補修できる砥部焼 - 焼き直し可能な砥部焼の製造技術開発(H25)- 愛媛県産業技術研究所 窯業技術センター 主任研究員 首藤 喬一 砥部焼は手作り手描きの産地であるため、他産地の大量生産品との価格競争 は困難です。 そこで、価格を維持しながらコストパフォーマンスを向上させるため、複数 回の焼き直しができる砥部焼を開発し、補修によって長く使える砥部焼を目指 しました。 従来品 試作品 2回焼成で貫入発生 3回焼成でも貫入なし ラーメン鉢 (1280℃, 還元焼成) 釉薬の欠けは、その部 分に釉薬をのせて焼き 直すとほぼわからなく なります。 引っかき傷や摩耗によ る傷は、焼き直すだけ で消えます。 ○1280℃還元焼成を3回以上行える砥部焼ができました。 ○小さな傷であれば、補修して焼き直すことで新品に近い状態に戻すことが可 能です。 本研究は、産学官連携共同研究事業により実施しました。 (共同研究先 廣梅窯)
© Copyright 2024 ExpyDoc