東証一斉連絡 2015年2月24日 株式会社 東京証券取引所 上 場 部 特設注意市場銘柄の指定及び上場契約違約金の徴求について 下記のとおり、特設注意市場銘柄の指定及び上場契約違約金の徴求を行うことにしましたので、お知 らせします。 記 1. 銘 2. 特設注意市場 銘 柄 指 定 日 2015年2月25日(水) 条 有価証券上場規程第501条第1項第3号 (開示された情報の内容に虚偽があり、内部管理体制等について改善の必 要性が高いと認められるため) 3. 4. 柄 文 株式会社SJI 株式 (コード:2315、市場区分:JASDAQスタンダード) 上場契約違約金 金 額 2,000万円 条 文 有価証券上場規程第509条第1項第1号 (開示された情報の内容に虚偽があり、当取引所の市場に対する株主及び 投資者の信頼を毀損したと認められるため) 理 由 株式会社SJI(以下「同社」という。)は、2015年1月30日に 不適切な会計処理に関する第三者委員会の調査報告書等を、同年2月6日 に過去の決算短信及び四半期決算短信の訂正をそれぞれ開示しました。 これらによると、同社において、前代表取締役社長が商取引を偽装し、 仕入代金として累計32億円もの同社資金を不正に社外流出させていた こと、当該仕入先を経由してその資金を受け取り、ギャンブル性の高い資 金運用により拡大した自己の借入金の返済に充当していたこと、及び、別 途調達した資金を架空計上された債権の回収に充当する形で同社に還流 させていたこと等が判明しました。その結果、同社は、架空計上された売 上高を取り消し、架空計上された債権のうち各期末時点で未回収となって 株式会社 東京証券取引所 いた部分を前代表取締役に対する債権に振り替えた上で貸倒引当金を遡 及計上するといった訂正を行っています。 この原因として、同社において、前代表取締役社長のコンプライアンス 意識が著しく欠如するなか、同氏が不正取引を実施する際に資料を偽造す るなどして内部統制システムを無効化させていたこと、また、かかる取引 に対して同社の取締役会の監視・牽制機能が有効に働いていなかったこと 等が認められました。 以上を総合的に勘案すると、同社の内部管理体制等については、重大な 不備があると認められ、その改善の必要性が極めて高いことから、同社株 式を特設注意市場銘柄に指定することといたします。 また、同社において、前代表取締役社長がギャンブル性の高い資金運用 により拡大した自己の借入金返済のために架空取引を主導するなど内部 統制システムを無効化させたこと等を踏まえると、前代表取締役社長には 上場会社の経営者として求められる社会的責任に対する意識が欠如して いたものと認められます。 これらにより、当取引所市場に対する株主及び投資者の信頼を毀損した と認められることから、同社に対して、上場契約違約金の支払いを求める ことといたします。 以 上 株式会社 東京証券取引所
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