STマイクロエレクトロニクス発表のプレスリリース

Press release
PR No.P3662S
2015 年 2 月 25 日
ST マイクロエレクトロニクス、
超低消費電力機器の性能の限界を打破する 32bit マイコンを発表
ARM® Cortex®-M4 コアと革新的な超低消費電力技術を採用した STM32L4 が、
EEMBC™のベンチマークテスト ULPBench®で業界最高スコアを達成
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーの ST マイクロエレクトロニクス(NYSE:
STM、以下 ST)は、超低消費電力マイクロコントローラ(マイコン)技術と ARM® Cortex®-M4 を組み合わせ、コ
ンスーマ、産業、医療、メータ分野などにおいて、低消費電力化が求められる次世代機器向けに、STM32L4
シリーズを発表しました。
STM32L4 シリーズの最初のマイコンである STM32L476 と STM32L486 は、DSP と浮動小数点演算ユニッ
ト(FPU)を持つ ARM Cortex-M4 コア(80MHz)を搭載しています。このデバイスは、Flash メモリからのゼロ・
ウェート実行が可能な ST の ART Accelerator™機能を加えたことにより、わずか 100µA/MHz の消費電流で
最大 100 DMIPS を達成します。128KB の SRAM に加え、最大 1MB のデュアルバンク Flash メモリが、高機
能アプリケーションや Flash 書込み中の読み出し(RWW : read-while-wright)をサポートします。
STM32L4 は 、 消 費 電 力 と 処 理 性 能 の バ ラ ン ス を 最 適 化 す る ダ イ ナ ミ ッ ク 電 圧 ス ケ ー リ ン グ 、
FlexPowerControl を含むスマート・アーキテクチャ、および、サブモード・オプションを含む 7 つの電力管理モ
ード等の ST の低消費電力技術を最大限活用しています。これらは、低消費電流(最小 30nA)での、Stop /
Standby / Shutdown モードを含みます。ST の Batch Acquisition Mode(BAM)では、低消費電力モードにお
いて、通信ペリフェラルとのデータ交換を効率的に行うことができます。
STM32L4 は、超低消費電力マイコンの電力効率を比較する EEMBC™の ULPBench®テストで、123 ポイント
を記録しました。ST のマイクロコントローラ事業部ジェネラル・マネージャである Michel Buffa は、次の様にコメ
ントしています。「STM32L4 が記録した 123 ポイントという ULPBench スコアは、現時点で業界最高のスコア
です。これは、設計者が消費電力を上げることなく、性能向上ならびにメモリ容量増加が可能であることを実証
しています。」
低い消費電力、Cortex-M4 コアによる高い性能と DSP 機能、スマート・アナログ機能、幅広いデジタル・コネク
ティビティといった STM32L4 の特徴は、スマートなネットワーク接続型機器や IoT 機器、さらには、多様な産
業・医療・コンスーマ機器に最適です。
また、STM32L4 向けのリアルタイム OS(RTOS)として、日本国内の組み込み機器向けソフトウェア・ベンダー
である eForce 社製のμITRON ベース RTOS「μC3/Compact」が用意されています。今後、同社の省電力プ
ラットフォーム向け RTOS である Picco-Cube も STM32L4 に対応する予定です。
現在、STM32L4 はサンプル出荷中で、2015 年第 2 四半期に量産を開始する予定です。STM32L476
(LQFP64 パッケージ)の参考サンプル単価は約 3.40 ドルです。
技術情報
STM32L4 は、低消費電力技術の組み合わせに加え、スマート・アーキテクチャやスマート・ペリフェラルを使用
することで、低消費電力を保ちながら効率と性能を最大化しています。デジタル・ペリフェラルは、専用電源を使
用するフルスピードの USB OTG を含んでおり、システム電源が 1.8V 時でも USB 通信を維持することができ
ます。また、外部の⊿Σモジュレータまたは PDM(パルス密度変調)マイクロフォンを接続するための、⊿Σモ
ジュレータ用デジタルフィルタも備えています。
アナログ・ペリフェラルには、12bit AD コンバータ(3 個、5M サンプル秒)が含まれ、わずか数十 μA の消費電
流によって最大電流を抑えた低速サンプリング、あるいは超低電力モードに迅速に戻すための最高速でのサ
ンプリングを可能にするスマート・オペレーション機能を備えています。この AD コンバータは、ハードウェアのオ
ーバーサンプリングを使用し、最大 16bit の分解能を提供します。また、電圧リファレンス・バッファは、AD コン
バータや DA コンバータ、あるいは外部コンポーネントへのリファレンス電圧を VREF+ピンを介して供給しま
す。これに加え、サンプル・ホールド機能を備えた 12bit DA コンバータ(2 個)は、マイコンの全電流が数百 nA
まで低下するディープパワーダウンモードでの動作も可能です。その他のアナログ・ペリフェラルとして、使用電
流が僅か 300nA の超低電力コンパレータ(2 個)、外部・内部のフィードバックとプログラマブル・ゲイン・アンプ
(PGA)機能を備えたオペアンプ(2 個)があります。
STM32L4 のスマート・アーキテクチャは、コア、DMA コントローラ、メモリ、ペリフェラル間での並列転送を可能
にすることで性能と効率をさらに高めています。また、スマート・アーキテクチャの特徴である
FlexPowerControl は、低消費電力モード時の I/O 端子の入出力レベルや SRAM のスタンバイ状態の維持、
そして特定のペリフェラルや I/O への電力供給の個別管理により、節電設計を支援します。
STM32L486 は、ハードウェア暗号化コプロセッサ(AES 256bit)を搭載しています。STM32L4 が持つ独立し
たバッテリ・バックアップ・ドメインや耐タンパ入力といったその他の機能と組み合わせることで、スマートメータな
どのセキュリティ要求の高いアプリケーションに対し、強力なプラットフォームを提供します。
さらに、密閉された環境や高温環境など、放熱が課題となるアプリケーションでは、温度定格が最高 125°C の
高温グレード製品を用意しています。
ST マイクロエレクトロニクスについて
ST は、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロセッシング ソリューション」の多種多様
なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデー
タ・セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕
事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいて ST の技術が活躍しています。ST は、よりスマー
トな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2014 年の売上は 74.0 億ド
ルでした。さらに詳しい情報は ST のウェブサイト(http://www.st-japan.co.jp)をご覧ください。
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〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
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品川インターシティA棟
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STマイクロエレクトロニクス(株)
STマイクロエレクトロニクス(株)
コーポレート コミュニケーション部 内芝
マイクロコントローラ・メモリ・セキュアMCU製品グループ
TEL: 03-5783-8220 FAX: 03-5783-8229
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