補修できる砥部焼(PDF:141KB)

補修できる砥部焼
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焼き直し可能な砥部焼の製造技術開発(H25)-
愛媛県産業技術研究所 窯業技術センター 主任研究員 首藤 喬一
砥部焼は手作り手描きの産地であるため、他産地の大量生産品との価格競争
は困難です。
そこで、価格を維持しながらコストパフォーマンスを向上させるため、複数
回の焼き直しができる砥部焼を開発し、補修によって長く使える砥部焼を目指
しました。
従来品
試作品
2回焼成で貫入発生
3回焼成でも貫入なし
ラーメン鉢
(1280℃, 還元焼成)
釉薬の欠けは、その部
分に釉薬をのせて焼き
直すとほぼわからなく
なります。
引っかき傷や摩耗によ
る傷は、焼き直すだけ
で消えます。
○1280℃還元焼成を3回以上行える砥部焼ができました。
○小さな傷であれば、補修して焼き直すことで新品に近い状態に戻すことが可
能です。
本研究は、産学官連携共同研究事業により実施しました。
(共同研究先 廣梅窯)