農林中金総合研究所

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農林中金総合研究所
2015 年 2 月 27 日号
調査第二部
多田 忠義・趙 玉亮
≪来週のポイント≫
ECB 政策理事会開催:量的緩和開始、引き続きギリシャ問題に注意
3 月 5 日に ECB 政策理事会が開催される。1 月の ECB 政策理事会で決定した月 600 億ユーロの
ユーロ建て資産購入(量的緩和)が 3 月から始まるものの、購入資産の構成や上限などまだ明示されて
いない点が多く、今回の会議の議論の内容が注目される。
なお、ギリシャ政府に対する金融支援の 4 ヶ月の延長が 24 日に決定されたが、4 月末までに改革計
画の詳細をまとめ、ユーロ圏財務相会合に提示する必要があるため、今後の行方に引き続き注意が必
要である。
米地区連銀経済報告(ベージュブック)の発表
イエレン FRB 議長は議会での証言で、今後の政策運営は経済指標次第であり、利上げを急がない
方針を改めて表明した。なお、足元の米国経済については、「景気の先行きに自信を持つ根拠が見ら
れる」としたものの、賃金の伸び悩みにはさらに改善する余地があると評価した。こうしたなか、米地区
経済連銀経済報告が発表され、地域経済の現状認識や評価に注目が集まる。
経済指標など
日本では、3 月 1 日に「法人企業統計調査(10∼12 月期)」が発表される。10∼12 月期の GDP 速報
で確認された通り、消費税増税後の国内景気・企業活動は反動減からの持ち直しが鈍く、経常利益の
大幅な伸びは見込めない。設備投資もこうした鈍さを反映し、小幅プラスにとどまると予想される。な
お、この結果を受けて、10∼12 月期の2次 QE の見通しが各調査機関から出ることになる。
米国では、3 月 6 日に「雇用統計(2 月)」が発表される。コンセンサス中央値(Bloomberg とりまとめ、
27 日現在)によれば、非農業部門雇用者数は 24.0 万人増と、1 月(25.7 万人)からやや減少も引き続
き高水準の予想、失業率は 5.6%と、1 月(5.7%)から改善する予想である。
ユーロ圏では、3 月 6 日に「GDP(10∼12 月期改定値)」が発表される。ドイツ・スペインとフランス・イ
タリアとで二極化が鮮明となったユーロ圏の成長率が改定される。項目別寄与度も同時に発表される
ため、注目される。
来週のスケジュール(3/2∼3/8)
月 日
国内の予定
3 月 2 日(月)
「法人企業統計(10∼12 月期)」(2p に予測掲載)
「新車販売台数(2 月)」
3 月 3 日(火)
10 年利付国債入札(2.4 兆円程度)
「マネタリーベース(2 月)」
「毎月勤労統計(1 月)」
3 月 4 日(水)
3 月 5 日(木)
木内日銀審議委員挨拶(群馬県金融経済懇談会)
30 年利付国債入札(0.7 兆円程度)
国庫短期証券(3M)入札(5.7 兆円程度)
3 月 6 日(金)
国庫短期証券(6M)入札(3.5 兆円程度)
「景気動向指数(1 月)」(2p に予測掲載)
海外の予定
米
米
欧
欧
「個人所得・個人支出(1 月)」
「ISM 製造業景況指数(2 月)」
「ユーロ圏消費者物価指数(2 月)」
「ユーロ圏生産者物価指数(1 月)」
米
米
米
米
米
欧
中
米
米
米
米
米
欧
エバンス・シカゴ連銀総裁講演
「ISM 非製造業景況指数(2 月)」
「MBA 住宅ローン申請指数(2 月 27 日)」
「ADP 雇用統計(2 月)」
地区連銀経済報告(ベージュブック)
ECB 政策理事会(キプロス)
全国人民代表大会(議会に相当)開幕
「製造業受注指数(1 月)」
「新規失業保険申請件数(2 月 28 日週)」
「失業保険継続受給者数(2 月 21 日週)」
ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
「雇用統計(2 月)」、「貿易収支(1 月)」
「ユーロ圏 GDP(10∼12 月期、改定値)」
3 月 7 日(土)
3 月 8 日(日)
中 「貿易収支(2 月)」
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無断転載を禁ず。本資料は、信頼できると思われる各種データに基づき作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するも
のではありません。本資料は情報提供を目的に作成されたものであり、投資のご判断等はご自身でお願い致します。
1
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1.来週発表予定の経済指標予測
10~12 月期の法人企業統計季報【3 月 2 日(月)8:50】
<当社予測>全産業・全規模・経常利益:前年比 4.3%(7~9月期:7.6%)
設備投資(含むソフトウェア):同 4.1%(7~9月期:5.5%)
2014年
2013年
2012年
2010年
2011年
2009年
2008年
2011年
2007年
2010年
2006年
2005年
2004年
2003年
2002年
2001年
2000年
1999年
1998年
1997年
1996年
1995年
1994年
1993年
1992年
1991年
1990年
1989年
1988年
1987年
1986年
1985年
10~12 月期の実質 GDP 成長率は前期比 0.6%、全産業活動指数は同 0.8%といずれも 3 四半期ぶ
りのプラスとなるなど、緩やかではあるが、国内景気・企業活動は、反動減からの持ち直しが始まったこと
が見て取れる。10 月末の日本銀行の追加緩和によって、円安が一段と進行したことから、需要低迷で価
格転嫁が容易でない業種では輸入コスト負担の増加が収益圧迫につながった可能性がある。なお、原
油など資源価格の下落はそれらの一部を相 (兆円)
企業収益の動向(全規模・全産業ベース)
(兆円)
18
400
殺したと思われるが、逆にデメリットを受けた 380
売上高(左目盛)
経常利益(右目盛)
16
業種もある点には注意する必要があるだろう。 360
14
増益率はやや鈍化したとみられるが、2 四半 340
12
320
期連続での前期比プラスとなるだろう。
10
300
また、設備投資についても、GDP 統計で
280
8
は前期比 0.5%(名目ベース)と 2 四半期連 260
6
続のプラスながらも、実態的には底ばい状 240
4
態といえる。資本財出荷などでも鈍いながら 220
200
2
も増加に転じていることもあり、法季では 2 四
半期連続の前期比プラスと予想する。(南)
(資料)財務省「法人企業統計調査」 (注)季節調整値
1 月の景気動向指数(速報)
【3 月 6 日(金)14:00】
<当社予測>一致 CI:前月差 2.2pt(12 月:1.5pt)、先行 CI:同 1.4pt(12 月:1.9pt)
(2010年=100)
景気動向指数の推移
120
115
110
105
100
95
90
景気後退局面
一致CI
先行CI
85
80
2014年
2013年
2012年
2009年
2008年
2007年
2006年
2005年
2004年
2003年
2002年
2001年
2000年
1999年
1998年
1997年
1996年
1995年
1994年
1993年
1992年
1991年
75
1990年
一致 CI については、鉱工業生産材出荷指
数、耐久消費財出荷指数、投資財出荷指数
などがプラスに寄与することから、2 ヶ月連続
の改善が予想される。これに基づく景気の基
調判断は「改善」で据え置かれることになるだ
ろう。また、先行 CI も、最終需要財、鉱工業生
産材在庫指数、新規求人数などがプラスに寄
与すると思われ、2 ヶ月連続の改善と予想する。
ちなみに、一致 DI は 77.8%と目安とされる
50%を 5 ヶ月連続で上回るほか、先行 DI も
66.7%と 4 ヶ月ぶりに 50%を上回ると予想する。
(趙)
(資料)内閣府
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2.債券市場
寺林 暁良
◎相場概況 (2/23∼2/27 前場)
長期金利(新発 10 年国債利回り)は、米国の利上げ先送り観測などもあって低下した。
週初の長期金利は、日銀国債買入れオペで需給の良さが確認されたほか、24 日には 40 年国債入札
を無難に通過したことから低下した。さらに週央には、米国議会でのイエレン FRB 議長の発言から現行
金融緩和策がしばらく維持されるとの観測が広がり、一時 0.325%と 3 週間ぶりの水準まで低下した。週
末は、26 日は引けにかけて 30∼40 年ゾーンが上昇する場面もあったが、その後は来週に入札を控えて
いることもあり、様子見推移となっている。
イールドカーブは、20 年ゾーンを中心に低下した。27 日の 11:00 時点の新発 10 年国債(#337)は、
0.345%(先週末比▲4.5 ベーシスポイント)。同 11:02 時点の 10 年国債先物(中心限月 3 月物)は、147
円 87 銭(先週末比+54 銭)。
◎来週の相場予想 (3/2∼3/6)
3 日の 10 年国債入札、5 日の 30 年国債入札の結果に注目したい。当面は日米ともに緩和スタンスが
続くとみられるなか、このところは日銀買入れオペも順調であるため、両入札とも無難に通過できると思わ
れるが、債券先物が 3 週間ぶりの高値となっていることへの警戒感には注意が必要である。
(%)
(%)
日本国債のイールドカーブ
1.8
1.6
2015年2月26日
2015年2月20日 (先週末)
2015年1月26日 (1ヶ月前)
2014年11月26日 (3ヶ月前)
2014年8月26日 (6ヶ月前)
1.4
1.2
1.0
イールドスプレッド
1.0
0.8
0.6
5年−2年
10年−5年
20年−10年
0.4
0.8
0.2
0.6
0.0
0.4
9/26
0.2
10/26
(%)
0.0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10 15 20 25 30 40
(年)
0.20
12/26
1/26
2/26
新発10年物国債利回り
0.500
▲ 0.2
11/26
0.450
0.400
0.350
0.10
0.300
0.00
0.250
▲ 0.10
先週末差
1ヶ月前差
0.200
3ヶ月前差
▲ 0.20
0.150
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10 15 20 25 30 40
(年)
12/11
12/26
1/15
1/29
2/13
2/27
(資料)財務省「国債金利情報」より作成。新発 10 年国債利回りは Bloomberg より作成
◎国債入札結果
入札日
銘柄 ( 回号)
表面利率
発行予定額
応札倍率
テール
最低価格 最高利回
2/24
40年利付国債 (#7R)
1.7% (1.7%)
0.4兆円
3.40倍 (3.18倍)
―
2/26
2年利付国債 (#350)
0.1% (0.1%)
2.7兆円
4.39倍 (4.25倍) 0.9銭 (0.6銭)
104.38円
1.550%
100.135円
0.009%
(資料)財務省ホームページより農中総研作成。表面利率及び応札倍率、テールの( )内数値は前回入札の値
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3.株式市場
趙 玉亮
◎相場概況 (2/23∼2/27 前場)
日経平均株価は、週を通じて高値更新。国家公務員共済組合連合会の資産構成見直しなどで先高期待
が高まった。
23 日は続伸、EU がギリシャと 4 ヶ月の金融支援延長で合意したことを受けた米株高や円安を背景に、日経
平均は買い先行でスタートしたものの、後場は利益確定売りで伸び悩みの展開となった。24 日は 5 営業日続
伸、円相場の下落や米利上げの後ずれ期待から買いが優勢となった。25 日は反落、連日の昨年来高値更新
による過熱感で反落した。26 日は大幅反発、短期的な過熱感が意識されたものの、国家公務員共済組合連
合会の年金積立金運用での国内株式比率引き上げなどが買い材料として意識され、先高期待が強まった。
27 日前場は小幅続伸、利益確定売りによりマイナス圏に転じる場面もみられたが、先高期待から買いが優勢
の展開となった。
◎来週の相場予想 (3/2∼3/6)
海外では、ECB 政策理事会や米地区連銀経済報告の発表が予定される。また、米国では雇用統計(6 日)
が発表され、非農業部門雇用者数が 20 万人の目安を超えて失業率が 0.1 ポイント低下する予想である。来週
は、公的年金の買いによる好需給への期待は強いものの、短期的な過熱感が意識されるなか、全体としても
み合う展開を予想する。
<2/27前場終値>
日経平均: 1 8 ,7 9 9 .2 6
(前週末比
日経平均株価の日足グラフ
(円)
25日移動平均線
50日移動平均線
+466.96
100日移動平均線
日経225
18,500
TOPIX
18,000
TOPIXコア30
17,500
JPX日経400
17,000
日経JASDAQ
16,500
東証REIT
16,000
(億株)
1/19
1/23
1/29
2/4
2/10
2/17
2/23
出来高 株数
出来高 金額
東証一部 出来高
(千億円)
35
30
30
25
25
20
20
15
15
10
10
1/16
1/22
1/28
2/3
2/9
2/16
2/20
▲4% 0%
2/27
35
1/9
TOPIX: 1 ,5 2 4 .6 1
株価等の指標騰落率
19,000
1/13
)
2/26
4%
(同
+24.28 )
年度初来(14年3月末)比
前週(2/20)比
8% 12% 16% 20% 24% 28% 32% 36%
(兆円) 投資部門別株式売買状況(12年1月∼累積)
25
海外投資家
20
15
買越
10
信託銀行
5
0
-5
-10
売越
-15
個人
-20
12/12/7
決算発表 注目銘柄 (変更になることがありますのでご注意ください)
13/5/17
13/10/25
14/4/4
14/9/12
15/2/20
(資料) Bloomberg より農中総研作成
(3/2) 伊藤園、ピジョン、アイ・ケイ・ケイ
(3/4) 巴工業、くらコーポレーション
(3/5) 東建コーポレーション、ロック・フィールド、積水ハウス、クミアイ化学工業、ビットアイル、フジコーポレーション、
綜合臨床ホールディングス、
(3/6) カナモト、アイル、ソフトウェア・サービス、ファースト住建
など
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4.外国為替市場
木村 俊文
◎相場概況 (2/23∼2/27 前場)
ドル・円相場は、FRB 議長の議会証言を受け 118 円台後半となったが、その後はややドル高・円安へ
週初のドル・円相場は、イエレン FRB 議長の議会証言(24∼25 日)を控え、1 ドル=119 円前後でもみ
合いとなった。24 日には、米利上げ時期をめぐる思惑から、FRB 議長の議会証言開始時に一時的にドル
買いが進み、一時 120 円目前まで上昇する場面もあった。しかし、実際には同議長が利上げに慎重な姿
勢を示したことから、118 円台半ばまでドル売り・円買いが進んだ。26 日は、1 月の米コア CPI が市場予想
を上回ったことを受け米金利が上昇したことを背景にドルが買い戻され、再び 119 円台となった。27 日前
場も 119 円台前半で推移している。
ユーロは、ギリシャ合意も見極め、ECB の量的緩和開始を控え下落
週初のユーロ・円相場は、ギリシャ金融支援延長の暫定合意(20 日)を受け、1ユーロ=135 円台半ばで
スタートした。その後は、ギリシャ支援の行方を見極めたいとして積極的な売買が見送られ、135 円を中心
とした挟いレンジ内での値動きとなった。しかし、26 日はギリシャの国債利回りが上昇したこともあり、133
円台半ばと先週末の水準までユーロ安・円高が進んだ。27 日前場も 133 円台半ばで推移している。な
お、ユーロは対ドルでは、1ユーロ=1.12 ドルと、03 年 9 月以来の安値となった。
◎来週以降の相場予想 (3/2∼3/6)
ユーロは、ギリシャ懸念が根強いことに加え、ECB が 3 月から量的緩和を開始することから、売り圧力の
強い展開を予想。対円では 1 月の安値(131.95 円)が意識されるだろう。また、ドル・円も、6 日の雇用統
計発表までは小動きながらも、ユーロ売りにつられる展開を予想する。
(円/ドル)
円
高
112
114
(円/ユーロ)
円/ドル・レート
円/ユーロ・レート
130
112 130
132
114 134
50日移
動平均
円
高
132
134
136
116
116 138
140
118
136
138
50日移
動平均
140
118 142
142
144
120
25日移
動平均
122
2014/12/05
2015/01/02
(ドル/ユーロ)
円
安
ドル/ユーロ・レート
1.28
1.28
1.24
ロ
高
1.22
1.2
1.16
1.14
1.12
1.1
2014/12/05
1.26
1.24
1.22
1.2
1.18
ユ
ー
1.18
ユ
ー
50日移動
平均
1.26
ロ
安
1.16
25日
移動
平均
2015/01/02
1.14
1.12
2015/01/30
25日移
動平均
148
122 150
2015/02/27 2014/12/05
2015/01/30
144
120 146
1.1
2015/02/27
2015/01/02
2015/01/30
円
安
146
148
150
2015/02/27
シカゴIMM円ポジション(先物のみ) (円ドル)
(1万コントラ クト)
▲ 20
▲ 18
▲ 16
▲ 14
▲ 12
▲ 10
▲8
▲6
▲4
▲2
0
2
4
14/03 14/05
14/07
123
120
117
114
111
108
105
102
99
96
93
90
87
円ポジション(左軸)
84
81
円ドル(右軸)
78
75
14/09 14/11 14/12 15/02
(注) 1コントラクト=1250万円
(資料)Bloombergより農中総研作成
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5−1.海外市場(米国、欧州)
(米国)木村 俊文、
(欧州)山口 勝義
◎相場概況 (2/20∼2/26)
【米国】
米国の長期金利(10 年債利回り)は、1 月の中古住宅販売(23 日)や 2 月の消費者信頼感指数(24 日)が市
場予想を下回ったほか、イエレン FRB 議長が議会証言(24∼25 日)で利上げに慎重な姿勢を示したことを受
けて、25 日には 1.97%と 2 月初旬以来の水準まで低下した。しかし、26 日は、1 月のコア耐久財受注やコアC
PI(消費者物価指数)が市場予想を上回る結果となったことから小幅上昇し、2.03%(前週比では 8bp 低下)と
なった。一方、株式市場はギリシャ支援合意を好感するなど堅調な展開となった。ダウ工業株 30 種平均は 25
日に 18,224.57 ドルと 2 日連続で史上最高値を更新したが、26 日は前日比▲10.15 ドル(前週比では 229 ド
ル、1.3%高)と小反落して引けた。
【欧州】
ユーロ圏財務相会合では 20 日にギリシャに対する金融支援を 4 ヶ月延長することで合意し、その後 24 日に
はギリシャによる改革案を承認したことで、市場では安心感が広がった。ギリシャに関しては、金融支援延長に
かかる各国レベルでの承認手続き、詳細な改革計画の取りまとめと承認、現行支援終了後の支援策にかかる
交渉、その間のギリシャの資金繰り等、まだ様々な不透明な材料が残されてはいるものの、ECB による QE 開
始を控え、市場では全般に利回り低下が進んでいる。週を通じて、ドイツ 10 年国債は 8bp の利回り低下。株式
市場では、ストックス欧州 600 指数が 2.4%の上昇、また、うち銀行セクターは 1.5%の上昇となった。
米国債のイ-ルドカーブ(週末)
(%)
3.5
欧州の国債利回り(10年債)
(%)
12
3.0
14/08/29
2.5
14/11/28
2.0
ギリシャ
10
ポルトガル
8
イタリア
15/02/27
6
1.5
1.0
4
0.5
2
0.0
1ヵ月 3ヵ月 6ヵ月
1年
2年
3年
5年
7年
10年
30年
スペイン
アイルランド
ドイツ
0
14/8
14/9
1週前差
1ヵ月 3ヵ月 6ヵ月
1年
2年
3年
5年
7年
10年
米国の株価指数
18,000
17,500
17,000
16,500
NYダウ工業株30種
16,000
14/10 14/11 14/12
欧州の株価指数
(ポイント)
18,500
14/9
30年
15/1
15/2
450
190
400
180
350
170
300
160
250
150
200
140
150
130
100
120
14/8
(参考)日本
▲ 0.30
(参考)米国
▲ 0.20
14/8
15/2
英国
▲ 80
フランス
▲ 60
▲ 0.10
(ドル)
15/1
ポルトガル
▲ 40
0.00
アイルランド
3ヵ月前差
ギリシャ
▲ 20
0.20
0.10
14/12
0
1ヵ月前差
スペイン
0.30
イタリア
0.40
14/11
ドイツ国債との利回りスプレッド(直近1週間の変動幅)(10年債)
(bp)
20
0.50
14/10
14/9
14/10 14/11 14/12
15/1
ストックス欧州
600指数①
うち銀行
セクター②
①−②
(右軸)
15/2
(資料)Bloomberg より農中総研作成
農林中金総合研究所
6
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5−2.海外市場(中国、その他新興・資源国)
(中国)王 雷軒、
(その他新興・資源国)王雷軒
◎相場概況 (2/20∼2/26)
【中国】
HSBC が発表した 2 月の中国の製造業 PMI(速報)が 50.1 と市場予想(49.5)を上回ったものの、春節連休
明けの上海総合指数は、3 月初めに開催予定の「両会」(全国政治協商会議と全国人民代表大会)を控え様
子見ムードが広がったため、8 営業日ぶりに反落した。しかし、26 日は、前日に開催された国務院(日本の内
閣に相当)の常務会議で、中小企業向けの減税や鉄道建設の加速などの経済対策が決定されたことを受け
て大幅反発し、一時 3,300 ポイントを回復した場面もあった。
【その他新興・資源国】
新興国・資源国では、ユーロ圏財務相会合でギリシャへの金融支援を 4 ヶ月延長することで合意したこと
や、イエレンFRB議長が議会証言で利上げに慎重な姿勢を示したことなどを受けて、一部のアジア市場で
は株は堅調な推移となったものの、全体的には慎重なスタンスが継続し、もみ合う展開となった。国別にみる
と、トルコでは中央銀行が 24 日に 2 ヶ月連続での利下げを発表した。ロシアでは、1 月の S&P に続きムーデ
ィーズも 20 日、対ロシア制裁の強化や原油安の長期化などを受けて 15∼16 年のロシア経済が深刻なリセッ
ションに陥ると予想されることから、ロシア国債を 1 ノッチ格下げし、投機的とした(Baa3→Ba1)。また、24 日に
はロシアの大手 7 行と 15 都市・共和国に対しても格下げした。インドでは、政府が連邦予算を 28 日に公表
することから、株式市場は様子見姿勢が強まっている。
(ポイント)
上海総合指数
3,600
前月(1/28)比
新興・資源国通貨:対米ドル騰落率
前週(2/20)比
3,400
トルコ・リラ
3,000
南アフリカ・ランド
欧・中東・アフリカ
3,200
2,800
2,600
2,400
2,200
15/02
15/01
14/12
14/11
EMアジア
EMラテンアメリカ
EMヨーロッパ
ノルウェー・クローネ
エジプト・ポンド
カナダ・ドル
メキシコ・ペソ
自
国
通
貨
安
アルゼンチン・ペソ
コロンビア・ペソ
ド
ル
高
)
ラテンアメリカ
MSCI-EM
ポーランド・ズウォティ
(
新興国株価指数(MSCI Index)
('15.01=100)
チリ・ペソ
ブラジル・レアル
シンガポール・ドル
自
国
通
貨
高
15/02
15/01
14/12
14/11
14/09
14/10
政策金利の推移
16
14
12
10
ロシア
インドネシア
インド
6
ニュージーランド
4
オーストラリア
0
14/08 14/09 14/10 14/11 14/12 15/01 15/02
ド
ル
安
タイ・バーツ
フィリピン・ペソ
マレーシア・リンギット
韓国・ウォン
ブラジル
8
2
アジア・オセアニア
(%)
18
オーストラリア・ドル
)
14/08
ニュージーランド・ドル
(
145
140
135
130
125
120
115
110
105
100
95
90
14/10
14/09
14/08
2,000
ロシア・ルーブル
インドネシア・ルピア
インド・ルピー
中国元
▲15% ▲10% ▲5%
0%
5%
10%
15%
(注)一部通貨は前営業日終値、それ以外は本グラフ作成時点との比較
(資料)Bloombergより農中総研作成
農林中金総合研究所
7
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6.指標分析・注目点
南 武志
① 今週のレビュー
2014 年度も残すところ 1 ヶ月となった。3 月には 7 日に首都高速・中央環状線山手トンネルの品川線
(大橋 JCT∼大井 JCT)が開通、14 日には北陸新幹線の金沢・富山∼長野間が開業するなど、交通イン
フラの整備が進むことになっている。2 月中旬にかけては、旧正月によって訪日旅行客が急増、その消費
動向が注目を集めたが、新たなインフラ整備が生み出す経済効果への期待が高まっている。
以下、今週発表された主要な経済指標を確認したい。1 月の鉱工業生産は前月比 4.0%と 2 ヶ月連続
の上昇。1 月の輸出は、旧正月要因も加わって、堅調な伸びとなったが、それが牽引した面は大きいと見
られる。逆に、2 月の輸出に反動減が出れば、生産にも抑制効果が及ぶ点には注意が必要だ。
次に、1 月の雇用関連指標であるが、失業率は
3.6%へ一歩後退、有効求人倍率は 1.14 倍で 12
ベバリッジ曲線(UV曲線)の推移
2010.1
6.0
雇用失業率(U,%)
2010.1
2011.1
5.5
月分と変わらず。労働力調査によれば、失業者数
は 12 月から 3 万人減だったが、就業者数も同じく 2
万人減(うち、雇用者数は 3 万人減)、非労働力人
ミスマッチ
拡大
2012.1
5.0
2013.1
4.5
2014.1
景気改善
口も同じく 4 万人減、という具合に改善した 12 月か
2015.1
4.0
ら状況はほとんど変わっておらず、失業率が 0.2 ポ
イント上昇というほど内容が悪い印象はない。また、
(資料)厚生労働省、総務省資料より作成
(注)雇用失業率=失業者/(失業者+雇用者)
欠員率=(有効求人数-就職件数)/(雇用者数+有効求人数-就職件数)。
欠員率
3.5
1.5
2.0
2.5
3.0
3.5
4.0
一般職業紹介状況によれば、求人数は堅調に推移、欠員率も上昇傾向をたどっている。
(2005年=100)
民間消費関連の指標
112
また、1 月の消費関連指標によれば、
家計調査:全世帯・実質消費支出(除く住居等)
商業販売統計:小売業販売額指数(実質化)
第三次産業活動指数:広義対個人向けサービス業
消費総合指数
全産業供給指数:民間消費
110
108
106
相変わらず消費の持ち直しは鈍いこと
が見て取れる。商業動態統計(今回よ
104
り商業販売統計から名称変更)の小売
102
業販売額指数は前月比▲1.2%と 4 ヶ
100
月連続の低下。また、家計調査の全
98
世帯実質消費支出(除く住居等)は同
96
▲0.3%と 4 ヶ月ぶりの低下。10∼12
94
92
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
(資料)内閣府、経済産業省、総務省の各統計より作成 (注)家計調査、商業販売統計は2010年=100
月期と比較して、横ばいないし小幅低
下といった状況である。
最後に、物価であるが、1 月の企業向けサービス価格は前年比 3.4%と 19 ヶ月連続の上昇となったが、
上昇幅は 2 ヶ月連続で縮小。一方、国際運輸を除くベースでは同 3.6%と 12 月(同 3.5%)から逆に上昇
幅が拡大。ちなみに、消費税要因を除くと全体で同 0.7%、国際運輸を除くベースで同 0.8%。また、1 月
の全国消費者物価(除く生鮮食品)は前年比 2.2%と 20 ヶ月連続の上昇となったが、6∼7 月(同 3.3%)
をピークに鈍化傾向となっている。消費税要因(2.0 ポイントと想定)を除くと 0.2%と、ゼロ近傍まで落ちて
きた。原油安は一服した感もあるが、物価変動率にはこれからも影響が本格化するため、下落に転じるの
は時間の問題と言える。とはいえ、原油安の影響は一時的であり、それに伴う需要刺激も期待されること
から、日本銀行は追加緩和には慎重姿勢を続けると思われる。
農林中金総合研究所
8
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7.今週の主なできごと
月 日
政治・財政
経済・金融
海外・その他
・ユーロ圏財務相会合:2 月末で
期限が切れるギリシャへの金融
支援を 4 ヶ月間延長することで合
意
・オバマ米大統領:ラジオ演説
で、環太平洋経済連携協定
(TPP)妥結に向け、連邦議会が
大統領に通商交渉権限を与える
貿易促進権限(TPA)法案の早期
可決を要求
2 月 20 日(金)
2 月 21 日(土)
2 月 22 日(日)
2 月 23 日(月)
・西川公也前農林水産相が政治
資金問題で辞任し、後任に林芳
正新農相が就任
2 月 24 日(火)
・衆院本会議:日銀審議委員に
原田泰早大教授をはじめとする
15 機関 58 人の国会同意人事案
を与党などの賛成多数で可決
2 月 25 日(水)
2 月 26 日(木)
2 月 27 日(金)
・ANA ホールディングスや HIS な
ど:民事再生手続き中のスカイマ
ークが募集している共同スポン
サーに名乗りを上げた
・旭化成:米ポリポアを 22 億ドル
(約 2,600 億円)で買収することで
合意したと発表
・日立製作所:イタリアの防衛・航
空大手フィンメカニカと鉄道事業
の買収で合意
・経産省有識者会議:再生可能
エネルギーの固定価格買い取り
制度で、15 年度の太陽光の買い
取り価格を引き下げ、下げ幅は 5
円と過去最大となる案を了承
・国家公務員共済組合連合会
(KKR):積立金の運用方針を見
直したと発表、国内債券の現行
資産配分比率の 74%から 35%
へと引き下げ
・衆院本会議:特定秘密保護法
の運用をチェックする「情報監視
審査会」の委員に自民党の額賀
福志郎元財務相ら 8 人を選任
・石田日銀審議委員:追加緩和
に慎重姿勢、また量的・質的金
融緩和を終了させる「出口戦略」
を公に検討することは「今の段階
では時期尚早」と言及
・みずほ FG:英金融大手のロイ
ヤル・バンク・オブ・スコットランド
(RBS)が保有する北米での企業
向け貸出債権を買い取る方針を
固め、取得額は 30 億ドル超(約
4,000 億円前後)となる見込み
・みずほ銀:3 月適用分の住宅ロ
ーン金利の一部を引き上げると
発表
・米上院銀行委員会:米連邦準
備理事会(FRB)の改革をめぐる
公聴会を 3 月に開催する見通し
であると一部報道
・イエレン・FRB 議長:議会証言で
利上げに慎重な姿勢を示す
・オバマ米大統領:上下両院が可
決した原油パイプライン「キースト
ーンXL」の建設を承認する法案
について、拒否権を発動
・ユーロ圏財務相:電話協議で、
ギリシャ支援の 4 ヶ月延長案を承
認
・ドラギ ECB 総裁:欧州議会の証
言で、ギリシャが確約どおりに改
革を実行すれば、ECB は同国国
債を資金供給オペの適格担保と
して認める特例措置を復活させ
る意向を表明
・中国人民銀行:都市部と地方の
商業銀行 5 行に対し、預金準備
率を追加で 50bp引き下げること
を承認
・クラッパー米国家情報長官:上
院軍事委員会の証言で、過激派
組織「イスラム国」について、「グ
ループやメンバー、拠点の数が
史上最大になっている」と警告
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9
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8.日米経済指標の動向(グラフ)
【日本】
(%)
(%) (%)
鉱工業生産指数(1月速報)
7.5
予測
前月比(左軸)
前年比(右軸)
5.0
18
12
12
9
2.5
6
0.0
0
▲ 2.5
▲6
'13.7
'14.1
'14.7
卸売業
小売業
6
3
0
▲3
▲ 12 ▲ 6
▲ 5.0
'13.1
商業販売統計:前年比(1月)
'15.1
'13.1
'13.7
'14.1
'14.7
'15.1
鉱工業生産指数(速報)は、前月比4.0%と2ヶ月連続で上昇 商業販売統計(速報)によると、小売業販売額は前年比
した。製造工業生産予測指数の2月分は同0.2%と上昇を見 ▲2.0%と7ヶ月ぶりに減少した。卸売業販売額は同▲3.4
%と4ヶ月連続で減少した。
込むが、3月分は同▲3.2%と低下を見込む。
(%)
(%)
家計調査 :実質・前年比(1月)
(倍)
失業率・有効求人倍率:季調済(1月)
9
3.2
1.3
6
3.4
1.2
3
3.6
1.1
0
3.8
1.0
▲3
4.0
0.9
▲6
4.2
全世帯消費支出
勤労者世帯消費支出
▲9
'13.1
'13.7
'14.1
有効求人倍率(右軸)
完全失業率(左軸・逆目盛)
4.4
'14.7
'15.1
'13.1
'13.7
'14.1
'14.7
0.8
0.7
'15.1
家計調査(2人以上の世帯)によると、実質全世帯消費支出 失業率は、3.6%と前月から0.2ポイント上昇した。有効求人倍
は前年比▲5.1%と10ヶ月連続で減少した。実質勤労世帯消 率は、1.14倍と前月から横ばい。
費支出も同▲4.3%と10ヶ月連続で減少した。
(%)
消費者物価指数(除生鮮食品):前年比
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
▲ 0.5
▲ 1.0
全国(1月)
東京都区部(2月)
'13.1
'13.7
'14.1
'14.7
'15.1
生鮮食品を除く消費者物価指数(コアCPI)について、全国の1
月分は、前年比2.2%と前月(同2.4%)から低下した。同東京
都区部の2月分は、同2.2%。
(資料)Bloomberg より農中総研作成
農林中金総合研究所
10
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【米国】
(万人) 新規失業保険申請件数(2月27日週) (万人) (ポイント) CB消費者信頼感指数:季調済(2月速報)
270 120
34
新規失業保険申請者件数
消費者信頼感指数
33
265 110
4週移動平均
現況指数
失業保険継続受給者(右軸)
32
260 100
期待指数
31
255
90
30
250
80
29
245
70
240
28
60
27
235
50
26
230
'13.2
'13.8
'14.2
'14.8
'15.2
9/6
10/18
11/29
2/21
1/10
新規失業保険申請者件数は、31.3万人と事前予測(29.0万 コンファレンス・ボードの消費者信頼感指数(速報値)は、
人)を上回った。一方、失業保険継続受給者数(2月14日週) 96.4と前月(103.8)から低下した。現況指数は110.2、期待指
数は87.2だった。
は、240.1万人と事前予測(239.4万人)を上回った。
(%)
中古住宅販売件数:季調済年率(1月)
(万件) (%)
新築住宅販売件数:季調済年率(1月)
(万件)
6
550
20
55
3
525
10
50
0
500
0
45
475 ▲ 10
40
▲3
▲6
450 ▲ 20
件数(右軸)
前月比(左軸)
▲9
'13.1
'13.7
425 ▲ 30
'14.1
'14.7
'15.1
35
件数(右軸)
前月比(左軸)
'13.1
'13.7
'14.1
'14.7
30
'15.1
中古住宅販売件数(年率)は、前月比▲4.9%の482万件と、
事前予測(495万件)を下回った。
新築住宅販売件数(年率)は、前月比▲0.2%の48.1万件と
事前予測(同47.0万件)を上回った。
(%)
(%)
耐久財受注:季調済前月比(1月)
25.0
20.0
15.0
10.0
5.0
0.0
▲ 5.0
▲ 10.0
▲ 15.0
▲ 20.0
製造業耐久財受注:季調済前月比(1月)
10.0
総合
7.5
輸送用機器を除く
5.0
2.5
0.0
▲ 2.5
製造業受注
製造業出荷
▲ 5.0
▲ 7.5
'13.1
'13.7
'14.1
'14.7
'15.1
'13.1
'13.7
'14.1
'14.7
'15.1
耐久財受注は、前月比2.8%と、事前予測(同1.6%)を上回っ 製造業耐久財の航空機器を除く非国防資本財受注(コア資
た。輸送用機器を除く耐久財は、同0.3%と事前予測(同
本受注)は、前月比0.6%と事前予測(同0.4%)を上回った。
0.5%)を下回った。
同出荷は、同▲0.3%と事前予測(同0.2%)を下回った。
(資料)Bloomberg より農中総研作成
農林中金総合研究所
11
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(%)
消費者物価指数:季調済前月比(1月)
0.6
0.4
0.2
0.0
▲ 0.2
▲ 0.4
総合
コア
▲ 0.6
▲ 0.8
'13.1
'13.7
'14.1
'14.7
'15.1
消費者物価指数(CPI)の総合は、前月比▲0.7%と3ヶ月連
続のマイナス。また、食料品・エネルギーを除くコアは、同
0.2%と事前予測(0.1%)を上回った。
(資料)Bloomberg より農中総研作成
農林中金総合研究所
12
内外金融市場データ
長期金利
新発
10年
国債
利回
15/01/01
15/01/02
15/01/05
15/01/06
15/01/07
15/01/08
15/01/09
15/01/12
15/01/13
15/01/14
15/01/15
15/01/16
15/01/19
15/01/20
15/01/21
15/01/22
15/01/23
15/01/26
15/01/27
15/01/28
15/01/29
15/01/30
15/02/02
15/02/03
15/02/04
15/02/05
15/02/06
15/02/09
15/02/10
15/02/11
15/02/12
15/02/13
15/02/16
15/02/17
15/02/18
15/02/19
15/02/20
15/02/23
15/02/24
15/02/25
15/02/26
15/02/27
休場
休場
0.320
0.285
0.300
0.285
0.275
休場
0.265
0.250
0.250
0.240
0.200
0.215
0.245
0.310
0.225
0.225
0.265
0.290
0.285
0.275
0.285
0.355
0.375
0.355
0.340
0.355
0.395
休場
0.400
0.415
0.450
0.385
0.415
0.390
0.390
0.375
0.375
0.335
0.340
0.340
金利
債先 スワップ
無担保
10年物 レート
コール
5年物
中心
翌日物
限月 (円-円)
仲値
休場
休場
147.89
148.10
148.00
148.12
148.20
休場
148.29
148.39
148.36
148.40
148.62
148.47
148.17
147.65
148.40
148.53
148.06
147.88
147.94
148.13
148.01
147.38
147.30
147.33
147.51
147.42
147.10
休場
147.14
146.96
146.78
147.23
147.02
147.26
147.33
147.42
147.50
147.85
147.85
147.89
http://www.nochuri.co.jp/
短期金利
外国為替
国内株価指数
海外株価指数
海外金利
米国
米国
財務省 財務省 独国
証券
証券 10年物
中国
上海総合 3ヶ月物 10年物 国債
国債
国債
利回
利回
利回
その他
NY
原油
先物
WTI
期近
OPEC
原油
バス
ケット
価格
休場 休場
休場
休場
休場
休場
休場
休場
休場 0.036 2.171 0.541 休場
休場
休場 休場 休場 休場 1.210 休場
休場 休場
休場
休場
休場 17,832.99 4,726.81 341.33
休場 0.015 2.111 0.498 1,187.1 52.69
休場 休場 休場 休場 1.200 休場
0.217 0.070
0.020 0.1790 0.266 0.150 120.39 1.193 143.93 17,408.71 1,401.09 17,501.65 4,652.57 333.99 3,350.52 0.010 2.032 0.517 1,204.9 50.04
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0.217 0.073 ▲ 0.043 0.1790 0.266 0.155 119.05 1.184 141.51 16,885.33 1,359.80 17,584.52 4,650.47 333.20 3,373.95 0.020 1.968 0.484 1,211.5 48.65
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休場 休場
休場
休場
休場 17,640.84 4,664.71 339.87 3,229.32 0.015 1.907 0.478 1,233.7 46.07
休場 休場 休場 休場 1.183 休場
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休場
休場 353.18 3,116.35 0.015 1.837 0.439 休場
休場
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休場 休場
休場
休場
休場 17,862.14 4,801.18 372.04 3,157.70 0.005 2.018 0.355 1,219.6 48.84
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休場
休場 376.55 3,222.36 0.005 2.050 0.334 休場
休場
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2.018
1,209.7 48.89
休場
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48.87
46.57
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53.54
53.81
国庫
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TIBOR
ユーロ
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ドル
レート
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東京
17:00 レート
17:00
現在
現在
日経
平均
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225
TOPIX
米国
NYダウ
工業株
30
米国
ナスダック
総合
ストッ
クス
欧州
600
NY
金
先物
期近
(資料)Bloombergより農中総研作成。最終日は13時6分時点で入手可能な最新データを掲載。最終日のTOPIXは20分ディレイで表示。
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