大阪弁講座

大阪弁講座
■「,」を強く読めば、よりネイティヴに近い音を発声することができます。「,,」はより強く!
■発音に「R」をつけた「ラ行」は強引に舌を巻くこと。より桑原に近いカラミ具合を醸し出せます。
語彙&発音のポイント
, ,
いちびんのもたいがいにせえよ
標準語の意味・解説
ふざけるのもそれぐらいにしておきなさいよ
用例
「あんたイキってそんな高いとこおったらケガするでー。ほれみい、落ちて
もたがな。頭から血ぃ流して~。あんたほんまいちびりやなあ。たいがいに
●調子にのって騒いだり、場をわきまえずに暴れたりふざけたりしている人 しときや」
のことを「いちびり」という。動詞形は「いちびる」。子どもに対しては少
し優しいニュアンスを含んだ「ちょけ」を使うこともある。また、調子に
のって格好をつけている人を揶揄する言葉に「イキリ」がある。大阪では調
子にのってると何かと叩かれる。
,R
クサレ
ダメな人
,R
ヤカラ
悪者
■クサレと並んで発音が非常に難しい。双方とも平板な発音だと
まったく通じない。
,
ちゅうこっちゃ
「何さらしとんねん、このクサレが!」
●できの悪い人をガラ悪く罵るときに使う。「腐れ外道」が語源か。
「あいつヤカラやから、気ィつけや。ほんまやから!」
●難癖やイチャモンをつけるややこしくて面倒くさい相手の総称。見下した
ニュアンスを含む。
そういうことです
「ちゅうこっちゃーー。あとは頼んだでー」
●話をまとめる際や相手に同意を強要するときに会話の最後につける。
■全体的に平板に。相手の目を見て語尾を伸ばすと強要度を高める
効果あり。
,
~してるで、しかし
■発音は平板で。「しかし」は独白なので消え入るように。
~ということなんです
「今日は酔っ払ってしもたで、しかし。はよ家帰って屁ぇこいて寝なあかん
で、しかし」
●「しかし」に逆接の意味合いは全くなく、独り言のニュアンスが強い。英
会話の語尾によくつける「you know」に似てるかも。不世出の天才漫才師、
横山やすしの「怒るで、しかし」はあまりに有名。いまも吉本新喜劇のベテ
ラン女優・浅香あき恵が定番ネタとして舞台で使っている。
,, ,, ,,
ボケ、カス、アホ
(ゆるい)バカ、(ゆるい)バカ、(ゆるい)バカ
,
なに眠たいこというてんのや
何をまとはずれなふざけたことをいってるのですか
「何してくれてんねん、このボケ、カス、アホが!」
●大阪弁は罵倒ボキャブラリーが豊富で枚挙にイトマがない。「マヌケ」
「シバクぞ」「わいとんか(「脳に虫でも」が省略されている)」や、「ク
■それぞれ語頭にアクセントを置き、破裂させるように強く発話す
ソ」「チンカス」など発話者の下品度が一発露見するものも。意味を強調す
ると相手を威嚇する効果が高まる。
る接頭語「ド」を「アホ」につけた「ドアホ」は頻繁に使うが、「ドカス」
「ドボケ」「ドクソ」などとはいわない。ドクソって・・・。
■目を細めていうと非難のニュアンスが強まる。
「先輩、1億貸してください、キャッシュで、無利子で」
「なに眠たいこというてるんや。シエスタの時間はとっくに終わってるやろ
●一般社会(会社など)でも頻繁に使われる。「脳みそ起きてまっかー」も がー」
同意。
,
ひひじじい
エロオヤジ
,, RR
だあっとらんかい
だまっていなさい
■舌巻マル必。
「うっとこの会社なー、ひひじじいとドスケベばっかりで大変やねん。まあ
うちも人のこと言われへんけどな。大きなお世話やわ、あんた」
●曽々祖父のことではなく、いわゆるスケベオヤジのことを指す。ひひはマ
ントヒヒのこと。マントヒヒ=顔が赤い=好色なイメージ=エロオヤジとい
う連想。「じじい」がつくだけに年上に使う。
「じゃかあしい、だあってい!」
●大きな感嘆のニュアンスを出すとき、「マ」が前の母音に引きづられて消
えてしまう。派生系として「じゃかあしい(やかましい)」がある。
,
欲かいとったらあかんで
欲を出してはいけませんよ
,
手ぇ貸さんかい
手を貸してください
「兄ちゃん、欲かいてうちの女の子かこう思たら痛い目にあうでー。とっと
とこの机、タンスの向こうまでかいたってくれや」
●ある名詞を受ける適切な動詞がないとき、「かく」という言葉をちょこ
ちょこ使う。転じてHする意味でも使用。別意で、持ち上げて運ぶ際にも用
いる。
●音が一文字の単語には助詞がつかず、母音を伸ばす傾向がある。
「蚊ぁに刺された目ぇから血ぃがぎょうさん出たわ」
「家から火ぃ出てたで、気ぃつけて帰りや」
「毛ぇ抜けた後に胃ぃに穴あいたわ」
■伸ばす母音にアクセントを置く。
, ,
ほんまつるべ(鶴瓶)みたいやのう
■つるべは「る」にアクセントを置く。
本当に笑福亭鶴瓶のようですね
「ポコポコヘッド(島木譲二)みたいな頭しやがって」
「なんやキー坊(西川きよし)みたいな目ん玉やなあ」
●大阪では人の外見を著名人に例えることが多い。ほとんどの場合悪気がな 「あごどないしたん?辻本(茂雄)入ってる?」
いので軽く受け流すのが大阪人と上手につき合うコツ。
「なにその散髪、浪花のモーツァルト(キダタロー)かい!」
,
カマシ入れる
人を騙す
, ,
ええ加減にさらせ
ほどよいところにしときなさい
,
どっちでもええがな
どちらでもいいではないですか
■語尾を伸ばすとオッサン度アップ。
「ワテが浪花のアキンドでんがな。ゼニ儲けしてまんがなー。こんなベタな
大阪弁、今日び誰も使わへんがなー」
●「~がな」は、「でんがな」「まんがな」と並び大阪以外の人との会話に
「大阪弁を強調するため」に強引に差し込む傾向が強く、死語になる日も遠
くないとの推測もある。
ずる賢いことをしますね
,
お別れさんやな
(これにて)お別れですね
,
はばかりさん
お疲れさま&ご苦労さま
,
おおきに
「ええ加減にしなさい、もうキミとはやっとれんわ、どうも、ありがとうご
ざいましたー」
●漫才の最後にお約束のように使われることからも、話を打ち切ったり、問
答無用だったりのニュアンスが強い。
,
こっすい真似しよるの
■「り」は舌を巻く必要全くナシ
「このドアホが偽ダイヤつかまされよってからに。こんなもん10万もするは
ずないやないかい。お前絶対カマシ入れられてるわ」
●ハッタリのこと。
「ゲッスい顔してこっすい真似しよるで、しかし」
●こすいは漢字で書くと「狡い」。強調するために間に音便「っ」はさみ込
む。
「これでもうお別れさんやな」
「うん、これまでありがとさん」
●「おはようさん」「ごくろうさん」「ご馳走さん」、
「くれぐれもお達者さんでな」
さらに坂田利夫の定番ネタ「ありがとさーん」もこの系譜。大阪弁では挨拶 「そちらこそご機嫌さんでね」
や単語に何かと「さん」づけする傾向があるが、大阪以外のエリアでどこま
で通用するか、大阪人はいつも悩んでいる。
「いやあ、昨日ははばかりさんやったなー、ほんまご苦労さんなこっちゃっ
たでー。今日もまた頼むで、しかし」
●「ちょっと無茶なお願いしちゃってごめんなさいね」といった意味合いを
含み、上の者が下に向かっていう「お疲れさま」。部下に残業を強いて先に
帰ってしまったボスなんかがよく使う。
ありがとう
「おおきに、またお越しやす」(客を送る際)
「おおきに、ほんますんまへん」(恐縮する場合)
●もともと「大いに」の意味で「おおきに、ありがとう」だったが「ありが
とう」が時間を経て省略。なので、丁寧にいう場合でも「おおきにでござい
ます」「おおきにでございました」とはしない。感謝以外にも、目上に対し
て恐縮するニュアンスを含むことがあり、ノンネイティヴが使うには最も
ハードルの高い言葉ーの一つ。
あなた、キミ
自分
■発音はきわめて平板に
,
しょうもなっ
■「しょ」をイッキに破裂させるように発声する。
「自分なー、自分のことが好きやねん」
「自分、ナルシスト?」
●初対面で相手に「お前」「キミ」というのは照れくさいし、「あなた」と 「ちゃうちゃう、自分のことが好きやいうてんねん」
いうのも気持ち悪い。相手の年齢や立場がわからないが、さりとて下に見ら 「でも自分ナルシストやで。自分も?」
れてなめられるのもイヤだな、というときに使える便利な二人称。
「自分は自分とはちゃうねん。でも自分が好きやねん」
ばかばかしい、くだらない
「なあなあ黒犬のケツって知ってるか」
「なんなん、それ」
●語源は「仕様も無い」。全然笑えない話をした相手に対して使う。「おま 「黒犬は尾っぽも黒いから尾も白くない。面白くない。どやオモロイやろ」
え、しょうもないんじゃ」とすると相手の全人格を否定することになるので 「しょうもなっ」
注意。