電機セクターの投資テーマと注⽬銘柄 アナリスト 和泉美治 2015/2/25 www.longine.jp 1 本⽇、お話したいこと SOX(半導体株価指数)から現状を確認してみる 2015年の電機セクターの投資テーマは? 注⽬銘柄 2015/2/25 www.longine.jp 2 ⽶国の半導体株は上昇基調に 2014年のSOX指数は28%上昇、S&P500(11%上昇)を⼤きくアウトパフォーム 図表3:WSTSとSOX株価指数 35.00 1400 1200 SOX(左⽬盛) 世界半導体出荷⾦額(右⽬盛、10億ドル、3か⽉移動平均) 30.00 1000 25.00 800 20.00 600 15.00 400 10.00 200 5.00 0 0.00 出所:SPEEDAをもとに筆者作成 2015/2/25 (※)WSTS:世界半導体市場統計 www.longine.jp 3 ただし、過熱感はあまり感じられず 半導体は、原油、銅などの資源系に⽐べると安定した「コモディティ」かもしれない 図表4:SOX÷WSTS推移(単位:倍) 80 60 40 20 0 出所:SPEEDAをもとに筆者作成 2015/2/25 www.longine.jp 4 2015年の電機セクターの投資テーマ 電⼒⾃由化 – 最適な電源ミックスへの議論が⾼まる – スマートグリッドに注⽬ 円安効果 – 輸出型国内⽣産⼯場(半導体、液晶、電池)にはプラス – ⽇本への⽣産回帰(地産地消が基本なため限定的) IoT (Internet of Things) – ⾃動運転 – インフラ劣化⾃動診断 – ウエアラブルデバイス 2015/2/25 www.longine.jp 5 三菱電機(6503) 2014年の株価上昇率は10% Q3決算では⾜元の産業メカトロニクス事業の好調を確認 中期経営⽬標(2021年3⽉期)は、売上⾼が5兆円以上(2015年3⽉期会社予想4兆 2,200億円)、営業利益率8%以上(同6.5%)、ROE10%以上、借⼊⾦⽐率15%以下 図表:⼤⼿電機の2014年年間騰落率 TOPIX 8% 三菱電機 10% ⽇⽴ 13% 東芝 16% パナソニック 17% 富⼠通 18% ソニー 35% NEC 49% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 出所:SPEEDAをもとに筆者作成 2015/2/25 www.longine.jp 6 ⽇新電機(6641) 受変電設備などで培った電⼒技術をベースにスマートグリッド関連分野での成⻑に期待 期ずれを主因に業績予想を下⽅修正 株価は関連企業に⽐べやや出遅れ感あり 図表:株価⽐較(2013年6⽉14⽇=100) 170.0 150.0 130.0 ⽇新電機(6641) 110.0 富⼠電機(6504) 90.0 三菱電機(6503) TO PIX 70.0 出所:SPEEDAより筆者が作成 2015/2/25 www.longine.jp 7 横河電機(6841) 原油安による業績悪化への過度な懸念は不要 Q3累計受注⾼は前年同期⽐▲2%減となったが、前年同期にあった⼤⼝ジョブの⼀巡が 主因であり「原油価格下落」による影響ではない リストラ効果、受注残の積み上がりから、2016年3⽉期も増収増益をLongineでは予想 横河電機(6841):営業利益、株価推移 2,500 35,000 営業利益(百万円、左⽬盛り) 株価(円、右⽬盛り) 30,000 2,000 25,000 1,500 20,000 15,000 1,000 10,000 500 5,000 0 2015/1 2014/1 2013/1 2012/1 2011/1 2010/1 2009/1 2008/1 2007/1 2006/1 2005/1 2004/1 2003/1 2002/1 2001/1 2000/1 0 出所:SPEEDAより筆者が作成 2015/2/25 www.longine.jp 8 浜松ホトニクス(6965) 「⼈類未知未踏を⽬指せ」、「できないと⾔わずにやってみろ」が企業カルチャー 研究開発型企業でありながら「稼ぐ仕組み」を構築済。利益を伴う成⻑が期待できる 成⻑ドライバーは世界的に⾼シェアを確保している「光センサー」。学術分野から医療、 ⾃動⾞、資源開発と⽤途先の分散が進んでいるため安定した成⻑が期待できる 図表:浜松ホトニクスの研究開発効率推移 30,000 25,000 営業利益(百万円、左⽬盛) 研究開発費(百万円、左⽬盛) 2.50 研究開発投資/営業利益⽐(右⽬盛) 2.00 20,000 1.50 15,000 1.00 10,000 0.50 5,000 0 0.00 出所:SPEEDAより筆者作成 2015/2/25 www.longine.jp 9 トプコン(7732) 建設機械や農業機械のICT化に活⽤されるGPS、建設現場などで使われる測量機、眼科な どで使われる眼底検査器を主要3事業とする中堅精密機器メーカー 3事業ともに成⻑局⾯に 建設現場や農業現場のICT化の進展が追い⾵に 図表:トプコン 中期計画(単位:100万円) 80,000 ポジショニング スマートインフラ 70,000 65,000 57,000 60,000 50,000 40,000 全社営業利益74,000 アイケア 50,500 48,959 46,000 38,736 34,621 42,000 46,000 41,000 37,000 30,000 27,000 22,000 20,000 16,000 10,000 11,730 0 2014年3⽉期 2015年3⽉期計画 2016年3⽉期計画 2017年3⽉期計画 出所:会社資料 2015/2/25 www.longine.jp 10 重要事項及び表明 重要事項(ディスクレーマー) 1. 本資料で提供される投資情報等および調査・分析は、株式会社ナビゲータープラットフォーム(以下、「当社」)または執筆業務委託先が、セミナー参加者への情報提供を⽬的とし てのみ作成したものであり、証券その他の⾦融商品の売買その他の取引の勧誘を⽬的としたものではありません。 2. 本資料で提供される投資情報等ならびに調査・分析は、当社または執筆業務委託先が信頼に⾜ると判断した情報源に基づき作成しますが、完全性、正確性、または適時性等を保証す るものではありません。 3. 本資料で提供される⾒解や予測は、資料発表時点における当社または執筆業務委託先の判断であり、予告なしに変更されることがあります。 4. 当社は、資料における誤字脱字等、記事の⼤意、結論に影響が無いと当社が判断する修正に関しては、セミナー参加者に特段の通知をすることなく、⾏うことがあります。 5. 本資料で提供される如何なる投資情報等および調査・分析に、またはそれらの正確性、完全性もしくは適時性等に、セミナー参加者が依拠した結果として被る可能性のある直接的、 間接的、付随的もしくは特別な損害またはその他の損害について、当社および当社に記事を提供する執筆業務委託先は責任を負うものではありません。 6. 本資料に掲載される株式等の有価証券および⾦融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢など様々な影響により、その価値を増⼤または減少することもあり、また、価値を失 う場合もあります。投資をする場合における当該投資に関する最終決定は、必ずセミナー参加者ご⾃⾝の判断と責任で⾏ってください。 7. 当社および執筆業務委託先は、資料の内容に関するセミナー参加者からのご質問への追加対応など、個別相対性のある追加サービスは⾏いません。但し、資料内容につき不適切な内 容があり、当該内容について確認、修正、削除依頼をいただく場合はこの限りではありません。 8. 本資料に掲載されている内容の著作権は、原則として当社または執筆業務委託先に帰属します。セミナー参加者は、本記事で提供される情報に関して、当社の承諾を得ずに、当該情 報の複製、販売、表⽰、配布、公表、修正、頒布または営利⽬的での利⽤を⾏う権利を有しません。 9. 本重要事項(ディスクレーマー)は随時アップデートされることがあります。最新の内容をご確認ください。 当社および執筆者による表明 1. 株式会社ナビゲータープラットフォームの取締役及び、発表前の記事に触れる可能性のある当社職員は⽇本株(個別銘柄)の取引を⾃粛いたします。但し、当社⼊社前から保有して いる株式の売却や相続等、相当の理由がある場合は本⼈からの事前申請に基づき取引を許可することがあります。また、執筆業務委託先についても、執筆者は特定の⽇本株(個別銘柄) を売買した場合はその後3ヶ⽉間、当該銘柄に記事上で⾔及することができず、また、記事上で⾔及した銘柄についてはその後6ヶ⽉間売買を制限されます。 2. 本記事の執筆者は、本記事で表明されている⾒解が調査対象会社やその証券に対する執筆者個⼈の⾒解を正確に反映していることをここに表明します。また、当該執筆者は、これま でに本記事で特定の⾒解を表明することに対して、直接的または間接的に報酬を⼀切受領していないこと、また、今後も受領する予定もないことをここに表明いたします。 2015/2/25 www.longine.jp 11 セミナーに関するご留意事項 本セミナーでは、セミナーでご紹介する商品等の勧誘を⾏うことがあります。 マネックス証券株式会社及び説明者は、セミナー及び関連資料等の内容につき、その正 確性や完全性について意⾒を表明し、保証するものではございません。情報、予想及び 判断は有価証券の購⼊、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するも のではございません。過去の実績や予想・意⾒は、将来の結果を保証するものではござ いません。 提供する情報等は作成時⼜は提供時現在のものであり、今後予告なしに変更・削除され ることがございます。当社及び説明者はセミナー及び関連資料等の内容に依拠してお客 様が取った⾏動の結果に対し責任を負うものではございません。 銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、お客様ご⾃⾝の判断と責任でな さるようにお願いいたします。なお、セミナー及び関連資料等は当社及び情報提供元の 事前の書⾯による了解なしに複製・配布することはできません。記載内容に関するご質 問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。 2015/2/25 www.longine.jp 12 国内上場有価証券取引に関する重要事項 <リスク> 国内株式及び国内ETF、REIT、預託証券、受益証券発⾏信託の受益証券等(以下「国内株式等」)の売買で は、株価等の価格の変動や発⾏者等の信⽤状況の悪化等により元本損失が⽣じることがあります。また、国 内ETF等の売買では、裏付けとなっている資産の株式相場、債券相場、⾦利⽔準、為替相場、不動産相場、 商品相場等(これらの指数を含む。)や評価額の変動により、元本損失が⽣じることがあります。信⽤取引 では、元本(保証⾦)に⽐べ、取引額が最⼤3.3倍程度となる可能性があるため、価格、上記各指数等の変動、 ⼜は発⾏者の信⽤状況の悪化等により元本を上回る損失(元本超過損)が⽣じることがあります。 <保証⾦の額⼜は計算⽅法> 信⽤取引では、売買⾦額の30%以上かつ30万円以上の保証⾦が必要です。 <⼿数料等(税抜)> 国内株式等のインターネット売買⼿数料は、「取引毎⼿数料」の場合、約定⾦額100万円以下のときは、成 ⾏で最⼤1,000円、指値で最⼤1,500円が、約定⾦額100万円超のときは、成⾏で約定⾦額の0.1%、指値で 約定⾦額の0.15%を乗じた額がかかります。また、「⼀⽇定額⼿数料」の場合、⼀⽇の約定⾦額300万円ご とに最⼤2,500円かかります(NISA⼝座ではご選択いただけません)。単元未満株のインターネット売買⼿ 数料は、約定⾦額に対し0.5%(最低⼿数料48円)を乗じた額がかかります。国内ETF等の売買では、保有期 間に応じて信託報酬その他⼿数料がかかることがあります。国内株式等の新規公開、公募・売出し、⽴会外 分売では、購⼊対価をお⽀払いただきますが、取引⼿数料はかかりません。 <その他> お取引の際は、当社ウェブサイトに掲載の「契約締結前交付書⾯」「上場有価証券等書⾯」「リスク・⼿数 料などの重要事項に関する説明」を必ずお読みください。 商号等:マネックス証券株式会社 ⾦融商品取引業者 関東財務局⻑(⾦商)第165号 加⼊協会:⽇本証券業協会、⼀般社団法⼈ ⾦融先物取引業協会、⼀般社団法⼈ ⽇本投資顧問業協会 2015/2/25 www.longine.jp 13
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