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市設建築物における
ファシリティマネジメントの推進
ー平成26年度における取組みについてー
平成27年2月
資産流動化プロジェクト施設チーム
目
次
はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
1.ファシリティマネジメント推進の枠組み・・・・・・・・・・・・
3
2.複合化・一元化や空きスペースの用途転用など再編整備の推進・・
4
3.市政改革プラン、府市協議に基づく施設の再編整備の検討・・・・10
4.施設整備計画書によるチェックシステムの実施・・・・・・・・・11
5.市設建築物の耐震化の推進・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
6.緊急予防保全システムの実施・・・・・・・・・・・・・・・・・17
7.保守点検の標準化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
8.運用改善による省エネルギー化・・・・・・・・・・・・・・・・21
9.市設建築物における省エネルギー・新エネルギー設備の導入・・・24
10.市民利用施設における利用率の向上・・・・・・・・・・・・・・27
11.今後の取組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29
【参考資料】市設建築物ストックの現況(平成26年4月現在)・・・・・・・30
1
は じ め に
・大阪市では、全庁横断的な視点で施設整備のあり方を検討する「資産流動化プロジェク
ト施設チーム」(政策企画室・都市整備局・大阪府市大都市局・市政改革室・財政局・
契約管財局・都市計画局で構成)を設置し、施設を所管する局や区と連携を図りながら、
市設建築物の総合的な有効活用を図るファシリティマネジメントを推進している。
・ファシリティマネジメントの推進にあたっては、平成20年2月に「市設建築物のファシ
リティ
マネジメント−再編整備をはじめとした各種取組みの推進について−」を公表
しており、これに基づいて市設建築物の再編整備や新規施設整備の抑制、適切な保全や
耐震化の推進による施設の長期利活用、省エネルギー化の推進による光熱費の削減など
に取り組んでいる。
・さらに、平成22年11月には、市設建築物をより戦略的かつ効率的に活用していくことを
目的として「市設建築物における再編整備計画」を策定している。
・本報告書は、市設建築物におけるファシリティマネジメント推進に関する各種取組みに
ついて、平成26年度における実績と今後の方向性を取りまとめたものである。
ファシリティマネジメントとは‥
本市が所有する建物(ファシリティ)を市民共有の財産として、また、貴重な経営資源として捉え、全庁横
断的な視点から総合的な有効活用を図る取組み(マネジメント)のこと。
2
1.ファシリティマネジメント推進の枠組み
・本市では、市設建築物に関する情報を一元的に管理するデータベースを活用しながら、以下の枠組みに基づき
ファシリティマネジメントを推進している。
既存ストックの有効活用など効率的な整備の推進
全庁横断的な視点から、既存ストックの有効活用や新規施設整備の抑制に取り組み、効率的
な施設整備を推進する。
【具体的な取組み】○複合化・一元化や空きスペースの用途転用など再編整備の推進
○市政改革プラン、府市協議に基づく施設の再編整備の検討
○施設整備計画書によるチェックシステムの実施
活用
長期利活用や安全性確保の観点から、市設建築物の耐震化や適時適切な保全等を推進する。
【具体的な取組み】○市設建築物の耐震化の促進
○緊急予防保全システムの実施
○保守点検の標準化
活用
市設建築物の省エネルギー化の推進
温室効果ガス削減の観点から、市設建築物の省エネルギー化を推進するとともに、維持管理
費削減の観点から、施設運営にかかる光熱水費の削減に取り組む。
【具体的な取組み】○運用改善による省エネルギー化
○市設建築物における省エネルギー・新エネルギー設備の導入
市設建築物データベース
市設建築物の長期利活用の推進
活用
市民利用施設の利用率の向上
市民利用施設における利用率向上に向けて取り組む。
活用
【具体的な取組み】○市民利用施設における利用率の向上
3
2.複合化・一元化や空きスペースの用途転用など再編整備の推進
・本市が持続的な都市として力強い行財政基盤を構築していくためには、保有資産について、より戦略的かつ効
率的に活用していくことが求められている。
・そのため、市設建築物については、施設の複合化・一元化や機能統合、さらには空き施設の用途転用など、再
編整備をより一層推進し、“余剰地の創出”や“施設整備費の削減”“税外収入の確保”等につなげていく。
【再編整備の方向性】
既存ストックの戦略的・効率的な活用
施設の統合・再編
・市政改革プランによる市民利用施設のあり方検討をふまえた施設の統合・再編や大
阪府と連携した施設情報の共有化を図る。
・学校園について、少子高齢化社会の到来など、学校教育を取巻く環境の変化に的確
に対応していく必要があることから、より柔軟で効率的な施設整備に取り組む。
【2】
施設の転活用や機能統合
・既存施設の転活用(コンバージョン)や機能統合を図ることで、新たな行政ニーズ
等に的確に対応した効率的な施設整備に取り組む。
・市の空き施設を活用して、府施設を移転するなど施設の有効活用を図るとともに、
民間ビル等を賃借している施設の移転を進め、賃料支出の削減を図る。
【3】
効率的な建替整備(複合化)
・耐震性の確保や老朽化への対応等により建替えが必要な市設建築物について、複数
施設の一体的整備など効率的な建替手法を検討し、敷地の高度利用を図る。
【4】
歴史的建築物の有効活用
・市設建築物には歴史的価値の高いものも含まれており、これらの保存再生に努める。
・これら歴史的建築物の観光資源としての活用を積極的に進め、大阪市の魅力向上に
つなげる。
【5】
民間事業者への貸付け
・本市の行政的な需要が認められない空き施設で、複合施設や公園内の施設など敷地
の処分が困難な場合は、民間事業者等への貸付けを検討し、賃料収入の確保を図る。
【1】
【再編整備による効果】
余剰地の創出
施設整備費の削減
税外収入の確保
4
空きスペースの用途転用(マッチング)検討スキーム
・再編整備の推進にあたっては、資産流動化プロジェクト施設チームにおいて、供用廃止等によって発生した空
きスペースに関する情報を一元的に整理しており、全庁横断的な視点からこれらの転活用を検討している。
(次頁より具体的な再編整備計画を掲載していますが、これらは現時点での計画案であり、今後の動向をふまえ、適宜、計画内
容の更新等を図っていきます。)
施設所管 局
空きスペース
空きスペースの用途転用検討依頼
情報提供
照会
資産流動 化プロ ジェク トチ ーム
空きスペース情報の集約
【再編整備の詳細検討】
【施設チームによる評価】
・建物現況調査
・全庁横断的な調整
・効果的な再編整備手法の検討
(データベース等の活用)
意見書
施設整備計画の集約
通知
【施設整備計画書】
意見書
通知
技術的な評価
・法規制の適合
・概算工事費の算出
【用地チームによる評価】
・事業予定地
・継続保有地
・処分検討地
転活用の可能性あり
事業実施 局
施設整備
計画書提出
空きスペースを活用
した施設整備要望
事業化の検討
施設整備要望
財産運用委員会
5
【再編整備計画1】 男女共同参画センター子育て活動支援館の整備
・現在の子育ていろいろ相談センターに男女共同参
画センター北部館の機能を移転・集約し、子育て
支援と男女共同参画を一体的に推進する施設とし
て多機能化を図り、男女共同参画センター子育て
活動支援館として整備する。
8∼10階・・大阪くらしの今昔館
7階・・・・・ 大阪市男女共同参画センター
子育て活動支援館
5∼6階・・・大阪市住まい公社
3∼5階・・・住情報プラザ
(1∼3階・・・民間施設)
【整備スケジュール】(予定)
※ 男女共同参画センター北部館については
(仮称)特別支援教育センターに転活用予定
【子育て支援】
・ 子育て相談
(電話相談、外国語相談)
【共通】
・ 講座等にかかる一時保育
・ 市民への保育室開放
【共通】
・ 事業の企画・実施
・ ファミリーサポートセンター
本部機能
・ 地域への出前講座の実施
【共通】
・ 男女共同参画情報・図書コーナー
・ 子育て支援情報コーナー
平成27年4月:移転及び事業開始
※既存の間取りのまま利用するため、改修費
は不要。
【共通】
・ 男女共同参画セミナー
・ 子育て支援ボランティア
養成講座
・ 子育て支援活動者研修会 ほか
【子育て支援】
・ 子育てに関する専門相談
【男女共同参画】
・ 女性の悩み相談
・ 男性の悩み相談
・ 消費生活相談 ほか
【共通】
・ 男女共同参画セミナー
・ 子育て支援活動者研修会
6
【再編整備計画2】
(仮称)特別支援教育センターの整備
≪相談室≫ 来所型相談・電話相談
平成27年4月 :実施設計
・機能移転により空き施設となる男女共同参画セ
ンター北部館の一部を転活用して、特別支援
教育に関する機能を集約するとともに、新たな
機能を付加し、(仮称)特別支援教育センターと
して整備する。
教育センター
・教職員の研修
・教職員対象の相談
特別支援教育に関する機能の集約
教育委員会事務局
・教育施策
・各校園の相談支援体制
【整備スケジュール】(予定)
平成27年8月 :改修工事
平成27年度末:事業開始
空き施設の活用
<1階>
(仮称)特別支援
教育センター
新たな機能の付加
≪研修室≫
・インクルーシブ教育システム※
構築に向けた研究
・特別支援教育に関する
研修や講座
≪検査室≫ 行動観察・諸検査
・来所型相談
・保護者への障がいに関する
理解啓発
(関連図書の開架など)
※インクルーシブ教育システム
(inclusive education system)
障がいのある者と障がいのない者が共に学ぶ仕組み
<2階>
7
【再編整備計画3】 財政局税務部分室の整備
・大阪駅前第2ビルにある本市の空きスペースを有効活用し、現在、民間ビルに入居している研修室、
及び本庁舎にある固定資産税に関する事務を行っている担当を移転・集約する。また、これにより生
じた本庁舎の空きスペースに同じく民間ビルに入居しているシステムグループを移転することにより、
事務の効率化と賃借料の削減を図る。
・固定資産税に関する事務を行う部署を、今後開発が進む(北ヤード等)梅田エリアに移設・集約する
ことにより、実地調査等の迅速化を図る。
大阪駅前第2ビル
<4F>
本庁舎
移転
<B1>
路線価チーム
税務部分室
移転
<6F>
大規模家屋評価チーム
空きスペース
の
有効活用
路線価チーム
移転
大規模家屋評価チーム
システムグループを
現、大規模家屋評価チームの
スペースへ移転
研修室
≪大阪駅前第2ビル≫
システムグループ
移転
【整備スケジュール】(予定)
研修室
平成27年 7月:改修工事
平成27年秋頃:事業開始
解約による
賃借料の
削減
民間ビル
・空きスペースの有効活用
・集約による税務の効率化
8
平成26年度に実施した再編整備の事例
【参考】
整備前
整備後
所在地
所管
こども青少年局分室
若者自立支援事業
(コネクションズおおさか)事務所
北区
こども青少年局
事業スケジュール
平成26年度
平成27年4月
:設計・改修
:事業開始(予定)
事業概要
若者の社会参加に向けた自立を支援することを目的に青少年センター内で実施し
ている若者自立支援事業の実施場所として、大阪駅前第2ビル内の空きスペースを
活用し整備する。
整備前
整備後
所在地
所管
大阪市社会福祉研修・
情報センター(空きスペース)
大阪市認定事務センター
西成区
福祉局
事業スケジュール
平成26年度
平成27年3月
:設計・改修
:事業開始(予定)
事業概要
当初の想定を上回る受付件数による事務の対応や適正な送付事務を行うための体
制強化を図ってきたことにより、事務スペースが狭隘となっている現大阪市認定事務
センター(東成区)を、事業等の見直しにより空きスペースが生じた、大阪市社会福祉
研修・情報センターを活用し移転する。
空きスペースの活用
大阪市社会福祉研修・情報センター
(調理室)
大阪市認定事務センター
(執務室等として利用)
9
3.市政改革プラン、府市協議に基づく施設の再編整備の検討
市政改革プランに基づく検討
局及び市改革PTにおいて
検討する施設
○ 市拠点施設等のうち廃止が打ち出された施設
⇒ 先行して再編整備の検討
○ 機能統合等の検討が必要な施設
⇒ 改革PT等での方向性をふまえ再編整備を検討
施設PT・施設所管局で調整
所管局による整理
・・・新しい基礎自治単位で行う事業に必要な諸室・規模
資料を整理し、区長へ提供
区長による検討
区長が区の特性に応じて
検討する施設
・・・新しい基礎自治単位で行う事業の移転先
○ 施設データを作成し、区長へ提供
府市協議に基づく検討
施設データ等資料整備
最適配置を図り、経済的
かつ効率的な資産の保有
に向けた検討
○ 府市が各々所有する施設情報の把握、共有
○ 府市の空き施設へのマッチング ⇒ 既存施設の有効活用
10
4.施設整備計画書によるチェックシステムの実施
施設整備計画書の概要
・予算編成にあわせて、各所属の施設整備要望を事前に把握する「施設整備計画書によるチェックシステ
ム」を平成18年度(平成19年度予算編成)から導入しており、複合化や既存施設の活用の可能性を検討
するとともに、全庁横断的な視点から施設整備の効率性や妥当性等を評価することにより、効率的な施
設整備の推進や新規施設整備の抑制を図っている。
【施設整備計画書の提出対象】
<施設整備計画書の提出件数>
基本設計費・実施設計費・工事費(着手年度のみ)
等の予算要求を行う施設整備
新 設
建替え
用途
転用
平成18年度
28
平成19年度
築
民間
賃借
改 修
合 計
18
対象外
対象外
69
14
4
1
255 358
7
11
1
2
349 432
62
9
9
0
3
443 526
平成22年度
76
17
17
1
4
393 508
平成23年度
86
8
13
1
2
387 497
平成24年度
65
15
10
1
3
321 415
平成25年度
59
11
10
0
1
431 512
平成26年度
60
12
1
2
1
294 370
100㎡
未満
3
20
62
22
平成20年度
62
平成21年度
【対象となる施設整備】
○新設・建替え
○用途転用(建築基準法の申請の要否に関わらず
施設用途を実質的に変更するもの)
○増築(100㎡未満の増築については評価しない)
○民間賃借(新たに民間施設を賃借するもの)
○改修・耐震改修
・外壁の全面的な改修
・エレベーターの設置
・熱源機器の更新
・一定規模以上の空気調和機の更新
・一定規模以上の照明設備の更新
・改修費が合計5,000万円以上となるもの
<対象外>・解体撤去工事
・駅舎や浄水場・下水処理場などのイン
フラ施設の整備(建物部分の耐震改修
は対象)
・仮設施設の整備 など
増
100㎡
以上
11
施設整備計画書の流れ
各所属
施設整備の検討
施設整備計画書
の作成
施設整備計画書
予算案への反映
意見書
(+審議結果)
ヒアリング
資産流動化
プロジェクト
施設チーム
施設整備計画書
の評価
意見書の作成
各所属・財政局
への通知
財産運用委員会
高度利用検討部会
意見書
(+審議結果)
【施設整備計画書の流れ】
①各所属は施設整備の要望を施設整備計画書と
して取りまとめ、施設チームに提出する。
②施設チームは必要に応じヒアリングを実施
する。
③施設チームは施設整備計画書に記載された
計画の必要性・効率性・妥当性等の内容を勘
案し、総合的に評価する。
予算案の作成
施設整備計画書
+意見書
部会による審議
ヒアリング
審議結果
審議結果の作成
【高度利用検討部会の対象の場合】
財政局
※高度利用検討部会の対象となるものは別途
審議を行う。
④施設チームは評価結果を意見書として取り
まとめ、各所属及び財政局に送付する。
⑤各所属及び財政局の間で予算調整を行う。
予算調整
12
5.市設建築物の耐震化の推進
・平成20年3月に「市設建築物耐震改修計画」を策定し、昭和56年以降の耐震基準(新耐震基準)を満
たしていない災害対策施設等について、計画的に耐震改修等の対策を実施している。
【市設建築物耐震改修計画の目標】
災害対策施設等について、計画的に耐震化を推進し、平成27年度までの完了をめざす。
・耐震化を実施した施設については、構造的な耐用年数を見据えた長期利活用を図っていく。
平成26年度における耐震化の取組み
・市設建築物(市営住宅除く)のうち、災害対策施設等に該当するものは3,816棟となっている。
・平成26年度は、耐震改修35棟、建替え14棟の計49棟の耐震化を実施しており、耐震化が必要な施設は残り
104棟となっている。
・平成27年3月末の耐震化率は97.3%となる見込みである。
【耐震化の状況】
【平成26年度における耐震化の取組み状況(見込)】
耐震改修
【災害応急対策活動に必要な施設】
消防署、下水道関係施設 等
建替え
除却
耐震化 計
6
2
0
8
20
12
0
32
【人命及び物品の安全性確保が特に必要な施設】
保育所、老人福祉施設 等
8
0
0
8
【その他の特定建築物】
上記以外で階数3以上かつ床面積1,000㎡以上の建築物等
1
0
0
1
35
14
0
49
【避難所及び災害対策活動を支援する施設】
小学校、中学校、特別支援学校 等
計
昭和56年5月
以前
耐震診断で
耐震性あり
783棟
耐震改修で
耐震性あり
1,031棟
未改修等
104棟
耐震性あり3,712棟
耐震化率 97.3%
昭和56年6月
以降
昭和56年6月以降(新耐震基準にて)建設
1,898棟
平成27年3月末(見込)
13
耐震改修工事の事例
【生野工業高等学校】
【東淀川区役所】
(平成25年度)
(平成24年度∼26年度)
<補強前>
<補強前>
<補強前>
<補強後>
<補強後>
鉄骨ブレース設置
開口閉塞
耐震壁設置
<補強後>
鉄骨ブレース設置
鉄骨ブレース設置
開口閉塞
耐震壁設置
14
参 考 「市設建築物耐震改修計画」(平成20年3月)の概要
耐震化の対象:災害対策施設等
・災害応急対策活動に必要な施設
−−
・避難所および災害対策活動を支援する施設
−−
・人命および物品の安全性確保が特に必要な施設 −−
・その他の特定建築物
−−
区役所、消防署、病院、浄水場、下水処理場、焼却工場 等
小中高等学校、老人保健施設、大規模スポーツ施設 等
児童福祉施設、老人福祉施設、危険物貯蔵・取扱施設 等
上記以外で規模等が「建築物の耐震改修の促進に関する法律」
の特定既存耐震不適格建築物に該当するもの
(階数3以上かつ床面積1,000㎡以上の建築物等)
耐震化の目標
災害対策施設等について、計画的に耐震化を推進し、平成27年度までの完了をめざす。
( 計画年度:平成20年度∼平成27年度 )
【耐震化の進め方】
○災害応急対策活動に必要な施設のうち、災害対策の指揮・情報伝達等の中枢拠点となる区役所や消火活動
の拠点となる消防署については、重点的に耐震化を推進
○学校園については、避難所に指定されていることから、重点的に耐震改修を実施
○耐震性能が特に低い施設については、重点的に耐震化を実施
整備プログラム
○災害対策施設等のうち、昭和56年施行の耐震基準(新耐震基準)を満たしていないものについて、
耐震性能や対策の手法(耐震改修、建替え、除却等)、実施時期などを記載している。
15
特定天井脱落対策の推進
・東日本大震災における天井等の脱落被害をふまえ、震災時の災害応急対策活動を迅速かつ円滑に行うため、地域防
災計画で「防災活動拠点」に位置づけられている庁舎等の特定天井脱落対策を推進している。
■東日本大震災での天井脱落の被害
東日本大震災では、体育館、劇場、ホールなどの大規模空間を有する建築物の天井が脱落する被害が多く見られた。
【原因】
・吊りボルトの破損や躯体からの
引き抜け等により、下地ごと脱落
・ハンガーの開き、クリップの外れ
等により脱落
・天井と周囲の壁等が衝突し、
天井が脱落
等
一般的な吊り天井の構成
地震被害例
(写真の出典)
国土交通省・文部科学省
○建築基準法施行令の改正
○文部科学省から対策加速の通知
新築建築物等の「特定天井」(高さ6m超で面積200㎡超等の
要件に該当する天井)は、地震等によって脱落しないよう規制
が強化
(平成26年4月施行)
公立学校施設は、児童生徒等の安全確保の必要性とともに、
地域コミュニティの中心として防災拠点の役割を果たすことか
ら、屋内運動場等の天井等落下防止対策については、平成27
年度までの速やかな完了をめざすよう通知
震災時の災害応急対策活動を迅速かつ円滑に行うため、
拠点となる施設における安全確保が急務
■防災活動拠点(学校施設を除く)における対策の推進
平成26年度は、大阪市地域防災計画で「防災活動拠点」に位置づけられた災害時避難所や庁舎等で、特定天井
脱落対策に着手した。(15施設)
16
6.緊急予防保全システムの実施
緊急予防保全システムの概要
・施設の安全性や長期利活用に関する補修項目を緊急予防保全として認定することにより、施設管理者
による適時適切な保全を推進する「緊急予防保全システム」を平成19年度より実施している。
【緊急予防保全項目の考え方】
○安全性にかかわるもの
:施設を利用する市民や職員の安全性を確保する観点から早急に実施すべき補修項目
○長期利活用にかかわるもの:放置することで建物躯体の損傷を招き将来的な補修費の増大に繋がるものや、施設運営に
重大な支障をきたすものなど、長期利活用の観点から早急に実施すべき補修項目
対象となる施設:一般会計施設(市営住宅及び学校、計画保全で実施するものを除く)
【緊急予防保全システムの流れ】
施設管理者
︵施設所管局・区︶
日常点検・定期点検
緊急予防保全項目
の実施
の抽出
保全項目
認定書
保全項目
報告書
補修工事
の実施
保全項目
実施報告書
※財政局にも送付
資産流動化
プロジェクト
施設チーム
提出
報告書による
項目の精査
認定をふまえ
補修工事の予算化
項目の認定
現地調査等
補修工事
の実施の確認
17
平成26年度における緊急予防保全システムの概要
・平成26年度は43件の緊急予防保全項目報告書が提出され、現地調査等をおこなった結果、22件につ
いて緊急予防保全項目として認定し、施設管理者に通知した。
各局から提出があったもの
緊急予防保全に該当する
緊急予防保全に該当しない
建 築
16
11
5
機 械
18
8
10
電 気
9
3
6
合 計
43
22
21
【緊急予防保全の事例(建築)】
ブロック塀にひび割れが発生している
ブロック塀の倒壊等により、利用者等に危害を及
ぼす恐れがあることから、早急に改修する必要
がある。
【緊急予防保全の事例(機械)】
天井に漏水跡が見られる
冷温水配管からの漏水が確認されており、施設
運営に重大な支障をきたす恐れがあることから、
早急に改修する必要がある。
※保温材を除去し配管の状況を確認
18
緊急予防保全項目の改修事例(平成24年度認定→平成25年度実施分)
【屋上防水改修事例(浪速第1保育所)】
室内天井部分の漏水跡及び屋上防水の劣化等が確認さ
れたことから緊急予防保全項目に認定
【空調更新事例(柴島センター)】
故障が頻発していたことから緊急予防保全項目に認定
改修前
屋上防水の
劣化等を確認
更新前
老朽化した
室外機
改修中
防水シート
張付け
更新後
既存室外機を撤去後、
同位置に設置
改修後
19
7.保守点検の標準化
・市設建築物に設置されている建築設備の適正な維持管理を推進するため、建築設備の保守点検業務委託に
関する標準的な仕様書を作成し、全庁横断的な適用を図ることで、保守点検の一定の水準を確保するよう
努めている。業務委託の契約には、原則として本仕様書を使用することとしている。
【標準的な仕様書の対象設備等】
1
自動ドア
17
ポンプ(空調機器関連)
2
高圧受変電設備
18
送風機
3
自家発電設備
19
全熱交換器
4
直流電源設備
20
受水タンク・高置タンク等
5
構内交換設備
21
汚水槽・雑排水槽等
6
駐車場管制設備
22
ポンプ(給水設備関連)
7
ボイラー
23
空調機器用水水質管理
8
チリングユニット
24
ボイラー用水水質管理
9
空気熱源ヒートポンプユニット
25
飲料水(給水設備)水質管理
10
遠心冷凍機
26
自動制御装置
11
吸収冷温水機
27
消防用設備等
12
パッケージ形空気調和機
28
昇降機
13
ガスエンジンヒートポンプ式空気調和機
29
機械式駐車設備
14
冷却塔
30
電動シャッター設備
15
ユニット形空気調和機・コンパクト形空気調和機
31
ゴンドラ
16
空気清浄装置
32
ばい煙濃度測定
20
8.運用改善による省エネルギー化
・世界規模で温室効果ガス削減に向けた取組
みが進められている中、市設建築物につい
ても積極的に省エネルギー化を推進してい
く必要がある。
・また、省エネ法(エネルギーの使用の合理
化等に関する法律)により、本市が所管す
る施設について、エネルギー消費原単位
(エネルギー消費量を建物床面積やその他
エネルギー使用量と密接な関係をもつ値等
で除したもの)を中長期的にみて年平均
1%以上低減していくことが求められてい
る。
・そのため、省エネ法に基づく体制であるエ
ネルギー管理連絡調整会議を活用しながら、
設備機器の運用改善に関する指導など、施
設管理者に対して技術的な支援を行うこと
で省エネルギー化を進めている。
【エネルギー消費原単位の状況】
《21年度を100とした場合》
年度
指数
25年度
92.5
【市設建築物における平成25年度のエネルギー使用量等】
施設数
1,558
エネルギー使用量
CO 2 排出量
(万GJ)
(t)
626
325,656
※市長部局の市設建築物が対象。
・J(ジュール):熱量の単位。(1GJ=10億J、1MJ=100万J、1ジュール
=0.239cal)
・CO2排出係数 電気:0.514kg-CO2/kWh ガス:2.29kg-CO2/kWh
・CO2排出量325,656tは一般家庭の約62,000世帯分に相当
(一般家庭の年間CO2排出量を5,270kgで計算)
【エネルギー使用量の分類】
その他0.4%
スポーツ
施設等
13.7%
庁舎等
35.7%
計626万GJ
( 1,558施設)
プラント
施設等
50.2%
21
管理標準の適切な運用の推進
・省エネ法では、エネルギーを消費する設備の運転や保守等に関して、施設ごとに“管理標準”を設
定し、これに準拠した管理を行うことが求められている。
・この管理標準の適切な運用のために空調・照明等の約40項目について「省エネルギー実践マニュア
ル」を作成し、施設における設備の運転方法や設定の見直し、保守の方法、省エネルギー製品の採
用など、施設管理者が日常的な維持管理の中で省エネルギー化に取り組める手法を紹介している。
22
施設管理者に対する技術的支援の実施
・施設の省エネルギー化には、エネルギーを消費する設備の運転や制御設定など専門的な知識が必要な場合があ
り、施設管理者に対して技術的支援を実施している。
【北区役所における削減事例】
エネルギー使用量(MJ/㎡)比較
【 建 物 概 要 】
延床面積
約9,851㎡
平成25年度エネルギー使用量
約8,741GJ
平成25年
138
平成26年
前年比
121
79
79
77 73
87
69
68
54
61
45
73
51
94 99
80
73
92
70
58
57
12%減
72
48
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
削減された
CO2排出量
【52.5t】
【平成26年までに導入した手法】
熱源機器と空調機器の時間差運転
照明の間引き、使用方法の徹底
空調起動時には、始めに熱源機器を運転し、冷水(温水)が所定の温度に
なってから空調機を運転する。また、空調停止時には、事前に熱源機器を停
止し、冷水(温水)の熱を使いきることによって省エネルギーを図る手法。
事務室等で照明ランプを取外して間引き点
灯を行う。更に、不必要な点灯を避けるため、
スイッチに表示し、使用方法の徹底を図る。
運転スケジュール(イメージ)
運転開始
熱源機器
空調機
時間
運転停止
運転
運転
停止
空調機
間引き
スイッチ表示
23
9.市設建築物における省エネルギー・新エネルギー設備の導入
・設備機器の運用改善による省エネルギー化以外にも、ESCO事業や太陽光発電設備など、
省エネルギー・新エネルギー設備の導入に努めている。
市設建築物におけるESCO事業の推進
・ESCO事業とは、既存施設の設備改修において、民間事業者が設計施工・運転管理などの包括的な
サービスを提供し、その効果を保証する事業であり、エネルギーを多く消費する施設において、省エネ
ルギー化や光熱水費の削減を図ることが期待できる。改修費(初期投資費用)を民間事業者が調達する
民間資金活用型と、本市が負担する自己資金型がある。
・ESCO事業は省エネルギー改修の手法として非常に効果的であることから、市設建築物において積極
的に推進している。
【ESCO事業の実施例】
【施設概要】
【東南環境事業センター】
25年度契約
約4,746㎡
延床面積
エネルギー使用量(H21∼H23)
26年度サービス開始
約7,790GJ/年(平均)
【ESCO事業の概要】
方式
自己資金型
サービス期間
5年間
【導入による効果見込】
光熱水費削減額
約900万円/年
CO2削減率
35.9%
【主な導入設備】
熱源機器
ガス吸収式冷温水機1台を空冷ヒートポンプチラーに更新
空調機
2台を統合して変風量制御の機器に更新
照明器具
事務室の蛍光灯照明器具をLEDへ更新
その他
BEMSの導入、便器等に節水器具の取付け
24
ESCO事業の実施状況
施設名称
方式
大阪プール
民間資金活用型
真田山プール・
天王寺スポーツセンター
民間資金活用型
環境科学研究所
社会福祉センター
自己資金型
教育センター
自己資金型
東洋陶磁美術館
自己資金型
城北環境事業センター
自己資金型
中央図書館
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
平成28年度
平成29年度
サービス期間(平成21∼35年度まで)
サービス期間(平成37年度まで)
サービス開始
自己資金型
(2施設を一括契約)
北部環境事業センター
中央卸売市場本場
業務管理棟
平成23年度
自己資金型
民間資金活用型
東南環境事業センター
自己資金型
北区役所(予定)
自己資金型
サービス期間(平成27年度まで)
サービス開始
サービス開始
サービス期間(平成 27年度まで)
サービス開始
サービス期間(平成27年度まで)
契約 改修工事
サービス 開始
サービス期間(平成28年度まで)
契約 改修工事
サービス開始
サービス期間(平成28年度まで)
契約 改修工事
サービス開始
サービス期間(平成28年度まで)
契約 改修工事
サービス開始
サービス期間(平成38年度まで)
事業者選定
契約 改修工事 サービス開始
サービス期間(平成30年度まで)
事業者選定
契約 改修工事 サービス開始 サービス期間(平成31年度まで)
25
市設建築物における太陽光発電の導入
・太陽光発電は、その発電過程において二酸化炭素を排出しないことから、温室効果ガス排出量の削減に対して
効果的な手法である。
・平成26年度は区役所、消防署、学校に合計138kWを設置。これまでに導入した施設は108施設である。
施設用途
施設数
発電容量
5
65kW
区役所
13
193kW
学校 (小学校/中学校/高等学校/特別支援学校)
77
976kW
その他 (中央卸売市場本場/柴島浄水場/舞洲スラッジセンター等)
13
1027kW
108
2261kW
庁舎 (大阪市庁舎・消防局庁舎・消防署・交通局庁舎)
合 計
全施設の年間導入効果
【太陽光発電設置例】
【発電量】
約236万kWh ※
【CO2削減量】約1,213t-CO2
【舞洲スラッジセンター】
※1kW当たり年間発電量1044kWhと想定
【大正消防署】
設置年度
平成25年度
設置年度
平成26年度
発電容量
120kW
発電容量
10kW
26
10.市民利用施設における利用率の向上
・広く市民の入館や利用を主な目的とする市有施設を対象に、区民センターなどの貸出型施設は年間平均利用
率を、図書館のように「定員」のない開放型施設は年間利用者数を、平成18年度から毎年度調査公表すると
ともに、各施設において利用率向上に向けた取組みを進めてきている。
・貸出型施設全151施設のうち、約7割にあたる103施設において、利用率50%などの目標値を達成した。
・25年度実績については、18年度と比べて約5割の施設で利用率が上昇している。
<平成25年度実績の概要>
【貸出型施設】
・目標値※を達成したのは、貸出型全151施設中103施設(68.2%)
※目標値:利用率 50%
(ただし以下の施設については、施設の特性に応じた目標値を設定)
・屋外スポーツ施設:土日祝 80%、通年 40%
・野外活動施設:客室稼働率 50%
長居ユースホステル:定員稼働率 40%
・平成18年度と比べて利用率が上昇した施設の割合は 46.8%
【利用率が上昇した施設(H18→H25)の構成比】
合計
利用率が上昇
した施設の割合
(H18→H25)
貸館施設
スポーツ施設
宿泊施設
46.8%
84.2%
21.5%
20.0%
(141施設中66施設)
(57施設中48施設)
(79施設中17施設)
(5施設中1施設)
※平成19年度以降新たに開設した施設などがあるが、平成18年度より存続している141施設での比較としている。
【開放型施設】全92施設中、平成24年度の利用者数を上回ったのは40施設
(平成24年度実績では、前年度の利用者数を上回ったのは92施設中54施設)
27
区役所附設会館(区民センター等)の利用率(平成25年度実績)
参考
・「利用率50%以上」の施設は、18年度では36施設中19施設とほぼ半数であったが、25年度は33施設中31
施設と増加している。また、19施設が前年度の利用率を上回った。
・利用率の平均は63.3%で、18年度の49.3%からは14.0ポイント上昇している。
90.0%
80.0%
H25
(78.2%)
81.2%
(76.8%)
81.2%
(75.3%)
75.1%
(70.6%) (69.1%)
71.7%
(68.4%)
70.4%
(65.9%)
69.4%
(67.4%)
67.7%
(59.6%)
65.9%
66.5%
64.9%
70.0%
60.0%
60.0%
(55.3%)
56.2%
59.0%
58.6%
(73.0%)
71.3%
(65.6%) 66.9%
64.3%
(58.7%)
(62.3%)
(54.6%) 60.1% (66.5%) 59.5%
58.4%
59.9%
58.4%
(57.0%) (58.4%)
55.7%
55.2%
54.8% 59.2%
(61.9%)
57.4%
54.3%
49.2%
55.5%
56.4%
50.0%
46.5%
40.0%
43.2%
(44.1%)
52.9%
(36.8%)
38.6%
44.4%
42.9%
(67.9%)
71.0%
66.9%
(64.6%)
(62.4%)
63.5%(59.2%)
63.3%
59.7%
(48.4%)
(55.2%)
53.3% (41.5%)
54.6% 59.2% 54.2%
50.0%
53.6%
54.7%
50.1%
44.3%
49.3%
49.3%
43.7%
39.8%
30.0%
H18実績
(65.0%)
70.0% (65.4%)
66.3% (62.7%)
64.1%
(62.6%)
61.4%
(53.5%)
55.3%
(括弧内はH24実績)
(41.0%)
32.4%
39.9%
39.1%
37.3%
34.2%
20.0%
25.6%
23.3%
10.0%
0.0%
中
央
会
館
城
東
区
民
ホ
住
之
江
区
民
ホ
住
之
江
会
館
住
吉
区
民
セ
ン
タ
東
住
吉
区
民
ホ
ル
東
住
吉
会
館
平
野
区
民
セ
ン
タ
平
野
区
民
ホ
ル
西
成
区
民
セ
ン
タ
平
均
ー
ー
阿
倍
野
区
民
セ
ン
タ
ー
ル
鶴
見
区
民
セ
ン
タ
ー
旭
区
民
セ
ン
タ
ー
生
野
区
民
セ
ン
タ
ー
東
成
区
民
セ
ン
タ
ー
ル
東
淀
川
区
民
会
館
ー
東
淀
川
区
民
ホ
ー
淀
川
区
民
セ
ン
タ
ー
ル
西
淀
川
区
民
会
館
ー
西
淀
川
区
民
ホ
ー
浪
速
区
民
セ
ン
タ
ー
ー
天
王
寺
区
民
セ
ン
タ
ー
ル
大
正
会
館
ー
大
正
区
民
ホ
ー
港
近
隣
セ
ン
タ
ー
港
区
民
セ
ン
タ
ー
西
区
民
セ
ン
タ
ー
ル
中
央
区
民
セ
ン
タ
ー
此
花
区
民
ホ
ー
福
島
区
民
セ
ン
タ
ー
ー
都
島
区
民
セ
ン
タ
ー
大
淀
コ
ミ
ュ
ニ
テ
ィ
ー
ー
北
区
民
セ
ン
タ
ル
C
・東成区民センターは23年1月供用開始
28
11.今後の取組み
【分
類】
【今後の取組み予定】
既存ストックの有効活用など効率的な整備の推進
再編整備の推進
・再編整備の具体的実施にかかる検討調査を実施
市政改革プラン、府市協議に基づく施設の再編整備の検討
・市政改革プランに基づく施設の再編整備を検討
・府と連携した施設情報の共有化や施設の有効活用を検討
施設整備計画書によるチェックシステムの実施
・チェックシステムの継続的な実施
市設建築物の長期利活用の推進
市設建築物の耐震化の推進
・計画に基づく耐震化を推進
(平成27年度までの完了をめざす)
緊急予防保全システムの実施
・緊急予防保全システムの継続的な実施
保守点検の標準化
・標準的な仕様書適用の継続的な実施
市設建築物の省エネルギー化の推進
運用改善による省エネルギー化
・管理標準の適切な運用を推進
・施設管理者に対する技術的支援を実施
市設建築物における省エネルギー・新エネルギー設備の導入
・ESCO事業を実施
・太陽光発電設備導入などの取組みを引き続き推進
市民利用施設の利用率の向上
市民利用施設における利用率の向上
・利用率向上に向けた取組みを引き続き推進
・市民利用施設における平成26年度の利用率を公表
29