父から受け継ぐ 職人の道 父から受け継ぐ 職人の道

町工場技能者コンクール
建築大工の部 優勝
父から受け継ぐ
職人の道
綾渡町にある親子で営む工務店
﹁大昌建築﹂
。たくさんの木材に囲
まれた工場で黙々と
﹁木ごしらえ﹂
を行うのが今回紹介する水野大輝
さん。昨年 月に開催された、県
内の若手技能者がその技術を競う
﹁町工場技能者コンクール 建築
大工の部﹂の優勝者です。
﹁大工という仕事を選ぶのは自
然な流れだった﹂
。
幼いころから建
設現場に遊びに行き、大工である
父親の姿を見ていたという水野さ
んは、小学生で掃除などの現場の
手伝いを始め、中学生の時には
﹁大工になる﹂
と決めていました。
そして高校卒業後、現在とは別の、
規模の大きな工務店に就職しまし
た。
見習い大工として働き始めた水
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野さん。しかし数か月後、仕事の
きつさに耐えきれず、その工務店
を辞めてしまいます。﹁我慢しても
っと経験を積むべきだった﹂。
悔や
む息子に﹁うちの仕事を手伝わな
いか﹂と父親が声をかけました。
水野さんは働きながら実技指導が
受けられる豊田高等職業訓練校 ︵以下
﹁訓練校﹂
という。︶にも入学。
父親の下で大工としての再スター
トを切りました。
訓練校では、道具の基本的な使
い方から設計や製図に関すること
まで、大工仕事に関することを幅
広く学ぶことができます。現場で
これらを学ぶ機会は少なかったそ
うで、水野さんも訓練校で道具の
基礎を身に付けたことが、現在の
正確な仕事につながっていると話
します。また、同じ道を志す同世
代の仲間や、親身になってくれる
先生に出会えることもこの学校の
魅力。
﹁ 町工場技能者コンクール﹂
への出場も、訓練校の先生から声
水野 大輝さん
をかけられたことがきっかけでし
た。
コンクールの課題は、制限時間
内に木材を加工、組立し、その作
業の正確さを競うというもの。水
野さんはすでに訓練校を卒業して
いましたが、当時の先生のサポー
トを受けながら、週に何回も訓練
校に通い練習を重ねました。優勝
という結果に﹁まさか自分が﹂と驚
いたという水野さん。コンクール
を通して身に付けた技術や正確な
作業を心掛ける気持ちを、今後の
仕事でも大切にしたいと話してい
ました。
﹁親子大工で良い家をたくさん
作っていきたい﹂
。父親と家づくり
に取り組む中で、その技術はもち
ろん、段取りの良さや他の職人を
まとめあげる力など、大工として
の父親のすごさを日々実感してい
ます。﹁父は越えなければならない
高い壁。いつか必ず越えてみせた
い﹂
。その言葉に、大工として生き
ていく、水野さんの強い決意を感
じ取ることができました。
平成27年3月1日号
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ホット×フォトとよた
特 集
暮らしのひろば
救急診療/豊田市データ
外国語情報コーナー
(綾渡町、25歳)
市民のひろば
大蛇がねぶった跡が残ると伝わる
「蛇ねぶり岩」を訪れた子どもたち
寄りに話を聞いたり、実際に民話の
舞台を訪れたりして、1話1話その
内容を確認します。民話のことを尋
ねると、作業の手を止め、地域のこ
とをたくさん教えてくれる下山の人
たち。その様子から、皆さんの故郷
紹介させてもらっています。
民話は語り継がれているもので、
文字として残っていないものがほと
んどです。掲載前には、地域のお年
。下山地区には同
﹁むし歯の神様﹂ …
じような話も数えると、約 もの民
話が語り継がれています。その舞台
は岩や淵、ほこらやお地蔵様など、
私たちの身近にあるものばかり。こ
のかけがえのない故郷のお話を子ど
もたちに伝えたくて、平成 年度か
ら
﹁しもやま支所だより﹂で1話ずつ
継いでいきたいと思います。
郷がある、そんなことを民話を通し
て感じてもらえたらうれしいです。
私自身、民話を通してたくさんの
地域の人たちと出会ってきました。
過去と今、人と人をつないでくれる
下山の民話。これからも大切に語り
なに民話がある下山ってすごい!﹂
と目を輝かせる子どもたち。この地
に暮らしてきた人々の思いや文化、
それらが積み重なって今の自分や故
その豊かな想像力を生かして、生き
生きとした絵を描いていきます。
﹁民話っておもしろいね!﹂﹁こん
200
﹁ごぜ岩の清水﹂、
﹁蛇ねぶり岩﹂、
を愛する気持ちが伝わってきます。
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下山地区の小学校では、民話を通
じて地域を学ぶ授業を行っています。
その内容は民話の舞台となった場所
へ行き、その場面を想像しながら絵
を描くというもの。子どもたちは身
近に広がる民話の世界に驚きながら、
下山地区
民話が育む地域
への思い 中村さんがイラ
スト、文章を担当
する「しもやま支
所だより」の民話
紹介コーナー。3
月で連載60回目を迎えます。
市ホームページで下山の民話を読むことができます。
市ホームページ内で
「しもやま支所だより」
と検索
●紹介者
中村 広子さん
(羽布町)
森のプレゼント
●問合せ あすて(☎52・0362)
私たちは間伐で森を守ること
の大切さや、間伐材を使った製
品の魅力を多くの人に知っても
らおうと活動しています。間伐、
運び出し、製材、製品作りとい
う一連の行程を自分たちの手で
行っています。
メンバーは現在13人。知識・
技術はまちまちなので、お互い
勉強し合いながらの活動です。
活動を通して感じるのは、森か
ら木を運び出し、木材として使
えるようにするまでの大変さ。
毎回試行錯誤し、効率的な方法
を模索しています。
これまでに棚や扉、ベンチや
パズルなどを福祉施設や保育所
に贈ってきました。保育所では
子どもたちに木の温かさに触れ
てもらおうと最後の組み立て作
業を一緒に行っています。自分
たちで切り出した間伐材が製品
となり、必要としている人の手
に渡っていく瞬間は、大きな達
成感を感じることができます。
できる人ができることで参加
している私たちの活動。木工、
環境保護に興味のある人はもち
ろん、そうでない人も、私たち
と一緒に活動してみませんか?
市民のひろば
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平成27年3月1日号
外国語情報コーナー
救急診療/豊田市データ
暮らしのひろば
特 集
ホット×フォトとよた
担当者から
青少年センターは、4月から
現在の東梅坪町から小坂本町
(産業文化センター内)
に移転し
ます。1階に受付と「若者サポ
ートステーション」
、4階に音楽
室や軽運動室などの活動スペー
スがあります。アクセスもよく
なる新・青少年センター。ぜひ
ご利用ください。
主な業務
●青少年の健全育成、放課後児
童クラブに関することなど
次世代育成課では、若者の
活動場所の提供や放課後児童
クラブの運営、様々な相談業
務など、課名のとおり、次世
代を担う若者の成長を様々な
面からサポートしています。
青少年センターは若者の居
場所として、また、
社会参画・
自立支援・自主活動の場とし
て整備された施設です。来月
4月から産業文化センター内
にリニューアルオープンする
この施設に、今回一足先にお
邪魔してきました。
青少年センターは、青少年
であれば誰でも無料で利用で
きます。くつろいだり、勉強
したり、気軽に立ち寄って自
由に過ごせる場所です。会議
室、軽運動室、音楽室、和室
などで様々なサークル活動を
行うこともできます。
今回の移転でアクセスが良
くなり、車を持たない学生に
とって利用しやすくなりまし
た。クッション性のある床で
安全に活動できる軽運動室や
防音設備の整った音楽室など、
施設の安全性・機能性も充実。
フロア全体がデザイン性の良
いものになっているので、気
持ちよく過ごせる空間になっ
ていると感じました。
また、今回施設内に新たに
設置されることになったのが
﹁若者サポートステーション﹂
です。ニート・ひきこもりな
ど様々な問題を抱える若者を
支援する総合的な相談窓口で、
若者と各専門機関をつないだ
り、ジョブトレーニングや支
援ボランティアの育成などを
行います。どこに相談すれば
いいのか分からない、そんな
若者にとって、一歩を踏み出
すきっかけになる大切な機能
だと感じました。
リニューアルで、今まで以
上ににぎわうことが予想され
る青少年センター。無線LA
Nの整備や、ホームページで
施設の様子やイベント情報が
詳しく紹介されるなど、イン
ターネットをよく使う私たち
若い世代が利用しやすいよう
にすることで、さらに施設に
関心を持つ人が増えるのでは
ないでしょうか。この新・青
少年センターが、若者の心の
よりどころとして、今後ます
ます重要な役割を果たしてい
くことを期待しています。
岡田 萌さん
(畝部東町)
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特 集
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救急診療/豊田市データ
外国語情報コーナー
まちなかでスタート
若者がいきいき輝く活動の場
調査団員
30
子ども部
次世代育成課
西町3-60 ☎34・6630
[email protected]
市民のひろば
元名古屋グランパス選手
燃料電池自動車「MIRAI
中村直志さん来訪
(2/7) (ミライ)
」納車式(1/20)
中村直志さんと名刺を交換し、記念撮影をす
る太田市長
昨
シーズン限りで14年間の選手
生活を終え、現在㈱名古屋グ
ランパスエイトのホームタウン推進
部に勤務する中村直志さんから、豊
田市のホームタウン担当としての今
後の抱負などを伺いました。中村さ
んのご活躍を期待するとともに、市
民の皆さんがスポーツに親しめるよ
う、盛り上げていきたいと思います。
納車された「MIRAI」の前で、元城小児童とゴー
ルデンキーを掲げる太田市長
燃
料電池自動車「MIRAI」が納
車されました。エネルギー分
野のあらゆる可能性の中で、水素社
会を目指すという取組は非常に重要
だと思います。市の取り組む先進的
な環境政策・エネルギー政策のシン
ボルとしてこの「MIRAI」を市民の
皆さんにも紹介し、市の未来を切り
ひらいていきたいと思います。
フェイスブックを公開しています。皆さんの「いいね 」をお待ちしています。
市ホームページ
(http://www.city.toyota.aichi.jp/)
からご覧いただけます。
かわいいお子さん を 広報とよた に載せませんか
24か月までのお子さんを紹介します。ベストショットが撮れたら、写真にメッ
セージを添えてご応募ください。かわいい姿を広報紙に残してみませんか。
■申込み・問合せ お子さんの写真
(データの方がきれいに載ります)
、名前(ふ
りがな)
、
性別、撮影時の月齢、住所、保護者名、電話番号、お子さんへのメッセ
を郵送かEメールで市政発信課(〒471-8501、西町3−60、☎34・
ージ
(30字以内)
6604、[email protected])
ひむろ れむ
やまもと えいた
氷室 澪夢ちゃん
やまなか りんこ
山本 瑛太くん
みうら
るいと 山中 凛子ちゃん
三浦 瑠衣斗くん
7か月 金谷町
7か月 四郷町
6か月 東大島町
1歳8か月 中町
笑顔たくさんでにこに
こ澪夢ちゃん☆元気に
育ってね♪♪
ニコニコ笑顔の瑛ちゃ
ん。お兄ちゃんと仲良
く育ってね♪
おしゃべりが大好きな
りんちゃん。楽しい毎
日をありがとう!
瑠衣斗くんの笑顔はみ
んなが笑顔になりま
す。元気に育ってね♪
市民のひろば
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