biwako2014-15

2F west, 543 Shimourokogata-cho, Fuyacho-dori, gojo-agaru, Shimogyo-ku, Kyoto, Japan
Tel. 075-344-1893
E-mail. [email protected] URL. http://www.gallerymain.com
Press release:2015 年 2 月発信
biwako2014-15
楢橋 朝子 写真展
会期:4 月 15 日 ( 水 ) ー 4 月 2 6 日 ( 日 )
13:00 ー 19:30 ※月曜休廊
Artist statement
近づいては遠ざかる− 琵琶湖の場合
琵琶湖の印象、と思い至って非常に困惑している。ひとによってこれほど違う印象を持つ場所も珍しいのではないだろうか。多彩で懐が深く広がりがある。
というか大きすぎる。単体として意識できないくらいに。私にとって最初の印象は、半世紀も前に見た日本地図上の形と大きさだったろう(日本列島がひっ
くり返って仕舞われたみたいだ)。びわ、という言葉だったかもしれない。これは私が関東に生まれ育ったせいの貧弱なイメージなのかもしれないが、関
西の人はなんと答えるのかぜひ聞いてみたい。ずいぶん前のことだが、友人夫妻が新婚旅行に琵琶湖へ行ったと聞いたとき、こみ上げた嫉妬に近い感情(ま
だその時は琵琶湖へ行ったことがなかった)と、そのセンスに脱帽したのを未だ生々しく覚えている。琵琶湖は具体的なイメージの伴わない憧憬のアイ
コンだったのだ。
あれから何度琵琶湖へ足を運んだことだろう。木之本方面へ仏像をめぐり、日射しを気にしながら歩いたこと、大津の噴水を撮りにいったら休みだった
こと、どこか博物館の上の方に作り物のトンボがいたこと、湖北へ桜を撮りにいったら来週だねと言われたこと、竹生島へ渡った乗場にあるホテルが良
さげだったこと、近江八幡の山の上からの茫漠とした広がり、けれどもどれも夢の中の出来事のようにぼやけて不確かだ。琵琶湖というひとくくりにし
ようとするとますます印象が拡散し焦点を結ばない。こうしてまた琵琶湖を見失う。
去年の春、前回ふられた湖北へお花見シーズンに行くことができた。そのときふと、しばらく琵琶湖を季節ごとに撮ってみようかと思った。「季節ごと」
などという言葉が、自分の頭に浮かんだことが意外だった。そういう発想は初めてのことだった。夏の終り、雪のある時期と撮影を続けた。残念ながら
秋といえるシーズンは逃してしまったが。その時々はベストの撮影をしたにもかかわらず、琵琶湖のナゾは深まるばかりで、これでもうお終いとは思え
なかった。秋もないことだし。
展示概要
galleryMain 企画展、楢橋朝子写真展を開催します。開廊 6 年目を迎えた galleryMain は、この度ギャラリーを移転リニューアルすることとなりました。
倉庫を改装した広々としたギャラリーになります。そのオープニング企画として、写真家楢橋朝子氏による新作撮りおろしの写真展を開催します。展
示内容は 2014 年から 15 年にかけて撮り下ろした琵琶湖に限定し、大全紙を中心に 30 点程度を展示します。尚、今展示は KG+の公式プログラムとなっ
ています。
【作家プロフィール】
楢橋 朝子
Narahashi Asako (
http://www.03fotos.com/ )
■写真集
■略歴
早稲田大学第二文学部美術専攻卒業。80 年代半ばに写真家として活動開始。
『NU•E』(1997)
近年の主な個展に「堀川̶Horikawa Horizon」(中京大学アートギャラリー C•スクエア)
『フニクリフニクラ』(2003)
「half awake and half asleep in the water」
『half awake and half asleep in the water』(2007)
(ツァイトフォトサロン、ヨッシ・ミロ・ギャラリー、プリスカ・パスケール他)
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『Ever After』(2013)。
「近づいては遠ざかる」( 東京アートミュージアム )
「Coming Closer and Getting Further Away」( ローズ・ギャラリー他 )
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トークイベント
【1 部】クロストーク
写真家 楢橋朝子(03FOTOS)
×
ギャラリスト池崎多佳子(Port Gallery T)
×
写真家 中澤有基(galleryMain)
×
写真家カワトウ(CITY RAT press)
【2部】写真座談会
4 月 18 日(土)
16 時∼18 時
※入場料:1,000 円(1 ドリンク付)
写真家 楢橋朝子(03FOTOS)、ギャラリスト池崎多佳子(Port Gallery T)、写真家 中澤有基(galleryMain)、写真家カワトウ(CITY RAT press)による
トークイベント(2部構成)を開催します。
<1 部 > では写真家楢橋朝子さんの過去作品の写真集を紹介しながら作品についての話を展開。その後にギャラリストやギャラリー運営経験者や写真
家のそれぞれの立場から見た 表現
と 場所 (関西と関東など)をめぐる話、など充実の内容。
<2 部 > ではイベント参加者(希望者)とパネラーの座談会形式。写真に関する様々を意見や想いをざっくばらんに話しましょう。変わりゆく写真を
取り巻く状況の中、写真を撮るもの、写真を見るもの、場所を持つもの、それぞれの今を話し合う会にしたいと思います。
トークパネラー
■
楢橋 朝子
Narahashi Asako (
http://www.03fotos.com/ )
写真家/ 03FOTOS
■
池崎 多佳子
Ikezaki Takako (
http://www.portgalleryt.com/ )
Port Gallery T 代表
■
中澤 有基
Nakazawa Yuki (
http://www.gallerymain.com/ )
写真家/ galleryMain / CITY RAT press
■
カワトウ
Kawatou (
http://www.cityrat-press.tokyo/ )
写真家/ CITY RAT press
2015 年 4 月 15 日(水)ー 4 月 26 日(日)※月曜休廊
CITY RAT press×galleryMain
13:00−19:30
galleryMain 〒600-8059 京都市下京区麸屋町通五条上る下鱗形町 543-2F 西奥
HP: www.gallerymain.com MAIL: [email protected] TEL: 075-344-1893 ・080-1428-3673(中澤)
お問合 せ : galleryMain 会 期
企
画
開廊時 間
会 場
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KYOTOGRAPHIE 国際写真フェスティバルサテライトイベント KG+
(特別協賛:株式会社グランマーブル)
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