安倍自公政権の暴走スットップ 有権者はこの政権を 支持してはいない

15.2.26
本会議 日本共産党代表質問 八百川孝
日本共産党北区議員団を代表し、花川区長
並びに内田教育長に質問します。
安倍自公政権の暴走スットップ
有権者はこの政権を
支持してはいない
最初に、暮れの総選挙の結果から、真摯に
学び、戦争する国づくりなど、安倍自公政権
の暴走をストップさせるための、花川区長の
姿勢について問います。
国民・有権者は自民・公明政権をけっして
支持したのではありません。自民、公明の32
6議席は、小選挙区制度がつくり出した「架
空、虚構の数字」でしかありません。たとえ
ば、自民党への全有権者の支持は17.4%にす
ぎないものであり、国民、有権者の大半は、
安倍自公政権の暴走を許さずに反対している
のだ。これが実際です。
にもかかわらず、安倍首相は、「戦後以来
の大改革」と銘打って、雇用、社会保障、農
業など国民の暮らしを守るルールを根こそぎ
壊すことや、また、憲法の解釈改憲だけでは
なくて、明文改憲を目指す「宣言」をうち出
しました。これは、大暴走宣言といえるもの
で、とうてい認めることのできぬものです。
以下5点、暴走ストップのための質問を致
します。
集団的自衛権行使、特定秘密保
護法施行、武器輸出入の自由化
などに見る、日本を戦争する国
にする策動に国民・有権者は明
確に反対している
げて、北区から平和の声を発信することがも
とめられています。いかがか。
暮らしと営業を破壊することに
つながる消費税8%大増税に抗
議しつつ10%増税をストップ
させる区長の決意を表明せよ
2点目は、暮らしと営業を破壊することに
つながる消費税8%大増税に抗議しつつ10
%増税をストップさせる区長の決意を表明し
ていただきたい。
アベノミクスが一握りの富裕者や大企業の
ためだけのものであり、ちまたでは景気回復
の兆しすら見えない状態が続いています。今
や株価はあの「バブル時代」をおもわせる浮
遊の世界を形成し、反面、実体経済の底冷え
は深刻です。花川区長は、大増税反対の立場
を明確に打ち出すべきです。質問します。
真の財政権を確立し、社会保障
と、福祉の拡充、地域経済の立
て直しをはかる施策拡大が求め
られている
3点目は、自民、公明政権のもとで社会保
障が切り刻まれてきている状態をこれ以上放
置しておいてはなりません。生活保護の切り
下げや年金引き下げ、医療、介護の個人負担
増とサービスの切り捨ては目に余るものです。
いまこそ、自治体の真の財政権を確立し、
社会保障と、福祉の拡充、地域経済の立て直
しをはかる施策拡大が求められます。また、
大企業減税などをやめさせ、応能負担原則を
確立し、税金は富裕者・大企業・大銀行から
しっかりとること、また、大企業だけが巨額
にのぼる285兆円もの 内部留保金を蓄えてい
1点目は、集団的自衛権行使、特定秘密保
護法施行、武器輸出入の自由化などに見る、
日本を戦争する国にする策動に国民・有権者
ることに着目して、これを震災復興や、被害
補償、すべての原発の廃炉化に充てることや、
正規労働者雇用、中小企業への支援などにな
は明確に反対していることについてです。花
川区長には、いまこそ「戦争反対」の声をあ
どに充てるという抜本的な改革の断行こそが
求められます。国政の根本にたいしてもキッ
パリとものを言う区長の姿勢を問います。
ながるのだということを、天下周知のことと
4点目は、北区が「原発ゼロ都市宣言」を しました。
行うなど、原発ノーの発信基地となることに
残念なのは、我が北区議会と北区長の姿勢
つ
です。議会では、原発再稼働や消費税率8%
い 「原発ゼロ都市宣言」を
への増税反対などの区民の意思を反映した意
て
見書、決議が、一つとしてあげることができ
です。いま福島では、子どもたちの間に甲状 ないでいます。またそれにならって区長は、
腺異常やガンの発生が顕著となっています。 国・政府や東京都に、キッパリと「ものを言
避難生活を余儀なくされている方たちは、未 う」ことがありません。
だ13万人に及んでおり、原発ノーの声は広が
この点では、他の議会と首長は違います。
り続けています。後始末が何もできないまま、 沖縄県をはじめ、集団的自衛権行使反対、閣
放射能汚染水が海に「たれ流し」され、原発 議決定撤回を決めた地方議会はじつに238議
作業員が事故に遭い、また病死しています。 会にのぼっています。秘密保護法の廃止や凍
「ブロックされている」などは大ウソでした。 結を求めた議会は170議会。消費税10%増税
北区も低線量ではありますが、放射能汚染の ストップについては91議会が、意見をあげて
心配から解き放たれたわけではありません。 います。議会の決定に基づいて首長が発言を
区長の姿勢を問います。
繰り返しています。
5点目は、ブラック企業を野放しにする派
北区議会の姿勢は、区民の前に正される必
遣法改悪法案に続いて「残業代ゼロ法案」が 要がありますが、私は、3期12年の花川区
長を見続けてきて、区長、あなたが「もの言
若者から希望を奪い取る
わぬ区長」の典型であったことを、また、そ
のためにリーダーシップが根本から不足して
悪法を許すな
いたということを、強く指摘せざるを得ませ
出されています。若者から希望を奪い取る、 ん。とくに、国・政府や東京都の横暴きわま
こうした悪法を許してはなりません。若者の りない行いの数々に、唯々諾々と従ってばか
雇用問題を解決するためにも、区長は、安倍 りの区長に、区民はがっかりしています。キッ
首相にきちんと意見を言うべきです。質問し パリの「ものをいう首長」がいまこそ求めら
ます。
れています。
質問の第二は、キッパリと「ものを言う首
議会への答弁も含めて、自分の言葉で、も
のを言う区長であるべきとおもいますが、質
キッパリと「ものを言う首長」 問します。お答え下さい。
質問の第三は、キッパリとものを言わなけ
について問う
ればならない問題を3点指摘し明快なる答弁
長」について問うものです。
沖縄における「オール沖縄」の選挙勝利は、
辺野古への新基地建設に反対が民意、総意で
あることを端的に示しました。同時に、県・
市の議会と首長が、米国政府・米軍と日本政
府に対して、正面から「ものを言う」ことの
大切さを、国内外に示した点で重大な意義を
持つものでした。民意をくみ上げることが、
国政も、地方の政治も大きく変えることにつ
3
キッパリとものを言わなければ
ならない問題を3点指摘
北区内のいわゆる「無届け介護
ハウス、制度外ホーム」内で常
態化していた「拘束介護」に関
しての問題
を求めるものです。
ない問題です。一課長の逸脱行為であるなど
1点目の質問は、北区内のいわゆる「無届
け介護ハウス、制度外ホーム」内で常態化し
とすませてはなりません。
虐待は、犯罪です。人の尊厳を蹂躙する行
為です。その「拘束介護」の可能性が少しで
入居者20人にたいしての拘束は、 も示唆されていたならば、そのサインを見逃
「虐待」であると認定し、さら さずに、防止のためにあらゆる手立てを尽く
にあと76人についても「虐待の して行動することが、自治体としての北区の
あるべき姿ではなかったのか。そうおもいま
疑いあり」
す。
三軒の「制度外ホーム」では、平成23年12
ていた「拘束介護」に関しての問題です。
ここに来てようやく東京都は、介護保険法 月から3月までの間に、感染症などによって2
に基づき、岩江クリニックと連携した「制度 8人のお年寄りが、次々と命を失っていまし
外ホーム」内で行われていた身体拘束を不適 た。また、部屋が小部屋に分けられ、拘束し
切とし、すみやかなる改善を求めて「勧告」 たままのお年寄りを、その中に閉じ込めてし
を出しました。北区は、現時点で入居者20人 まうようにもなっていました。
このお年寄り達に、岩江クリニックからは、
にたいしての拘束は、「虐待」であると認定
し、さらにあと76人についても「虐待の疑い 訪問診療が行われ、かつ、事業者から介護サー
あり」として、この2月中の改善報告書提出 ビスが提供されていたことになっています。
を求めています。問題が、報道により発覚し それが医療機関と介護事業者の「収入」となっ
てからこの決断までに、三か月かかりました。 ていたわけですが、その正当性が、いま別な
岩江クリニックは、2月18日、ホームページ かたちで問われてもいます。
私は、問題の指摘を受けてなお、事実究明
上に、勧告、行政指導には従う旨、一応は、
これまでの姿勢を改めることを表明しました。 と事態打開に躊躇し続けてきた北区の対応は、
しかし、問題の解決はこれからです。虐待 行政としての「怠慢」が問われるものであり、
の被害を受け続けてきた高齢者を急いで救済 これは猛省をうながしたいとおもいます。
「拘束介護」を虐待と認定した、この裁断を
しきらなくてはなりません。
北区が、「拘束介護」の事実を知ったのは、 了としつつも、この際、諸般の問題解決に行
新聞報道によってだとしていますが、これは 動しなければなりません。そこで質問します。
ひとつ。まず事の経緯に関するものです。
事実に反するものといえます。以前から北区
に対しては、メールなどを通じてこの三つの 以前北区は、東京都に、有料老人ホームの認
「制度外ホーム」の異常事態を指摘する声は 定の是非を問い合わせしています。それはな
寄せられていました。また、北区の介護保険 ぜか。会議録削除は、なぜ起きたのか。その
運協においても、再三にわたり、三年も前か ことを、担当部長がなぜ承知していなかった
ら、この問題がやはり指摘されていたのです。 のか。詳細なる経緯の説明を求めます。北区
生活保護者や介護認定者らへの各機関からの が異常事態を認識したのはいつ頃からなのか。
フォローを通じて、「拘束」の事実はつかん 明確にしていただきたい。医療法、介護関連
でいたはずです。北区は、こうした区民から
の声を承知していながら、事実上これを黙殺
してきたことになります。北区は、この介護
保険運協における、異常事態を指摘した発言
部分を会議録から削除までしていました。こ
法、虐待防止法などに照らして、法違反はな
かったのか。さらなる調査が必要です。お答
え下さい。
二つ。まず即時、拘束状態の解消を確認し
ていただきたい。一人一人に対する今後の対
れは、当局による隠蔽工作と呼ばれても仕方
処方針を示していただきたい。東京都には再
4
度有料老人ホームの認定を迫りながら、その
施設にふさわしい改善指導をすぐに行うべき
とおもいますが、いかがか。
三つには、こうした問題の重大化、深刻化
の背景にある、介護施設の絶対的不足状態の
解消に全力をあげていただきたい。まずは北
区として900人からの待機者をゼロにすべく
介護施設建設計画を立て、その建設のために
あらゆる政治力も結集して全力をあげていた
だきたい。質問します。
安倍政権の下で、介護保険制度が、制度と
安倍首相の「地方創生」は絵に
描いた餅 地方税の国税化に断
固抗議を
か。お答え下さい。
2点目の質問は、地方税の国税化に見る安
倍政権の「地方創生」に関する問題を問いま
続きをも踏まえていない事業化の強行にたい
して、糾弾の声をあげました。
社会保障関連と福祉施策向けに、一応今は、
消費税財源をあててはいます。しかし、その
総額は、自然増分を見込むものとはなってい
ないばかりか、医療、介護、年金などへの切
り込みを入れるものとなっています。
この社会保障削減策が地方財政を強く圧迫
しています。その上で安倍政権は、法人・住
真の原因は歴代政権党の怠慢に 民税という地方財源の根幹に手をつけて、国
への吸い上げをはかり、これを持ってして全
ある
900人の待機者ゼロを目標にして 国自治体に「交付」する、つまり地方財源の
たらい回しをはかってきたといえます。
介護施設の建設を
これでは、いくら、消費税交付が地方に行
して成り立たなくなるような状態になってき われたとしても、都区が受ける影響は甚大な
ました。要支援者の介護からの除外や、介護 ものとなります。財政権の確立に背く、地方
報酬の切り下げなどは、その最たる事例です。 財源吸い上げを前提にしていたのでは、「地
この動きの中で、豊島町の特養ホームの建設 方創生」などは絵に描いた餅に過ぎません。
花川区長は、断固として安倍自公政権と政
計画が、宙に浮いてしまいました。
制度発足時から、歴代政権党は、つまり、 府に地方税の国税化に厳重なる抗議と反対の
民主党も含めて自民党や公明党は、介護施設 意見をあげるべきです。質問します。
3点目の質問は、東京都と北区の「まちづ
の建設は、民間任せにしてすまそうとしてき
ました。病院から退院を迫られた高齢者が、 くり・都市計画の暴走」をストップさせる課
行き場を失い路頭に迷うということがあたり 題について問うものです。
2月10日、81号、86号や73号道路計画・特
まえのように起きています。ここに、今回の
ような事件性ある深刻な問題の発生の根本的 定整備路線の強行に反対する道路計画沿線住
民・地権者らは、参議院会館において、太田
原因があります。
こうした介護崩壊をきたす前に、花川区長 昭宏国土交通相あてに、同整備路線事業化の
は国・政府に対して、安倍政権に対して厳重 中止、取り消しを求めた要請書を手渡し、同
に意見をあげるべきとおもいますが、いかが 時に、合意形成のための努力も、まともな手
都市計画・まちづくりの暴走ス
い
トップを
す。政府は、従前は社会保障の主要な財源で
あった法人所得税を、消費税に置き換える措
置を講じてきました。今回の消費税8%、そ
して10%への増税も、法人税の極端なる減税
実施のためです。この減税策は中小・零細企
ま
行われている測量は、民意を無視した財産権
の侵害にも通じる違法性の高いものですが、
住民の反対の前に、その測量もほとんど実施
出来ないままであるにもかかわらず東京都は、
業には何の恩恵もないものです。その上で、
5
いっせいに全路線の事業認可を申請、国交省
たものです。しかしこの「告示」は、旧都市
は審査らしい審査もしないままに、東京都の 計画法に基づいての、都市計画決定の手続き
報告を鵜呑みにして、これを事務的に認可す そのものが実施された形跡のないものでした。
るという暴挙に及びました。
4月25日には、戦災復興院そのものに、決定
前例を見ない、道理が何も無い乱暴きわま と告示を行う権限はありませんでした。必要
りない道路建設の強行です。都市計画法上の とされている総理大臣の承認ですが、総理大
手続きも踏まえてはいません。
臣が辞職により欠けた状態にありました。大
この原因は、一昨年5月、整備路線の促進 臣認可を受けたとする証拠書類がいっさいあ
をはかるとしたの区長・回答にあります。こ りません。道路網図や図面等は東京都庁内に
とわりを入れた区長もほかにはありました。
その責任を問う声が、整備路線沿線住民から 戦災復興院第15号告示は無効
吹き上がっています。区長は、この「区長・ 15号補助街路計画はすべて
回答」をすみやかに撤回すること。そして、 都市計画決定されたものではな
住民無視の東京都による道路建設強行を中止
かった
させるべくす手立てを講じる責任があります。
この二点を最初の質問とします。答弁願いま 保管されてることになっていたものの、それ
らがいっさい不存在でした。東京都などが、
「区長・回答」の撤回を
法的根拠としているものは官報による告示の
道路建設強行ストップを迫れ
記載のみですが、これは、当時の復興院が創
作したいわば作文に過ぎないものです。あき
らかに無効です。
す。
つまり、戦災復興院告示第15号道路とは、
次に特定整備路線そのものを特別扱いする
架空の都市計画決定道路であったのだという
ことの法的疑義を提起し質問します。
今回の特定整備路線が、法に元ずく説明す ことなのでした。
東京都は、まだ旧都市計画法の下で、つま
らはしょられたものであることは指摘しまし
た。事業認可申請にあたって出された道路計 りは東京都には直接の権限が与えられてはい
画線を落とした図面は、住民からの了承を得 ない昭和37年に「街路網図」を、さらには30
た測量に基づくものではなく、当然に公民の、 00分の1の図面である「地形図」を作成はし
あるいは、民民の地境の確定をも省略したも ました。しかし、それは、決定済みであると
にすぎません。勝手に東京都が部分的な測量 された道路網図等の資料を参照したものでは
を前提にして引いた「都市計画道路線」にす ありませんでした。つまりは東京都が任意に
作成したものであったのです。これらはいず
ぎないものです。
れも新旧の都市計画道路としての決定がなさ
特定整備路線の事業化は、違法
である
住民は測量拒否 道路建設には
反対の意思表示を明確にしてい
る
れたものではありません。
じつは今回の特定整備路線も、架空の「決
定済み」を前提としたものであり、本来は新
4月25日の戦災復興院告示によるものとされ
り行っただけで事業化を申請し、国交省は、
規の都市計画決定手続きを行わなければなら
なかったものでした。それらがいっさいはしょ
られてしまっていたのです。まったく乱暴き
また、都市計画道路であるとしていますが、 わまりない話しですが、東京都はそうした説
今回の特定整備路線のすべてが、昭和21年の 明もしないままに、単に測量説明会をいきな
6
その認可を下ろしたことになります。これは
なっています。これは、反対の大きな理由と
違法行為と呼ぶべき暴挙です。私が、都市計 なっていますが、今回の特定整備路線の事業
画の暴走と呼ぶ所以です。しかも、この「事 化においても東京都は、やがては立体化をは
業化」をも待たずに、一部では、「立ち退き かると公言しています。東京都のやり方は問
補償の勉強会」などが開かれようとしていま 答無用。まさにここでも暴走が始まった感、
す。これもまた、暴走と呼ぶべきものです。
きわまれりです。
沿線住民は、直ちに異議申し立ての準備に
JRはおそらくは、高架下を、店舗貸しに
入っていますが、裁判ともなれば、原告は住 するつもりです。いわゆる「ジェイアール商
民であり、東京都とともに、暴走の先導役を 法」です。そうすれば、高架下全域が、歩行
かって出た北区は、被告人の立場に立たされ 者の自由な行き来を遮断することとなり、つ
ることになります。事は重大です。
まりは「万里の長城」化してしまうというこ
北区は、この重大な疑義について答える責 とになります。
任があります。きちんとした見解を発表し、
大震災と大火災の発生により避難する住民
かつその説明を区民に広く行う必要がありま は、高架橋による東西降雨痛の遮断の前に、
す。都市計画道路に対する不信の念は、いま 立ち往生しなければなりません。住民は避難
や広く区民全体に広がっています。花川区長 するにも逃げ道、逃げ場を失ってしまうので
の責任ある答弁を願います。
す。側道が避難道路となるなどと、北区はう
この項の三つ目の質問は、埼京線鉄道の立 そぶきますが、高架方式が、十条のまちの危
体化問題についてです。
険要因を最大のものにしてしまうことは、ハッ
埼京線十条駅周辺鉄道線の高架方式による キリしています。
立体化は、十条高台地域の環境を壊し、また、 まさに十条のまちにとっては、最悪の選択
防災まちづくりの上からも、重大なる支障を を北区と東京都はしたことになり、いまそれ
きたすものであることが明白になっています。 が強行されようとしているのです。北区が用
高架方式は、十条高台地域におけるまちづく 意した主要生活道路も、あらかじめ東京都と
りにとっては、最悪の選択です。鉄道線が急 は「口裏」を合わせていたものでした。東京
勾配のため騒音を激化させ、景観を損ない、 都と北区の間では、ずいぶん前から「高架方
日照、電波障害等の環境破壊を引き起こして 式」で行くことが、暗黙のうちに了解されて
しまいます。踏切の除却を目玉にしておきな いたのではないのかとの疑念すら生まれます。
がら、北仲原踏切はトンネルでも掘らなけれ 側道のために、住民は強制的に立ち退きさせ
ば通行が出来ない。四間道路の仲原踏切は、 られようとしています。その住民に対する説
ガード髙3.2mに過ぎず、ハシゴ車はもとより 明がまた不十分きわまりない。花川区長には、
消防自動車が通れない。防災対策上最悪となっ いま怒りの声が集中しています。
ています。四間道路は、73号や83号道路計画
地下方式の採用は、いまとり上げた問題の
では掘り割り方式で遮断されてしまうことに
すべてを解消することにつながります。環境
影響評価書にある騒音や振動などをはじめと
する環境破壊の心配は何もしなくてすみます。
埼京線高架方式は
環境破壊
防災上の大問題がある
地下方式はすべての問題を
解決する
また、鉄道線覆蓋上部を遊歩道化すれば、震
災、火災時においても、緊急避難道路ともなっ
て、しかも、側道を新たに造ることことによ
る住民追い出しもしないですむのです。先週、
東急目黒線沿線を調査してきた住民の皆さん
が、口を揃えて、地下方式の方が絶対良いと
7
断言していました。
日本共産党北区議員団は、こうした不要不
なぜ地下方式としなかったのか。本当に直
上直下方式の工事による地下化を想定しての
詳細なる検討を加えたのかどうか。東京都の
説明内容は、希薄であり不透明で、何の説得
力をも、持ってはいません。北区長と、区当
局は、地下方式の採用を追求してきたのでしょ
うか。その形跡すらありません。北区は、
「自分達のまちは、自分たちでつくる」と言っ
てきたはずですが、肝腎の北区の自主性、自
立性がまったくなかった。発揮されなかった
のだともいえます。
東京都に対しては、地下化方式による立体
化についての東京都の検討内容を改めて、詳
細に示すように求めていただきたい。また、
高架、地下両方式の工事内容と、総事業費、
ならびに、北区の財政負担分などを、これも
詳細に示し、その是非を、広く区民に問うよ
う求めます。住民投票にかけても良い。それ
でこそ真の住民参画というものです。花川区
長の姿勢をただすものです。答弁願います。
質問の第四は、新年度予算案にたいする日
本共産党北区議員団の提案に関してのもので
す。いま、23区全体が、巨額の積み立てを
行っています。北区においても、積立金は五
基金で465億円にのぼります。最近の国・政
府による地方税の国税化などの吸い上げ、国
庫負担、支出金の減額状況、さらには、東京
都による東京オリンピックにかこつけたよう
にして発生してきた大型開発、幹線道路建設
最優先型のゆがんだ公共投資とそのための財
政
出 東京都に対して詳細なる地下方
急の大型開発浪費型のものへの支出を抑えつ
つ、緊急性の高い貧困と格差拡大の是正や、
医療、介護など、区民の命と生活を死守すべ
き課題に最優先で、予算を編成すべきと考え
ます。すでに予算要望では458項目の要望書
を提出してきました。
今回は、とくに、以下の点を絞って質問を
します。基本は積み上げた基金の活用にあり
ます。
年金の引き下げ、国保料・介護保険料の値
上げなどの負担を軽減するために、新たに
「暮らし応援手当」を創設すること。町会や
自治会にむけた見守り活動に対する支援を4
年目以降も行うこと。子育てファミリー層、
若年層、一人親家庭への支援策として、若者
の正規雇用化をめざす就労支援事業を久野単
独事業として継続すること。住宅家賃補助制
度の確立。就学援助の入学支度金前倒し支給。
保育園、第二子、第三子の保育料の免除、認
証保育所の保育料補助増額。障がい者の介護
利用料の軽減。そして住宅の耐震化、不燃化
への支援策として、住宅リフォーム助成を店
舗にも拡大。感震ブレーカーのの設置補助。
耐震助成の増額。家具転倒防止器具助成の拡
充なです。区長の決断を求め質問します。
また、従前からの要望である、公契約制度
動 式による計画を示させろ
を 高架、地下は住民投票で
見
の条例化、コミュニティーバスの全区走行の
実現化、また、安倍首相は40人学級への後戻
りを画策していますが、北区においては35人
ると、この23区の基金、積立金が、吸い上げ
と穴埋めのために、浪費されることになりか
ねない。そうした危機感すら覚えます。
特定整備路線の建設費だけでも、事業化さ
れた路線の事業費総額は
億円を超える
学級の即時実現と、30人学級への移行検討に
入るべきとおもいますが、それぞれ答弁を求
めるものです。お答え下さい。
私の最後の質問は、戦争が終結して70年を
迎えた今こそ、日本国憲法を守り抜き、そし
とんでもない無駄づかいとなります。
て憲法を暮らしの隅々に活かしきる北区政に
巨額の積み立てを活用せよ
公契約制度条例やコミュニティ
バスの全区走行の実現、
35人から30人学級の実現を
8
しなければならない。この思いを込めて花川
許しておいてはなりません。
区長の姿勢を正すものです。
花川区長が、いまこそ、日本国憲法を死守
この15日に、久しぶりに、マイクロバスを すべきものであることを、また地方自治体で
仕立てての「北区戦跡巡り」を行い、そのガ ある北区は、平和の砦なのだとする自身の
イドを務めました。北区には大変優れた「60 「宣言」をいま高く掲げることが大事です。
年史」と戦跡巡り用の「マップ」があります。 冒頭の質問に重ねて、区長の姿勢を問い、私
北区議会には、日本国憲法9条を守ることの の質問を終了致します。
一点で力を合わせる、北区議会・9条を守る
会があります。北区は軍都として栄えた町で
あり、それだけに大空襲にも見舞われ、また
戦後は、軍用地の開放を通じて、新しいまち
づくりが進められた所でした。朝鮮戦争やベ
トナム戦争の影響も受けました。じつに多く
の戦跡があります。それでも、我が北区は、
戦後70年、戦争による死傷者を一人も出さ
ずに、平和北区の実現に邁進出来ました。。
途中で意に反しての、自衛隊基地の恒久化の
問題もありましたが、北区平和都市宣言を行
い、市長会への参加も実現しました。
戦争・敗戦から70年
北区が平和の砦あるように
憲法9条を守り抜き世界角隅々ま
で活かせ
北区名誉区民であるドナルド・キーンさん
は、戦争をせずにすんだことの最大の理由に
憲法9条の存在をあげ、それを理想の国のあ
り方であるとして、高く評価し、その憲法を
変えようとしている現政権の動きを、愚かな
ことと、断言しています。
9条を守る会がまねいた方たちの講演は、
それぞれが深い感銘を与えてくれましたが、
元沖縄県知事の大田昌秀さん、そして元自民
党幹事長であった野中広務さん、さらには、
地元北区在住の俳優である宝田明さんは、そ
れぞれその戦争体験から、憲法9条を守り抜
くことの大切さを、いま、訴え続けて行動し
ています。野中氏の安倍首相の演説にたいす
る評価は、東条英機の演説を彷彿させるもの
であったと辛辣です。
安倍首相の、この愚かなる道への暴走を、
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