2014年期 第2回 考査模範解答 平成 27 年 2 月 22 日(日)実施 問題 1 連結財務諸表(範囲・会計処理・税効果)及び組織再編 問1 判定とその理由 (1) A 社の意思決定期間を支配していないことが明らかであるため、連結してはなら ない。 (2) NPO は、営利を目的とする事業体ではないため、 「会社に準ずる事業体」には該 当しない。したがって B 組織を連結してはならない。 (3) C 社とは、有効な支配従属関係が認められないため、連結してはならない。 (4) 一定の要件を満たした SPE は子会社に該当しないものと推定されるため、D 特別 目的会社を連結してはならない。 (5) 質的・量的に重要性が乏しい E 社は、費用対効果の観点から、連結してもしなく てもよい。 (6) F 社は孫会社にあたり、連結子会社を通じた間接的な支配が認められるため、連 結しなければならない。 (7) H 社は、当社と G 社が共同支配している会社であるため、連結してはならず、関 連会社として取扱って持分法を適用することになる。 (8) I 社に対する支配は一時的であるため、比較可能性を確保するため、I 社を連結し てはならない。 問2 投資先一覧表を入手し、投資先の企業やファンド等の内容を精査(投資目的、存在意義、 投資価値等を確認)する。 関係会社を管理している部署や経営管理の部署等、経理部以外の部署に対する聞き取り を強化する。 経営者とのディスカッションにおいて、より深度ある質問を行う。 問3 支配が継続している場合の子会社に対する親会社の持分変動による差額は、従来は損益 を計上する取引とされていたが、資本剰余金に計上するように改正された。 企業結合における取得関連費用のうち一部について、従来は取得原価に含めることとし ていたが、発生した事業年度の費用として処理するように改正された。 暫定的な会計処理の確定が企業結合年度の翌年度に行われた場合、従来は企業結合年度 に当該確定が行われたとしたときの損益影響額を、企業結合年度の翌年度において特別損 益に計上することとしていたが、企業結合年度の翌年度の財務諸表と併せて企業結合年度 の財務諸表を表示する時には、当該企業結合年度の財務諸表に暫定的な会計処理の確定に よる取得原価の配分額の見直しを反映させるように改正された。 問4 見解 正ののれんを償却すべき/定額償却は行わず、減損テストのみとすべき(いず れも選択可) 根拠① テキスト(監査 309 連結財務諸表(その 2)の 37 ページ)を参照。 根拠② 同上 (注)これらはあくまでも解答の一例であり、全ての設問について、ここに記載の内容以外の解 答でも正解とする場合がある。また、部分点も適宜付与する。 問題2 セグメント情報・関連当事者 問1 (1) ① 関連情報 ② 減損損失 ③ のれん 問1 (2) ① ⑤ 集約 ② 量的 ③ 報告セグメント 10 ⑥ 資産 ⑦ 75 ④ 売上高 問2 ① 独立第三者間取引であったと仮定した場合の金額 ② 預金利息及び配当の受取り ③ 報酬 ④ 賞与 ①は「独立した第三者間取引を仮定した金額」という趣旨が含まれていれば正解とする。 ②は下線が含まれていれば正解とする。ただし、片方だけでは正解としない。 ③④は記載どおり 問3 ① 10 ② 1000 ⑤ 1 ⑥ 1000 ③ 取引総額 ④ 注記事項 問題 3 会社法に基づく開示と実務 問1 ① 有価証券報告書 ② 事業報告 ③ 株式会社 ④ 5 ⑤ 200 ⑥ 会計監査人 ⑦ 招集通知 ⑧ 債権者 ⑨ 監査報告書 ⑩ 株主資本等変動計算書 ⑪ 連結株主資本等変動計算書 ⑫ 官報 ⑬ キャッシュ・フロー計算書 ⑭ 会計方針 ⑮ 資産 ⑯ 固定資産 ⑰ 引当金 ⑱ 収益 ⑲ 販売費および一般管理費 ⑳ 関連当事者 問2 1. 継続企業の前提に関する注記として、以下の内容の記載を要する。 当該事象又は状況が存在する旨及びその内容 当該事象又は状況を解消し、又は改善するための対応策 当該重要な不確実性が認められる旨及びその理由 当該重要な不確実性の影響を計算書類に反映しているか否かの別 2. 関連当事者との間の取引のうち、次に掲げる取引については、注記は必要ない。 一般競争入札による取引ならびに預金利息および配当金の受取りその他取引の性質からみて取引条件が 一般の取引と同様であることが明白な取引 役員に対する報酬等の給付 当該取引に係る条件につき、市場価格その他当該取引に係る公正な価格を勘案して一般の取引の条件と同 様のものを決定していることが明白な場合における当該取引 以 上
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