中学校の姿を発表! 63 ○平成26(2014)年7月13日 第1回にしお未来まちづくり塾(市⺠ワークショップ)を市役所で開講。第1回は演出の視点で、ファ シリテーターは、演出家・⻑野県小布施町⽴図書館「まちとしょテラソ」前館⻑の花井裕⼀郎氏。 ○平成26(2014)年8月1日 ⻄尾市が新たなまちづくりの出発点として官⺠連携手法で進める公共施設再配置プロジェクト(仮称)・ 実施方針公表のための事前方針を公表し、⺠間事業者との対話を開始。 ○平成26(2014)年8月24日 第2回にしお未来まちづくり塾(市⺠ワークショップ)を市役所で開講。第2回は建築の視点でテーマ は「SEEDLING(シードリング)で吉良地区と⼀⾊地区の未来の種(公共空間)を探そう 」。ファシリ テーターは建築家の齊藤正氏で第3回との連続講座。 ○平成26(2014)年8月25日 ⻄尾市は公共施設の予防保全の実践について市職員に学んでもらおうと「塗装講習会」を三和小学校 の塗装工事現場で開催。施設所管課職員ら約60名がコンクリート・鉄・⽊の塗装作業を体験した。 ○平成26(2014)年9月7日 第3回にしお未来まちづくり塾(市⺠ワークショップ)を市役所で開講。第2回と同様、建築の視点を をテーマに建築家の齊藤正氏がファシリテーターを務めた。 ○平成26(2014)年9月28日 ⻄尾⻘年会議所主催の「きずな探検隊つなげるちから」が⽂化会館で開催。⼤ホールで開かれた「こども 議会」で小学6年⽣から⻄尾市⻑に対して公共施設再配置の提案が⾏われた。 ○平成26(2014)年10月2日 にしお未来まちづくり塾・中学生版を吉良中学校で公⺠教科の特別授業として開催。吉良中3年⽣を 2クラスずつ3回にわけて、名古屋⼤学⼤学院⽣が考案した吉良中学校を題材にした模型を⾒て、未 来の吉良中学校の姿についてグループで話し合い、発表した。 ○平成26(2014)年10月4日 第4回にしお未来まちづくり塾(市⺠ワークショップ)を市役所で名古屋⼤学との官学連携で開講。未 来まちづくりの視点による「まちの未来に貢献する公共施設を考えよう」をテーマに、名古屋⼤学の⼤学 院⽣らが考案した吉良地区及び⼀⾊地区の再配置プロジェクトの模型を題材に進めた。ファシリテーター は慶応義塾⼤学⼤学院(SDM)小布施町ソーシャルデザインセンター主任研究員の⼤宮透氏。 ○平成26(2014)年10月9日 公共施設再配置プロジェクト(仮称)・実施⽅針公表のための事前方針・追加版を公表し、不動産開 64 発会社と連携した新たなPFI事業のスキームを発表した ○平成26(2014)年11月8日 第6回にしお未来まちづくり塾(市⺠ワークショップ)を市役所本庁舎(5階)51会議室で開講。 法律の視点による「PFI法の観点から考える官⺠連携まちづくり」をテーマに、弁護⼠の坂栄鷹子氏を 講師に、NPO法人Collable代表の⼭田小百合氏がファシリテータを務めた。 ○平成26(2014)年11月16日 第7回にしお未来まちづくり塾(市⺠ワークショップ)を市役所本庁舎(5階)51会議室で開講。 ファイナンスの視点による「官⺠連携手法による再配置プロジェクトとファイナンス(資⾦調達)〜何を するにもお⾦がいる!?〜」をテーマに、三井住友トラスト基礎研究所上席主任研究員の福島隆則 氏を講師に、株式会社五星パブリックマネジメント研究所所⻑兼主任研究員/⼤阪⼤学CSCDまちみ ちコミュニケーション研究室招へい研究員 天米⼀志氏がファシリテータを務めた。 ○平成26(2014)年11月20日 市議会議員を対象に公共施設再配置プロジェクトに係るPFI事業及び実施方針に関する説明会を 開催。前半は「未来を魅⼒的に創造する官⺠連携(PFI手法)とは!〜官⺠連携の効果の原 理を知ること〜」と題してPFI制度について株式会社五星パブリックマネジメント研究所所⻑兼主任 研究員天米⼀志氏が、後半は「⻄尾市公共施設再配置プロジェクトに関する実施⽅針について 」と 題して⻄尾市(資産経営課)職員が説明した。議員24名が参加。 ○平成26(2014)年11月21日 ファシリティマネジメント(FM)及び官⺠連携(PPP)の先進地事例を学ぶ職員研修『にしおFM・ PPPスクール』を昨年度に引き続き開催。第⼀講に市職員64人(他⾃治体含む)が受講。 ・オリエンテーション 「⻄尾市の公共施設再配置の動きについて」 講師 ⻄尾市総務部資産経営課 課⻑補佐 鈴⽊貴之 ・「技術部署からの提案による計画的施設整備の取り組み 〜建築技師が進める武蔵野市の施設整備予算の確保手法 を学ぶ〜」 講師 武蔵野市財務部施設課 課⻑補佐 伊藤賢二氏 65 主事 岡崎佳奈氏 ○平成26(2014)年11月29日 ・⻄尾市の公共施設(ハコモノ)に関する映像シンポジウム「ハコモノ改革からワクワクする⻄尾の未来を みんなで考えよう!〜新たなまちづくりの出発点のための公共施設再配置とは〜」を⼀⾊地域交流セン ターホールで開催。市⺠等261名、議員19名、職員106名の計386名が参加した。 ・⻄尾市は「新たな官⺠連携⼿法(⻄尾市方式)による公共施設再配置第1次プロジェクト」に関す る実施方針を市ホームページで公表した。 ○平成26(2014)年12月10日 公共施設再配置第1次プロジェクトに関する実施⽅針の 企業向け説明会を市役所で開催し40社79名が参加した。 ○平成26(2014)年12月18日 にしおFM・PPPスクール第二講開催。市職員等65人 (他⾃治体含む)が受講。 「⻘森県における公共施設の総合的マネジメント」 講師 ⻘森県総務部⾏政経営管理課 統括主幹 駒井裕⺠氏 ○平成27(2015)年1月10日 にしお未来まちづくり塾(市⺠ワークショップ)で出された意⾒等を整理するための番外編を市役所 本庁舎(5階)51会議室で開講。慶応義塾⼤学⼤学院SDM・小布施町ソーシャルデザインセン ター主任研究員の⼤宮透氏と株式会社五星パブリックマネジメント研究所所⻑兼主任研究員/⼤阪⼤ 学CSCDまちみちコミュニケーション研究室招へい研究員 天米⼀志氏がファシリテータを務めた。 ○平成27(2015)年1月19日 にしおFM・PPPスクール第三講として「住⺠主役のおもてなしのまちづくり講演会」を⼀般参加で開催。 110人(市⺠等26名・議員15名・職員69名)が受講。 テーマ 「協働と交流のまちづくり・地域の再⽣〜これまでとこれから〜」 講 師 ⻑野県小布施町⻑ 市村良三氏 進⾏役 慶應義塾⼤学⼤学院SDM・小布施町ソーシャルデザインセンター主任 研究員 ⼤宮透氏 66 官⺠連携Ⅳ Ⅳ ⻄尾市が導⼊を考えているPFIの新方式 再配置プロジェクト01、 02、03、04、08の ⼀部がPFI事業の対象 ⻄ 尾 外部モニタリング サービスプロバイダ方式 市 事業契約 買取 融資契約 ⾦融 機関 100%ノンリコースの プロジェクトファイナンス ●選定事業者の業務内容 (実施⽅針・P8より) ア 特別目的会社の組成及び契 約期間中の維持 イ 不動産開発会社が実施する 公共施設等の開発のモニタリン グ ウ 不動産開発会社から公共施 設等の開発の買い取り エ 公共サービスの運営 オ 公共施設等の維持管理 カ 公共施設等の用途変更(機 能移転) ほか 主な業務 →開発の企画・設 計・建設 運営SPC:サービスプロバイダ 特別目的会社 不動産開発会社 (デベロッパー) 協定 代表企業 必要に 応じて委託 設計企業 構成企業 構成企業 協⼒企業 建設企業 第3者(下請け)企業 必要に 応じて 委託 協⼒企業 第3者(下請け)企業 第3者(下請け)企業 主な業務 →開発施設等の買取・運営・維持管 理・資産運用など 67 年 月/日 PFI事業にかかる公共施設再配置プロジェクトの主な予定 26 11/29 ⻄尾市のハコモノに関する映像シンポジウムの中で の要点について発 表(市のホームページ上では同日午後5時に実施⽅針の全⽂を公開予定) 26 12/10 27 3/上 27 3/中 27 3/下 27 5/下 応募者(コンソーシアム)の参加表明書の提出期限 27 27 9 実施⽅針に関する企業向け説明会 の公表(PFI法第8条) の公表(PFI法第7条) (公募型プロポーザル)の公表 9月定例会でPFI事業の債務負担⾏為の議案提出予定(PFI法第 12条) 9/下 応募者(コンソーシアム)からの企画提案書の提出期限 27 10~12 (PFI法第8条) 28 2 優先交渉権者と基本協定・仮契約の締結→SPC(特別目的会社)の設⽴ 28 3 3月定例会でSPC(特別目的会社)との契約に関する議案提出予定 (PFI法第12条) 28 4 SPCが事業着手(基本設計・実施設計・施設整備・維持管理・施設運営) 68 トピック⑥ 再配置の「⾒える化」戦略〜市のホームページで全公開〜 ⻄尾市公共施設再配置 69 ⻄尾市の公共施設再配置の4年間の集⼤成としてのシンポジウム! (⾃治総合センター助成事業) 参加者 386名 第1部【⻄尾市の公共施設再配置の歩み】では、映像放映、にしお未来まちづくり塾(塾生代表・吉良中3年生 代表)の歩み、PFI事業の実施方針の要点を発表した。 第2部【パネルディスカッション】では、 ⻄尾市のこれまで の歩みとこれからの動きを多角的に評価。 ▼コーディネーター: 演出家/⻑野県小布施町⽴図書館前館⻑ 花井 裕⼀郎氏 ▼パネリスト: ⻄尾市公共施設再配置アドバイザー/名古屋⼤学⼤学院工学研究 科准教授 恒川 和久氏、東京⼤学公共政策⼤学院客員教授 内 藤 伸浩氏、慶應義塾⼤学⼤学院SDM・小布施町ソーシャルデザイ ンセンター主任研究員 ⼤宮 透氏、内閣府PFI推進室企画官 ⼭田 直也氏、にしお未来まちづくり塾塾⽣ 70 ⻄尾市の公共施設再配置の取組みについての情報はココから入⼿できます ①⻄尾市のHPの トップページにある 再配置のバナーを クリックしてください ②情報が3つに区分さ れていますので、選択 してください。 1 これまでの動き 2 基本計画・実施計画 3 PFI事業 映像はコ チラから視 聴できます 71 ⻄尾市は、新たなまちづくりの出発点のための公共FM戦略を市⺠や⺠ 間企業と⼀体となって実現していく歩みを始めました。これから先の航海 図が明確なわけではありませんが、前を向いて進むことだけは確かです。 本⽇の⼀期⼀会を機に今後も情報交換をよろしくお願いします。 平成27年2月5⽇ ⻄尾市 総務部 資産経営課 経営企画担当 課⻑補佐 認定ファシリティマネジャー(CFMJ)第29612号 東京⼤学公共政策⼤学院 ・ 国⼟交通省 PRE/FM研修アドバイザー Suzuki Takayuki 愛知県⻄尾市寄住町下⽥22 ⻄尾市の特産品である 抹茶をイメージした観光 マスコットキャラクター 「まーちゃ」です FAX:0563-57-1321(直通) E-mail [email protected] ⻄尾市公共施設再配置 URL 72
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